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表題作ウルフハウンド

弥勒,黒服のバイト, 邑の従順な犬
天王寺 邑,No.1ホスト

その他の収録作品

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  • カバー下あとがき

あらすじ

手懐けたい。
No.1ホストと忠犬の黒服、その主従関係は下剋上なるか──

No.1ホストの邑は、自分の価値も他人からの好意もすべて金に換算する。
黒服バイトの弥勒は、そんな邑に忠実だ。
底知れない執着をあらわす彼を扱いにくく思い、邑が躾けたのだ。
だが思いもよらず〝弱み〟を知られてしまう。
気をそらそうと弥勒を煽ると、その瞳に欲望が灯り──

「俺のこと、何したって噛みつかない従順な犬だと思ってません?」

飴と鞭で躾けられた。
でも──この人は俺が変えてみせる。

作品情報

作品名
ウルフハウンド
著者
芽玖いろは 
媒体
漫画(コミック)
出版社
プランタン出版
レーベル
Cannaコミックス
シリーズ
赤くて甘い
発売日
電子発売日
ISBN
9784829686690
4.2

(75)

(39)

萌々

(18)

(15)

中立

(2)

趣味じゃない

(1)

レビュー数
17
得点
314
評価数
75
平均
4.2 / 5
神率
52%

レビュー投稿数17

続編希望

シリーズ他作品読んでいませんが、とても楽しめました(読んだらもっと楽しめるのかもしれませんが)

お金が大好きな過去トラウマ持ち、No. 1ホスト邑さんと、そんな邑さんに従順な犬、攻・弥勒とのお話。

イケメンがイケメンを侍らせてます。圧倒的ビジュ美。

弥勒の、どうしてそこまで??という献身っぷりが最高で、いじらしいというか、可愛いというか、眩しいというか。
一方の邑さんが、さすがNo. 1という感じ。何人の女の子泣かしてきたんだろ。って感じで。

太客もそれぞれキャラが濃くて、好きな女の子キャラクター達でした。

時間軸が最近のシーンで、ボディピアスを外している弥勒の描写がありましたが、塞がってないってことは、今もつけてる…??
邑さんとは、一緒にいるよね???
と少し不安になりました。

全編を通して、色気ムンムンなムードで、めちゃくちゃよかったです。
もっとみたい!!!

今の二人、どうなってるのかめちゃくちゃ気になります。
続編!!!どうか!!!お願いします!!!

0

蓮との絡みがもっとあっても良かった

 邑の飼い犬になかなか餌を与えてやらない感じがいいなぁと思いました。弥勒の忠犬っぷりは見事で、こんなに尽くされても簡単に絆されないところは天性のホスト気質だなと思うと同時に、邑の母親との関係性を知って歪な家庭環境から形成されたものでもあったんだなと。ホストに貢ぐ女性が悪者っぽく描かれるBLは多いですが、私は夜の商売というのは客に自分たちが何を買っているのかきちんと分からせた上で、支払った金額に見合う楽しみを提供するのがプロだと思っているので、ホストに同情はしません(殺傷は許容できないけれど)。だから、女性へ複雑な感情を抱えて仕事をしていた邑が経営側に回ってくれた結末にほっとしました。2人で客を大事にするクラブを運営していって欲しいですね。

1

天王寺受けはいい

スピン元での天王寺はどうもピンとこなかったのですが、彼が主役となる本作ではどう描かれるのか楽しみにしていました。
スピン元での脇キャラが主役になり、こんな素直でかわいい奴だったの?と印象が変わることがよくあるので。
で、本作読みましたら…天王寺の印象変わらず。
なんだか、しれっと気取って周囲を噛むに巻くような。何がしたいのかな〜なんて見てしまいました。すみません。
母のトラウマがあるからなんですね。
その母やヒナの女性キャラの描き方もなんだか悲しかったです。もうちょっと救いやユーモアがあると個人的には見やすかったかなと。

