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オメガ・リバース~番えない君は夜に溺れる~

omega reverse

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表題作オメガ・リバース~番えない君は夜に溺れる~

九条新,大学生,α
壮一郎,β,依頼主をβにするΔ

その他の収録作品

  • アフターストーリー①
  • アフターストーリー②
  • あとがき

あらすじ

セックスすると相手の性をβに変えられる性質「Δ(デルタ)」を持つ、壮一郎。困っているΩを救うため、依頼主をβにする仕事をしていた。ある夜、セックスを頼んできたのはαの青年。初めて抱かれる側になった壮一郎だったが、優しすぎる愛撫に戸惑ってしまう。彼の正体は、長い間会っていなかった幼馴染の新だった――。【セックスしたら、番えない】性別を超える愛を描く、新感覚オメガバース。後日談を描いたコミックス描き下ろし漫画13pを収録。

作品情報

作品名
オメガ・リバース~番えない君は夜に溺れる~
著者
すぎちよ 
媒体
漫画(コミック)
出版社
双葉社
レーベル
comic marginal &h
発売日
電子発売日
ISBN
9784575380941
3.9

(70)

(27)

萌々

(22)

(13)

中立

(5)

趣味じゃない

(3)

レビュー数
15
得点
267
評価数
70
平均
3.9 / 5
神率
38.6%

レビュー投稿数15

生まれ直すのリバース。(リバーシブルじゃないよ)

オメガバースというのは非常に柔軟性のある設定で、作者さんがどれだけ斬新な発想で展開できるのか、というのも読みどころの一つだと思うわけですが。
本作にもまた独自の設定あり。
それは「Δ」(デルタ)。

主人公・壮一郎は、自分はβ。
しかし、ΩとセックスをするとそのΩがβに変化する、という能力を持っていた。
Ωという階級を消し去る(デリート)する者…それがΔ。

…というわけで、このΔという設定は独創的で着眼は良いと思いました。
そこに幼馴染との再会や、バース性が変わることの弊害などが絡んで骨太な作品になる…かと思いきや?
施設出身でαとわかったアラタ(幼馴染)は名家に引き取られ、とか。
その名家は名家のくせに政治家にΩの娼夫をアテンドしてたり、とか。
壮一郎の仕事の相棒が壮一郎を売って、↑の娼夫にさせられそうになったり、とか。
危機一髪のところにアラタが助けに来たり、とか。
色々とお決まりすぎるというか古い(?)展開が残念に感じました。

絵柄はきれいで壮一郎も魅力的。ただ、Ωとする時は攻めですがアラタとする時は受けなので、そういうのがダメな人は注意。
結末は暖かくて読後感は良い。
総合「萌」で。

0

設定に凝ってるなぁ…

性交渉で性転換できる新たな能力?という新要素を加えたオメガバース作品。設定が凝ってて惹かれましたが、山場があまりに古いベタ展開で新しさを帳消しにしてしまってました。お話は全体的に凝り過ぎて手に負えなくなった印象です。
設定抜きに読むと、お互い初恋だった相手との再会もの。早い段階で明かして即両思いな雰囲気で、今の相手のことはどうなの?と思わなくもないです。
BL以外のところでもいろいろ起こりますが、重要なことも重要じゃないこともセリフで長々と説明されて、ただでさえ設定説明が多いのにまた始まった…とクドく感じてしまいました。そのわりに肝心なところでツメが甘いのも気になります。
山場は受けがエロおやじに発情させられて襲われて、攻めが\ばばーん/と登場して返せ~っていつの時代の少女漫画?え、今出てるのでもまだこんなことやってんの!?
最後のまとめはあっさりしてて、長尺の説明聞かせたわりに終わらせ方は雑。ふわっと読むには説明が多すぎて、ちゃんと読むとツッコミどころが多すぎる。
でも何よりキャラに魅力を感じなかったのが私の敗因かなあと思いました。

0

設定が斬新

オメガバース好きでリツイートからこの作品を知り購入しました。
Δという設定にワクワクしながら読み始めましたが、もう切なくて…(´;ω;`)
ですがハッピーエンドは確定ですので、安心して手に取ってみてください!
素敵なお話に後悔はないでしょう。

0

新しい

新しいΔの登場でわくわく読みました。
が、不完全燃焼、、まだ続いているのかな?
コミック派なのでわからないのですが、続いていると信じて今は低めの評価にしておきます。
3人が過ごしてきた時間やΔの体の事、まだまだ読みたいです。

2

すき!

