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表題作魔女と猫

須藤正輝,運び屋,使い魔
宇野寿一,「猫」の魔女

あらすじ

手を取ったなら
地獄の果てまで
裏社会の運び屋×魔女の末裔
契約から始まるエスケープラブ

表向きは配達員だが、夜は裏社会の"運び屋"でもある須藤は、
ひょんなことから気になっていた隣人の宇野と鍋をつつく仲に。
酔いつぶれた宇野と添い寝し、翌日からやけに距離を取られてしまう。
下心に気づかれたかと不安になっていると、街で宇野がカタギではない輩に絡まれているのを見かけ、
反射的に手を取って逃げ出した。
敵からの攻撃を受けた瀕死の須藤を救ったのは、魔女の末裔・宇野との契約──。
魔女であるが故、宇野は世間から隠れ生きてきたことを知った須藤。
追手から逃れるため、逃亡資金を取りに自宅に戻ると、追手が待ち構えていて──!?

作品情報

作品名
魔女と猫
著者
黒井よだか 
媒体
漫画(コミック)
出版社
海王社
レーベル
&.Emo comics
発売日
電子発売日
ISBN
9784796415118
4.4

(184)

(126)

萌々

(29)

(21)

中立

(2)

趣味じゃない

(6)

レビュー数
25
得点
811
評価数
184
平均
4.4 / 5
神率
68.5%

レビュー投稿数25

アーーー今日はもう何もせん

作家買いでございます。なんか修正甘いって聞いて純度100%の不純な気持ちで読み始めた自分が申し訳ねぇという気持ちになりました。申し訳ございません。
めっちゃ良かった!!!練りに練られた重厚なストーリーが良すぎてびちゃびちゃに泣いた。受けも攻めもあまりにも気の毒人生すぎて二人で絶対幸せになってくれよと祈りながら読んでしまった。感無量です。

0

世界観にどハマりした

まずとんでもなく暴力やら血液やら銃やらが出てくるバイオレンス作品なので苦手な方はご注意を。

そこを踏まえた上での作者様買いでした。
作者様の趣味全開とのことでしたがいやもう世界観ガッチガチに作られてて夢中になって読んでしまった、とにかく完成度の高い作品です。

中世にあった魔女狩りを現代に当てはめ、なおかつ命を預け合う使い魔という存在を作ることでBL的に激アツになってます。
幸せな生活の経験があり、それを理不尽に奪われる辛さを知っているからこそ他人と関わらないことを選んだ寿一とずっと虐げられて生きてきて生きる意味を見出せない須藤の2人が互いを必要とし互いのために、そして相手とどうにかして生きていきたいと望み、理不尽な暴力に抗っていく姿があまりにもグッときました。
本当に怪我が治るとか命が何個かあるという設定があってもなお、まだ残機があるのかとか色んなことが不安になって手に汗握りながら読み切りました。生きてる限り狙われる運命にあるの、どうしても悔しいですが、どうか少しでも穏やかに2人で生きていけますように…。

0

タイトルの猫ってそういう…!

おもしろかった~~~~~~!!!!
初めて拝見した作家さんです。
海王社さんのコミックスはすごく好き!と思った作品が少なめなのでどうかなぁと思ったんですが、どうもこうも誰かに勧めたくなった作品でした!

あらすじに魔女と書いてあったので魔女????と、どんなお話か想像がつかなかったんですが、いい意味で予想外でワクワクしながら楽しめました。
絵もアクションもお上手でキャラクターも受け攻め両方可愛くて敵側のキャラも素敵、現代×ファンタジーの融合で、少年漫画というか○迅社さん系の漫画を読んでいるような楽しさまで味わえました。
よく1巻でこれだけ纏めたなぁと思います。
ちょっとネタバレしてしまうんですが、残機と魔女の種類的にもまだお話が広げられそうなので、これで終わりの勿体なさを読者の胸に感じさせながら、飽きがこないサイズ感で纏めてくださっているこの余裕のある感じがとっても好きです。

ネタバレなしで読まれるべきご本だったので、あまり内容に触れずに書いていて推薦アピールが弱いかもしれませんが、まだ読まれてらっしゃらない方がもし目にしてくださっていたら是非!是非読んでみてほしい!