スピン元では攻めだった天王寺が受けになったのはよかったです。
こういうのは攻めザマァとは言わないのかなw
あとがきで書かれていたように、天王寺を受けとして描くのに苦労されたのがなんとなくわかりました。

このシリーズではキャラ名がJR西日本環状線シリーズだったのが、ゆめ咲線、片町線まで派生していたのが楽しかったです。渋いw
個人的には願わくば本編ももう少し笑いがあったらうれしかったかな。
このシリーズ「赤くて甘い」がいちばん萌えとほっこり笑いがあって好きでした。

1

邑像を作りすぎてしまった人のレビュー

BL漫画に数多くあるホスト作品で『青くて苦い』が一番好きな自分は、否応なしに期待してしまったこの作品。生きるために邑の言いなりだったミヤが、とはいえ邑を好きだった(だったが重要)ミヤが、根っからに明るいタマを好きになるミヤが、すごく好きなんですよ!ホストへの女性の絡ませ方も絶妙!
さて今作、『青くて苦い』では色気と魅力溢れる下衆をやりきってくれた邑なのに、どうも自分にはパッとせず…あれ?弥勒にはそんな甘いの?っていう。ミヤは谷に突き落としまくってたのに…まぁ弥勒は衣食住完全バックアップではないけれど。もっと邑のドス黒さを見せつけて欲しかったけど、結局ヒナさんが闇&病みでしたってオチになっちゃうのか〜
確かにやり過ぎると邑を主役に据えるのは難しくなるのかもしれませんが、邑にはホスト界の狂気の中心にいて欲しかった。

萌〜萌2

3

面白い!

ホスト3部作の中では1番好きかもです!芽玖いろは先生の画力が上がったのも大きな要因だと思いました。

「青くて苦い」で気になっていたオーナーの邑がまだNo.1ホストだった時のお話でした。お話の冒頭で邑の部屋に住んでいた、ミヤこと蓮が街の雑踏の中に邑の忠犬である弥勒を見つけるところからお話が始まります。この辺りがすんごく上手いと思いました。
この時点のミヤとタマが既にホストを辞めた後なのかが凄く気になりました。

そして、蓮とはまた違った関係を築いて行く、弥勒と邑の駆け引きに凄く萌えました。
ただの尊敬から独占欲を伴った恋愛感情に変化する弥勒が凄く格好良いし、弥勒を手懐けて手駒にする筈が彼から真っ直ぐな感情を向けられて絆されて行く邑の表情がまた色っぽいのです。

邑のNo.1であるヒナの暴走とか、なんでもお見通しな謎の美女であるユリの魅力とか、ホスト物の面白さもギュッと詰め込んだ内容でした。

今作では邑の幼少期を描くことにより、彼が何を捨ててあの地位まで這い上がって来たのかが分かります。それに対して弥勒が何に苦しみ、邑に出会ってたことで救われた話を追加する事で、このお話に深みが出たように思いました。

今作では邑が経営側に周り、弥勒が片腕となるべく大学に復学していました。なので個人的にはまだまだこれからだと思っています。

出来るならば大学を卒業して本格的に邑を手伝い始めた弥勒のお話とか読んでみたいと思いました。そしてミヤに断られた時の邑の本音を知りたいと思ったので、続編を希望します。

2

絡みあう関係

赤/青のスピンオフ。

前作でかなり印象が悪かった邑と、その忠犬・弥勒の話。邑も邑で、辛い生い立ちがあるんだなあ、、というか、この作者さんのホストシリーズの登場人物って過去が薄暗いキャラが多くないですか?過去ってもう救えないから光属性にはつらい。

ツンデレ受と忠犬攻、好みの組み合わせではあるんですが、前作の印象もあり、萌えるには邑さんがちょっと強すぎるかも。えちもラブなシーンもほぼないです。途中、ミヤ(蓮)もちょこちょこ出てきます。

