• 電子書籍【PR】
  • 紙書籍【PR】

表題作三百年の恋の果て

意図せず妖狐の封印を解いてしまう彫り物師・秀誠
三百年前に石像に封印された妖狐・紺

同時収録作品光の先

祥真 秀誠の友人・紺が封印されていた神社の神主
緋耀 祥真に作られた白鷹の妖し

その他の収録作品

  • 水鏡
  • あとがき

あらすじ

白狐の像に封じ込められていた妖しの封印を解いてしまった彫物師の秀誠。紺と名乗るその妖しは、秀誠を三百年前に愛した男の生まれ変わりだと言い、いじらしいほどに一途な想いを寄せてくる。
「しまった、──……可愛い」
これまで男を抱きたいと思ったことのない秀誠だったが、紺のひたむきさに、知らず心を惹かれはじめる。しかし、紺から好意を寄せられるほどに、彼の過去の男に嫉妬を覚えるようになり──。
書き下ろしは、人と妖しというリスクを背負う恋人たちの『水鏡』&『光の先』。
出版社より

作品情報

作品名
三百年の恋の果て
著者
海野幸 
イラスト
三池ろむこ 
媒体
小説
出版社
二見書房
レーベル
シャレード文庫
発売日
ISBN
9784576081847
3.6

(41)

(11)

萌々

(7)

(19)

中立

(4)

趣味じゃない

(0)

レビュー数
12
得点
144
評価数
41
平均
3.6 / 5
神率
26.8%

レビュー投稿数12

内容は良い

 挿絵の祥真老けすぎでは? 緋耀は幼すぎる。
 過去の話なのに、祥真は50代、緋耀は16歳くらいにしか見えない。
 どう考えても本編で言ってた「祥真と一緒に見た目も成長してる」っていうのと一致しない。
 話は、人間x人外が好きなら読んで面白いと思う。
 ただメインカプの2人があまりにも展開があっさりで拍子抜けした。
 そんなすぐ許しちゃうの? って言うのもあるけど、殺すために媚び売ってたのかあって考えると、序盤の可愛いって感情を返して……ってなる。

0

妖もの好きな人におすすめ

 友人のいる神社を訪ねて、白狐の像に封じ込められていた妖しの封印を解いてしまった彫物師の秀誠。
 紺と名乗るその妖しは、秀誠を三百年前に自分を像に封じた男の生まれ変わりだと言い、一途なほどの思いを寄せてくる。
 紺のひたむきさに知らず知らずのうちに心惹かれていくけれども、惹かれれば惹かれるほど、三百年前の秀誠に嫉妬をする――

 という話でした。
 人×妖し のお話が2カップル分、入っています。
 妖しなので、「いつ力が暴走するかわからない」し、「ほとんどの人には見えない」という状況の中で、本当に妖しと一緒に生きるのか……という愛を試されている状況ですが、それでもまあ、好きならいいんじゃないかな……というファンタジーBL。ラブラブものです。
 後、ちょっと生まれ変わり要素も入っているのですが、生まれ変わっているはずの本人がそれを認めてなくて、過去に嫉妬するっていうのもなかなかに面白い要素かなと思います。

 妖しもの大丈夫な人にはオススメします。
 でも、根本的には人も妖しもあんまり変わらないんじゃないかな、と思います。

0

主従ラブ!

秀誠と祥真は高校時代からの友人同士。東京の大学を卒業し家業を継いで彫物師となった秀誠が、同じく家督を継ぎ故郷で神主となった祥真の神社に訪れるところから物語は始まります。

最初はこの二人の間柄に注目しちゃうじゃないですか。でも、秀誠は神社の境内にひっそりと佇む白狐の木像に魅せられて、なんと三百年越しの恋を一からやり直すことになるのです。

この恋が切ない…。封印を解かれた白狐の化身である紺が三百年の間ずーっと待っていた男は、全く自分のことを覚えていません。

そして生まれ変わりを頑なに信じない秀誠は、紺が三百年前の話をするたびに、その当時秀誠と呼ばれた自分と同名の男と今の自分を同一視することに不快感を覚える。紺にとっては、現代の秀誠も三百年前の秀誠も、自分を可愛がってくれる同じ秀誠に変わりはないのに…

そんな二人の間に生じるすれ違いを軌道修正してくれるのが、祥真と式神の緋耀です。祥真は人間と妖しとの結びつきに否定的。なのに秀誠の紺への思いに油を注いでしまう結果となってしまったのは、緋耀が陰ながら紺を応援していたから。

ここから秀誠×紺とは別に、もう一つのラブストーリーが展開していきます。

特殊な家庭環境のもとに生まれ育ってきた祥真を、ずーっと側で見守ってきた緋耀。祥真によって創り出された彼は、祥真の思念に応えて続けていると思い込まれているがために、緋耀自身の意思や思いをなかなか祥真に受け入れてもらえません。

三部構成となっている最後の章では、この祥真と緋耀の壮絶に切ない主従関係が描かれていきます。んもー、んもーっ!主従ものが大好物でしたら後半はジタバタしながら読んでください!!

3

飽きる…かも。

妖しの出てくるファンタジーは初めてでした。
ひょんなことから三百年の封印を解いてしまい、白狐の妖しに懐かれてしまった秀誠。妙にその妖し・紺に惹かれてしまって、一晩だけ共に行動し…というお話。
お話自体は面白いんですが、文章の読みづらさと、BL仕様過ぎる世界観に、ちゃんと読む気がしませんでした。
特に1章の秀誠は簡単に恋に落ちすぎでした…。
どうして得体の知れない妖しに、友人の忠告も聞かず骨抜きにされているんでしょうか。女子中学生じゃあるまいし(-。-;
1・2章は秀誠と紺のお話でしたが、3章は紺のいた神社の神主とその僕のお話でした。
表題作よりも、こっちのほうが萌えたかも。
微妙なので、一応中立で。

3

いいねぇ~2828

夜に読んだのがいけなかったなぁなんてことを思いました。
続きが気になるので一気に読んでしまいたい衝動にかられます。
あまりの受けの可愛さに布団の上でゴロゴロと転がったり、畳を
バシバシとこぶしでたたいたりしてました。
だってさ~「抱っこしてください」なんてこと言うんだよ!!
攻めもいちいちやることがすごいよ!!うちが萌えるシチュばかりを受けにしてあげてるからね(え)
秀誠が魔除けの数珠をしていることで、紺はバチンとなるのでキスをすることもできないし、抱き合うこともできません。でもこのときのキスができないかわりに、秀誠が紺の口に指を入れるところが萌えーーーー!!
萌え狂うってこういうことなんですねと思い知らされた感じがしました。
絵もすごくいいんだよな~(≧▽≦)神~!!

そんな可愛い紺なんですが、よく三百年前の秀誠と比べるので、秀誠は三百年前の秀誠に嫉妬しています。
また、そんな紺を怒ることもあります。でもなんだかんだ言ったって結局ラブラブw

そしてもう一つのカップリング祥真×緋耀。こちらも神!!緋耀の純粋に祥真を信頼して、従っているところが
すごく好きです。でも、祥真は彼はただ自分が望んでいる事をただするだけの人形と思っているので、
緋耀には意思がないと勘違い(?)してたんですよね。
あ、でも緋耀はすごく美青年なので、祥真は昔から気にいってたようですが。

どちらのカップリングも最高でした!ぜひ読んだことがない方は読んでみてほしいと思いました。



5

この作品が収納されている本棚

マンスリーレビューランキング(小説)一覧を見る>>

PAGE TOP