他にない設定で面白かったです。続きがあればいいなぁと思いました。

0

オメガバ新設定!?

αβΩときてΔ!??? Ωをβにする!?
オメガバも多種多様になってきたけど、さらなる特殊設定。どんだけでも広がってくのすごい。

幼なじみ再会ラブ要素にはキュンキュン!
アラタをαからβに変えて人生も変えてしまうことへの葛藤や、ソウがβからΩに寄ってることでアラタはαのままじゃなくてβになっていいの?とか複雑で何がベストか分からないの、オメガバビジネスの策略も絡んで面白かった。何者でも大好きって気持ちが伝わって受け入れられたのはもちろん、ソウが子供を産めなくても、やまびこ園で身寄りのない子供たちに囲まれて過ごしていくのも、そういう生き方、そういう家族の在り方も素敵だなって思えました。

あと、エキゾチックな衣装にジョグパンみがあって、たいそうえっちでした!!!!!

0

運命に抗う事こそが2人の運命

Ωをβに変える能力を持つΔである壮一郎はΩと肉体関係を結ぶ度に次第にΩに近づいていってしまいます。自分だけが苦しむΩを救えると、自分を犠牲にしていく壮一郎の苦悩が胸に迫ります。
また、自分を犠牲にしてまで見ず知らずのΩの幸せのために身を削る壮一郎の優しさにも胸が熱くなります。
相手のために生きようとする壮一郎を一途に想う新もまた、バースを変えてでも壮一郎のそばにいようとします。
両思いでありながら、共に生きることはできないと新を拒絶する壮一郎の心を知るにつけ、胸が締め付けられるように痛くなりました。
そんな壮一郎や新を自分の利益のために利用しようとする新の義父や峰岸市議、マサが2人を翻弄します。
そして、その過程で新も壮一郎も葛藤し、懊悩しながら、頑なだった壮一郎の心も少しずつ解けていきます。
その過程も感動的なので、是非堪能してほしいです。
2人の物語はやまびこ園で始まり、やまびこ園で帰着する、というとても素敵な構成になっていて、心憎い展開にやられた!!と思ってしまいました。
エッチなシーンだけでなく、主役2人の心情を追って読むとより深く作品を楽しむことができます。
とても素敵な物語に出会えました。

1

初めて読む設定

相手の性別を変えることができるΔのお話。
Δの存在をこの作品で知りました。他にΔを書いている作家さんっているのかな?
初めて読む設定で面白かったです!
オススメです。未読の方は是非読んでみて!!

1

確かに好みは分かれる

オメガバースという設定でも異色でまだ読み慣れてないというのに、さらに一歩先を行ったオメガリバースという設定。作家のファンなのでひとまず読んだ、という感じでしたが、良い作品だったと思います。
恋情関係以外でもドラマチックでハラハラさせる展開は、この方の作品の特徴ですし好きなポイントです。今作は特にその傾向が強く感じられましたので、ただ男2人がラブラブしてるのではつまらない、という方にはお勧めしたいです。
逆に、温かみを求める方や、受けの身体に攻め以外が指一本でも触れるのが嫌な方(こういう展開が度々あるのもこの方の作品の特徴)には、お勧めしません。
最後の展開はやや駆け足になってしまった感も否めないので、編集の方はこの作者にもっとじっくり描かせて差し上げて欲しい。

2

良い!

新しい設定で引き込まれます!これから増えるのかな???スピンオフも楽しみにしてます!

1

かなり捻りを加えた設定ではある

一冊丸々表題です。
絵柄は好みが分かれると思います。


同じ施設出身の幼馴染み執着アルファ攻×同じ施設出身の特殊能力を持つオメガ受というカプです。

攻とのリバ表現はありませんが受が他のオメガを抱いている描写が極僅かですがありますので受が攻ポジに回るのが無理な方はやめた方が良いです。

お話はセックスすると相手の第二性をベータに変えられる能力を持つデルタの壮一郎(受)
オメガを救うために抱く事を仕事にしていた。
壮一郎の前にアルファの青年アラタ(攻)が依頼をしてきたが壮一郎は初めて抱かれるなら相手はもう決めてあるときっぱり断言し……という感じで始まります。