好評価のなか、微妙な評価で申し訳ないんですが、個人的な好みからすると、ちょっと殺伐すぎました。

2

ずるい大人の男

こちらは赤くて甘い、青くて苦いのシリーズをよんでおくとより楽しめると思いますが単体でも楽しめます。
青くて苦いではかなり悪い感じで登場する邑さんが現役ホスト時代のお話。
正直青くて苦いのミヤ好きとしては、ちょっとイメージ良くなかった邑さんだけど、お気に入りの弥勒には優しい。
見た目どちらも攻めなビジュアルだけど今作では邑さん受け。
夜の世界に生きていると本音を隠して虚勢を張ってるところもあったんだろうな。
ミヤのこともそれなりにかわいがっていただろうけど、弥勒の方に惹かれるのもわかる気がします。自分に従順な男が時折見せる雄みがたまらないかも。
弥勒はもう邑さんの為なら多分死ねるくらい慕っているから、その関係性も好き。
芽玖いろは先生の描く男性は本当かっこいいです。
ウルフハウンド読むと邑さんのこと好きになれました。悪い男だけど優しいところ沢山あったの知れたの良かった。

4

忠犬と飼い主の攻防戦。

ホストの悪行が巷の一部で話題の昨今ですが、本作のホストは極太客にガッツリ貢がせる、伝統的? なタイプのホストなので安心して読めるかと思います。

ホストに貢ぐ姫達が竜虎相搏つ場面も若干ありますが、富豪VS富豪の頂上決戦なので、庶民にはなんかすげー! ってだけで脅威にはなりません。一生手の届かない世界なので。

ホスト三部作の3作目です。私はまだ他の2作品は長めの試し読み程度しか読めていないのですが、それでも本作品単体で楽しんで読めました。

主従BLというか、従主BLでした。待てが出来かねる忠犬×圧倒的キングな歌舞伎町No.1ホストのカップリングです。

ラグジュアリーで緊張感のあるストーリーと絵柄がマッチしていてよきです。

受けの邑さんがなかなか落ちてくれないのと、忠犬攻め弥勒がめげない・打たれ強いのがよかったです。

従×主……だけど、下剋上にはならないこの感じ……素敵……。

ピリッと引き締まっていて、とにかくカッコいいカプです。

辛口のBLが読みたい方におすすめです。

3

ウルフハンド

カッコよかった。絵柄がすごく合っていてめちゃめちゃきれいでした。ホストカッコイイ。邑さんの幼少期が切なかったです。けれどしっかり救われてましたね。飄々としていてつかみどころがない感じなのに、絆されてるのがおかしかった。なんとも言えない関係性が素敵でした。ハッキリさせたわけじゃないのに気持ちがダダ漏れなのいいですね。お互いにわかっているのに一線を超えないようにしてるのが焦ったくて好きです。
気持ちが見えているので二人の攻防が好きです。

4

痛さにゾクゾク

赤くて甘い、青くて苦いは読了済み。
あの、人を人とも思わない邑さんのお話ということで楽しみにしてました!!

弥勒の忠犬っぷりも、従わせようとする邑さんも、攻防にゾクゾク!!

邑さん!!ひっどい男!!
ずるくて、ずるくて、でも従いたくなる魅力よ!!!寂しさを押し殺して強さを得てる人の放つものってなんでか囚われてしまいます。


弥勒の盲信っぷりが恐いくらいなんだけど、喉にピアスなんて見てる方が痛い!!その気持ちが重い!!!(好き)
弥勒の忠犬っぷりに可愛さ楽しさを見出す邑がヤバい。
手懐けてるつもりで、懐に入り込まれて噛まれるのたまらん!!
犬だった弥勒がワンコになってくの可愛かった!!

「青くて苦い」の時から酷い人とは思いつつ、嫌いではなかったので、邑さんの魔性を堪能できたのも楽しかった!
色気がとんでもない。美!で許されるとこありますね。徹底したNo.1俺様っぷりのゲスさがとても良い…
そんな人が!!向き合うの面倒くせぇって言いながら「そばにいさせてやるよ」って!「ついてこいよ」って!!
「好き」のようにストレートではないけど、求めるような言葉をかけるのがグッときました!!!
かわいい……強気であればあるほど美しさ惹きたってかわいいも光る。

今の邑×弥勒も見てみたいです!!!