シーモア→短冊

0

絵が綺麗、読み応えと迫力のある作品

先生の『いい子にできたら褒めてくれ』が好きな作品です。以前より気になっていた本作、やっと読みました。ネタバレ少なめでレビューします。

受けの寿一は魔女の末裔で、その能力のため謎の敵から狙われる。攻めの須藤は寿一の隣人だったが、たまたま寿一を助けたことにより瀕死の重傷を負い、寿一に救われて使い魔となり、共に逃亡することに…というお話。

まずストーリーが大変独創的で面白いです。よく作り込まれているなと感じました。
使い魔の種類は猫、犬の他に鴉や蛇などいるとのことで、それも見てみたかった!スピンオフで出てこないかな〜。

濡れ場が数回出てきますが、非常に細かく描かれていて、とんでもなくエロいです。修正が甘めだったので余計にそう感じました。

寿一も須藤もつらい過去を背負っており、孤独な二人が惹かれあって恋に落ちるのは運命だったかと感じました。

敵の使い魔(夏美)も準主役という感じで結構出てくるのですが、この人が非常に凶暴でヤバい奴なんですが、大変魅力的に感じました。

絵もストーリーも、とても読み応えのある作品でした!終盤の戦闘シーンなんかもすごい迫力でした。

最後は無事にハピエンでよかった。
書き下ろしは甘々のエロエロでした♡

脇の夏美×啓悟のCPもすごく気になると思ったら、スピンオフが始まってますね!
実はこちらの方が好みのタイプのCP(狂気をはらんだ俺様執着攻め×クールな美人受け)なので、単行本になるのが楽しみです♪

電子(シーモア)購入 修正は少なめの白短冊
(え、ホントにシーモア?というくらい修正少なめです!)

1

ワンコ運び屋✕不憫な魔女

裏社会の運び屋をしている須藤が魔女である寿一と契約して使い魔になり、ヤクザの魔女狩りから逃げるダークファンタジーです。

拳銃で撃たれたりビルから落ちて血だらけになったり、素手で顔を潰される描写があり、須藤は高校生のときに過剰防衛で人を殺してしまった過去があるので苦手な方はご注意下さい。

須藤は自分のことを寿一が生きるための道具だとしか思っていませんでしたが、最後には寿一と一緒に生きていこうと考えを改めます。
その過程がしっかりと描かれていて大変読み応えのあるストーリーでした。

DMMは白刻み海苔修正でした。
魔女と契約し魔力供給する為に必要だったセックスが段々と恋人同士の甘さを含むようになっていく過程が最高でした。
これからの二人の幸せを願わずにはいられません。

魔女狩りしていたヤクザの啓悟と夏美のスピンオフ「魔女と犬」が連載中なので今後の展開を楽しみに待ちたいと思います。

1

ファンタジーこそこの説得力

黒井先生初読みです。
最初なんだかぎこちない感じかな、男の魔女?エロいことして契約?トンデモおいしい設定なのね…と思ったのも束の間、ふむふむほいでほいで?と世界に入り込んでいる自分がいました。
この設定で読ませる説得力がすごい。

絶対的な孤独を抱えた2人。
殺伐とした生活の中で出会い、ほんの小さなぬくもりでつながった2人。
命を狙われ、戦ったり逃げる中でお互い相手に生きていてほしい、一緒に生きたいと強く願っていくさまが感動的でした。純愛大好き。

この一連の描き方が真に迫っていてすばらしい。
ファンタジーをふわふわファンタジーで終わらせないためには、人間のリアルな部分がいかに説得力を持って描かれているかだと思うので、そのツボの押さえ方、落とし込み方が絶妙だと思いました。

ファンタジー設定ではあるけれども、2人がなぜあのような人生観を持ち、あのような生活をしているのかの描写にリアリティがあり、とてもよくわかる。
ここがしっかりしているので、ファンタジー設定も非日常展開もあの2人ならこう動く、というのが自然に入ってくる。

