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表題作黒い竜は二度誓う

ジェイド・記憶をなくした剣闘士
ラシュリ・敵国に人質として囚われた王子

あらすじ

人質として隣国に預けられた王子ラシュリは、男娼のごとく老皇帝の慰み者となっている。そんな彼の前に従者として現れた、過去をすべて失った元剣闘士・ジェイド。一途な忠誠を誓うジェイドだが…。
出版社より

作品情報

作品名
黒い竜は二度誓う
著者
英田サキ 
イラスト
中村明日美子 
媒体
小説
出版社
白泉社
レーベル
花丸文庫
シリーズ
エス
発売日
ISBN
9784592850212
3.7

(36)

(12)

萌々

(8)

(12)

中立

(3)

趣味じゃない

(1)

レビュー数
14
得点
131
評価数
36
平均
3.7 / 5
神率
33.3%

レビュー投稿数14

素晴らしいファンタジー

大好きな作品で何度も読み返してます。
ドラマCDも繰り返し聴いてて、神谷さんの声だけで美人だとわかる演技、安元さんのカタコトみたいな言い方から感情が入ってくる演技、とても良かったです。

何度も読んでるのでなんとレビューをしたものか。イラストの素晴らしさ!まるで外国の本のようです。そしてひひジジイの存在感!
麗しい不憫な囚われの王子ラシュリが、祖国と家臣を守るため必死に敵国の皇帝に媚を売り虜にし続ける孤独な戦いを繰り広げて。

突然現れた記憶喪失の奴隷ジェイド。彼もとっても良いんですよ!記憶を無くした半年前からしかわからない子供のような素直さで。

一心にラシュリを慕うジェイドとそんなジェイドを可愛く思うラシュリ。しかしラシュリは自分の皇帝への行為を恥じてジェイドの気持ちを受け入れられず。

何もかも新鮮でした。いわゆる誘い受けになるのでしょうが、嫌悪感はわかず、大切なものを守るための戦いで。
早くジェイドに思いを伝えて喜ばせたいのに、事態は最悪な状況へ。

ラシュリのジェイドへの愛。ジェイドの献身。素晴らしいです!
最後もジェイドのへっぽこにラシュリが羞恥を堪えて誘って見せて。
主従にこだわるのもなんか良いですね。

あとがきにあるように褒め褒め合戦です。みんな美しいのです。
一つラシュリが皇帝に使われるはりがた?大きすぎるでしょう!本当にはいったの?

0

竜と人の恋

竜と人、
身分ない者と王子、
寿命千年以上の飛竜と寿命80年ほどの人、
色々な差を超えた,500年生きた飛竜の竜王と小国の美貌の王子のj純愛。
---
竜王戦(将棋ではない)で力を使い果たし、瀕死の状態で休んでいた飛竜。竜を恐れず近づいてきた幼少時のラシェルに水をもらい、体力復活、お礼に赤い竜の鱗をラシェルに渡して飛び去る。
小国のラシェルの国が敗退したとき、敵国の王が、美貌の亡き王妃に瓜二つのラシェルを人質に出すよう要望。人質に出たラシェルに、王は閨の勤めを要望する。自国と家臣を救うために男娼の勤めを受け入れたラシェル。
敵国の王が催す祝宴で、ラシェルは、人の姿になったジェイドと出会う。
色々あって、忠心なジェイドに次第に惹かれていくラシェルを見て王は嫉妬、ジェイドを殺そうとするが失敗。更に冤罪を着せて極刑を実行する。ジェイドの火炙りの日、足元に走り寄り、赤い竜の鱗と重ねて握る短剣で、自害したラシェル。
その時ジェイドは発光して竜に変化、竜族を呼び寄せ、事態は良い方向へ急転換。・・そしてハッピーエンドとなりました。
---
特に感動した場面:
愛と恋の違いを問うたジェイドが、ラシェルに想いを告白する場面で、
人質であり敵国の王の愛妾であるラシェルが、王の怒りを受けて自国に害が及ぶことを恐れて、ジェイドの気持ちを受け入れられないと拒みます。事情を理解したジェイドに「そばに置いてもらえるだけでいい」と言わせた後、ラシェルが心の中でジェイドに詫びる言葉が切ない。
「これは無垢な愛情ではない 
欲しいと思う己の欲を意志の力でねじふせた上の無償の愛情 
だから傍に居れば苦痛が伴う 愛するほどに辛くなる」
・・折々に挟まれている心情を述べる場面は、人が忘れてはいけない大事なものに触れていて感動しました。英田先生の異世界ファンタジー、他の作品と共通するテーマがやはりこの作品にもあって、惹きこまれます。
竜とは言葉で会話出来ないけれど、心と心、想いの交流ができる、飛竜に乗って飛び回る世界のお話でした。
★攻と受はジェイドとラシェル、場面によって交互に立場が変っていて、どちらかと言えば、攻めはラシェルじゃないのかな?天の岩戸開きのウズメのように痴態でジェイドを人化させているし。どうなんでしょうね?

---
★飛竜に乗った人を模した土偶が、各地で発掘されているので、本当に飛竜に乗った時期があったらしいです。

2

受けさんの性格が凛々しい!

最近ファンタジーにハマって思わず購入。
読み始めたけど、王道の連続過ぎて読むのが面倒になって途中放棄してたけど、読むのを再開したら、やっぱり王道の連続だったけど一気に最後まで読んでしまった。

ストーリーの意外性は最後までどこにも無かったけれど、人身御供になって体を差し出し続けているド美形王子様の性格がとにかく男前でした。
国民のためにっ!とか従者のためにっ!とか王道な不憫理由はあるけれど、絶対に国王ジジイの不興を買うわけにはいかない!と進んでアンアン、もっとぉ~、なんて言っているけれど、とにかく性格が男前!
しかも最後で竜からの戻り方が分からなくなってしまった攻めさんを、目覚めさせるために媚態しまくるのがまた男前!

やってる事は「国を、従者を守るために娼婦のように着飾ってヤられまくった」のだけど、受けさんの性格が凛々しくてかっこよくて読後感が良かったです。

1

ラノベっぽいファンタジー

珍しい中村明日美子さんの挿絵に惹かれて購入しました。

ラシュリが類まれな麗人として書かれているため、性別は女性でも良いのでは…と思わなくもなかったですが、世界観のあるファンタジーでなかなか面白かったです。セクシャルなシーンはありますが、全体の雰囲気としてはラノベっぽいかも。

ジェイドの正体はタイトルで30%、あらすじで60%ネタバレしているので(笑)、それ自体の意外性は感じませんでしたが、物語の展開に緊張感があって面白く、さすが英田サキさんだなーと思いました。ファンタジーがお好きな方にはオススメです。

この作品、CD化されているんですね。安元さんと神谷さん…聴いてみたいです。

1

王道ファンタジー身分差BL

とにかく「感動」の一言です。
英田サキ先生初のファンタジー作品ということでしたが、先生らしいストーリーの構成やキャラクターたちのセリフの言い回しなどがあり、とても読みやすかったです。
「身分差」という王道な設定にもかかわらず飽きずに読み進められたのは、やはり先生の手腕ということでしょう。
また、中村明日美子先生の美しいイラストもキャラクターのイメージ通りでした。
本当に素晴らしいので、王道ファンタジーが読みたければ、ぜひ読んでもらいたい作品です。

3

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