女達の弱さには辟易ですが、ユリさんは昔からカッコよくて、痛いとこも含めて、グサグサきました!!

5

やっと邑を好きになれました

「青くて苦い」のスピンオフで、ミヤ(蓮)へ酷いことをしているクラブ経営者の邑の過去(現役時代)です。
歌舞伎町のナンバー1ホストの邑とその忠犬黒服の弥勒が出会って、本命になるまでの物語になっています。

邑は「愛人業」をしている母親の歪んだ愛情と虐待によって首を触られることに恐怖心を持ち、「愛は金」と思うようになり、人を愛せなくなったように思えました。
それでも自分に好意を持つ相手を利用したり手懐けたりして誰かを側置きたいようで、その中にミヤや弥勒がいます。
ただ、完璧に嫌な奴になり切れていないんだと、この作品を読んでわかりました。「青くて苦い」ではまったくわからなかったので、今作で邑を好きになれてよかったです。

結局、拒絶してもへこたれずに忠実に愛してくれる半面、油断をすると牙をむく、かわいくて強いウルフハウンドの弥勒を受け入れる運命だったんだろうなと感じました。自分と同じような男じゃないとダメだったんでしょうね。
このふたりならリバでもおもしろそうだなとは思いますが、邑が下になるからこそ邑の愛情の欠損が埋まるのかもしれません。


本編ではなかなか受けにならず、身体を許してくれない邑ですが、描き下ろしでバッチリやっています!色っぽい絡みになっています!
きっと互いにいろいろと躾けられていくんだろうなと、まだまだふたりの話を読みたくなりました。


あと、個人的に仕事じゃない時にメガネをかけている邑さんがとても好みです!!
子ども時代もめちゃくちゃかわいかったです!!
いや~いいメガネでした。

3

魅せられる

「青くて苦い」ではすでに経営に回っていた邑が現役だったころのお話でした。
邑が"世の中金がすべて"的な考えになったキッカケの出来事や蓮(ミヤ)との関係性、弥勒との出会いから彼が「本命」になるまで。
夜の世界特有の刹那的な関係とヒリヒリした駆け引きを存分に楽しむことができた作品でした。

どんな場面でもブレることのない邑の芯の部分は、強さでもあり弱さでもあり。
誰にも見せることがなかったソレを弥勒に明かした後も、自分のペースで生き続ける邑にはなんとなく惹きつけられてしまうような不思議な魅力があって。
相手が何を望むのかをすぐに見極めてしまうところもさすがだなと思ったし、弥勒や蓮も含め太客たちもそんな邑に魅せられていったのだろうなと納得できました。

どこまでも従順な弥勒と飄々としている邑はアンバランスなようにも見えたけれど。
Borzoiでの様々なやり取りやいざこざを越えて、邑自身が妥協ではなく弥勒を選んだ結末になっていたのが良かったなと思いました。

彼らの現在のお話もぜひ読んでみたい…!ミヤとタマのその後も気になります。また続編が出てくれることを期待しています!

5

スピンオフ

青くて苦いのスピンオフです。
青くて苦いは半分くらい試し読みで読んだのですが…男女描写多くて断念しちゃったので…。
今回の邑さんと蓮くんが出てくるので読んでいた方が良いと思います。

今作も男女描写ちょろっとありますが、だいぶ少ないです。

今回、特に萌えたのは首ピアスの描写です!
カバー裏あとがきにもありますが、ボディピアスは病院で開けないと危ないです…でも、やっぱり萌える。

あと、ストーリー重視作品でBLには珍しいヤバい女子も出てきます。

一応、ハッピーエンドです。













紙本購入
修正は白短冊です。

1

主従関係

シリーズの三作目です。

忠犬・弥勒× No.1ホスト・邑

怪我して、懸けてきた空手を迷いながらうちひかれた弥勒は、
偶然邑に関わって、
「空手なんか辞めちまえば?」という一言に救われたきっかけ、邑のことを憧れるようになった。
邑を追いかけるために黒服バイトを始まって
邑の忠犬になった。
邑に命をかけても一生ついて行くと決めた。
最後に邑の辛いときは支えになりたいとも言った。
弥勒の邑への憧れから執着までという感情が明確でわかりやすいです。
に対して邑の心緒はあまり読み取れないです・・・。
最初にはっきりと体の関係になるつもりはないと断ったはずなのに・・・。
客のヒナに刺された時、弥勒に庇われたという機で気持ちが変わりましたのか・・・?

