心優しき青年はヤクザとなり、無垢な少年は情婦となった――これは哀しくも美しい、究極の献身愛

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表題作春雷と蜜

ヤン(青柳),裏社会の人間
ユエン,情婦

その他の収録作品

  • 蜜月(描き下ろし)

あらすじ

親に捨てられ、施設で生きていくことになった幼いユエン。
唯一の心の支えは、いつも優しく包み込んでくれる兄のような存在のヤンだった。ヤンもユエンを弟のように大切に思っていたが、ある夜、二人を引き離す残酷な事件が起こる。

数年後、ヤクザとなり青柳として生きるヤンは再び施設を訪れる。しかし、再会したユエンは記憶の中の少年とは別人なほどの、色香を湛えた妖艶な青年となっていた――…
新鋭・劣情が描く、哀しくも美しい、究極の献身愛

作品情報

作品名
春雷と蜜
著者
劣情 
媒体
漫画(コミック)
出版社
海王社
レーベル
&.Emo comics
発売日
電子発売日
ISBN
9784796414562
4

(180)

(83)

萌々

(52)

(18)

中立

(16)

趣味じゃない

(11)

レビュー数
22
得点
693
評価数
180
平均
4 / 5
神率
46.1%

レビュー投稿数22

No Title

攻のビジュアルはすごくいい

0

セクシー

評価の高さから察するに、デビュー作だと知った上で、リアルな裏社会ものより甘めのエッチに期待して読んだ方が楽しめる気がする。表紙と試し読みの個性からかなりわくわくして読みました。しっかりノワールものに期待したら、ぬるい展開が自分には物足りず。ヤンは大変セクシーだった。女の子っぽい受けも気にならない方はユエンも可愛く思えるかと。

何故この某小説のパクリっぽいタイトルにしてしまったんだろう…特別この作品にピッタリというタイトルでもなし。

0

いい執着具合!!

表紙買いでした。過去から今までどっぷり監禁系の執着ではなく見守る系の執着を続けている攻めと、後悔を背負ったまま生きている受け…まず関係がとても素敵なのと、展開が綺麗でかなり読みやすかったです。
話が進むにつれてどんどん作品の世界に惹き込まれていく感じでした。

また、表情や筋肉の描き方に特徴があり、独特な色気等が感じられて総じて大変素敵な作品でした!
しばらく「ヤン兄ちゃん」という単語が頭から離れなくなります…。

0

全てが惜しい作品だったなあ,,

最初と最後が物凄く良い作品でした!
この作品は,試し読みでふたりが再開する前まで
読んでから購入を決めたのですが,思っていた以上に激アツな展開はありませんでした。バックボーンからして,"これは本当の意味で再開したら感動するしうれしいだろうな~" と結構期待していました。
ですが,,,まあネタバレはしたくないのでハッキリとは言えないですが期待通りではありませんでした笑
そりゃあひとつの作品ですから,自分の思ってる展開に
進むわけがないですが,あまりにもさらっとしていたので感動できるところも出来ませんでした。

0

絵もストーリーもうつくしい・・・

映像で観たくなる作品です。

香港?九龍?あたりが舞台なんでしょうか?チャ●ナ系を描かれる作家さんは画力が物凄い方が多い気がします・・・服とかもすごく凝ってて可愛い・・・ラブとエロとストーリー以外も楽しめる作品って強すぎる_(:3 」∠)_

ユエンはずっと気づいてたのかな?と思ってたんですが、そうじゃなかったんですね。運転士くん、イイ仕事したなあ。

構成的に、もっとお話を長くすることもできたと思うんですが、受ちゃんが可哀想な時間がもう十分すぎるくらい続いていたので、個人的にはここでまとまってくれて良かったなと思います。

見どころは、、やっぱりセックスシーンかな・・・エッチなだけじゃなくて、目の前に大好きな人がいるのに掴みきれてない感じがせつない・・・!

