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表題作無限初夜

玄 紫瑛
玄黎帝国の皇帝、α、23歳
月璃
薬草師、孤独なΩ、17歳

あらすじ

長年、義母たちに虐げられてきたオメガの月璃(ゆえり)は、
暗い噂のある美しきアルファの皇帝・紫瑛(しえい)のもとへ嫁がされることになる。
空っぽの後宮に、たった一人の宮妃として迎え入れられた月璃。
初夜の意味すら分からないまま紫瑛に抱かれ、最悪の初夜を終える。
絶望する月璃だったが、目が覚めると、なぜか紫瑛と出会った日に戻っていた。
その後、何度も時が戻り、そのたびに二人は初夜を迎える。
噂とは正反対の、優しく太陽のような紫瑛の素顔を知るにつれ、惹かれていく月璃。
月璃に対する紫瑛の愛は、時戻りを繰り返すほどに、深く熱を帯びていき――

作品情報

作品名
無限初夜
著者
雪代鞠絵 
イラスト
Ciel 
媒体
小説
出版社
リブレ
発売日
電子発売日
ISBN
9784799776667

ちるちる評価ランキング

13

4.5

(49)

(33)

萌々

(12)

(4)

中立

(0)

趣味じゃない

(0)

レビュー数
6
得点
225
評価数
49
平均
4.5 / 5
神率
67.3%

レビュー投稿数6

繰り返される「時戻り」の真実、愛の物語に心揺さぶられる

ああー…!素晴らしきタイムリープもの。
スパダリα皇帝×故郷で虐げられ続けた不憫Ωの救済、夜明けのストーリーです。

読み終えた後、あとがきを読んで表紙をじっくりと見直し、大納得。
なるほどねーーー…!であります。

繰り返される「時戻り」。
これは一体、誰が何のためにもたらしているものなのかー

そのからくりが明かされる終盤は、「そういうことだったのか…!」と一人大興奮でした。

紙での発売当時、ちょっとお財布には優しくないお値段に躊躇し、購入を諦めていたこちら。
この度Xにて先生のポストを拝見し、やっぱり読んでみたい!と思って電子版を手に取った自分を、思いきり褒めてあげたい!!

何度も繰り返し読み返して味わいたくなる、沁みる「愛の物語」です。

初めの出会いと1回目の「初夜」こそ残念なものだったものの、全てを諦め怯えていた月璃(ゆえり・受)を包み込む紫瑛(しえい・攻)の愛。
そんな紫瑛の愛に触れ、次第に自分も愛を返したいと思うようになる月璃の変化。
そして二人の予想を超える形で見守り続け、”やり直させてくれた”存在の愛。

またそこに紫瑛の弟・朱旺(すおう)との兄弟愛、紫瑛が最も信頼を寄せる忠臣・惟文(いーぶん)との友情も加わり、何層もの”胸熱くなる”関係性が描かれています。

長年、義母たちに虐げられてきたΩの月璃。
(Ωは作中では「羅伽(らか)」という名前になっています)

目的を偽られ、”前皇帝殺し”と噂される麗しきαの皇帝・紫瑛のもとへ嫁がされ後宮へ入れられ、最悪の初夜を迎えることに。
そして紫瑛に怯え離れようとした月璃は窓から外へと落ち、それを助けようとした紫瑛もまた外へ放り出されるのですが、気付けば二人は初めて出会った面通しの瞬間にタイムリープしておりー

と続きます。


もうまず、何よりフンスフンスと興奮したのが
皇帝・紫瑛の潔さ、良い意味で皇帝らしからぬ振る舞いと
月璃へのまっすぐな思い!

「スパダリ攻めの溺愛執着」好きさんには(嫌いな人なんているー?)たまらないと思います。

1回目の初夜で月璃を酷く傷つけ、怯えさせてしまったことを後悔し謝罪し、彼を心から安心させたい、笑顔にさせたいと一途に頑張る紫瑛。
本当は押し倒したいっ!とαの本能が言っているけれど、懸命に自制してるところなんかも萌え転がってしまう。。

一方の不憫受け・月璃が見せる”花開くような変化”もまた、大きな見どころの一つです。
全てを諦め、受動的に運命を受け入れるのみだった彼が薬草の知識をもとに流行り病の画期的な治療法に気付き、「人の役に立てる」ことの喜びを知り、周囲を自然と巻き込んで、癒しの力を発揮してゆくー

この月璃の目を見張るような成長と変化に、グッ!と胸が熱くなりました。

で!