その当て馬のヒナの執着がすごくて、ぞっとしました。
邑と弥勒より印象が残ります。

共同で経営して、一緒に住んでパッピーエンドですが、
邑と弥勒は恋人となったか・・・?
または
主従関係のままで肉体関係なのか・・・?
よくわからないです・・・。

「赤くて甘い」と「青くて苦い」は未読ですから、
邑と蓮の関係は気になります。
邑の本命は弥勒でいいの・・・?
蓮が邑一筋のように見えるから、かわいそうじゃないか・・・?

「赤くて甘い」と「青くて苦い」を読んだら
しっかりと読み返します。

3

”ワンコ”ではなくて”犬”

このシリーズ大好きなので、めちゃくちゃ楽しみにしてました~。
”ワンコ”ではなくて”犬”、”エロ”じゃなくて”色気”という言葉がしっくりくる、芽玖先生の美学を感じられるようなホストもの。歌舞伎町の夜の世界観がめちゃくちゃいいです。今までの2作品に比べて、ラブ<ドラマかなと。天王寺に群がる人間模様、欲望まみれのw群像劇的な印象でした。ちなみに、”青くて苦い”は、履修されておいたほうがいいと思います。

今までの作品読んでて、伝説のホスト”天王寺邑”という人はどんな人なんだろう~?って興味深々だったんですよね。どんな過去があって、どんな仕事をしてて、どんな人を好きだったのか、という。妄想だけが膨らんでて、その膨らみすぎた妄想を1巻だけでは回収しきってないような…。割と分厚いのに、 ”え?これで終わり?”っていう物足りなさを感じてしまったというか、ぜひぜひ続きが読みたいです。天王寺がホストやってた頃だから”青くて苦い”から過去に遡っているんですけど、現時点?(天王寺オーナー時代)の成熟したふたりを読みたすぎる。そこを勝手に期待してた部分が、個人的に大きすぎました…。

にしても、人の身体に穴をあける男・天王寺を受にする!っていう設定に倒錯感があってよき。弥勒にボディピするところは、めちゃくちゃゾワゾワして、どんなエロシーンよりエロかったです!!

4

ホント、罪な男よ…

「青くて苦い」のスピンオフ作品。
一癖も二癖もあったホストクラブオーナー・邑の
現役時代や本命との関係が描かれた作品です…!
(すっごい待ってたのよ… 読めて嬉しい…)

前作読んでいなくても大丈夫。独立して読めます。が!
今作に登場する"蓮くん"のその後が「青くて苦い」なので、
合わせて読むと邑のヒリついた罪深さが沼かもしれません。


さて。いや~~~~…これはレビューが難しい。
なんせ数回読んだだけでは邑が掴めそうで掴みきれない。
寸手のところで躱される感じがめっちゃ『天王寺邑』!
邑の罪深さだけを実感した読後感…(;´///`∩)
(支離滅裂なレビューになっていたらすみません;)

