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ネグレクト、育児放棄された兄弟。
葉越翼久(弟)・ホスト・23歳
葉越海理(兄)・大手食品メーカー勤務・25歳
母が夫が亡くなった後、男の家に泊まり歩いて、生活費も入れず帰宅したに。
電気水道ガスが止められて、最後のカップヌードルを食べた後、途方に暮れる。
どこかに支援と保護を求める知恵もない幼い兄弟。
弟は、兄を護るために兄に内緒で身売りを始める。
そして母親の名で兄にお金を渡していた。兄は、母から送金があったと疑わない。
弟が高校を卒業するまで、弟がずっと自分を犠牲にしてきたことに気づかなかった兄。
苦労性の弟と、鈍感な兄。これでよいのかと思う結末だった。
弟の献身と愛情に痛々しさを感じます。
何も知らず生きてきた兄。
しかも弟の前で他の男に押し倒されて。そりゃあ弟も我慢の限界ですよね。
兄はなかなか手強かったですね。
弟の献身を知って射精できなくなって。
それに兄弟の禁忌も加わり、想いを寄せてくる先輩のこともあり追い詰められて。
兄が粘るかと思いきや意外なエピソードで弟と向き合います。
そこからは兄弟ラブラブ。平和な日々が始まるかと思ったらもう一波乱。しかし兄の働きで弟の冤罪も晴れ。
最後は兄もイケイケのエッチで。兄も実は弟限定で淫乱さんなんでしょうか。
二人のキスで終わりますが幸福な闇を湛えたと表現されています。
手放しのハッピーエンドではないのでしょうか。
ガチ兄弟ものは禁忌に苦しんで悩んで乗り越えて幸せになるか、暗いものを残すかわかれますよね。
弟の必死さに幸せを願わずにはいられません。兄からたっぷり愛されて欲しいです。
昔読んだことを忘れて再読。序盤で気づきましたが最後まで読めました。
しかし、作家買いしている作家さんなのですが、何か文章がこなれてなくて、最後まで斜め読みしてしまった。Hシーンももうお腹いっぱいって感じで。。
なんか、ストーリーが箇条書きされていて習作というかプロットを読んでいるみたいな印象なのです。急いで書かれたのかな。あるいは、自分が色々な作品を読むようになって目が肥えたのか?
ストーリーは、ガチ兄弟という一言なのですが、もうちょっとちゃんと書くと、幼い頃から親に放置されて二人だけで何とか生きてきた兄弟が、大人になってもお互いが大切で恋人になる、というお話。
弟が兄に内緒で体を売って家計を支え、ホストに。兄は大学を出てフードメーカーに勤める社会人に。成人しても一緒に暮らしています。
兄は会社の先輩にいいよられていますが、これは当て馬さんで、嫉妬した弟が本音を吐き出して兄を襲い、兄もいつの間にかその気に、という流れでした。
当て馬の時谷さんが完璧な人過ぎて、あーこれ三角関係で続いていかないかな、その方がずっと萌えるなーと思いながら読んでいました。
再読すると印象がだいぶ変わります。
こちらで「兄弟もの、兄受け」でご紹介いただいた作品。
受けが当て馬にお触りされたり、弟にドラッグ疑惑が出て来たり。そんなこんなで、最後はハピエン。安定感があってよかったです。
私も抵抗なく読めるようになれて良かった!と思いましたw
なんといっても弟×兄、というのがポイントです。
兄として守ってきたつもりでいた弟に
実は体を汚しながら守られていたなんて……。
その弟にいつしか欲情をむけられていたとは。
当て馬の会社の先輩・時谷が、ほどよく押してくれて
「良い当て馬だ!」とニヤつきました。
満員電車で触っちゃうとか♪
嫉妬と独占欲丸出しの翼久が力づくで海理を抱き、
隠していた事実を告白するシーンは
海理の心までも逃げられないようにして
執着を植え付ける様がぞくぞくしました。
でもなぁ……。
局部のピアスが痛そうだった…(泣)
いくら液体の麻酔しても。
その後はそれが痛いようで快感をもたらすものとなっても。
それこそ所有の証的で仄暗さは伝わりましたが、
痛いのが苦手な私は「……;;」でした。
それはそれとして、
翼久が海理の為にまっとうに生きる事を決意したり、
己のあさましさを否定しながらも
翼久に対する愛情は認めざるを得なかった海理、
とてもお似合いだったと思います。
翼久が何気に情が深くて、後輩ホストのヨウヘイを
最初はヨウヘイの為じゃなくても庇ってあげたりとか
いつまでも海理と生きていきたいと一途に想うとか
私まで情が湧いてしまいました。
ツライ過去から生じる兄弟愛は珍しいものではないけれど
疑問を抱くことなく読み進められました。
兄の威厳を保とうとして毅然とした態度をとりたいのに
弟から与えられる快感に眩んでいく様子…たまんない!!
もう普通の兄弟には戻れないという背徳感も、
ガチ兄弟ならではの萌えですね!!