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表題作摂氏0度の誘惑

望月諒介、高名なフォトグラファー
椿忍、27歳、広告代理店勤務サラリーマン

あらすじ

本気で人を好きになったことがない椿忍だが、男女問わず浮名を流す有名フォトグラファー・望月諒介のまなざしに射竦められて…!?
出版社より

作品情報

作品名
摂氏0度の誘惑
著者
榊花月 
イラスト
高城たくみ 
媒体
小説
出版社
幻冬舎コミックス
レーベル
幻冬舎ルチル文庫
発売日
ISBN
9784344813854
3.1

(6)

(1)

萌々

(1)

(2)

中立

(2)

趣味じゃない

(0)

レビュー数
4
得点
17
評価数
6
平均
3.1 / 5
神率
16.7%

レビュー投稿数4

実社会でもよくあるすれ違いが楽しい

私は両片思いやすれ違いが大好きなのですが、ここまで違和感なく相手の気持ちが通じていないというのもなかなかないのではと思います。細かい部分が気になる自分には、無理にこじつけている部分が感じられなかったのが高ポイントでした!

忍(受)の視点でストーリーは進むのですが、ちょっと気弱で自信がない忍に、俺様な望月(攻)が何度もするアプローチがいまひとつ忍に通じていないのがなにより面白かったです。

望月からしたら「この俺がこんなことをしているのに。おまえは特別なんだぞ」であるのに、忍にはそんなこと分からないという、実社会ではよくあるすれ違いが発揮されていて素晴らしい作品だと思います。なにこれ大好き!とニヤけてしまいました。望月が忍に通じていないことに気づいていて、イラついているのが透けて見えるのも楽しかったです。

展開が偶然に頼るものでなく、必然的であるのも理屈っぽい自分には良かったです。忍の誤解をしてしまったり、嘘をついてしまう心情も、スムーズに納得して受け入れられました。望月に冷たく当たられて泣いたりもするのですが、どことなく可笑しみがあって切なさは感じなかったです。
仕事モノ好きとしては、忍と仕事仲間が交わす会話も楽しかったです。

高城先生のイラストも素敵でした。居酒屋での場面とか、表情豊かな忍は可愛かったですし、望月は俺様ぶりが出てる表情も格好良かったです。

ただ、タイトルはカメラや写真に関したものの方が良かったのではとちょっと感じました。もちろん今のタイトルも内容と関連づいていますし、インパクトもあるのですけれど、ちょっと分かりづらいかもという気がしたので。

それと、直接的な描写はないですが、望月が他の男性と関係を持っていて当て馬として登場します。苦手な方はご注意ください。

王道に食傷気味な方にお勧めの、テンプレートから外れた作品だと思います。私は大好きです!

2

自業自得?

才能あふれるフォトグラファーで、容姿もモデルばり。
傲慢だけど、仕事が出来るから何をしてもゆるされる。
そんな男が、常日頃からの行いの報いを受ける話。

主人公の椿は、有名メーカーから広告代理店に転職したちょっと変わり種。
でも、性的にはいたってノーマルというか淡泊。
そんな椿が、一緒に仕事をすることになった望月には何故か目を離せない。
椿が望月への恋心を自覚した後、ある日、酔いに任せて望月とセックスしてしまいます。
しかし、望月の普段の行状から、椿は自分は弄ばれただけだと思いこみ、望月を諦めようとするのですが、、、。

望月は、もっと振り回されるといいです。

0

普通のおはなし

普通の話だなー、と思いました。
地味なリーマンの主人公が、有名な写真家に一目惚れをする(本人は最初はそれが一目惚れであることに気づいていない)。
写真家のほうも主人公にチョッカイをかけてきて、酔った勢いでセックス。
最後はよくあるかたちでの大円団。

気になったのは「はじめての恋心」みたいなキーワードを安易に使いすぎてた点かな。
作中でのエピソードがこのキーワードを後追いした感じでした。逆なら良かったのになァと。
あと、攻めの心情を示唆する描写が弱いなと思いました。

全体的には面白かったです。
受けの性格も私好みだったし、攻めの見せたチラリズム的な「デレ」もツボに入りました。
榊花月さんの小説は、やっぱり好きです。
なんだかんだいっても、最後までダレることなく楽しく読める。

1

表情のあるイラスト・・・

広告代理店に転職した受が偶然攻とバッティングする機会が数回。なぜかとても気になってならない存在だった。読み進めてみると、なんのことはない攻に一目惚れしていたのだ(笑)
恋をするとその人を中心として自分が行動してしまうなんてかわいいところがとてもウマく書かれていて、なるほどなとしんみりした。
ただ、受のキャラは良くも悪くも突飛なところがない等身大の男で、一生懸命さはつたわってくるが、攻が受を好きになるには少々説得力に欠ける気がした。
コメディタッチの表情がありすぎるイラストはマイナスになりかねないのに、個人的にはとても萌える!

2

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