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表題作その唇に夜の露

若江恭一,サラリーマン,昔和田に犯された
和田琢紀,バス運転手 

その他の収録作品

  • 第一夜~第四夜、最終夜
  • 新しい夜

あらすじ

バス運転手・和田琢紀(わだたつき)は、学生時代強姦した親友の若江恭一(わかえきょういち)と再会した。15年前犯した相手から、今度は弄ばれることになった琢紀。琢紀の運転する深夜バスに、二人だけの荒い息が響く――。その先にあるのは復讐か、狂おしいほどの恋なのか…!
書き下ろし後日談収録!

作品情報

作品名
その唇に夜の露
著者
深井結己 
媒体
漫画(コミック)
出版社
芳文社
レーベル
花音コミックス
発売日
ISBN
9784832284517
4

(109)

(54)

萌々

(25)

(19)

中立

(6)

趣味じゃない

(5)

レビュー数
26
得点
433
評価数
109
平均
4 / 5
神率
49.5%

レビュー投稿数26

ひりひり

無邪気な子ども心も言葉で伝える術を持たず暴力的に襲ってしまうのが痛い…精神的に子どもだったからと言っても痛い痛い…そこから拗れて拗れて大人になって再会してやり返されるわけですが、本当にどうしようもなくて、心が痛い痛い…切なさもしんどくて辛いんだけど、最後まで読ませて、あぁ…ってなるのがすごいところ!

そして、修正はチラチラ見える蛍修正だった(電子シーモア)昔は緩かったのかな。 花音は巨大白なまこだったり傾向が読めません。

0

復讐から始まるBL尊い

いじめられっ子×いじめっ子の下剋上CPたまらなく好きです…!
琢紀は好きな子をいじめて悦ぶドSかと思いきや、ちゃんと理由があったんですね…
誤解とすれ違いから2人の関係がこじれていくのが辛いけどめちゃくちゃ面白かったです。
首筋に気づかれないようにキスするシーンや病院での告白はせつなすぎて泣きました。

恭一もやっぱり気付いてないだけで最初から琢紀のこと好きだったんですかねぇ…
それか憎さ転じて愛情へと変わっていったのか…
続きが気になって次々とページをめくる手を止められずあっという間に読んでしまったので、もう少し恭一目線のお話も読んでみたかったです。

3

途中までまったく救いのないところがいい

 すごい、復讐ものとしてちゃんとしてる!というのが中盤までの感想でした。昔苛められていたとか、邪険に扱われたとかで、大人になってから復讐を企むという導入の作品はいくつか読んできましたが、最初は優しい顔をして付け込み、相手を惚れさせてから手酷く振るというような展開が多く、この作品のように最初から敵意剥き出しで犯す、というやり方は珍しいのではないかと思います。学生時代の苦い思い出。ちょっとした心のすれ違いが、最悪の別れ方に繋がってしまって。琢紀のしたことは許されることではないけれど、当時の彼の複雑な気持ちには十分同情の余地がありました。

 鈍感で弱々しかった恭一は、あれから憎しみで豹変してしまい、心底琢紀を恨んでかつての彼と同じ行動をやり返す。最初の何回かは本当に恭一から憎しみの感情しか読み取れず、変に甘さを感じさせることがないよう徹底されていて良かったです。いくら琢紀にも同情の余地があるとはいえ、それは恭一の知りえなかったことであって、彼には突然強引に犯されたという事実しかないのだから、これくらい恨んで当然だったと思います。心情が変化していくのも、あくまで琢紀目線。あの頃も今も、どうしようもなく恭一を好きなのだというモノローグが切なくて。胃潰瘍になるほどやつれて、ようやく気持ちを告げた琢紀。そこで恭一も初めて彼の本音を知るんですよね。長く苦しかった道のりだったけれど、一度の過ちを昇華させるには必要な期間だったんだなぁと。最後に恭一も琢紀を愛おしい、可愛いと感じているところを読めて嬉しかったです。

1

痛いことは痛いんですけど

『答えて姐さん』の【お題スレ】に「バス運転手が主人公ってなんか萌える」という主旨の書き込みをしたら教えていただいた作品。
電子書籍で読了。たぶんもう紙の本の新品は入手出来ないのではないかと思います。

たくさんレビューがありますけれど、結構「痛い」という感想が多くて「そんなに痛いのかぁ……どういう方面で痛いのかな。痛いのには耐性があるけれど、二人のどちらかが無神経だから、もう片方が痛くなる、っていうのはちょっとなぁ」と思いつつ、恐る恐る読んだのですが。

いやー、ピュアじゃないですか!

本当に沢山レビューがありますので詳しい内容には触れませんが、美しい回想シーンが描かれてから、地獄のように責めさいなまれる現実の辛さが更に際だって、ラストのカタルシスが半端ない!
その割に本編の終わり方がさらっとしているのも好みです(同時収録の『新しい夜』と、あとがき4コママンガでちゃんと甘々をやってくださっていますが)。

しかし、電車ではなくバスの運転手っ激しく萌えるなぁ。
私が良く使って馴染んでいるからかもしれませんが、バスの方がちょっとだけスマートじゃないからなんじゃないかと思う……

3

精神的に病んでいく受け。痛々しいけど、最後は…。

 学生のころ、皆のリーダー的存在だった和田に犯された若江が、
大きくなって平凡になった和田を、今度は逆に犯してあの頃の屈辱を晴らす話です。
あんなに優しくて気弱そうな若江をここまで鬼畜ドSに変えてしまったのは、何者でもない、和田自身なのです。
攻めが昔掘られてたとか、攻めの受け描写がある作品が好きなので私的にはヒットでした。
学生時代は和田×若江ですが、成長してからは若江×和田です。リバにはなりません。

凌辱モノなので、いろいろキツい描写もありますが
そういうのが好きな人にはおすすめです。私は結構好きなので良かったですw
バスの中で無理やり…ってシチュが萌えました。
キツいと言っても暴力はないです。ただ受けの精神的な衰弱がすごい。
どんどん弱っていく様子が見られます。ストレスで攻めを殺しそうになるし、血吐いて倒れるしでいろいろ痛々しい。
そこからハッピーエンドになるまでが救いなんですけど、過程がつらい。
でもこの受けの和田さん、「やめてください」とか「お願いします」とか懇願するのに、最後まで頑なにあのときのことは謝らなかった…。気丈だった。
それは若江のことが好きで、その気持ちに嘘をつきたくないからって知ったときはちょっと泣きました。

最後の4コマがほのぼのしてて最高。
こういうのがずっと続いてほしいなと思います。和田はもちろんなのですが、若江も若江でこの15年間ずっと苦しかっただろうし…。
幸せになってくれて本当に良かったです。

2

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