施設を出て、大人になってからはじめてユエンと再開した夜のヤン(青柳)の驚いた感じが、彼が染まりきっていないことを示しているようで、胸がキュッとなりました。

1

数奇な運命

カバーから醸し出される雰囲気そのままに、裏世界で生きる二人の数奇な運命を描いた作品。
チャイナです。

小さい頃に小さな孤児院で出会った二人。優しいヤン兄さんと、かわいいユエン。
ところが個々の院長ガヤガヤひどいやつで。。
事件を経て孤児院を離れ、マフィアになったヤン兄ちゃんは、それでもユエンのことを探し出して会いにくる。愛ですよね〜

裏世界に舞台を置いているものの、それほどハードでなお話ではなく、あくまでも二人の愛物語。
売りをするほどに身をやつしていたユエンもヤンに救い出される。

脇の手下さんがワンコっぽくて可笑しかったり、子供達が可愛かったりとむしろほっこりするテイストかもしれない。

しかし、同じような出だしの設定で、憧れのお兄さんが実は院長にあれこれされていて、彼が出ていったら今度は自分が、、みたいな暗いお話があったような気がするのですが、この作品ではなかったか。。
姐さんに聞いてみようかな。。

0

悪夢から目覚め、共に歩み出す

ヤクザと言うと組同士の抗争や跡目争いなどの
いざこざが付き纏うイメージがありますが、
退廃的な世界観の中で血生臭い場面を残しつつも、
汚れた大人達によって人生を壊された二人の関係性、
辛い過去と罪、再会ラブストーリーに重点が置かれた
解り易いお話だったと思います。
話が壮大過ぎず小難しく無い読みやすさでした。

言わずもがな目が潤いました。
丁寧な絵で描かれる男前攻めと美人受け、
中華的世界観と夜の雰囲気に入り込めました。
Hシーンの回数はそこそこありますが、
一回がしつこく無くて物語を阻害しない、
肉体や表情に色気があり書き込みも丁度良かったです。

娼婦だからか、ユエンがおっとりした性格ながら
Hに積極的なのが可愛らしい、チャイナ服姿も眼福。
正体を隠す青柳は、本当はユエンが大切なので
「優しくなんかしない」と言いつつ酷くはしませんし、
恋人になる前からも甘さと萌えのあるHシーンでした。

ここから結構なネタバレになりますが…
終盤の青柳が撃たれた後、もしやこのまま…?
「その再会は救済か、破滅か―」なんて
不安を煽る帯が付いているので
バッドエンドも予想して心配してしまいました。
ただ、そういう展開だったとしてもそれはそれで
悲恋的で別な良さがあったのかもしれません。
でもハッピーエンドに越した事は無いですね!
その後の展開に安堵しました。

いきなり時間が進むなど解り難い箇所もありましたが、
エロとストーリー比率、苦さと甘さのバランスが良く、
辛い過去や命の危機、互いを想いあって身を引く
切なさなど、私の好きな要素が多く
カップリングも好みですんなり楽しめました。

2

レトロ中華がお好きなら是非!

乱雑に立ち並ぶ露店にカラフルな小物、妖艶なチャイナ服に混沌としたネオン街!!
レトロ中華好きには堪らない雰囲気の作品でした!

何よりキャラデザが良いですよね!
古の腐女子として、アニメや漫画の中華キャラと言えば【チャイナ服+丸渕グラサン+黒髪(ロングヘア)】のイメージなんですが、見事に当て嵌まっています!
本作の攻め様が中々に性癖に刺さるキャラデザでした。

そして、中華マフィアね……
平成初期のアニメや漫画には大体、中華マフィアが出てきました。コレ嫌いな90s女子は居ないと思います。

服装や部屋の小物から街並みまで、どこか懐かしく且つ混沌としていて、中華BLの中でもダントツに雰囲気がありました!
九龍城モチーフの作品が好きな方にも刺さるんじゃないでしょうか!?(九龍城は香港ですが)

再会系BLの中でも、自分の正体を隠して再会するストーリーが大好きなので、今回好みど真ん中でした!!
この人は僕が恋焦がれていたヤン兄さん?それとも別人なの?と、青柳に翻弄されるユエン不憫可愛いねぇ………

そして、艶かしい肉感的なイラストが堪りません!!
ユエンの魅惑的なお尻に目が釘付けです!!!
電子で購入しましたが、エロシーンは刻み海苔(白)修正でしたよー!!嬉しい!!!!
劣情先生の絵柄や雰囲気が好きなので、次回作も楽しみです!

