不器用な獣人王子の異世界ファンタジーBL!

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双子の王子に双子で婚約したけど「じゃない方」だから闇魔法を極める

hutago no ouji ni hutago de konyaku shita kedo "janai hou" dakara yamimahou wo kiwameru

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表題作双子の王子に双子で婚約したけど「じゃない方」だから闇魔法を極める

ギルベルト、リンデンベルク王国の双子の王子(弟)
シュリ、ネコ族半獣、リューペン国双子の王子(兄)

同時収録作品双子の王子に双子で婚約したけど「じゃない方」だから闇魔法を極める

ジークフリート、リンデンベルク王国の双子の兄王子
シュリ、リューペン国双子の兄王子でネコ族半獣

あらすじ

ネコ族の半獣でリューペンの王子シュリは双子の弟リュカといつも比べられていた。見た目、毛の色、頭の良さ、魔法の出来など、何を比べたところでリュカの方が優れており、両親だけでなく国民もリュカを褒め、さらに不吉な黒猫の迷信も相まって、シュリは「じゃない方」と見下され続けていた。そんなある日、シュリとリュカは隣国「リンデンベルク」の双子の王子、ジークフリートとギルベルトに嫁ぐため、リンデンベルクの学園に編入することになる。「リンデンベルクの王位はジークフリートとギルベルトの優秀な方が継承する。ジークフリートとギルベルトの能力がほぼ同じである以上、『伴侶』の出来で王位が決まるのでは――」ひょんなことからそう耳にしたシュリは、婚約者候補であるジークフリートを王にすべく、そしてジークフリートに捨てられないように、一生懸命勉強に身を尽くし始めた。しかしどれだけ努力しても天才の弟との差は広がる一方で――

作品情報

作品名
双子の王子に双子で婚約したけど「じゃない方」だから闇魔法を極める
著者
福澤ゆき 
イラスト
京一 
媒体
小説
出版社
アルファポリス
レーベル
アンダルシュノベルズb
発売日
電子発売日
ISBN
9784434311451
3.9

(32)

(20)

萌々

(3)

(1)

中立

(2)

趣味じゃない

(6)

レビュー数
7
得点
117
評価数
32
平均
3.9 / 5
神率
62.5%

レビュー投稿数7

油断した~

タイトルゆるい感じだし。表紙もかわいい感じだし。

いや~騙されたって言っちゃうと作者が可哀想かもしれないですね。
お話の構成はとても良かったと思うんですよ。うん。
先が気になって一気読みさせるチカラはあるんです。

でもあのね、私はここまで可哀想な目にあう受けにはお話全体に萌えないんですよね…。もう嗜好の違いですので仕方ないんです。はあ。

途中ギルベルトと同じ気持ち「見て(読んで)らんない(´;ω;`)」になっちゃって読み飛ばした箇所あります。

先が気になってちょっと飛ばし読みをよくしてしまうんですが、ある程度確認したらまた戻ってきちんと読み直すんです。が、この本にそれはしない、…と思います。辛くてどんよりする部分読みたくない気持ちの方が上回っちゃいますね。

ほんわかする平和な本を私にください。

1

ギルベルト派です。

ずっと読みたかったお話、ようやく読めました!
いやあ、面白かったです。少しずつ読むつもりが気付いたら一気読みして夜中でした。

ただただずっとシュリが可哀想なんです。わりと終盤まで可哀想。
攻めと一緒に受けを可愛がるのが好きな私のようなタイプには苦行でした。
頑張ってるのに評価してもらえなくて、もっと頑張って頑張りすぎて……という悪循環に陥ってしまう。ちょっと良いことがあってもそれ以上の絶望で傷つけられる。
だからこそ本当にコンラートがずっとそばに居てくれて良かったなと思いました。
彼には猫に囲まれて幸せな生涯を送ってほしい。

攻めが二人いるのですが、個人的にギルベルトと結ばれてほしいという気持ちが強いです。(ほんとに個人的な願望です
もう最初っから素直じゃないのは好きの裏返しなんだろうなと分かりますし、学園に入学してからも意地悪な言動の裏に気遣いが透けて見えてにやける。

ジークフリートも背景が見えると可哀想だなとも思うし、最後にちゃんと償いはしたと思うんですが、後半のギルベルトの頑張りを見ると報われてほしいという気持ちが強くなってしまうな……。

リュカをはじめ他のキャラクターたちも個性的、魅力的で、辛いながらも最後まで楽しかったです。

4

すごく良くできたストーリー

すごく良くできたストーリーでした!
主人公が酷い対応をされるのも単純でない理由がありましたし、兄弟2組とも葛藤や悩みがあり、それを克服しようと行動するのも良かったです。

最後まで読むと、表紙や人物紹介のイラストにも納得でした。
どちらが王になるかも、どちらが誰と結婚するかも、まだ決まってないという終わり方も、単純にカップルになるより印象的で意外性があり良かったです。

ただ、個人的に相手の王子二人とも萌えを感じなかったのがちょっと残念。
二人とも格好良い場面も優しい場面もあるのですが、主人公のシュリの頑張りに対するといまひとつ足りないですし、弟リュカも終盤光ってたし、親友コンラートも健気に頑張ってたし。

それもこのエンディングに向けての、誰か一人を贔屓することなくみんな頑張ったよ!という狙いなら凄い作品だなと思いました。BLで読むと萌えを求めてしまいますが、他のジャンルでも読んでみたいと思った作者でした。