すみません。
以下辛口です。

設定はこれまでのオメガバに一捻り加えた感じで面白いとは思いました。
ただ壮一郎が自分がオメガになったとしても他の助けを求めるオメガがいる限り仕事(セックス)は辞めないという頑ななところが好きになれませんでした。
後、オメガバではアルファ、ベータ、オメガは第二性であって階級というのに違和感を持ってしまって生まれもった性質の変換ではなく階級(ランク)の変換なの?とモヤモヤしてしまいました。
それにこの世界観でも発情期は抑制剤が流通しているのを見ると辛いものという印象なのに壮一郎の発情期の理解もきちんと出来てない印象でなら何故オメガを助けたいの?となってしまいました。
最後にその理由も語られますが個人的には後付けの無理矢理のように感じてしまい萎え。
自分の家族の様な存在のユキ(オメガ)に初めては壮一郎にもらって欲しいと頼まれて抱いてその後にヴァージンはアラタにとなる思考回路も??しかなかった。

愛と救いを描く新感覚オメガバースとありますが結末だけを見るとどこに救いが?と思ってしまいました。
愛も家族愛的な方が強いのにそれを無理矢理BLにしなきゃいけないから恋情にしたって感じでした。

オメガバースとして設定はかなり捻られていてこれまでの作品とはひと味違いましたがそれを生かせていないといった印象で終わってしまいました。

読み返すことはないですね。

4

新しい切り口のオメガバース

まずはデビュー13年目のデビューコミックスおめでとうございます。

最近は色々なオメガバ作品が登場しですが、こちらの作品は「オメリバ」と言うらしいです。

今までに無い設定でとても楽しませて頂きました。
壮一郎のΩを助けたいって気持ちが独りよがりな感じが強くて、ちょとだけ共感出来ないのが残念でした。けれど新の壮一郎を思う真っ直ぐな気持ちは健気で、とても好感が持てました。

途中の壮一郎が騙されて市議の接待に利用された時の衣装だけが、コレじゃない感が強くて失笑してしまいました。(元々電子単話配信だったからでしょうか?)

結局は性別云々じゃなくて気持ちの強さなんですよね。終わり方もとても良かったと思います。

実はとても凄い人物だった闇医者とか、二人の幼馴染みで一番初めにβになったユキとか、一見悪そうなマサとか、魅力的な脇役が沢山登場してました。

オメリバをシリーズ化したら面白いのではと思いました。

1

新感覚オメガバース

電子分冊版の頃から大好きで、コミックス発売をずっと待ち望んでいた作品です。

性の狭間でもがく『Δ』の、救いと愛の物語です。

主人公の壮一郎(自身の階級はβ)は、セックスすると相手の階級をβにするという不思議な力(Δ)を持っていました。そんな壮一郎の前に金持ちのαが現れ、想い人と添い遂げるためβにデリートしてほしいと依頼してきます。実はその依頼をしてきた相手が、子供の頃に施設で一緒に育った幼馴染みの新だった...というところから物語が動き始めます。

見所は壮一郎が何故『Δ』として、階級社会に苦しむΩを救っているのか?ですね。

『Δ』の力には更に秘密があり、Ωを救うΔの力を使うことで自身が『Ω』になっていく...というもの。

新がもしデリートされたらα→β
β→Ωへ変化していく壮一郎とスレ違う性、まさしくこれが『セックスしたら、番えない。』ということです。

更にΔの力を利用する者が現れ、様々な困難が2人に襲いかかります。そんな中、壮一郎は新への想いを少しずつ育てていきます。
2人は無事に番うことができるのか!?是非、作品を読んで確かめてみて下さい!

登場キャラクターも魅力的です。

主人公の壮一郎(β)はぶっきらぼうで口は悪いですが、お人好しで優しい心の持ち主。セックスを仕事にしているのに、めちゃくちゃピュアだったりします。あと食いしん坊でジャンクフードが大好き。

幼馴染みの新(α)は、九条家の御曹司でお金持ち、イケメンですが、子供時代はちびで泣き虫、壮一郎に甘えていたので、時折チラッとその姿が顔を覗かせます。性格は天然ちゃんですね。少しズレたところがあるのも面白いです。そして好きな子にはスケベです(笑)