というわけであらすじも難しいのでザックリと。

「青くて苦い」から時間が遡って邑の現役時代のお話。
ちょっと傲慢な接客態度でさえ彼の持ち味で、
資産家の娘という極太客を抱えてブイブイいわせてます。

そんな邑の一挙手一投足を見つめる黒服の弥勒。
弥勒は邑の言葉にとても従順な犬でした。

しかし ひょんなことから邑のトラウマに触れ、
それまで従順だった犬が欲望を知ってーーと展開します。


私は「青くて苦い」のレビューで
  正直ミヤにしたことがムカつくので、
  理由を知りたいからスピン希望╭(;`皿´)و ̑̑
って書いていたんですね。

けれど邑はどこまでも掴みどころの無い男で、
人を魅了し、人を不幸にし、その上に立つ男だったなと。
ミヤにしたことなんて……店と金以外の理由はなかった。

表面的にはそうなんですけど、
邑の幼少期が少しずつ明らかになってきて
「蓮」は特別だったのかな?と思いました。
ミヤ自身は知らないだけね…。多分。

んで、
邑は自分の客を蓮に回して代わりにヤらせてたけど、
その客に蓮が何をされていたか。
それを知った時の僅かな動揺が印象的でした。

ミヤ(蓮)との関係はほぼ描かれていなかったけれど、
私はこの僅かな動揺を見られただけで良かったです。
邑を慕ってた幼い蓮の気持ちが少し救われる気がする。

(単に客がやべー奴と気付いて焦っただけかも)
(だけど私は蓮の為と解釈する!萌えるから!)

そして!
その動揺を拭いきれぬ内に目の前の弥勒がーーー。

『天王寺邑』の外側が少しずつ崩れて
憑きものが落ちたような表情に変化したのが印象的です。
突然ポッカリと真上の雲が晴れたような、
邑自身が「自分」を突然理解したような、
ようやく邑の真綿に包まれた核が見えた瞬間でした…!

その移り変わりが自然で、
どこまでも邑のキャラがブレなかったのが流石だなぁと。
弥勒との関係も恋愛って感じを前面には出ないんですね。
邑の本命というのも周囲がそう感じてるだけで邑自身の言葉ではない。

けれど弥勒にだけ許してる部分があるのは明確でね。
恋とか愛とか一括りには出来ないけれど、
確実に特別で唯一の人間を側に置く意味を考えるとグッときます(∩´///`∩)

人なんて信用しない。
信用出来るのは金だけ。
そんな邑が弥勒にだけ心許してるのがすごく良い…!!

蓮への感情はなんだったんだろな…。
もしかしたら自己投影でほっとけなかったのかな。
そうだといいな。店と金の為だけじゃ悲しすぎる。
(「青くて苦い」を読むとマジ邑の酷さが際立つ…)
(タマがいて邑の影から脱却できてよかったけどさ)

他、弥勒の忠犬っぷりが萌えでした…!!!
邑の後ろに控える番犬っぷりも、
邑の命令に従う従順犬っぷりも、
1度だけ牙を出す狂犬っぷりも、
も~~~めちゃくちゃ犬!ですっごい好き。

年下ワンコなんて可愛い代物じゃないけど、
ワンコ攻めスキーとして萌えしかないやつでした///
「待て」に従って我慢してることめっちゃ可愛い///

(「青くて苦い」を神にしてたつもりだったけど)
(さっき確認したら違ってて過去の私に渇ッ…!)
このシリーズひっくるめて全部神です(∩´///`∩)

7

黒くて微糖

まだ飲み込めてない気はするけどやっぱり芽玖先生はすごかった。
とにかく分厚いのに夢中で一気読みしました。邑さんの話ってだけの情報で読んだらびっくりしたというのが正直なところです。あんな邑さんを目の当たりにすることになるとは…でも邑さんが抱えていたものが少し理解できた気がします。金しか信じてない、でも最後にひとかけらそこからこぼれ落ちたものも信じたいってところがスタイリッシュに描かれていたと理解しているけど正直まだ理解できていかも。

わざとらしくない自然なえぐさ、女性をちゃんと登場させるし、メインCP以外の描写もあるのがさすがで好きです。

ちゃんとラブも描かれているけど甘すぎず、でも救いもある。単純な話ではなくてまだ消化できておらずうまく感想が出てこないけどとにかくかっこよくてセックスしていてもしてなくてもエロい。単細胞読者としてはこの絵だけ見れただけでも買った価値はありました。

何度も読み直したいです。

2

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