5

表紙のインパクトはいいよね

1話試し読みでいいやん?面白そうと購入。
中華裏社会物。
お話の流れが、想像の範囲内のまとまり方だった。もっと湿度の高いダークなお話なのかと思ってたら、そうでもなかった。割とハッピーエンド。
ユエンはもっと、幼少期のトラウマを抱えててぶっ壊れてるトコがあって欲しかった。

お衣装がエッチ、スイッチの入ったお顔もエッチなんだけど、いかんせんデッサンが狂ってる?って、思っちゃう身体付きの絵が気になってしまいました。腕が太すぎたり、手が変だったり、その角度で挿入できる?とか。
ベテラン作家さんの作品を読みがちなので身体が変だと気になってしまいました。

今回シーモアで購入したのですが、チンと穴が見えちゃってました。電子だと全消しの作品多いのに、刻み白抜きでした。

0

ネオン看板とメタファー

作中の雰囲気や背景、作者様のインタビューやツイートを拝見する限り、舞台のモチーフは香港。年代は1970年代?80年代?くらいでしょうか。

街並みのネオン看板にさりげなく描かれている「花様年華」の文字が印象的でした。
香港映画で有名な某映画監督の作品のタイトルと同じですね。意味は「人生で最も美しい時間」…だったと思います。

ヤンとユエンは失われていた時間を取り戻して、人生で一番美しい時間を過ごしていく…という意味でしょうか。

某映画監督の映画作品の中には、香港がこれまで辿ってきた、そしてこれから辿ろうとしている歴史や時代背景がメタファーとして散りばめられています。英国統治の資本主義社会から中国に返還されたあとの社会へ。香港の象徴的なネオン看板は、現在はかなり少なくなったと何かで読みました。

何が言いたいかというと、優しく好青年だったヤンがマフィアになっていること、そして純粋だったユエンが娼婦となっていることは、そんな風に移り変わる歴史観をメタファーとして投影しているのではないかということです。彼らが数年、十数年であれだけ変わるように、時代も歴史も変わるのだと…。あくまでも主観であり、深読みのし過ぎかもしれませんが((


二人は最後、彼らが元いた国ではない別の場所で幸せになります。
それは今の香港が非常に不安定で、複雑な社会だからではないかなあ、と考えてしまいました。もし、あの場所に二人が残っていたら、二人はどうなっていたんだろう。敢えて別の場所で幸せになった意味が込められているのではないかと感じました。
時代も社会も変わるけれど、二人の気持ちは変わらないでいたらいいな…と思います。

あまり現実の国や社会、ほかの映画作品の情報を並べ立ててレビューするのははばかられますが、BL作品でここまで深く考えたくなる作品とは出会ったことがなかったので、思わずレビューしてしまいました…
主観と想像と虚構かもしれません…
拙文です…何か問題があればすぐに消します…すみません…

心にずっと残る、とても素敵な作品でした!

8

期待通り!

タイトルや表紙から好みかも、と思い、期待通りだったのでうれしいです。

ヤクザBLの王道パターンを踏襲しているなと感じましたが、いいんです。おもしろいので。

子どもの頃の2人の時期が、短いながらも、強い絆で結ばれることがよくわかる描写だったし。

それがあってこその再会後なわけで。

ヤン兄ちゃんが男の色気ムンムンだし、ユエンはきれいなエロさで、かつしっかり心の底で結ばれるというのが好みです。

ヤン兄ちゃんがプレゼントを買ってユエンのもとへ向かおうとする時、撃たれるのは読めてしまいましたが。

でも、良きノワール映画のようでコマ割りなども読み応えありました。

ただ1つ気になったのは、再会してからユエンは青柳をヤン兄ちゃんと気づかないもの?と思ってしまって(ヤンの風貌が変わっていればまだわかるけど)。
10年ぶりとは言え、声とかわかりそうなものなのになぁと。
でも10年のうちに記憶が薄れていくと言っていたので、そういうものか…と思いました。