バイオレンスは迫力あるし。
敵には敵の事情があるし。
命の重さまで描かれて、ずしっと伝わりました。
読み応えありまくりでした。

余談ですが、先程読んだ全く別のBLもお隣さん設定でした。BLあるあるw

2

魔女受健氣受&只聽受的瘋狗攻,感情線甜劇情或沈重

受是善良的為他人著想的魔女雖然外表是不跟別人交流那種兇兇的,攻箭頭很粗,一點點敲開受為了保護其他人而緊閉著的心房,後面走劇情了兩個人互相守護真的很棒~最戳到我的點就是受的反差萌,真的是非常非常善良的小天使!還有受是魔女,攻後面被受變成了他的使魔,攻就是那種大個子長劉海,表面笑瞇瞇的其實是個陰暗瘋狗(忠犬),只聽受的話那種。攻受兩個人的在這種有械鬥槍擊、圍獵魔女的世界下顯得更加浪漫了,btw兩個人體型差真的很棒……攻穿著個帶兜帽的衛衣把受圈在懷裏真的how pay 總體是一本感情線甜(雙向奔赴,攻追受,彼此唯一)劇情不單薄(從兩個人平凡日常到做一對亡命鴛鴦,背景是受的身份引出來一堆沈重的事情)的好作品,推薦!

0

魔女と猫

血の描写が多くて、暴力的なシーンもたくさんあるのでお好きじゃない方はご注意ください。ですが、それを差し引いてもすごく読み応えのある作品なので、全力でお勧めしたい一冊です。男でも魔女というセリフが妙にツボにはまったのですが、魔女っぽくない彼がとても可愛くなるのが好きです。攻めくんはのっぺりしていて、つかみどころがないのですが、全然そんなことのないなんともアウトローな人でした。そのギャップもすごい。脇の魔女も気になるし、なんならまだまだ続いてほしいとすら思うのですが、とてもきれいにまとまっているので、これでいいのかなとも思うなんとも不思議な一冊。

2

最高最高最高

映画を観た後のような気持ちになりました。脇の2人もいいキャラで気になります。
エロも多いけど、無理矢理な感じではなくて、ストーリーに欠かせない要素になっているのも良かったです。

2

ドシリアスだけど優しさに満ちている

 ハードなアクションシーンとBL要素が上手く絡み合った、読み応えのある作品でした。魔女と使い魔という設定も面白いですね。使い魔は命を複数持てるようになるけれど、不死身ではない。むしろ、狙われやすくなって命が何個あっても足りないくらいなので、けっして良いことばかりではありません。ただ、魔女の人間とは非常に強い結び付きができ、一蓮托生の人生を歩むことになる。寿一に使い魔にされたことを喜び、生きる意味を見出した須藤のエネルギーが伝わってきました。寿一の素朴な優しさにも癒されましたね。須藤のワンコ感がもう少し薄いと、個人的にはもっとハマれたかも。悪役として登場する飯田と啓悟の関係性も掘り下げたら面白そうだなと思いました。

0

ダークファンタジー

表紙からダークなイメージがあります。
タイトルから魔女?猫?という思いもありましたが、「魔女」や猫(「使い魔」)との「契約」などの設定は読むと納得できます。とてもよく考えられている設定と物語だと思います。
できれは上下巻でじっくりと読みたかったです。
特に敵対する啓悟と夏美の話はどうなるのか、どう契約したのか、裏社会の人とどう繋がっているのか…。 知りたいことがたくさんあります。
とても魅力的なキャラクターたちが登場しています。

この作品は、ダークでディープなファンタジーになります。
裏社会に生きる、人との付き合いや命を大切にしない人たちが出てきます。
なんだかみんな素直じゃないんですよ。自分を大事にしなくて、読んでいて辛くなっちゃいます。
そして、それぞれ求める物は「愛」でした。家族のものであったり、恋人としてだったり…。
過去に辛いことがあったから、今をうまく生きられない人たち。
だからこそ、魔女の寿一と猫の須藤が笑い合って、ふたりで生きていける最後は、ほんとによかったです。

戦いのシーンや傷だらけになるシーンもあるので、それが苦手な方はご注意ください。

2

最高のストーリー

本当に本当に最高でした。
今までBL漫画は電子書籍でばかり購入していましたが、こちらの作品は好きすぎて紙でもっておきたいと思い、書籍でも購入してしまいました……
戦闘シーンの躍動感が好きすぎます。
使い魔の傷が治るところが特に!!