他にも物語のキーマンとも言えるユキ、壮一郎のΔの力に興味津々な闇医者、壮一郎と共に仕事をしているマサ等、様々なキャラクターが登場します。

また壮一郎と新の恋愛メインではありますが、色々な切り口から物語を楽しめます。

一途な幼馴染みα×階級デリートの青年Δの『新感覚オメガバース』

とってもオススメなので是非読んで頂きたい作品です。

7

今までない新しいストーリー

すぎちよ先生の作品は、どれも新しいストーリーだなぁといつも思って読んでいます。
Ωバースの話はたくさんありますけど、デリートする、と言う着目点がすごくいいです。
ぶっきらぼうだけど、心優しいβのDとαのアラタと。
辛い思いをしているΩのためにセックスをするD。
自分の本名も口にすることなく毎日を送っていて切ないです。アラタはずっと探していたんですね。大好きな壮を。
相手の階級を変えてしまうから、番になれない(T_T)
闇医者、そこは何とかしてあげて。二人にいつか可愛い子どもがやってきますように。
絵もキレイでおすすめの作品です。

5

ドラマチックです

セックスした相手の性別をデリート出来る新たな性別・Δ(デルタ)の主人公と、そんな彼を一途に愛するαの攻めによる新感覚オメガバースになります。
「これは面白そう!」と、めちゃくちゃ好みの設定のため購入しました。

まずこちら、設定が斬新ですし、それだけじゃなくて主役二人の恋愛もしっかり描かれていてと、とても素敵なお話なんですよ。
えーと、主人公であるソウですが、彼自身はβでありながら何故か寝た相手の性別をデリケート(消去)する事が出来るんですね。
で、彼は強気で悪ぶってはいるんですけど、実はすごく思いやりのある優しい人物なんですよ。
自身の体質を生かして、生きるのが困難で助けを求めるΩ達を抱いては、彼等をデリートしてβにしてきた。

そして、そんな彼にデリートの依頼をしてきたのが、αの御曹司・新。
彼ですが、実は同じ養護施設で育った幼馴染みで、ずっとソウを迎えに行く事を目標に生きて来てー・・・って感じになるんですけど。

これね、読んでみての一番の印象ですが、すごくドラマチックなんですよね。
ソウの特殊な体質Δですが、なんと本当の所は、相手の因子を吸い取るってものでして。
その為、何年にも渡りΩと寝てきたソウは、自身がΩへと変化してきてしまっている。
また、愛し合いながらも、寝れば相手をデリートしてしまう。
新をベータに変えてしまった時、Ωであるソウと共に生きていけるのかー?
二人はまさに純愛なんですけど、そんな彼等に次々降りかかる過酷な試練に、切なくも萌えちゃうと言いますか。
王道ではあるんですけど、愛に性別とか階級とか関係無いんだよと言うメッセージ性も素敵と言いますか。

と、そんな感じですごく素敵なお話なのです。
素敵なお話なのですが、若干気になる部分なんかもありまして。
えーと、こう、ちょっと設定の詰めが甘いと言うか、なんか細かい部分がボンヤリしてると言うか。
や、ソウのこの特殊な体質ですが、結局は最後まで謎のままなんですよね。
闇医者やもう一人の幼馴染みが研究してはいるものの。
何故デリート出来るのか?
何故、性行為がトリガーになるのか?
このへんが謎なまま終わっちゃうので、エロに都合の良い設定だな!感がどうしても出てきちゃうと言うか。
またソウですが、子供が出来ない体質なんですよね。
これも特に理由は描かれてない上に唐突に出てくる為、二人の切なさを盛り上げる為だけの都合の良い設定に見えてきちゃうと言うか。

あと、実はオチも良く分からない・・・。
新ですが、結局はβになっちゃって、その上戸籍まで無くしちゃって、もうこの先どうすんだ的な。
戸籍無いと困るだろうし、Ωのソウはこれから一生発情期に苦しんで行くんかなぁと。
てか、これは私の読解力の問題だとは思うんですけど、二人は番になれたんかなぁとも。
番になれた的な事は言ってるんですけど、なら発情期は大丈夫なハズなのに、そのへんは微妙に困っているみたいなラストだったし。
う~ん・・・。
相手の因子を吸い取るソウは、ベータの新と何回もエッチする事によって・・・と、希望が見えるラストではあるものの、ぼんやり曖昧なままなんですよね。
このへんをもうちょっと丁寧に描いてくれたら世界観に浸り切って楽しむ事が出来たのにと、残念で。
そもそも、これは大前提からになるけど、相手の性別をデリート(消去)するなら寝た相手はベータじゃなくて無性別になるんじゃないかと。
申し訳ないけど、こう言う部分のアラが目立つんですよね。

とは言え、全体的には好みの素敵な作品でした。
細かい部分は気にならなくて、新感覚のオメガバースに興味をそそられた方にオススメしたいです。

6

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