3

SNSの評判で購入

Twitterで絶賛されているのを見て、中華マフィアという設定にも興味がひかれて購入しました。

もっとドロドロした暗い話なのかと思ったのですが、意外と?ハッピーな感じでした。
エロはしっかりしています!

ただ、ちょっと拍子抜け感は否めません。
世界観の詰めが甘いというか…「中華マフィアものの割には?」という部分がありました。
ガッツリとマフィアものを求める方には物足りないかもしれません。

2

ワイルドだね。

レビュー評価が高かったので読んでみました!
こちらも初デビュー作品とか!
絵がとっても上手くてきれいで読みやすかったです。

大人になったヤンがめっちゃイケメン♡だし。
ユエンも、♂だけど悪い奴らが放ってはおかないだろうってくらいきれいなのも良く伝わりました。
♡シーンも描写が妖艶で美しい!
背景の雰囲気もとても良いです!

内容的には大人の方向け。
さわやかDKや純な恋愛物なんかはもうこそばゆくなって読めません‥꒰ ×͈ω×͈。 ꒱って感じの方には読み応えがあると思います。

暴力的なお話は基本苦手ですが、こちらはユエンくんが襲われるとこがちょっと辛いけど‥それ以外は悪い奴に対してなのでさほど読んでて嫌ではないです。

ストーリー展開は正直‥予想がついてしまいました‥。
内容は王道なので‥(でもいいお話です!)もう少し長編に出来たならヤンが闇社会に至ったくだりとか、ユエンの辛い日々とかあまりにも鈍感過ぎだ!とか‥ラストはヤンは裏社会から抜けたのかな?‥良く無事に出れたな?なんて疑問符‥etc‥にこのお話でしかないようなエピソードや理由付けがあったらお話に個性が出たと思うんですが‥(えらそうにすみません)

とはいえ‥以前は初コミックスといえば、3作品くらいの短編を集めた物が一般的‥。
1冊丸っと描けちゃうんだからホントにレベルが高いですよね。
これからの作品が期待される作家さんなのではないでしょうか!

デビュー作は持ってた方がいいかもですよ!!

2

妖艶な中華BL!

目を引く表紙に惹かれ購入。

孤児院で出会ったヤンとユエンは同室で、ユエンは優しいヤンが大好きでした。

ある日、施設長に虐待を受けているユエンが咄嗟に近くにあった花瓶で施設長を殴り殺してしまいます。そこに居合わせたヤンがユエンを助けるために再度施設長を殴り、自分がやったと主張し逮捕され、ユエンの前から姿を消します。

10年後。名前を変え中国マフィアとして働くヤンはユエンがまだ孤児院にいると知り、孤児院を訪ね、ヤンであることを隠し、2人は再開します。
ユエンは施設を継続していくために男娼のような仕事を裏でしており、他の人にやられるならと関係を持ちます。

ここで、いくら離れていたとはいえ、忘れられない存在のヤン兄ちゃんであれば気づくのでは?と思いましたが、ユエンは確信が得られず別人だと思い接します。

この後も、ヤン兄ちゃんに繋がる情報が端々に見受けられるがなかなか気づかないユエン。話の流れ的に仕方がないですが、いい加減気づくだろ!とツッコミたくなりました(笑)

また、血が出たりなかなかバイオレンスな描写があるので苦手な方は注意です!

ご都合な流れもありましたが、街の描写や妖艶な2人の絡みは素晴らしかったです。

6

圧倒的世界観に呑みこまれてしまう

本書がデビュー作とのことですが、
あっという間に雰囲気に呑み込まれてしまった…。
世界観の作り込みが圧倒的!