主人公たち2人の純愛も素晴らしいですし、敵対してるカップルも最高でした。
続編やサイドストーリー等見たくて仕方がないです

2

続きは?!

魔女という文字と表紙の雰囲気のギャップに惹かれて手に取りました。

最後まで読んだ感想は、ここで終わり?でした。
もちろん2人の恋愛要素は、しっかりと描かれていて恋に落ちていく過程も良い。
けれどそれ以外の物語の設定と脇キャラが魅力的すぎて!
もっと風呂敷を広げて上下巻くらいでたっぷりと描いてくださったほうが、物語をより楽しめたのではないかと思ってしまいました。

お気に入りは魔女の使い魔になると実際の動物の特性が現れる設定。
すごくわくわくします。

2人の逃避行の先とか、脇キャラ2人の話とか、気になる部分がたくさんあるので続編があることを期待しています。

4

シリアス+ファンタジー!良かったです。

作者様の書籍は前作に続き2冊目の購読。
前作の設定とストーリーの上手さ&面白さから新刊楽しみにしてました。新刊だ!といわゆる作者買いです。

読了→おもしろかったです。
前作もヤクザがオメガで…と色々な状況設定を他にない感じで上手くまとめておられましたが、この度もファンタジーにシリアスを掛け合わせ私には目新しく、おもしろかった&良かったです。

ストーリーはファンタジーの類いかと思います。
「魔女」と「使い魔」のお話。
ワード的にはふわふわファタジーですが、中身は裏社会がピッタリお話に引っ付いてますのでシリアスでイメージ的にはブラックな雰囲気です。

ファンタジー作品なので、読みはじめは非現実な状況設定の理解に少し頭がこんがらがりましたが、ストーリーはテンポ良く進み2時間サスペンスを見ているような「どうなるのー!?」とちょっとドキドキしながら読みました。
「魔女」と「使い魔」という名目でつながった2人ですが、それを越える気持ちの結びつき素敵でした!
流血などの痛々しいシーンもありますが、お話上は必須。私には気になりませんでした。

纏まったラストになってはおりますが、2人は今も何処かで幸せでしょうか?続きがあったら見たいです。
と、言うかないでしょうか?と思ったり。

気になっておられる方オススメ作品です。

6

面白い! I love this comic a lot!

日本語が上手に話せなかったらごめんなさい。私は海外の読者です!

黒井よだか先生の作品、『魔女と猫』買いました!。本当に大好きな話です! SNSでこの作品の感想をたくさん伝えてきたと思いますww
アクションシーンが本当に良いですね! 先生のイラストも大好きです。I really enjoyed reading this BL comic. I absolutely loved the way sensei wove the scenes together to make an interesting plot. I like the characters, too! The fantasy element was a nice touch to the story! And I also like the erotic scenes! 是非とも続きが欲しいです! もし、先生が続きを出す予定があれば、楽しみに待っています! I hope that sensei and the editorial department consider a continuation! I would love to read more of the characters!

黒井よだか先生、ありがとうございます for making this wonderful and interesting BL comic. I absolutely loved it! I also feel embarrassed because I am not fluent in Japanese, but I hope that sensei knows I will continue to support them!

8

現代ダークファンタジーBL

思ったよりしっかりファンタジー設定なので、ファンタジー好きは是非読んで欲しい!バトルの暴力描写はなかなかにエグいので、苦手な人は注意が必要かもです。

とにかく設定が好きでした。こんな話膨らませそうな素敵な設定、1巻だけなんて絶対もったいないので、是非長編シリーズ化してほしい!
個人的にはあらすじにもう少しファンタジー部分の設定を出しといてくれたらもっと早く読んだかもと思ったので、あらすじよりもう少しだけ多めに紹介しておきます~


