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何だか恐ろしい特集名ではありますが、読んでいてあまり地下―!って感じはせず、そう言えばそんな特集だったっけ?と特に気にもなりませんでした。
閉鎖空間、身体を拘束され自由を封じられる等、普通の監禁や拘束特集のイメージ。ダーク、SM、無理矢理もあり全体的にインモラル臭は放っています、以下、各作品の感想です。
「ドMな俺を上手に監禁できるかな?」
表紙の作品、ハーフの美男子アオ(攻)はリーマンの純太郎(受)を地下室に攫う、縄で拘束され逃げ道を失った純太郎、どんな恐ろしいプレイが待ち受けるのか!?
…と身構えてページをめくると一気に力が抜けますwアオは要領の悪いダメダメボーイ(風俗)だったのだ(^-^;ところが自分の苦い過去に重なる部分を感じた純太郎は次も彼を予約指名、そこから二人で理想の監禁プレイを目指す。
私はこの作品とても好きです!一生懸命要望に応えようと努力するアオと、それを長い目で見守る面倒見の良い純太郎には何となくケツ抱きの要素があるような。楽しいお話ながらも、理解されにくい性癖を持つ純太郎の辛さを真面目に描いている一面も。
序盤のグダグダを挽回する緊縛、覚醒するアオのドSでプレイは大成功!最後はボーイと客の関係を卒業してハッピーエンドで良かった!
「やさしいひと」
申し訳無いのですが私にはこのお話少し難しかったです、そして嫌悪感が理解する事、萌える事を拒絶する。利用された不良達も殺されるのはやり過ぎで憐れですし、イチ(受)は何も知らず騙されているだけ…。
全てリク(攻)の思い通りになっている事が不愉快で、イチと両想いでいて欲しく無い、ダークに全振りしたストーリーはテーマに合っていると言えるかもしれない。
「幼馴染は恋人未満で地下奴隷。」
琉羽(受)は幼馴染の弘介(攻)に頼りっぱなし、バイト先の女性から告白された琉羽はどうしていいか解らず弘介に相談するのだが…。
これが「彼女と付き合う事にするね!」ならBLだから100歩譲って良しとしよう。でもまだ付き合うとは言ってないのにこの仕打ちは酷過ぎるんで無いかい?
睡眠薬盛って全裸で地下に繋ぎ、自分の事を欲しいと求めるまで調教解らせ系プレイ。玩具を入れて放置、その様子を遠方からスマホで確認、欲しがる琉羽にご褒美H、でもおねだりしないとしてあげないよ、ハードプレイBLのお手本みたいなフルコース。
最後はちゃんと両想いで満更でも無い様子。ストーリー部分を気にしなければ、可愛らしい絵で描かれるえげつないエロのギャップを堪能出来ます。
「古い洋館で家主にHなお仕置きされた話」
大学生の耀(受)は友人と幽霊が出る噂の洋館に忍び込む、本当に幽霊(?)に遭遇した耀はそのまま失神、目覚めたらベッドに繋がれており…。
罰として犯される系、不法侵入した耀にも過失があるのでどっちもどっちですね。一見目がきらきらの優し気美形フェイスなのに、小馬鹿にした態度でオラオラ攻める加々美(攻)が意外で新鮮。対する耀は結構強気な態度ながらもHの時の表情は気持ち良さそうで可愛い。途中でお友達と電話しながらのギリギリプレイも。
そして加々美の驚きの正体は…?耀にしたら青天の霹靂とも言える出会いでしょう。
「人質は誘拐犯に嘱望する」
シリアス&ダーク寄りの作品、絵も上手で他よりエロ控えめ。飲み会帰りの夜道を歩いていた天沢(受)は見知らぬ男に連れ去られる。金持ちの父を持つ天沢を誘拐犯アキラ(攻)は身代金目当てで誘拐したが、天沢には誘拐そのものよりも恐れている闇があって…。
その恐怖から逃れられるならいっそ好きにして欲しい…清楚そうな顔した美人受けのHの時に笑顔で求める魔性で淫乱な姿のギャップが、可愛いらしさとほんのり邪悪さを持ち合わせ美しい。
結局は日常に戻るけれど二人はまた出会う。そもそもアキラは犯罪者ですし、その後の二人についてはぼんやりと想像でしか解らない、ハッピーエンドに見えつつ仄暗さと余韻が残ります。
好きな作品と苦手な作品があり、後はまぁまぁで個人としては評価に悩む所。苦手な作品は好みの問題だし、明るい~暗い、ストーリー系~ドエロまで様々でバリエーション豊富な監禁を楽しめるので、人におススメ出来るかどうかを考慮すると萌2評価で、各分冊でも配信されています。