電子限定おまけ付き
双子の兄への劣等感から逃げるように寮のある学園へ入学した郁翔。
そこで郁翔は、憧れのアイドルSinと出会います。
アイドル×優等生の学園ラブストーリー!
私この作品のスピンオフを先に読んでいて、元のお話があることを知りました(笑)順序が逆になってしまいました。
スピンオフは今作にも出てくる双子のお兄さんのお話です。
元となるこちらは、弟くんとアイドル(学園のアイドルとかではなく本物のアイドル)の寮や学校を舞台にしたラブストーリーです。
エッチシーンは最後にあるだけなので、物語としてはピュアで可愛らしいストーリーになっています。
絵柄もキレイなので見ていて目に良い!キラキラしている感じです。アイドルものだし!
主人公の境遇をちょっと心配する出だしでしたが、そんなに不幸な境遇では無く、わりとさらりと読める一冊です。
スーパーアイドル、ダブルムーンのシン、慎之介は、いっくんこと、都築郁翔のことが大好きです。郁翔は元々不幸体質で、受験に失敗し、地元の寮付きの公立校に入学しシンと同室になります。
シンのマネージャーは、シンと郁翔のことをグレーゾーンにいる関係として売り出したため、世間には彼氏なのか、友人なのか分からない関係として受け止められています。
アイドルではない素のシンは、だらしがなく、何かと郁翔のことを頼ってきます。周りも郁翔のことを「都築マネ」と呼ぶくらいには郁翔のことを頼りにしています。
シンがアイドルになったのは、かつて施設で育ったからで、「自分が誰かに必要とされる存在」でありたいという気持ちが根底にあります。
誰かから必要とされたい、誰かを大切にしたい、大切に思いたい、そう思うことは当たり前のことなのに、改めてそんなメッセージを感じました。改めて読み返してみるとじーんと来ます。
超辛口タイトルですみません。
でも率直に言って萌えることができなかったんです、すみません(*>Д<)
月村先生の作品、今までいくつか読んで萌えまくった作品もあるので相性がいい作家さんという認識です。
麻生先生は私は今回初めて読ませてもらいましたが、表紙が華やかで美しくて。アイドルもののキラキラした感じが伝わってきて期待度大だったのですが…。
まず、受けの郁翔に共感できず…。
推しのアイドルが進学先の男子校の同じ寮にいてドキドキ!でも憧れの人はプライベートはだらしなくて…というあらすじですが、同じく芸能界に推しがいる身として「そんな態度とれないでしょ???!!?」と思ってしまいました(^_^;)
テレビの中の彼は格好いいけど、普段の月島はチャラくて「僕が好きなのはアイドルのsin!」という受けちゃんの姿勢なんですが、事あるごとに彼を否定する姿に幼稚なのか逆に真面目すぎるのか「面倒な子だな…」と思ってしまい…。(しかもそこまで月島がひどいことしているわけでもないのに。)
私だったら推しが身近にいたとしてプライベートの推しに注意しまくる…なんてことは絶対ないと思います(^_^;)同一人物なのにプライベートでは好きじゃないなんて絶対言えないw
そして月島の言動にモヤモヤぐるぐる悩むようなシーンが多いような気がして、なんか読んでいてこちらも疲れてしまいました。
更に「次はこうくるな」と、展開を読めてしまう典型的なストーリーに集中力が続かず。ごめんなさい。。。
sinもチャラくみせて本当は施設出身という設定も薄っぺらく感じてしまいました。よくありますよねその設定(゚∀゚ ;)
憧れアイドルと同じ学校!という少女漫画でもありそうな展開というのは、王道なだけにみんなが読みたい!という面もあれば、きっとこうなるなと読者も先が読めてしまう、作り手にしたら難しい面もあるのかなと思いました。
個人的には、ここ最近読んだ中で一番面白かったです‼
芸能もの好きなのもありますが、人気アイドル×地味高校生の設定、最高でした。さすが月村先生〜♡
出来のいい双子の兄と比べられ続け、肝心な時に尽く失敗する都築郁翔(受)は高校受験にも失敗し、逃げるように第二志望だった全寮制の男子校に入学する。そこで出逢ったのは、ファンだった人気アイドル・Sinこと月島慎之介(攻)で、成り行き上、Sinのカモフラージュな恋人にされてしまう。しかしプライベートの慎之介はテレビのようにキラキラでカッコイイアイドルではなく、ルーズな三枚目で、郁翔は振り回される毎日を送ることにー…。
お話はそんな生活も1年半になった頃。慎之介はアイドルだとダンスも歌も完璧な二枚目だけど、プライベートでは三枚目。忙しいのもあるだろうけど、見た目も気にしないし、良く寝過ごしちゃうし、だらだらした感じ。それを甲斐甲斐しく世話してるのが郁翔で、寮のみんなには「都築マネ」って呼ばれてるほど。そんな2人のやり取りが微笑ましいほど可愛いいんです!!でも慎之介も世話されてるだけじゃない!要所要所でかっこいいところを見せてくれるし、双子の兄の拓翔が自分の事を呆れてると思い込んでいた郁翔に違う見方を教えてくれる。慎之介は郁翔の事を良く見て大事にしてくれてるんですよねー。そんな関係がお互い、恋に変わっていくわけですが…。
ここで一つ。基本ストーリーは、郁翔目線で進んでるんですけど、episode4だけ、慎之介目線なんです。そこで郁翔の事が好きだと明かしちゃうんですよね。これが本当に!!いらない!!これだけが、この本で唯一気に入らない所でした。ストーリー上、もしかして慎之介は郁翔の事が好きなんじゃない?って感じ取れるところがいくつかあって、それがドキドキ出来るポイントなのに、ドーン!!って急に明かしちゃうから、その後の展開がドキドキできなくなっちゃうんですよー。慎之介は本物のマネージャーの事が好きだって思い込んでる郁翔がいるのに、読者は違うって知ってるわけですよね。なんだそれ、わけわからんっ!!!!ホント知らない方がもっと楽しめたのに、ガッカリしました。
でも全体的には、とても良かったので、神評価です。最後の初エッチもエロ過ぎず良かった!!2人の可愛さが最後まで生かされてて癒やされました。拓翔とSinの相方・Renの関係も気になる所なので、続編お待ちしています♡