舞台は現代日本。実はひっそりと存在していた魔女の末裔は、契約によって相手を使い魔にすることができた。使い魔は魔女の血筋によって猫、犬、鴉、蛇などの生き物の特性をもっており、規定回数死んでも生き返ることができる。魔女も使い魔もその特殊生態ゆえ裏社会では高値で取引されるのだが、メインCPもとあるヤクザ達に追われ、逃げ回ることになる。


どうです?ファンタジー好きちょっとテンション上がりませんか??笑
魔女の血筋によって使い魔が猫の特性(夜目)をもったり、犬の特性(嗅覚)をもったりする。本編では猫と犬の使い魔しか出てきませんが、ほかにも鴉や蛇等もいるとのこと!こんなの、続編で色んな血筋の魔女&使い魔カップルが出てくるんじゃないかと、わくわくしますよね!
裏社会なので命がけの戦いになるし、使い魔は不死身ではなく各々残基が決まってますのでハラハラだし。。あとは、魔女が死ぬと使い魔も死ぬとのこと。そういう運命共同体的な設定大好物なので、いやまじで、こんなおいしい設定盛りだくさんの話、1巻だけなんてもったいなすぎるので、是非シリーズ化して欲しい!と心から思うファンタジーBLでした~

10

様々なダークの世界

 表向きはただの配達員だか夜は裏社会のなんでも運び屋、須藤正輝。いつもヘラヘラ笑ってはいるが目の奥に光がない、、、
 須藤のアパートの隣の住人、宇野寿一。須藤に挨拶をされるが他人とは関わる気は無いとシカト。でもめげずに会話をしようと頑張る須藤。
 ある日街中でヤクザに絡まれてる宇野を須藤が助けようとして、、、。

『魔女』や『契約』に関しての設定が秀逸。かなり面白く、表紙だけではわからない作品。
 なので、他の魔女のスピンオフを読みたい!のでまずは、飯田と浅倉のディープな話が読みたいです。
 現代社会の闇の様なヤクザ。
 魔女としての闇、人間の闇。
 魔女と使い魔いうファンタジーの世界観。
 様々なダークとその中での『愛』という光を求めた作品。
 電子はスペシャル修正は海苔修正!!!!!
 ありがとうございます!!!
 『魔女』の設定や『使い魔』との契約や設定がかなり面白く巻末の説明やキャラクター設定や説明が良きです!!

9

ダークファンタジーと暴力と純愛

完全に油断していた。
もうね…すっごく面白かった!
ストーリー、キャラ、設定、エロ、どれをとってもツボすぎました。

タイトルや表紙は一見地味ですが、
そんな視覚情報に惑わされたりせず、
ぜひ手に取ってこの興奮を味わっていただきたいです。

ただ、一点だけ。設定上、本格的な戦闘シーンが多く、
かなりの流血や痛々しい描写もあるので苦手な方はご注意ください。

裏社会のの運び屋として投げやりな日々を過ごす須藤は
ひょんなことから隣人の寿一とささやかな交流をもつようになります。
ある日、街中で男に絡まれる寿一を見かけ助けたところ、銃で撃たれた
須藤は瀕死の状態に。

目を覚ますとなぜか傷口は癒えており、傍にいた寿一は
自らを「魔女」、須藤を自分と契約した「使い魔」と称し、
「俺とセックスしないと死ぬ」と言われてしまい…。


“魔女”や“使い魔“というと思いっきりファンタジー要素満載ですが、
作中の雰囲気はファンシーやハッピーとは程遠く、シリアスでダークそのもの。

魔女として生まれたために命を狙われる寿一を幸せにするため、
使い魔として生まれ変わった須藤の命を今度こそ長らえさせるため、
互いが互いを守るために逃避行に及ぶ二人の物語でした。

前作『オメガの婿取り』でも感じたことだけれど、
著者の作品って“二人”の関係性にとても萌えを感じます。

今作に登場する須藤と寿一もまた単なる恋愛関係ではなく、
“魔女”と“使い魔”という特別な絆で結ばれています。
魔女が死ねば使い魔も死ぬ、という両者はいわば一蓮托生の関係性で、
だからこそ罪悪感だとか義務感だとか複雑な感情が絡んできて、
すんなりと恋に踏み切れないわけで、その辺りの葛藤がすごくいい!