7回目でついに”無限初夜”を乗り越え、結ばれた二人ー
と喜びに浸っていたところに訪れた、思わぬ展開。
いや、この人の存在をそういえば忘れていたよ…
後で絶対嫌な形で絡んでくる奴だよね、と思っていたのに。

まさか、まさか…と目に涙が浮かんだところで、
驚きの種明かしが。

やーーーーー…ありきたりな言葉になりますが、感動に胸いっぱい。

この事実を、いずれ父である紫瑛も知ることになるのかな。
月璃の口から?はたまた…?
驚愕の真実が紫瑛に明かされる時を、覗き見したいな(*´∀`*)

あと個人的に大好きだった紫瑛の弟・朱旺!
n回目での三角関係、兄弟のぶつかり合いには心痛みました。
できれば彼にも報われてほしかったけれど…
こればっかりは、ね。。

”何年後でもいい。無事に二人の間に子が生まれた後でもいいから、月璃が欲しい”
と、正直すぎる願いを吐露するシーンになんか、なんだか、たまらない思いが込み上げてきてしまった。
大きく心揺さぶられる、印象的なセリフとシーンでした。
朱旺大好き…!!愛する人を見つけて、報われてくれー!

あえて月璃の発情を抑え、二人が迎えたn回目の”初夜”、甘く濃厚な睦み合いの描写に蕩けました。

ちなみに、電子版限定SSでは、二人きりのお忍びデート中に月璃が発情してしまい、恥じらう彼を発情したまま紫瑛が抱くー
という、こちらもあまーーい濡れ場が堪能できます。

「時戻り」のミステリーとその真実、また初めは距離のあった二人の心が少しずつ重なっていき、揺るがぬ愛になる様。

双方をこれでもか!と興奮と共にじっくり味わえる、極上の読書時間でした。
何一つ文句なし!!の「神」評価です。

あ、、
朱旺が主人公のスピンオフなんて、いかがでしょうか…!///

4

繰り返される時戻りから解放されるために

今回は新皇帝と辺境領の薬師のお話です。

辺境の前領主の不義の子である受様が
攻様への貢物とされながらも幸せを掴むまで。

この世界の人間には男女性の他に
羅儀、羅府、羅伽の3種類の属性があります。

最も多い羅府は世の礎であり
少数ながら能力の高い羅儀は統率者となり
羅伽は最下位者とされています。

受様はかつて
皇宮方術士の任を独占した一族の前領主が
薬師の母を強引に侍らせてできた子ですが

厳格な一夫一婦制を引く一族内では
不貞は女性の罪とされた上に
受様が方術の力を一切持たずに生まれた為
受様親子は隔離されて重労働を強いられます。

受様が7才で羅伽と判ると締め付けは厳しくなり
3年前には薬草園で育てられている毒草により
母は儚くなってしまいます。

ある日
受様は義母から呼び出されて
新皇帝へ請願書を渡す役目を命じられます。

一族は約120年前に謀反を企てた罪で
辺境の領地へと退かされていた為
新皇帝に復職を願い出る使者となれ
と命じられるのです。

しかしながら義母の目的は
羅伽である受様を羅儀の新皇帝への
貢物として差し出す事だったのです。
この新皇帝が攻様になります♪

受様は義母の思惑通り
攻様への貢物として「初夜の儀」に
望まされた事で

受様は羅伽は男でも子ができると初めて知り
パニクった受様は逃がれるため窓への向かい
受様を止めようとした攻様ともども
窓から転落してしまうのですが

直後白い蝶がひらひらと舞い
強烈な光が2人を包み込むのです。

しかも気づくいた受様は
攻様と初めて対した謁見の場にいて!?

父皇を弑して皇帝となった攻様と
謀反の罪で僻地に追いやられた一族の受様との
巻き戻りオメガバースになります♪

攻様は政務を顧みず
後宮に耽溺した父皇帝を弑して奸臣を廃し
国を立て直す事を急務としていた為

受様の義母の策略に気づいていながら
受様には何の説明もせずにいた為
受様は「初夜の儀」で悲惨な目にあい
死にそうになるのですが

次に気づいた時にはなぜか2人は
10日前の初対面の場にいてその後何度も
その10日間を体験する事になり

巻き戻る毎に攻様は過去の記憶を利用して
現状を変えていくのですが
それによって受様を巡る状況が改善されていく
展開がとても面白かったです。

受様の生家をよく思わない宮侍達
受様の行動制限を目論む攻様の親友の宰相
売れっ子娼妓の部屋に通い続ける攻様の弟
賭け事や骨董収集に目がない前皇の弟
父皇帝の愚策で辞職した女官長達等

受様と攻様を巡る人達の思惑に加え
帝国の沖合で座礁した外国船の積み荷や
失われた後宮規矩、後宮の庭で育つ薬草等
一見バラバラなアイテムが巧みに絡まり

受様達が無事に11日目の婚儀を果たすまで
とても楽しく読ませて頂きました ヾ(≧▽≦)ノ

受様達が何度も時戻りさせられた訳が
最後の最後に明らかになる幕引きが
実にお見事でした♪

10

不憫で健気な受ちゃん好きには特におススメ!

