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オメガ嫌いの英雄大公と絶対離婚したくない内職花嫁

Omega girai no eiyū taikō to zettai rikon shitakunai naishoku hanayome

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表題作オメガ嫌いの英雄大公と絶対離婚したくない内職花嫁

エセルレッド・サンフォード
英雄大公で王弟、シリルの夫、α、32歳
シリル・サンフォード
カドガン家庶子で次男、エセルレッドの妻、Ω、22歳

その他の収録作品

  • あとがき

あらすじ

オメガのシリルの夫は、オメガが大嫌いな大公エセルレッド。国内随一モテる彼は、妻を愛することだけに心を砕き、妻に愛されることだけを望んでいる。二人は幸せなつがい夫婦だ。だけど赤薔薇の騎士ジュリアンが妻の座に立候補してきて!? オメガでありながらエセルレッドの戦友でもある彼にシリルは劣等感を覚える。さらに「雇われたお飾り妻が離婚を渋っている」という噂が、結婚当初に仮面夫婦だった事実もあってまことしやかに広がり!?

作品情報

作品名
オメガ嫌いの英雄大公と絶対離婚したくない内職花嫁
著者
滝沢晴 
イラスト
奈良千春 
媒体
小説
出版社
二見書房
レーベル
シャレード文庫
発売日
電子発売日
ISBN
9784576260297

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3

4.7

(24)

(18)

萌々

(6)

(0)

中立

(0)

趣味じゃない

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レビュー数
7
得点
114
評価数
24
平均
4.7 / 5
神率
75%

レビュー投稿数7

護られるだけの番ではなく

今回は王弟で英雄大公と伯爵家次男のお話です。

新婚の2人の前に攻様を狙うオメガ騎士が現れ
横恋慕する顛末を収録。

この世界の人は男女の第一の性の他に
アルファ、ベータ、オメガの第二の性があります。

アルファとオメガは1割未満の希少な性で
知的・身体的に優れたアルファは支配階級に多く
子を産む器官をもつオメガは発情期があり
男でも妊娠可能です。

受様は伯爵と使用人の母の間に
生まれたオメガで

義母には使用人並みにこき使われ
発情を迎えると異母兄に執着されたため
受様は家出資金のため内職をしていました。

王命により王弟で
隣国との戦いを終結した英雄大公ながら
オメガ嫌いな攻様と結婚する事になります。

当初は白い結婚を言い渡す攻様でしたが
紆余曲折の末に受様限定でオメガ嫌いを克服
受様と番って半年の今では激甘夫です。

攻様と参戦した騎士で侯爵家次男が帰国
大公邸を訪ねてくるのですが

攻様の結婚相手が男オメガの受様と知ると
自分もオメガ性だと告白
自分のほうが攻様に相応しいと豪語しますが
攻様は彼の話を一蹴します。

侯爵家次男は王家主催のパーティでも
攻様に迫るも攻様は全く相手にしませんが
周りの貴族達は彼のほうが相応しいと
言い出し始めるのです。

その頃、受様がぬいぐるみ事業で
打ち出した家族テーマの新作が
戦争で家族を失った人々に不評で
軌道修正を余儀なくされる事になります。

果たして受様は公爵家次男を跳ねのけ
ぬいぐるみ事業を立て直す事ができるのか!?

「オメガ嫌いの英雄大公と絶対離婚したくない内職花嫁」
続刊で唯我独尊な英雄大公の攻様と
愛され妻となった受様の王宮オメガバースです♪

今回は既刊の攻様の従妹同様
攻様に恋するオメガ騎士が攻様の妻の座狙って
画策する恋愛面でのグルグル&バチバチと

受様がぬいぐるみ事業の方向性や
ぬいぐるみ職人達の所属する内職組合の
未来についても模索していく展開でした。

攻様はもともと優雅独尊で俺様なアルファで
番である受様には嫌われないように行動しても
受様以外にどう思われても良いのですよ(笑)

公爵家次男はアルファの兄の代わりに
騎士として出兵しただけで
本人が言うほど攻様と親しくはないですが
見目が良いことで人気があり

家柄的にも騎士という役目的にも
優位を疑わなず受様を押しのけようとしますが
攻様にとっては受様が受様であるからこそ
大切な番なのですよ。

攻様としては当然な線引きなのですが
公爵家次男は自信満々だし
受様は侯爵家次男のほうが相応しいかも!?
とか思ったりしつつも

受様の前では弱さを見せる攻様を
護らなければ!! と思う受様の強さと頑張って
公爵次男と戦う様が恰好良いです。

公爵家次男も真から悪い人ではなくて
受様の強さを認めての大団円まで
たいへん楽しく読ませて頂きました ヾ(≧▽≦)ノ

コミコミ特典小冊子で受様懐妊が描かれているので
さらなる続刊を楽しみにしています。

0

ギャップがキュートな攻め

仲睦まじい2人の姿がどうしようもなくかわいらしいうえに微笑ましくて、何度もにこにこしてしまいました。
この夫妻、猛烈にかわいいなあ!