殺伐とした世界で二人だけは純粋で、ごく普通に惹かれあい、恋に落ちてゆく。
常に誰かから狙われ、明日に命を落とすかもしれなくて、
そんな中で一生懸命恋をする二人だけが熱っぽくて、浮いていて、
だけど、その温度差が逆にロマンチックを掻き立てておりました♥

最後はとりあえず、一時の安寧を得た二人ですが、この1冊で終わるのかな?
余韻的にも絶対続きが読みたいところです。
そこそこの厚みはあるけれど、内容的には上下巻でもよかったくらいですもの。
二人の追手として登場した魔女と使い魔(犬)のカップルのお話も
ぜひスピンオフを希望いたします!

9

血を流すたびに心がギュッとなる…!

めっちゃ良かったです…!
すごく切なかったんですけど、何が切なかったかって言うと攻の須藤が自分を全然大事にしないこと…!
わからないんですよね、須藤には…
傷だらけになって蔑ろにされてもへらへら笑ってる…自分の命を大切にするというコマンドが実行できない重大なバグがあるのです…
自分を愛して大切にしてあげるってのができないんだなというのがいろんなシーンでにじんでて、それが心臓をギュッとされたみたいに切ないです…
死にかけた須藤が受の寿一くんに生きたいかと聞かれた答えが「わからない」(しかも本人はいつ死んでもいいと思ってたから、わからないという答え自体驚いている)で、やり残したことが
「笑ってほしい…おれにも…」だなんて…ほんと…
でも!寿一くんとの逃避行で、いままで片道切符しか持ってなかった須藤の生き方が変わっていく所は本当に良かった…と感慨深いものがありました…!
ただいまを言える存在ができて本当に良かった…!
その後の2人も見たいですよね〜!安らげる場所を見つけて末永く生きてくれ〜!
あと!!夏美と啓悟という素晴らしい敵キャラがいるのですが2人がどうやって契約を結んだのか考え始めると余裕で100000年経ちますね。スピンオフしてくれぇ〜!!

10

せつなく甘いダークファンタジー

すごくすごく良かったです!
前作がとても好みだったので期待していましたが、間違いありませんでした!
ストーリーもテンポ良く展開していて、キャラが徐々に見えてくる程に彼らに感情が入り込んでしまって涙が出ました…
男性の魔女とその使い魔、という設定も面白かったし、暗い道を歩んで来た二人が愛する人を得て明るい場所へ向かう様に胸が熱くなります。

以下ネタバレあります。

お金を稼ぐために丈夫な体を活かして危ない仕事をしている須藤、彼は過去に人を誤って殺めており、その結果すべてを失うとともに、自身の内にある危険な衝動を抱え漫然と生きていました。
隣りの住人の寿一は魔女であり、彼自身はほぼ人間と変わらないものの、使い魔を持てます。
血筋によりますが、寿一は猫の魔女であり、彼と契約した場合猫の使い魔になります。
猫の使い魔となった場合、寿一から肉体関係により魔力供給を受けている間は傷も治り、9つの生命を持つことができます。
その性質により魔女は使い道も多く狙われる存在であり、寿一が魔女狩りにあっているところを須藤が助けたことで、二人の関係が隣人から魔女とその使い魔となり物語が展開していきます。

寿一は誰よりもやさしく、その素直さや思いやりに触れた須藤は、自分の生命は寿一が笑って暮らせる場所に連れて行くために使うと決めます。
一方寿一は、拒絶しても関わりを持とうとし、巻き込んでしまったにも関わらず助けようとしてくれる須藤に、ただそばにいて欲しいと願うようになります。
そんな中、寿一を狩ろうとする犬の使い魔、夏美に拉致されます。

