Renta!限定ペーパー付
蝶のように受け蜂のように攻めまくる、地下闘技場BL!!
元ボクサー×ヤクザ←どっちも好きー!とうれしくなり、akabeko先生なら間違いなくおもしろいとワクワクして読みました。
やっぱりおもしろかった。
1回目は、この2人いいわ〜と萌えながらサクサク読みホコホコしまして。
すぐ読み返したくなり2回目行きましたら、ストーリーや細かいところがよく出来ている、さすがakabeko先生!とまたうれしくなりました。
まず、龍が最初ふてぶてしく、薬を差し出す天馬を後ろ蹴りにする姿がかっこいい。
なのに、天馬とホテルに行くと勘違いして真っ赤になるのがかわいいし。
「別にできねーこともねぇなって…」と言っちゃうところが萌え〜。
天馬も「じゃあ してみる?」と話が早い。
でも軽いわけではなく、その後照れまくるのがすごくよかった。
2人がこうなるのも、細かい伏線が散りばめられているからスッと入ってくる。
例えば、包帯を巻いてくれている天馬の足の上に龍が足を乗っけず遠慮しているのが、龍の何かを物語っている(蝶と花の〜で花田が蝶野の手に顎を乗せないことでMっ気を見抜いた場面を思い出しました)とか。
グっときたのは龍が天馬に言った
「アンタだってまだ腐ってねぇじゃん」
「だから一緒に連れてく」
と抱きしめるところ。
龍は直感型か。天馬のことがパッとわかる。そしてすぐ言う、行動する。そういうとこも犬っぽいw
惹かれ合っているのはもちろん、天馬は龍に兄貴を重ね、龍は会長の意志を継ぐ者で、そこが通じたことで一緒に逃げるのもしっくりきます。
恋心だけじゃない。根底での生き方が似ている2人でもあると。
そして、めちゃくちゃ走って走って─の場面がすごく好きです。
抑圧されてきた2人の解放感、好きな人と一緒に新しい世界で生きる喜び…みたいなものが溢れていて。
キスやエロの場面もめっちゃよかった。
龍がキスが下手で経験なさそうなのに体力があるとか。
天馬がエロかわいいとか。
終盤は全シーン最高でした。
この2人もっと見たい〜となりました。
電子特典、シーモア特典も萌え萌えでした。
akabeko先生が描かれるCPはなぜこんなにもかわいいの〜とバタバタしてしまいます。
あとがきの「性癖をアピりすぎると肝心のラブが不足すると思い諦めました」に大きく頷きました。それですー!といち読者としてめっちゃ思います(そうでない作品にたまに出会うので)
そのさじ加減がお上手な作家さんの作品は、そりゃ読者のツボをガンガン押さえてくるわねと改めて感服致しました。
あ、2回目読んで気付いたんですが、組長が天馬(龍も?の本気)の様子に気づき、わざと地下格闘技の目的をバラして、天馬の後を追ったのかなと思いました。こういう所も憎いです。
作家買い。
akabekoさん×カチCOMI、しかもこのタイトル。
ダークでシリアスなお話かな?と期待しつつ手に取りました。
主人公はヤクザの天馬。
組長の指示で、地下格闘場「デスペラード」を運営している。そこは無法地帯。格闘家が死んでもお構いなしの闇賭博場だ。
流されるようにそこにいる天馬だったが、ある日、龍という名の青年がやってきて―。
死さえ厭わない闇賭博場、が舞台ということでバックボーンとしてはドシリアス。
暴力、流血、死、そういったハードな描写が容赦なく描かれているので苦手な方は注意が必要かもしれません。が、そのakabekoさんらしいダークさに、天馬と龍の二人の想いが絶妙なバランスでミックスされていてめちゃ萌える。
BLとしてのベースはこの二人の恋愛模様なわけですが、そこにさらりと二人の過去を読ませる、そのakabekoさんの手腕に脱帽。じっくりと描かれているわけではないのに、彼らの過去や抱えるもの、失ってしまったもの、がきちんと読み取れる。だからこそ二人が少しずつ心を通わせていく過程に無理がなく、お互いがお互いの光になっていく様にギュッと胸が締め付けられました。
序盤、まるで狂犬のようだった龍が、徐々に天馬に懐き、惹かれ、忠実なワンコになっていく過程がまた可愛いの。どれだけ痛くてハードな展開になっていくのかとひやひやしながら読み進めましたが、まさに忠犬、あるいは番犬になっていく龍の姿が可愛くって悶えました。
そして天馬の方も。
「彼」と共に失ってしまった「何か」、を龍と出会ったことで取り戻していく。
龍と天馬は身体の関係がありますが、もっと深いところで繋がっている感じがしました。心の奥底で、ぴったりはまった感じ。むしろ身体の関係が無かった方がブロマンス的な萌えがあったかも。
