• 電子書籍【PR】
  • 紙書籍【PR】

表題作レプリカント・キス

美術教師・天城洋彦(26)
好きだった子の弟・美郷心也(高3~大学生)

その他の収録作品

  • センチメンタル・ラバー
  • リトル・ダーリング

あらすじ

高校教師・天城は、ある日突然教え子の心也に告白される。「俺を恋人にしてよ。気に入らなかったらそう言ってくれていいから!」―死んでしまった心也の兄への想いから、天城は心也にその面影を求めずにはいられなくて…。

作品情報

作品名
レプリカント・キス
著者
池戸裕子 
イラスト
佐々成美 
媒体
小説
出版社
ビブロス
レーベル
ビーボーイノベルズ
発売日
ISBN
9784882716822
3

(3)

(0)

萌々

(1)

(1)

中立

(1)

趣味じゃない

(0)

レビュー数
1
得点
8
評価数
3
平均
3 / 5
神率
0%

レビュー投稿数1

兄の身代りの切ない恋

ずっと好きだった尚が高校生時代に亡くなってしまったので、その弟の受けが身代りを強いられる話です。
それだけに、前半は攻めの酷さが目立つし、受けの健気度が半端ではないです。
同じく年の差物で、もう1編別のカップルの話も一緒に載っています。

美術教師・天城洋彦(26)×好きだった子の弟・美郷心也(高3~大学生)
心也からの思いを曖昧に受け入れていた天城は、心也が尚とそっくりになってきたのを見て決心する。
両思いになれば心也も嬉しいだろうし、尚の身代りとしてつきあってやろうと考える。
理事長である心也の母からもお墨付きを頂いて、つきあうことになるのだが……。

想いを告げる前に病気で亡くなってしまって思いの行き場がなくて、兄の尚そっくりな弟の心也に気持ちの昇華を求めてしまう天城。
「レプリカント・キス」は攻め視点なだけに、その狡さや酷さはかなり目に付きます。
何も知らないで両思いを喜ぶ心也が可哀想だと思っていましたが、そうではないのです!
全てを知っていて、天城を受け入れていたのです。
兄にそっくりになるように同じ髪型にして、兄のように本を読むような大人しいタイプになって、兄の好みやクセを受け継いで、その全ては天城に好きになってもらう為に。
その事実が判明した時に、泣けて泣けて仕方がなかったです。
兄の尚ではないので兄のようには勿論なれなくて、天城が幸せでいられるようにもっと兄のようになるから愛して欲しいと、そこまで天城を思う心也の気持ちが哀しくて切なかったです。

センチメンタル・ラバー
大学生になって、週末にしか会えない遠距離恋愛に。
兄の尚に似ている生徒が天城と親しい事が気になってしまって。

こちらは、受け視点です。
両思いになっても不安があるので、心也が愛されようとして一生懸命になればなるほど痛々しくて、切ないです。
今回は天城が大人で、かなり見直しました。

リトル・ダーリング
御森圭伍(大学2年)×南条家の坊ちゃま・南条朔也(14)健気受け
曾祖父の時代に縁があった家に、平成になっても滅私奉公をしなくてはいけない義務が課せられている。
自分で決めた訳でもないのに、押し付けられた坊ちゃんの世話が嫌になって。

わざと露悪的に振舞って、それでいて悪い自分が嫌になってしまうといういい人タイプの攻めです。
受けが14歳なので、初自慰を教えるのがショタエロちっくでした。
お坊ちゃまらしい子供っぽいワガママもあるのですが、健気さがこちらも光っていました。

エロ:★3 痛みを感じて覚えていたいという天城との初Hが、女性的な印象でした。
総合:★5 切なさの後にハッピーエンドというのが大好きです。

3

マンスリーレビューランキング(小説)一覧を見る>>

PAGE TOP