孤独だった須藤と寿一。
ひとを不幸にしか出来ない、いつ死んでもいいと思っていた須藤が悲しくてせつなく、寿一の為に生命を削る様に心がキュッとなります。
一方攫われて人の延命の為に使われそうになる寿一、須藤が来てくれることをひたすら信じ、自分を拉致した犬の魔女である啓悟の苦しみにすらやさしさを見せます。
素直でやさしく善い人である寿一もまた、魔女であったが為に狙われ続ける不幸な日々を過ごし、それでもやさしいままなのが切ない。
だからこそ、彼らだけの絆で固く結ばれて欲しいと思います。
もう既に肉体関係は何度もあるのに、気持ちが結ばれた二人が出かけて、デートみたいだね、とドキドキするところが可愛らしくて、この先の更なる幸せを願わずにはいられませんでした。

寿一を攫った啓悟と夏美の行く末も気になります。
彼らは外道ですが、彼らの絆もまた特別であってほしいと勝手に思ってしまいました。
暗さやせつなさ、悲しさ、生き辛さ、そういうものを含んでいるからこその幸せを感じられる、素敵な物語でした。

6

あまあまシリアス

めっちゃ、ダークファンタジーのドシリアスでした。
私は流血全然大丈夫なのですが、割りと血まみれになっております。
贓物は出ていないので、グロ耐性はなくても大丈夫かもですが、流血耐性はないと厳しいかも。(ちなみに、使い魔の猫ですが猫化はしません。人間のままです)

内容は盛りだくさんなので、1冊読める時に一気に読むのがオススメです!
ストーリーもアクションもエロも良かったです。
シリアスですが、ハッピーエンドです。
幸せになってほしいです…。
もう1カプの最後も気になりました。

続きや、スピンオフも読んでみたいです!






















紙本購入
修正は白短冊です。(電子はスペシャル修正仕様と書いてあるとこは、電子もオススメです)

4

ネタバレ無しで読んで欲しい

黒井先生の前作の『オメガの婿取り』がすごく好きだったので、こちらを購入しました。

黒井先生が発売前にツイッターで
ドシリアスと書いていたので少し躊躇しましたが
シリアスが苦手な私でも読めたので良かったです…!
シリアスダークファンタジーみたいな感じで、
魔女と魔女に救われた男(須藤)のお話です。

個人的に、この作品はネタバレ無しで読んで欲しいなぁと思ったので
詳しくネタバレするのはやめておきます。

ただ、この作品を読んで思ったのは、
この二人が出会えて良かったなぁと言うことです。
お互いがお互いの存在によって救われた。それってすごいことだなぁと。

涙なしでは読めないので、ハンカチかティッシュを隣に置いて読むことをおすすめします。

0

ダークファンタジーBL

すごく面白かった!
まさにダークファンタジーBL。 
結構盛り盛りな設定で??とならないで
描けててなかなかの力作ではないでしょうか!
黒井よだか先生は初読みの先生で
ヤクザのオメガバのやつも読んでいないんですが
魔女狩りってストーリーも面白くて世界感に引きこまれたしバトルも大迫力でありつつ
しっかりBLもしているしめちゃくちゃドラマチック?で良くてこれはいいめっけもんしました。
カップルの属性は一応ワンコ攻めなのかな?
猫だけど。
作画やキャラは一見萌えが薄そうですが
魔女と使い魔の関係で愛し合うの
めちゃくちゃ萌えます〜
セックスで魔力を供給するんですが
濡れ場もお上手でとってもエッチです。
分厚いコミックスで読み応えありまくり。
カバーを後からみるといつも糸目で笑ってる須藤の眼光が鋭いのめちゃくちゃ良いな。。
で狩る側の敵のヤクザもよかったんだよねと。
あちらのカップルもどうなったんだろ、、
ラスト書き下ろしも
じーんとしてすごくよかった。
孤独な2人が一緒に生きてくあれです。
血とか出まくりでかなりシリアスだしハードですが
ラブラブハピエンの光のラストですので大オススメです。満足度高でしたよ!
黒井先生の他の作品も読んでみたいです。

6

主役の二人はラブラブのあまあまです

⇣こんな人におすすめ⇣
︎︎︎︎︎︎☑︎ ドラマチックなストーリー
︎︎︎︎︎︎☑︎ ストーリー重視
︎︎︎︎︎︎☑︎ 包容力◎受け
︎︎︎︎︎︎☑︎ 忠犬(猫)攻め

⚠ 注意 ⚠
◻︎ 流血
◻︎ ほんのり微グロ
◻︎ 受けの攻め以外とのキスシーン(愛情は無し)


私自身シリアス系がかなり苦手で、発売前の作者様の宣伝で念を押すように『本編はどどどシリアスです』と仰っていたのでビクビクしながら購入しました。

読み終わってからすぐに出た感想なのですが、
この作品、もしかしなくてもあまあまなのでは…?

