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◆キス・シロップ
これは受けが本当に可愛かったです。19歳って未成年だけど高校卒業した歳だから、皆背伸びして大人ぶりたい年頃なんじゃないかと思うのですが(大人から見れば可愛いものですが)、亮司はそういう空気をまったく纏っておらず、とにかく素直な子なんですね。双子の兄の方なのに、弟より純な感じも可愛い。既に同じ部屋に男を連れ込みよろしくやっている弟を最も近い所で見てきて、自分の性的対象に悩む彼。1つ下の階に住む会社員岸田が行動力も勇気も穏やかさも兼ね備えた男なので、彼に亮司が受け入れられたことがとても嬉しかったです。
◆肉食獣のテーブルマナー(表題作)
亮司の双子の弟の方、聡司の物語。こちらは兄とは違って、19歳に見えないほど大人びていて奔放な子。同じ顔でも性格が違うとこんなに見え方が異なるものなんですね。双子って面白いなぁと思います。ただの遊び人かと思いきや、彼は亮司に兄弟愛を超えた想いを抱えていて。なるほど、拗らせた結果が今か、と。大学の後輩である安藤にこんな相手と対等に向き合う力はまだないんじゃないかと思いつつ、亮司のように素直な安藤になら、聡司の行き場のない想いを昇華させることもできるのかもしれないなと思いました。
とにかく絵がすばらしい。
「キス、シロップ」の亮司がかわいい。
ふむ、そういう展開?と思ったけど自然に入っていってた。岸田さんが好きと言って泣いちゃう亮司かわいい。ちゅうシーン最高か。
お話の終わり方もおしゃれ。
表題作の聡司が肉を食べない話の種明かしも秀逸。
朝挨拶する安藤に対しての亮司がめちゃかわ。
またもや(はつこい〜でもそうだったけど本作では)岸田さんがだんだんイケメンに見えてくる。
「ここだけのハナシ」は大河内くんが「囀る鳥は羽ばたかない」の百目鬼ぽくてかわいい。
三田さんもいい。意外性もいい。横顔ステキ。
「みたさん」とひらがなでぎゅうとする大河内くん萌え〜。
される三田さんの顔ww
またまた、あとがきとカバー下漫画が楽しくおまけが充実してお得な気分。
草間さんの個性的な絵柄、特徴がありますよね。絵で雰囲気があって。
ただ髪型が似てると見分けがつかなくて。双子じゃなくて亮と岸田さんが。
そっかー、聡司がそういう訳だったのか。それで…。
亮司はまっすぐでいい子で、双子でも似ていなくてでもあるところだけは一緒で。
亮司は岸田とすくすくと愛を育てて欲しいなあ。
聡司はそっちか!安藤くんなら良さそうじゃない!
亮司のお墨付きで。四人でテーブルを囲むのもなかなかいいですね。
春の指先
タツヤが謎です。子供の頃からまこっちゃんの喜ぶ顔が見たくて。可愛いことをやっては逆効果で困らせて。
大人になったらマルチ商法を押し売りして。でもまこっちゃんにだけ。
これは子供の頃からの延長なの?良かれと思ってやってるの?それともカモなの?
まこっちゃんがとうとう思い余って。なのにタツヤはまた現れて。
短いので難しいお話です。
草間さかえ先生のCPは割と左右が分かりやすい事が多いのですが、表題作のCPは安藤(表紙右 眼鏡)が受けで、水沢聡司(黒髪 双子の弟)が攻めです。ただ、聡司の内面を知るとスーパー攻め様の色気がすごいですね〜
「キス・シロップ」の岸田(攻め マンションで水沢兄弟の下の部屋)は20代だったのか…。騒音に怒ってる以外は落ち着いた大人感が強いので、草間先生的ちょっと年齢高めの会社員かと思って読んでました。読み直します。亮司(受け 双子の兄)が10代だからより大人に見えるのかも。
「ここだけの話」の大河内(ゲイ)はいかにも草間先生作品に登場しがちなゲイわんこ攻めですが、三田のオタク設定はかなり珍しい気がする。
上の階からする騒音にたまりかねた岸田は、管理人に苦情を申し出るも、取り付く島もない。
そのため、直接、上の階の住人に文句を言おうと思ったところ、その住人・水沢が殴られた現場に遭遇してしまう。
そういういきさつから、その水沢と食事を共にするようになった岸田……という物語が軸で始まります。
実は、水沢は双子で、双子の弟の聡司の話。
また、全然関係のない短編も2つほど入っています。
割りに、一つの繋がりのある物語で固められた短編集だと思います。
もっとひどいのだと、チグハグした話になっているものもあるので……
ほんとしての構成はとてもいいですが、弟の聡司の話が少々中途半端かな……。
聡司の気持ちはさておき、周囲が盛り上がったところで終わってしまっていて、結局どうなるのかがはっきりしない。
さらっと読めるエロ本じゃないBLとしては◎ですが、BLコミック独特のしっかり消化できない感も残る作品ではありました。
それでも他のコミックよりはまとまりがあります。