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表題作中野家のはなし

サトル
兄,大学生
シューヘイ
高校生

同時収録作品中野家のはなし

井萩 右京
兄の友人
シューヘイ
高校生

その他の収録作品

  • 描き下ろし

あらすじ

中野シューヘイは少しやんちゃなところもあるが、いたって普通の男子高校生。ただ一つ、5つ年上の兄・サトルに恋心を抱いている以外は。 普通のどこにでもいる兄弟という関係に、段々と欲が出てきてしまう。どこにも吐き出せない気持ちを抱えたシューヘイは、隣で無防備に眠るサトルに「家族」の一線を超えた行動をしてしまいーー?

作品情報

作品名
中野家のはなし
著者
会川フゥ 
媒体
漫画(コミック)
出版社
ジーオーティー
レーベル
picn comics
発売日
電子発売日
ISBN
9784823604096
4.1

(50)

(21)

萌々

(19)

(6)

中立

(4)

趣味じゃない

(0)

レビュー数
12
得点
203
評価数
50
平均
4.1 / 5
神率
42%

レビュー投稿数12

No Title

今からめっちゃ重要なネタバレをしますね。無粋だけど癖(へき)的にたぶん重要な部類なので。ネタバレお嫌な方は今すぐブラウザを閉じてくださいね。








ガチ兄弟ものです。というと、商業BLワールドでは大概攻めが弟だし、なんか受けの子が何となく攻めっぽい見た目(偏見)なのでいつもの……と思ったら襲い受け!襲い受けだぁ!! ワ、ワァ……!

あ、でも表紙と裏表紙を見ると攻め受け明瞭ですね。私の観察眼が視力0.2なだけかも。

受けが襲い受けであることは特に重要という訳でもなくストーリーは進んで行きます。何ならやられたのは兄の方だと思い込んだまま読了してしまう人もいそうです。

襲い受け珍し! と驚いたものの、お兄ちゃんがいい人過ぎて人間味薄いと感じてしまったのであんまり萌えはしなかったです。

ラストが高津先生の『おかえりオーレオール』を思い出すエンドでした。これでいいんか、あんたがそう思うんなら、別にいいけどぉ……的な、メリバというか一生片想い疑惑の残るタイプのビターエンドがお好きな方は好物かとおもいます。

わたし的にはもっと狂気成分が高い方が好みです。

0

少しでも希望があればと祈る

 会川先生の作風にあまりシリアスなイメージがなかったのですが、こちらは結構重めの話でとても刺さりました。兄に恋する主人公・シューヘイ。最初はどこかで義兄弟であることが明かされるんだろうと勝手に決めつけていましたが、正真正銘実の兄弟で驚きました。たくさんBLを読んできた私でも、性別のことは置いておいて兄妹に恋する感情というのは理解が難しい。長らく離れて暮らしていたならまだしも、幼い頃から同じ親元、同じ空間で生活してきた相手に恋する感覚というのはどうにも掴みきれません。

 それでも、自分でコントロールできるわけじゃないんだから、本人はそういう運命だったのだと受け入れるしかない。シューヘイの立場に立つと、どんな道を選択しても苦しく、何度辛い想いをしてきたのかなと心が痛みます。そんなシューヘイを受け入れる選択をしたサトル。彼の本音は誰にも見えない。大事にしてきた可愛い弟と一生会えなくなるくらいなら、という気持ちなんでしょうか。彼は間違った選択をしたと部外者が決めつけることもできないし、ただただ本人と神のみぞ知る気持ち。シューヘイはサトルに打ち明けたけれど、サトルが本音を誰かに打ち明けることは生涯ないかもしれません。でも、サトルが自分でシューヘイに手を差し伸べる選択をしたのなら、周りがとやかく言う権利はないと思いました。

0

えっ

ここで終わり?というかラストであっという展開になって、キョトン顔のママ本を閉じた私です。
ラストのネタバレはなしでレビューしたいと思います。

中野家の兄弟。兄のサトルと弟のシューヘイ。
すっごく優しくて面倒見のいいサトルに、恋しているシューヘイ。
あるとき、ついに本心を口に出してしまう。かわいい弟であるシューヘイの恋心に悩む兄と、受け入れられないどうにもならない想いを持て余す弟。
シューヘイは家を出てフラフラしていますが、行き場なく街で座り込んでいたところを補導されてしまいます。

やがて家に戻り、しかし心を殺して生きるシューヘイ。
きっと現実にこういう2人がいたら苦しいだろうなと思わされるお話。
顔がしっかり描き分けられてて、シューヘイの友達や、避難場所になってくれる右京さん等周囲の人との絡みも面白い。

ただラストは正直なところびっくりしてしまいました。
なんとなくスッキリしない終わり方で、もったいなかったなあという印象です。
実はもう少し続いてくれれば別の展開があったかも。。

0

読者次第のエンディング

とある先生のツイを読んで、気になって購入ました。
レビューには「メリバ」と描かれているので覚悟を持って読んでみましたが、思いのほか辛い終わり方ではありませんでした。
ただ、主人公のシューヘイにとっては我が儘な兄弟同士の恋愛が叶った結果になりましたが、自分自身それが誰にも祝福されない・誰にも言えない、未来がない関係だと分かっています。シューヘイにとっては望んだ兄サトルとの恋人のような関係ですが、弟を大切に思っているサトルにとっての幸せかどうかは誰にもわかりません。
サトルもシューヘイも互いを、そして家族を大切に思っているから拒絶できない・離れられないのかもしれません。恋愛なのか家族愛なのか、タイトルの「中野家のはなし」が響いてきます。

サトルが最後にシューヘイに手を伸ばすことを決めてから、ふたりの無邪気な笑顔はありません。淡々と日々過ごしていくように描かれています。
名前がカタカナであることもなんだか記号のようで、なにか感情を抑えているふたりを象徴しているようにも感じました。

最後にスパっと切られたような決断だったので後に引きます。
ある意味、読者に委ねる終わり方でした。
続きを読みたい気もしますが、ここで終わった方がいいんだろうと思いました。この終わり方ならまだある意味「ハピエン」のままでいられるからです。だから「メリバ」なのかもしれませんね。わたしにはふたりの続きには破局しか感じられませんでした。
きっと読者次第でふたりの物語は続いていくんだと思います。
余韻が残る、考えさせられる終わり方でした。

4

中野家の兄弟

本当の兄弟もの。一貫して落ち着いたトーンのまま弟視点で話は進みます。
ごく一般的な4人家族で友達もいる高校生シューヘイは兄が好き。
過去に何か性的にされたトラウマがあるとかじゃなくて、気づけば兄が好きだったっていうのがリアルな感じがしてお話の世界にすんなり入っていけました。

シューヘイって可愛がられて育った子特有の
「言葉にしてお願いすればある程度自分の希望は叶う」って無意識に知っているような性格が、兄からしてみたら突き放せなくてつい構ってしまうんだろうなぁ。
サトルは弟想いの優しい兄だけど本気でシューヘイを好きなのか、兄として許しているのか?

ラスト2人は本当に幸せなのか
はっきりしない描き方が読み手によって捉え方が
変わり印象深い作品になっています。
初読み作家さんでしたが重すぎず暗すぎず
程よいバランスで面白かったです。

0

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