煌々と輝くネオン看板、そこから一歩外れれば薄暗い路地があり、
新旧が混ざり合い窮屈そうにひしめき合うビル群、と賑やかで雑多な街並み。
そんな土地で生きる物騒な男たちや貧しくも懸命に生きる美しい青年。
なんかもうこれだけで魅力の塊だな、と。

加えて二人の少年の幸せな日々と突然の悲劇、離別、からの再会、
とストーリーまるで外国映画を彷彿とさせるドラマチック展開に
さらに引き込まれていきました。

ユエンもヤンも互いのために自己犠牲を厭わず尽くしているのに
ちっとも報われないし、幸せを掴みかけると不幸がやってくるしで
一刻も早く彼らの幸せを見届けたい気持ちで読みすすめました。

少年期の体験や大人になってからも散々辛い思いをしてきたけれど、
最後は柵から解放され、幸せそうに抱き合う二人が見れて良かったです。

描き下ろしの「蜜月」でも子供たちを見守る姿や夜にこっそりイチャつく
二人がすっかりイチャ甘夫婦な雰囲気を醸し出していてニヤニヤものでした。
ユエンがめちゃくちゃエロ嫁と化していましたね♥
普段は美しく儚げで、まだどこかあどけなさが抜けきらないのに
濡れ場になると露わになるむっちりとした肉感的な身体や
匂い立つ色気がギャップがありすぎてエロエロでした。
ヤンも職業柄クールで強面なイメージですが、ユエンに対しては
結構容易く煽られて理性が飛んじゃったり、甘やかしまくっちゃったり、
ただの恋人にメロメロなお兄さんになってしまうので可愛いく見えてきます。

総評としては好みど真ん中でした。
ただ、難を言えば、細かい部分が気になってしまったのも事実です。
結構ストーリー展開が突飛に感じる部分が少なくなかったな、と。
青柳=ヤンだと気付いていないにもかかわらずユエンが青柳に
惹かれちゃうの早すぎない?とか、二人の二度目の再会場面が
ご都合主義展開すぎじゃない?とか、ヤクザってそんな急に円満退社
可能なの?とか、気にしちゃだめなんだけど、気になっちゃいました。

でも、そうした部分を除いても魅力を感じる方が勝ってました。
なので、次作も楽しみにお待ちしたいと思います。

7

妄想を掻き立てられる表紙

むせかえるようなダーク巻漂うチャイニーズな雰囲気とネオンとの対比が美しいですよね〜ほんと表紙に一目惚れです。
まず物語の舞台が中国、そしてマフィアということでBLでは初めて目にする設定のようでしたのですごく気になり購入。
ハードボイルドの中にも妖艶さや輝きがあってすごく綺麗な絵で引き込まれます。衣服とか、中国のいい意味でごった返した街中を描くってすごく大変なんだろうな〜(´;ω;`)
私はとっても好きな雰囲気なのでまた先生の次回作が楽しみです。

8

表紙に惹かれて買ったけど正解でした!

退廃的な中華圏の雰囲気がめちゃくちゃ良かった。
キャラデザとお話の雰囲気がすごく好きです。
濡れ場がエロい!すき!

立ち読みで気になった方は是非最後まで読んでほしいです
本当に買ってよかった!濡れ場も美しいです。

11

気になった部分が多かったかな…

劣情先生のデビューコミックです。
大陸の雑多な風を感じるような雰囲気たっぷりの表紙や、試し読みで続きが気になり読みました。

内容もドラマチックなのですが、疑問点や引っかかるところが結構あったのが残念でした。

まずヤン兄ちゃんですが、ヤクザになったことをユエンに知られたらユエンが自分を責めて苦しむだろうから、名乗らなかったと私は理解したのですが、そもそもユエンを施設から救おうと組に入ったんなら隠す必要あったんかな…と。
あと、ユエンもヤン兄ちゃんを長年待ってた割に青柳にコロッといっちゃうの早いな…とか。

