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深井さん曰くオール「年下どヘタレワンコ攻め×メガネ受け」だそうですが、ヘタレやワンコにも色々種類があって、似たような話ばかり…という意味では全くありません。
というか、「こいつヘタレだなぁ…」と感じるキャラはあまりいないです。恋をしちゃった人間は誰しもヘタレになる、ヘタレになって当然かと思いますのでそういった広い意味での「ヘタレ攻め」かと。
どれも短いながら切なさが程よく織り込まれた展開になっています。大なり小なり辛い過去や思いを耐えたり、秘めたる思いを隠したりしながらも最後はふわっと浮上して救われるという深井さんらしさが詰まった短編です。
私が好きなのは描き下ろし!
それぞれの攻めの特徴を良くつかんだコミカルな仕上がりになっていて、番犬ワンコに、ご主人様の匂いが大好きワンコに、群れてはしゃぐの大好きだけど御主人様が一番ワンコとワンコワールドが展開されてます。ここだけ読み返すこともしばし。
【秘書とボディガード】
大臣の妻から浮気調査のためにボディガードという名目で雇われた川端が撮ったのは、大臣と秘書がキスしている写真だった。川端はそれをネタに秘書と寝ることを強要して寝るようになったのだけど、抱けば抱くほど秘書が自分のことなんか見てもいないことに気づく川端。
川端が撮った写真は浮気現場といった浅ましいものではなく、自分の余命が短いことを告げた大臣と、それを聞いて動揺した秘書が長年の秘めた思いを告げたった一度だけその気持ちに応えてくれたものだった…。
その写真によって川端に身体の関係を強要されることになった秘書だけど、結果的にその写真のおかげで大臣の死後も幾度となく勇気付けられたという秘書の顛末が好きです。
そして大臣がとても誠実で良いんです。
【悪い癖】
部下と上司。飲みすぎると記憶を飛ばす部下に翻弄される上司のお話。
描き下ろしでも、御主人様大好きだけど、みんなとキャッキャ群れるのも大好きという攻めに振り回されている受けの姿に笑えました。
【神様だけが知っている】
家庭環境が劣悪で酔って暴れた父親を刺した少年と鑑別所の調査官だった二人の再会話。
おかずが何品もでる夕飯なんて鑑別所に入って初めて食ったと語るほど家庭に恵まれなかった少年が、優しく接する調査官を保護観察が終わったあとも自分のものだけにしたい、ずっと一緒にいたいと陵辱してしまうのです。
生まれて初めて優しくしてくれた大人に寄せた信頼を恋愛と勘違いしているだけだ、それは愛じゃない、甘えだと諭したうえで、君はキスが下手だね、無理やりで押し付けがましい…こうやるんだよ、と優しいキスをする調査官。
調査官の優しさ・教えを胸に更生した青年姿も描かれていていいお話です。
【ふるるゆるる】
嫌だといつも拒否する理由は、攻めに開発されて感じすぎちゃって困るから…という実に才能溢れる、そしてその才能を自分でも持て余し気味なメガネくんのお話。攻めがそれを聞いて内心大喜びしたのは言うまでもありません。めでたし、めでたし。
【忘れじの唇】
復讐もの。復讐のために大学の理事長の愛人になり健気で一途な男を演じている受け。そんなある日、昔家庭教師をやってたころの教え子に再会しお互い気持ちが再燃。
しかし、そもそも教え子の一家に近づいたのも復讐の段取りの一環だったため教え子の気持ちに応える資格はないと、教え子の前から再び姿を消そうとしたところ…。
受けが復讐を達成したことにより、教え子の父親(次期総理大臣候補と言われていた)が失脚し教え子一家の人生も激変したはずなのですが、教え子がそういったものを全てすてて人生をさらに自ら変えたというところが好きです。
タイトル通り、政治家の秘書とボディーガードお話。
深井さんの作品は切なかったりトラウマだったりの、しっとりした感じの作品が多いですが、これもそんな一冊。
政治家に対する尊敬以上の気持ちを抑えつつ、誠実に支える秘書の春沢。