もちろん、戦闘シーンや流血シーン、人間関係のいざこざや過去の生い立ちなど暗いお話のてんこ盛りなのですが、BLの部分を切り抜いて言いますとこのメインの二人はめちゃくちゃ純愛なんです。
最初から最後までお互いへの好意が逸れることはありませんし、常にお互いを守るのに必死です。
(私が勝手に思っている)シリアスの定番の「一方的な行為」「浮気」「裏切り」「すれ違い」はございません。
※二人が言い争うシーンはありますが秒で解決します。

そしてこの作品を語るにして外せないのはお話の運び方の上手さでしょうか。
黒井よだか先生の作品はお恥ずかしながら初読みなのですが、こんなにも複雑なお話をこの薄さの本一冊にまとめていることに驚きました。
最後読み終わった時、もやもやが残る部分は私はなかったです(敢えて曖昧に終わらせている部分はございます)。
しかもこんなにもダークな部分だけでいっぱいいっぱいなはずのお話なのですが、しっかり合間合間にラブロマンスも挟んでいます。

例えば
・敵の使い魔から逃げている最中に隠れてキス
・敵の使い魔からキスされてしまった寿一へお清めのキス
など。

この作品はキスや行為が重要なキーになっているからというのもあるのですが、この二人は自分らの命のためにしている訳では無いと私は思います。
こういったように解釈によってはめちゃくちゃドラマチックでドキドキしてしまうシーンも沢山ございます。

また、普段受けに対してはかなり優しい攻めと芯を持った心が強い受けですが、行為中はしっかりかっこいい攻めと可愛い受けに変貌するのも個人的な見どころです‪☺︎‬



このお話は二人の悲劇を悲しむお話ではなく、明るい未来へ向かう二人を見守るお話です。
私のようにシリアスを少し勘違いしてしまっている方がいましたら、ぜひ地雷には気をつけて手に取ってみてください。

11

ダークな世界だけどきれいな心と純愛

いつも笑顔の裏社会の運び屋 須藤と、お隣さんの寿一。
いつも無愛想な寿一ですが、怪我をした須藤の手当てをしてから少しずつ近づきます。
須藤はある日、街で絡まれていた寿一を見かけ救出しますが、その時に寿一が魔女であることを知り、使い魔の契約をして・・・
とお話が始まっていきました。

魔女と使い魔のお話なのですが、ファンタジー感はなかったと思います。
裏社会で生きてきた須藤と、魔女であることで狙われながら暮らす寿一の逃避行、ダーク寄りなお話でした。

ダーク寄りではあったのですが
須藤と寿一が出会い、お互いを必要として生きていく関係性や心の過程もすごく丁寧に描かれていて
美しい世界ではないけれど、愛し合いながら生きている二人に希望や光が見えるお話でした。

寿一は最初無愛想ですし、萌える要素少なめかな〜?と思っていたのですが
だんだんと心を開いていってからは、実は優しくて可愛いい人に!しかも魔女だけど善良!そしてエッチの時の表情エロい!!すごく好きになりました。

須藤は命がけで寿一を守ってくれます。
BLって事を一瞬忘れるぐらい本格的に戦います。
元々筋肉のついた良い体をしているし、強いし。
最初はヘタレっぽいですが、だんだんとカッコ良くなってきます。

裏社会のお話なので、暴力や流血する描写もありますが、私は大丈夫でした。
そういった描写以上に、二人の愛やストーリーに胸を打たれるものがありました。
もし苦手ではなければ、是非読んでほしいです。

お話のテンポも良かったです。
それでいて、それぞれの登場人物のキャラや心理描写、ストーリーをわかりやすく丁寧に描かれていて引き込まれました。

ほんとに読んで良かったです。

6

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