シリルのことを愛してやまないエセルレッドの、加糖練乳のようなとびっきりの甘さと、5歳児よりも恋愛初心者な姿がたまらなくてですね。
基本的には、やや過保護だけれどとても頼りになる年上攻めなのです。
もっと近くで顔が見たいからとシリルを抱き上げたり、息を吸うように溺愛攻めのお手本のようなことを自然にやってのけているというのに、なぜだか時折様子がおかしくなってしまうギャップがキュートすぎます。
愛する年下の番の前では、ちょっぴり甘えたでおねだり上手な一面が垣間見えるノーブルな攻め…すごく良かった。
こんな攻め大好き。かっこよくてかわいい。

そして、エセルレッドに負けず劣らず番を愛してやまないシリルもまた良くって。
シリルが無意識に特大の殺し文句を口に出し、至近距離で被弾したエセルレッドが幸せを噛み締めて悶えるという…かわいいったらないです。
前巻よりも独占欲が湧いてきたりと、ただ一方的に愛されているだけではなく、負けじとでっかい愛を静かに育てているんですよね。
残念ながら今巻でも嫌な人が多数登場するのだけれど、そんな人々からの嘲笑や嫌味にも気が付かない無敵さを見せつけてくれています。
ただ、鈍感なだけ・器が広いだけでは終わらずに、きちんと自分の力で強くなって認めさせていく成長もしっかりと見られるのがうれしかったです。
よく人を見ていて、広い視野で物事を考えられる賢くて心優しい人だなと思います。
そりゃあ、エセルレッドもテオドール王子も惹かれちゃいますよね。

当て馬が登場し、再びシリルへのヘイトが集まる展開にはやや辟易してしまうところもありましたが…
今巻は、どちらかというとシリルのぬいぐるみ事業の方に目がいきました。
どうしたら生活に困っている人々の助けになるのか?と、市井の声を聞き、テオドールやメリッサ夫人の力を借りながら行動に起こすシリルが素敵。
なんてかっこよくて愛らしい大公妃なの。

メリッサ夫人やリリー王女、ヘンリー、テオドールなど。
サブキャラクターも魅力的で、彼らとメイン2人とのかけ合いは読んでいて楽しかったです。
これは続きを期待しても良いのかな?という終わり方でしたので、ぜひまた大公夫妻に会いたいです。
次はあまりつらい目にあわなければ良いなあ。

1

No Title

好きなシリーズ作品なので、よみましたが、おもいのほか、よかったです。

32歳の英雄大公で王弟のエセルレッド・サンフォードと、22歳でカドガン家庶子で次男であるシリル・サンフォードとのお話です。

独特の世界観がひろがっている作品で、好きな作品です。

前作の『オメガ嫌いの英雄大公と離婚を目指す内職花嫁』も、とてもよかったのですが、今回もさらに面白さを増していて、たのしくよむことができました。

今回からは、新たなキャラも登場するのですが、このキャラも好みでした。

続編もありそうなので、待ち遠しいです。

0

おろおろ(笑)

先生買い。2作目なので、この可愛い攻めを楽しむためには是非1作目から と思います。可愛いんですよう。受けに愛してもらいたくって、オロオロあれこれ頑張る攻めを楽しめる1冊、本編220P弱+あとがき。

エセルレッドとシリルは二人で仲睦まじく過ごしていましたが、ある日補給部隊に所属していた赤薔薇の騎士という二つ名を持つ美々しい騎士が凱旋してきて、ずっとエセルレッドが好きだったと言い寄ってきて・・・と続きます。

攻め受け以外の登場人物は
新規さんは、テオドール(隣国王子)、ジュリアン(赤薔薇の騎士)、
1作目に引き続きご登場さんは、リリー王女(可愛いオシャマさん)、ヘンリー(攻め側近)、メリッサ夫人(受け教育係)、ジョーンズ(執事)ぐらいかな。
リリー王女可愛い。

++好きだったところ

攻めが猛烈に可愛い。王弟で、戦争を終わらせた血まみれ大公という二つ名を持つキラキラおっかないイケメンなのに、恋愛は5歳児(本人談)ww
受けが好きすぎて、何とかしなきゃと手に取るのが恋愛指南書!
「しつこいと嫌われるってあれに書いてあった」だの、指南書に書いてることを実行しているな?と指摘されたら、顔を赤くして「第四章に書いてあった」と告白するだの、出張行くときは小脇に受け製作のテディベア抱えていくだの、ああもう可愛いだろっこの攻めっ!
1作目からこんな可愛かったかなあ?????もう一回読み直さなきゃ!