真面目なのか、天然なのか、ピュアなのか妖艶なのか…色んな面がありすぎてユエンというキャラが掴めなかったのもあります。

お互いを思う気持ちと、懺悔の気持ちのすれ違いがお話のキモかなと思うのですがそのあたりがピンときませんでした。

あと、1ヶ月昏睡してて直後のHは無理だと思うの…すみません、細かくて。
なんか重箱の隅つつくみたいなレビューになってしまって申し訳ない。

Hのアングルとか体位とかシチュエーションに工夫があったのが良かったです。

18

中華系のお話し

攻め受け共に孤児院で同室になるところからお話が始まります。
のちに色々あり攻めがマフィア(ヤクザ)となり、受けは孤児院の先生として働いています。
どちら視点でも気持ちが描かれているのは良かったです。

ストーリー的にはもう少し捻りというか、何で急にこうなった?と感じるところはあったのですがそこまで変な感じはしませんでしたし、面白く読ませて頂きました。
先生が今後描かれるお話しに期待したいところです。

攻めがマフィア(ヤクザ)で刺青やんちゃな見た目
受けは可愛らしい雰囲気
あまりストーリーを深く気にせず、雰囲気良さそう!という考えの方は面白く読めるのではないでしょうか?

※作中の雰囲気や設定を出してますのでネタバレにしました

9

お話のところどころが

初読み作家様でした。それもそのはず2020年デビューで初コミックスでした。

初コミックスにしてはレベルが高く、絵も綺麗でとても色っぽいです。

ヤクザと情婦とある通り、血生臭い場面もあればエロも多くてドラマティックな展開です。

少年の頃は爽やかな印象だったヤンが、ヤクザとなり身体中タトゥーだらけなので好きな方は堪らないかなと思います。

ただいかにヤンがユエンを弟の様に思っていても、あの方法を何故選んだのかが謎でした。
ユエンが性的虐待を受けての正当防衛ではダメだったのでしょうか?
その辺りがモヤ付きました。
そしてヤンを待つ為に身売りをしていたユエンにも疑問でした。

ヤクザになってからもユエンを助け続けるヤンと、ヤンに迷惑をかけないように一人で頑張ろうとしてたユエンもどちらも健気なんです。

でも最後に子供たちを連れて逃げたんですが、これってハッピーエンドで良いのかしら?と思い心配になりました。

お話のあちこちに綻びが見られて、手放しで良かったとは言えませんでした。
次回作に期待します。

13

すごくドラマチックですが

ちるちるでも紹介されていて単話を1話読んで
絶対面白いじゃんって楽しみにしていた作品です。
劣情先生、初コミックス、初読みの先生ですが
カバーもタイトルもとっても素敵でそそります。が
究極の献身愛かあ、、
刺青ヤクザのすっごくかっこいい攻めさまで
めちゃドラマチックなお話です。でもでも
なんかもうひとつでした。。
期待しすぎちゃったかもだけど
やっぱり性虐にあった人と
関係する話はちょっと難しいのかなと思ってしまいました。
もちろん抱いていいのか葛藤はしていましたが
殺人を犯した
それをかばったという
めちゃくちゃ重い背景があるのに
10年ぶりに色々考えてやっと会いに来た攻めのヤンと
受けのユエンが
すぐ体を繋げてしまうのが安易に感じて
まあBLコミックなのでって言ってしまったら
そうなんですが
大事な人こそ手を出して欲しくない葛藤。
後半も色々あるんですが
なんかもりもりな内容なのに薄っぺらに感じて
おしい感がね、、
ありますよ。
にいちゃんは若頭かな?けっこう期待をかけられていて
ハピエンですが逃げて大丈夫なのかとかね。
15.6歳に最後に会ってたら
やっぱり気づくよね?とか思ってしまったし、、
私の評価は厳しめですが
中華な雰囲気とか好きな人にはたまらないのかも。
あと美人受け好きとか?には受けそう。
わたしは1話試し読みで期待しすぎちゃって
受けのユエンもおしりがぷりぷり女性っぽすぎて
ドラマチックな話はそれはそれで難しいなって
思いました。