4

彼等なら大丈夫

購入するか迷ってたところに樋口美沙緒先生が帯を書いたとツイートで流れて来て予約を決めました。
初めての作家さまだし他に著作の情報がなかったので、好みに合うか読み始めるまで凄く心配でした。

最初はですねシュリが可哀想ではあるんですが、彼の卑屈で何もかも諦めた性格が嫌いで読むのが凄く苦痛でした。
ジークフリート一筋なのは良いのですが、余りにも周りが見えない自分を追い込む性格が好きじゃなかったんです。

でもジークフリートとギルベルト視点のお話が入ってからはグッと面白くなって夢中になってページをめくっていました。

途中でシュリにとってとても辛い事が起こりますが決してシュリだけが辛い訳では無くて、それぞれが苦悩を抱えて居ました。

シュリの元同室者で友人のコンラートによってシュリは新たに生きる目標を見つけて闇魔法の勉強を頑張るんですが、それさえも取り上げられた時にギルベルトが手を伸ばして助けてくれるんです。

ここからが凄く面白くてどうして黒猫が嫌われる様になったのかとか、シュリが母国はともかくリンデンベルク王国に来てからも何故辛い目に遭わなきゃいけないのかがちゃんと理由があるんです。

シュリとリュカ、ジークフリートとギルベルトの4人がリンデンベルク王国の危機に力を合わせて頑張る事になります。
そして思わぬ黒幕の思惑を阻止する事になるのですが、ここでシュリが頑張って学んだ闇魔法によって多くの人々を救う事が出来ます。

シュリが自ら「じゃない方」の汚名を晴らす事に成功するんです。
何よりもシュリがちゃんと周りに愛されている事が分かって、自分を大事にする事を学べたことに感動しました。

「双子の王子に双子で婚約したけど」のタイトル通りで、最終的に誰が王になって誰が王妃になるかはこの作品の中では決まってません。
ただ、この4人ならばリンデンベルク王国は堅実な道を進んで行くのだと希望が持てる終わり方でした。

情報欄では攻めにギルベルトで受けがシュリになってますが、かと言ってジークフリートとリュカが悪者ではありません。ジークフリートは後悔に身を焦がしていたし、リュカは兄のシュリだけを尊敬して憧れていました。

個人的にはシュリとリュカの両親を懲らしめてやりたかったです。
ジークフリートとギルベルトの初恋のエピには凄く萌えました。

出来ればこの続きが凄く読みたいです。シュリの闇魔法の師匠のミショーが凄く素敵でした。

10

設定と展開はとても面白いです

今回は大国の双子王子と田舎小国の双子兄王子のお話です。 

優秀な弟王子と比較され続けた受様が
受様自身として多くの人に認めるまで。

受様はネコ族の半獣の王が治めるリューペン国の
双子王子の兄として生まれます。

しかしながら
白毛で明るい性格で何後にも才覚を表す弟は
誰にでも好かれるのに

黒毛の受様は見た目でまず毛嫌いされた上に
弟ほどのずば抜けた成果が出せない為
弟王子"じゃない方"と呼ばれ避けられていたのです。

ところが大国リンデンベルク王国の双子王子が
「双子の伴侶を持つと国が栄える」と預言され
されざれ兄同士、弟同士で婚約する事になります。

5年後、
結婚はまだ先ながらリンデンベルグに
慣れてもらおうという配慮のもと受様と弟は
リンデンベルグの首都にある王族や貴族が集う
全寮制王立学院に編入する事となります。

リンデンベルクの王位継承者は未だ決まらず
2人の王子が等しく優秀で能力に差がない以上、
伴侶の能力差で決めるという話が囁かれており
優秀な受様の弟を落とした方が王位につくという
噂まで流れていました。

受様は婚約者の兄王子とほとんど会えなかったものの
手紙のやり取りで婚約者に淡い恋心を抱いていたので
このままでは婚約者が王になれないばかりか
弟が王妃にと望まれている事に愕然とします。

そこで受様は弟王子が唯一向かないとされた
闇魔法を取得し婚約者の相応しい人物になろう
と決意するのです。

果たして受様は望みを叶えられるのか!?

WEB小説サイト「アルファポリス」連載の
Web小説を改題、加筆修正しての書籍化で

小国の双子王子として生まれた受様が
弟とともに大国の双子王子の婚約者となったことから
国同士の因縁に巻き込まれていくお話です。

受様の弟は聖魔法が得意なため闇魔法が苦手で
受様は婚約者のために闇魔法の取得を目指すも
闇魔法の先生はとても厳しく、

受様はついていくに精一杯でも婚約者の為と頑張り
受様のツンツンぶりと健気さにジリジリします。

しかもリンデンベルク王はうちうちには
王位継承者は兄王子、受様の弟をその王妃にと
決めながら隠しているのです。

受様を愛しながら王妃には受様弟を選ぶ兄王子と
兄王子を慕う受様に秘かに恋心を抱く弟王子に
兄王子を王位につけたい隣国出身の王妃の謀と
後継者を詳らかにしないリンデンベルク王の策略が絡み

双子同士4人のラブバトルぽいのかなと思っていたら
受様の恋物語というよりも王宮策謀劇に発展していき
ハラハラ&ワクワクなストーリーでした。

弟のように愛されたいと思いながらも
それを口にできない無器用で一生懸命な受様が
頑張る様子はとても良かったですが

実は受様に近い人たちは誰もが受様に夢中というのは
受様が受けてきた待遇とあまりにも合致しないし

なにより受様の相手がはっきりさせない結末も
余韻を持たせたというよりもどっちつかずな感が強く
スッキリしなかったので「中立」よりです。

6

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