とはいえ、ですよ。
濡れ場がエロかった…。箍が外れたように相手を求めあう姿がエロいし綺麗でそしてエッチで、どうしようかと思ったです、はい。
しいて言うと、終盤の終わり方がややあっさりしすぎてたかな?という感じはしました。天馬が身を置いていた場所は、そんなに簡単に逃げられる場所ではないと思うので。が、その辺りはBLらしい甘さに重きをおいたのかな、と思えばそれもアリか。
天馬の過去編も読んでみたいなあ…。
そして、二人で紡いでいくであろう、未来のお話も。
ということで続編プリーズ。
天馬の優しさと色っぽさにKOされ、龍の一本筋の通った男気と天馬ラブのワンコさに萌え、akabekoさんらしい裏社会のダークさも堪能できる良作。評価でちょびっと悩みましたが少しだけオマケして神で。
蝶のように受け、蜂のように攻める…
元ネタは◯ハメド・アリの「蝶のように舞い、蜂のように刺す」。
この言葉がグサーッと胸の中に飛び込んできて。これは読むしかあるまい、と。
しかし…
ヤクザが運営するルール無用の地下格闘技。選手達は人権ナシのガチンコ勝負。
100勝できれば生、できなければ廃人か死か。
だからクスリもやりながらのアルティメット殴り合い…
…という設定なんだけど。
絵面からはそれほどのアンダーグラウンド感もギリギリ感も、生死を遊ぶ側の高揚も間違った選民性みたいなものも。
どれもこれも今ひとつリアリティをもってこないというか。
何より、ボクサーである龍の肉体表現や目線があっさりしすぎてると感じた。
ボクシングって…どの格闘技よりガチンコよ?世界戦でもなんでもない普通の試合でも死の危険あるからね…減量もハンパないし。
その辺の龍のギラつきが、残念ながら伝わってこない。
そして、元の「蝶のように舞い、蜂のように刺す」」の言葉に内包される(と私が勝手に思っている)優雅さ残酷さ何よりエレガンス…のようなものもあまり感じられなかった、かな。
すみません。私が勝手にヤクザ主催の地下格闘技の世界に対してアレコレのイメージ、そしてそこに合ってないからと勝手にガッカリしただけ。
BLの漫画として良かったところ。
受けの天馬はヤクザだけど、ルックスも心根も甘くて可愛い受けです。
攻めの龍はヤクにも手を出さず真っ当感があり、天馬を慈しむ雰囲気。また、天馬を底辺から救い出す白馬の王子様感がある。
リアリティうんぬんは置いといて、2人のバランスが良かったと思います。
期待とは違ったけどこれはこれで、と思いますので総合「萌」で。
akabeco先生×カチCOMIは期待しかないでしょ。
当然読むよね。
カチCOMIらしい暴力アリ、アングラな世界観、とても好みでした。
痛々しい描写や、裏社会ならではのダークさの中で一緒に地上へ出たいと必死に戦う龍と、地上での生き方なんか知らないけど龍を逃がしたい天馬…ピュアなんよ、汚れきれない2人だけが光って見える、そんな作品でした。
しかし、しかしだ!
面白い設定だしキャラもいいからこれだけじゃ物足りない。
不足感が半端ない。
ラストの展開もあっさりハピエンで、良いんだけど良くない、もっと逃亡劇を見たかった。
脱ヤクザってそんなに簡単じゃないだろうと思うのですよ。
そんな事は作者さまも百も承知でしょうが。尺の関係だよね、自由に描けたら抜歯も骨折も逃亡劇もきっと入ってたはずですよね。
もっと読みたい!って感想が1番にくるお話しでした。
地下闘技場が舞台ということでヤクザ同士の抗争ともまた違う後ろ暗さにゾクゾクしつつ、龍と天馬がお互いに惹かれ合っていく様子にはキュンとできるところもあって。
恐怖を感じてしまうような始まり方でしたが、お話が進むにつれてどんどん印象が変わっていったのが面白かったです。
ふたりがいる場所で行われている「闘い」自体がアブないもので、さらに龍以外の選手は薬物漬けになっているというなかなか攻めた設定もあったりして。
そんな危険なところで始まったふたりの関係は、どんな風に変化していくのだろう?と本当にドキドキでした。
でも中盤辺りからは駆け足気味にお話が進んでいってしまうので、ふたりが想いを通わせた部分もかなりあっさりな感じになっていたのがちょっと残念だったかな、と。天馬が憧れていた兄貴のことももう少し詳しく描いてほしい気持ちがありました。
それでも引き込まれた部分はたくさんあったし、バチバチな殴り合いから甘い結末になっていくギャップとドキドキ感がたまらなくて。
たくさんの表情を楽しめるお話だったなと思いました。