春沢に目をつけて、正攻法ではないやりかたで春沢を抱くボディーガードの川端。
そんなに長いストーリーではないのに、展開が読めなくて面白かったです。
切ないんだけど明るい未来の感じられるEDでほっとしました。
政治家の庭本の優しさがニクいねっ。支えがいのある立派な上司だったんだね。
たとえ見返りがなくても、好きな人の為に何か出来るなら頑張っちゃう気持ちってよくわかるので…。
春沢さんがいじらしかったです(*^-^*)
もう1編の短編はリーマン上司とワンコ部下。
年下のワンコ部下も可愛いけど、自分との一夜を忘れて元カノを追いかけるワンコ部下に拗ねるオジサマがもっと可愛い(*^o^*)
1Pの書き下ろしもまた可愛かったです♪
カバー裏まで美味しい一作でした。
>>秘書とボディガード
好きな議員さんに頭を撫でられて嬉しそうにしている春沢がやけに可愛く
思わずトキメイテしまった(o´∀`o)
深井さんの描かれる、受のこういう顔ってのがたまらなく好き。
好きな相手のそばにいられればいい。叶わなくてもいい
そう言って泣く姿は愛おしい。かわいそうにと想いながらトキメク私ってホントだめだとおもうのだが、そのシーンが一番好きでした。
好きな人のために影で必死になれる。
そんな姿が愛おしい
>>悪い癖
必死で隠してる姿が萌(*´▽`*)
顔に似合わない純情さがなんだか小っ恥ずかしい
まに受けて喜んで、ひっしでかくして。
「好きだと言った」の言葉。。。か・・・かわいいじゃないか!
>>神様だけが知っている
再会もの。
小さい頃の愛が大きくなっても。というのはいくつか話がありますが
一途さというのはいいものです。好き
>>ふるるゆるる
なにげに必死だったww攻がツボ
>>忘れじの言葉
望まない相手との愛人契約
なにやら切ない(´Д⊂
>といいますか、結局のところ、最後の「総ヘタレ攻」な後付エピソードがすごく好きでした。というか、面白かった。
読んでいる最中は、ヘタレ攻なんてカテゴリうかカバなかったのに
結果こんなことにw安城の回が好きかな
タイトルに惹かれて読みましたが、うーん、ちょっと微妙。
絵柄はきらいじゃないけど、ちょっと雑に見える、書き込みが足りないように見える絵が、なんとなく苦手だったみたい?
表題作は悪くなかったです。でも重たいかな。
救いがあるようでない、ないようである、でもあるとは言い切れない、この微妙な感じを楽しめるかどうか、どれで評価が分かれるのかも。
わたしはマンガなんだし、BLなんだし、もっとハッピーなトンデモ展開でもいいと思うほうだし、微妙なのかもしれません。かといって、ドシリアスでリアリティがありまくりって話でもない、なんちゃってBLだし。
悪くないけど、好みじゃないって感想です。
以前から
深井さんは眼鏡男子が好きなんだな~とは思ってましたが
ここまで漏れなく眼鏡男子受けが詰め込まれていると
もはや脱帽ですw
表題作の「秘書とボディガード」は、文字通り
ある大物政治家の秘書(眼鏡w)の春沢と
その政治家のボディガード、でも実は
政治家の妻の依頼で
政治家の浮気調査を依頼された調査員・川端とのお話。
春沢は実はずっと政治家の事を思い続けていて
そんな春沢から目が離せない川端。
どちらも報われない恋をしていて切ない。。。
結局、このお話
タイトルのてにをはを変えた方が内容にぴったり合うんですよね。
他の作品もそうなんですが
みんな攻めが年下らしい一途さをみせてくれてて
ちょっとひねくれた、あるいは醒めた受けを
ちょっとづつ懐柔していく過程がいい!
意表をつくような展開はないけど
理不尽さを残さないラストは、安心して読めます。
それと、深井さんの作品ではお馴染みの
それぞれのお話の後日談的な描き下ろしの4コマ漫画が
コミカルで楽しい!
「悪い癖」の年下攻め・安城新には
耳と尻尾までつけてくれてありがとう!先生!w
バンブーコミックスなので、カバー下も忘れずに見ましょう!