受けは平民上がり、まっすぐ&ちょっと鈍ちんなところありな善人さん。エセルレッドの事が大好きで「ああもうカッコいい!」と心の中でニマニマしている方。こっちまでニマニマしちゃう(⋈◍>◡<◍)。✧♡
また、平民時代に母が苦労していたことから、戦争で夫を亡くした未亡人等に安定した職を提供したいと頑張る一面もある、嫌味のない頑張り屋さんです。

攻め受けとも好きですが、どちらかというと圧倒的に攻めが好きだった一冊でした!可愛いなあ、血まみれ大公♡また続きを読みたいです!先生、出版社様!なにとぞよろしくお願いします!

4

戦うことは守ること。守ることは戦うこと。幸せを守るために戦う夫婦の愛の絆に最大の拍手を送りたい。

滝沢晴先生は、お仕事系の内容だったり事件性を絡ませながらストーリーに引き込ませるのが本当に上手い作家さん!恋愛以外の部分でも楽しめるワイドなエンタメのパワーにいつも圧倒されながら読ませて貰っています^ ^

お仕事BLにもカテゴライズされてもおかしくないほどの、事業内容の細やかなアプローチは今巻でもキレッキレでした。
シルクベアの製造ラインの効率性に触れた分業化の制度設計、社会的地位の低い者に対するリクルート事業、働き手のスキルに応じた専門職登録事業の試み…などなど、製品の販売戦略と同時並行に進められていくシリルの社会貢献活動の取り組みがめちゃくちゃすごかった。中世〜近世のヨーロッパの時代背景を想像すると、なるほどと思える視点が多く、まだ洗練されていない社会制度下にあってのシリルの実業家としての側面は非常にワクワクさせられました。

そんな頑張り屋のシリルを溺愛し、日々愛で倒すエセルレッドの執着愛は続編のあたまっから飛ばしています(笑)
"お飾りの妻"として迎え入れていた過去はとうに上書きされ、今や押しも押されぬラブラブいっぱいのおしどり夫婦っぷりがすんごい。

……なのに、です。
当人たちの恋愛結婚を疑い、あまつさえシリルの身分を蔑み、自分こそがエセルレッドに相応しいと主張してくる自己中オメガが登場することで離婚の危機が起きてしまうのが今巻の見どころ。これに関して言うと、貴族たちの性格の悪さと特権意識の卑しさが如実に見え、高貴な血統だなんだと言いまくる割には嫌味しか言えない育ちの悪さが哀れでした。
エセルレッドとシリルの不仲を煽り、お飾りお飾りと連呼するウザウザジュリアンと取り巻きの貴族たちの言動が何とまぁ品がないこと。騎士のくせに暇人なのかどこにでも現れるし、コイツのシリルへの暴言を聞くだけで、はぁ…憂鬱……。コイツらの声をノイズキャンセリングできたらどんなに良いだろうかと、それぐらい嫌なキャラでした。

当人たちの気持ちより周りの声によって動かされる危機を孕むのが貴族社会の怖いトコ。事実よりも、噂でも声が大きい方に信頼価値が置かれてしまうことがシリルをピンチに追いやります。
この時代にSNSがあったら大衆扇動に圧倒されて最悪な結果になっていたかもしれません。しかし、悪意のあるヤジ声をちゃんと拾いつつ誠実に自分の言葉でスピーチするシリルの発信力はものすごい誘引力でした。小説の中のセリフとはいえ胸に響くアツいものを感じ、私もシリルのスピーチを聴いていた聴衆の1人と化していました。

ずーーーっと、ジュリアンからの嫌味ボディブローを浴びせられていた劣勢値が、後半に大逆転する見せ場はサイッッッコウです!ヽ(´▽`)/
ジュリアンのザマァ…からの嘘情報の暴露がまさかの展開で、色んなゴタゴタが一気に片付いていく断罪ショーはスッキリの読後感。最後は最高のエンドが用意されているのも滝沢晴先生作品の面白さの1つです。鮮やかな回収劇がお見事でした。

エセルレッドはエセルレッドの戦場で、シリルはシリルの戦場で。フィールドは違うけど共に愛する人との幸せを守るために戦う姿が実に素晴らしい夫婦愛です。シリルの逞しさや健気さ、可愛さにまたまた元気と勇気を貰った一冊となりました。

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