14

シリアス、けれど温かく優しいストーリー。

電子で単話買いしていて、コミックス化されたら買うと決めていた作品。
今作品がデビュー作とのことですが、絵柄もとても綺麗で濡れ場もエチエチ。素晴らしいです。

ということでレビューを。ネタバレ含んでいます。ご注意ください。





とある児童施設に、ユエンという名の男の子が入所してくる。
自分は母親に捨てられてしまったのか、という不安と孤独に苛まれていた彼に優しく声をかけてくれたのはユエンと同室の年上の少年・ヤンだった。

優しく小さい子の面倒見の良いヤンはヤン兄ちゃんと呼ばれ慕われていて、ユエンもヤンのおかげもあって少しずつ明るさを取り戻していく。ヤンとユエン、同じ境遇の2人は心を通わせていくが、とある出来事が二人を襲って―。

というお話。

あまり書いてしまうと壮大なネタバレになってしまうのですが、地雷の方もいらっしゃるかもしれないのでちょびっとだけ書きます。少し下げますので、ネタバレ厳禁な方はここでストップしてください。



************************************




小さい子どもが性的な搾取をされる描写があります。
そして、それをきっかけに、重大な犯罪が行われます。
詳細な描写はありませんが、苦手な方は注意が必要かもです。

ユエンを守ることができなかったことをずっと後悔しているヤン。
ヤンに、自分の罪をかぶせてしまったことを後悔し続けているユエン。

お互いを愛しているからこそ守りたい。
例え、自分の身がどうなっても。

めちゃめちゃ純愛です。
彼らが選択した道は、正しいとは言えず、けれど追いつめられた二人の子どもたちを、私は責めることはできないなあ…、と複雑な思いで読み進めました。

今作品の舞台は、具体的な地名は出てきませんが「もしかしたらあの国かな?」と思われる空気感がとても良かった。ちょっと退廃的な、夜の街。彼らの服装とか、街の様子とか、すごく味があって好きでした。

ヤンは子どもの時にユエンと別れてから別人として生きていますが(ついでに名も変えて生きていますが、ここでは「ヤン」で統一して書きます)、その理由もまた良い。ユエンのためだけに彼は生きてきたんだなあ、と。そして、別人として再会した彼らは早々に身体を繋げますが、その理由も良い。その時の彼らの心情も良い。ストーリーに一貫性があって一気にストーリーに引き込まれます。

実はレビューを書くときに、ヤンの名前をどちらで書こうかちょっと悩んだんですよね。「今の名前」で書こうか、それとも「過去の名前」で書こうか、と。けれど、ユエンにとっては、彼は「ヤン兄ちゃん」だろうと思ったので、あえてヤンの名前でレビューを書いています。

ヤンのその後、が、裏社会を生きる男なので、ストーリー中に漂う空気がシリアスなのですが、けれどシリアス一辺倒ではない。ヤンとユエンの2人の間に流れる空気感が甘いこと、彼らの仲間たちが優しいこと、などが理由として挙げられますが、そのバランスが素晴らしかった。

ヤンが、ヤクザとして生活している時と、ユエンとともにいる時とでは目が違うんですね。その描き分けもすごくお上手。読者への魅せ方がとてもうまい作家さまだと感心しました。

しいて言うと、最後が駆け足だったなあ…、という感も。
終盤、ユエンが襲われるシーンがありますが、そこでのヤンがね…。

あれ?そうくる?

という急展開ぶりだったのは否めない。
けれど全体としてはシリアスと甘々のバランスも良く、二人の濡れ場は優しく綺麗ででもエロくって、相対的には非常に萌える作品でした。

あ、あともう一点。
ユエンの膝とかお尻がぷりぷりで可愛い。トーンの貼り方、なんですかね。めちゃめちゃ美味しそうでそこも個人的萌えツボでした。

評価でちょびっと悩みましたが、デビュー作ということで少しだけオマケして神評価で。次回作も楽しみに待っていようと思います。

19

この作品が収納されている本棚

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