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表題作愛執は蜜のように

相馬 社長秘書
彰斗 父の急死で鷹巣製薬社長になった

作品情報

作品名
愛執は蜜のように
著者
結城一美 
イラスト
葛井美鳥 
媒体
小説
出版社
プランタン出版
レーベル
ラピス文庫
発売日
ISBN
9784829654538
3

(1)

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萌々

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(1)

中立

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趣味じゃない

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レビュー数
1
得点
3
評価数
1
平均
3 / 5
神率
0%

レビュー投稿数1

「ホテリエ」や「ダイナスティ」並だったら面白かった

金持ち一族をとりまく陰謀と、複雑な人間関係…っていうのは、ハーレクインロマンスでもありがち~な感じです。
父の死により、突然、製薬会社の社長となった彰斗。
彼をささえるのは、幼馴染でもある社長秘書の相馬。
ある種の執事モノに似た雰囲気があり、執事モノのように甘さ一辺倒ではないところに好感が持てます。
彰斗が奮闘している姿も健気でいい。

しかーし! ドロドロな人間関係が噴出するという設定なら
もうちょっと利害関係と感情に説得力が欲しい…。
自分から見たら、この作品上の「復讐」はどう考えても逆恨みとしか思えないし、
復讐の仕方も、妙に生ぬるい。

追い打ちをかけるように、せっかく途中までちょっとした経済ドラマ的な雰囲気でスリリングだったのに、チャチくさい株式のバイアウト話でサーッと冷めた…。
*バイアウト=株式の公開買い付け、かつて、ホリ〇モンがこれで大手テレビ局を買収しようとして盛大に失敗、どう考えても陰謀としか思えない手口で入獄した。

えーとですねぇ…社長秘書が個人名義でせっせと株式を買って、持ち分比率が3%になったとかって、それ、企業コンプラ的に問題ですってw
さらに、それが持ち株比率3割になるまで黙ってたとか…。
数億円単位で株式公開買い付け…いや、それセコいですってw
バイアウトするんだったら、嘘でもいいから300億とかさ、ファンタジックな額にしてほしい(笑) 東証二部でも数億円のキャッシュで個人がバイアウト…まぁありえんでしょうね。んなこといったら、地方の小金持ちでも企業買収ガンガンやれますわな。
嘘書くなとは言わない。BLはあくまでファンタジー。だが、ツッコミどころは多々あれど、そういうのが気にならない設定なり、セリフまわしにしてほしいなと。

庶民的といえばそうなんだが、セレブものに所帯じみた観念は捨ててほしかった。

4

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