ぴゅあで健気で不憫な受ちゃんが幸せになる作品といえば、何といっても雪代鞠絵先生です。
私の中では雪代先生からしか得られない成分があり、本当におススメの作家さんです。
今作は「無限初夜」のタイトル通り、何度もタイムループして色んな初夜も堪能できます。

今回の不憫受ちゃんは、純真でひたむきで、性におぼこいところもたまりません。
無垢さにひれ伏してしまいます。
不遇で自分に対して自信の無さはあるのですが、決して他人のせいにしないところがまた健気で良きです。
早く幸せになりますように! と読み進めながら願わずにいられません。
そりゃー攻も溺愛するよ! と納得な愛らしい受ちゃんです。
攻は高スペックでとてもステキな溺愛攻です!

中華風ファンタジーに独自のオメガバース設定に、タイムループとミステリ風の味付けがされ、全部盛りかって位てんこ盛りだけど、それぞれが絶妙にとても上手く絡み合って、最後迄美味しくいただけます!

ぜひおススメの一冊です!
※先生のXで新刊発売の個人企画でSSが読めるのでこの機会にぜひ早めに読まれる事おススメです!
※そしてこの作品が気に無かったら過去作もおススメです!

アニメイトもコミコミさん、どちらのSSも甘くて可愛らしいです♪

12

覚えてそう

雪代先生、めっちゃお久しぶりです!喜々としてget!しばらく覚えていそうな気がするので、萌2にしました。めちゃくちゃ特徴あるって訳ではないんですけど、受けさんが清らかな感じでいいなあ。攻めさんも自分なりに一生懸命な感じが良かったです!はらはら降ってくる細雪のような印象のお話、本編300Pほど+あとがき。

120年前に皇帝に背いた一族、星蘭で、側女の母から生まれた羅伽(=オメガ)の月璃(ゆえり)。一族から虐げられていたのですが、ある日、皇帝へ嘆願書を届けに行けと言われ・・・と続きます。

攻め受け以外の登場人物は
攻めの側近、弟、敵対していた別部族、叔父、女官たち、受けの義母、義兄たち。
別部族の長が良かったな♡

++攻め受けについて

攻めは、堕落した父を切り捨て皇帝となった方。弟や幼い頃から側にいる側近の力を借りて、疲弊した国をなんとか立て直そうと頑張っています。誠実だし、めげずに前に進もうと頑張るので、好感度大。

受けさんはオメガにありがちな不憫さん。攻めさんの元に来た最初は酷い目に遭いますが、繰り返していくうちに二人力を合わせて、こつこつ良い方向へ向かっていくんです。そこが良い。二人に寄り添うようにひらひら飛ぶ白い蝶を気遣うんですよーええ子やなあ・・・・嫌味ないええ子なんです。

攻め受けとも好感度大なのに加えて、お話が良いんです。上にも書きましたが、二人でこつこつ良いように変えようと頑張るんですよ。淡々とした書きっぷりなんですけど、クライマックスに向かって少しずつ少しずつ盛り上がるようになっていて、最後は満たされた感満点です。あちこちにあった伏線をちゃんと回収いただいていて、あー良かったなあーーーーーーーって思う最後で。「後生だから・・・」と攻めさんが言うところは、まじ沁みましたねえ。あと、弟との確執の原因も「あああー」と腹落ちするもので!

読んで良かったなー。私にはセリフと文章との按配もちょうど良かったです。苦手ななんちゃって中華風でしたがルビあって助かったし♡
先生、また新しいお話、楽しみにお待ちしていますね。
よろしくお願いいたします。

10

あーちゃん2016

コミコミさん特典小冊子もめっちやよかったー
月璃が一生懸命でかわいいー♡

すべての謎が解ける清々しさ、大満足の読書だった

作家買い。
電子書籍の情報がなかなか出ないので久しぶりに紙で買った。でも後悔のない大満足の読書ができた。


中華もののファンタジーで、独自のオメガバースがある。
(オメガは羅伽。アルファは羅儀。)
漢字の用語も多いけど混乱しないように適度の説明がされている。
その上の何回もタイムリープして同じ場面を繰り返すけど、これもダレないように多種多様な問題が起き、それを主役の皇帝であるアルファが力強いリーダーシップで、オメガは厳しい環境で生きていたのにめげずに身につけた知識を駆使して解決する。お互いに支え合って引かれあう2人の様子が良かった。


1つの問題解決が次の問題も解決する。タイムリープものならではのドミノ倒しみたいな構造だった。
何よりラストシーンがいい。
確かにあのとき、唐突にあらわれたよねっ!と思い出して「あっ」と声が出た。
あとがきを読むとさらにしかけがあるとのことで、表紙を見かえした。やられた感があった。


正直、オメガの故郷は断罪されてほしかった。
美麗なキャラクターイラストは紙でじっくり見られたので後悔してないけど、今の時代に電子書籍と紙本の発売日をずらすのはやめてほしい。
せめて電子の発売日をはっきり公表してほしい。

12

この作品が収納されている本棚

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