• 紙書籍【PR】

表題作オレ以外立入禁止っ!

サラリーマン・元サッカー部後輩・織田啓壱
サラリーマン・元サッカー部先輩・三ヶ森英秋

その他の収録作品

  • オレ宛て、未来着ギフト
  • オレ以外立入禁止っ!

あらすじ

「息子を捜しに行く!」同じビルに働くサラリーマンとして再会して以来三年―。
高校時代から憧れ続けていたサッカー部の先輩・三ヶ森に告白を拒絶され続けてきた織田は、挙句、思いもかけない言葉を聞かされてしまう。
成り行き上、一緒に息子捜しを始めた織田だが、ふたりの前に現れた息子の虎治は高校生で、しかもその顔がなんと…!?織田の情欲の炎が、三ヶ森の肌を熱く灼く、年下攻ハードラブ。

作品情報

作品名
オレ以外立入禁止っ!
著者
月夜野亮 
イラスト
山田ユギ 
媒体
小説
出版社
オークラ出版
レーベル
アクアノベルズ
発売日
ISBN
9784775513088
3.8

(8)

(2)

萌々

(3)

(3)

中立

(0)

趣味じゃない

(0)

レビュー数
5
得点
31
評価数
8
平均
3.8 / 5
神率
25%

レビュー投稿数5

ベストマッチング賞

山田ユギさんは漫画も小説の挿絵も大好きな漫画家さんですが、これは小説なのに漫画の時のユギさんワールドが漂いすぎててびっくりしました。あとがきで作者の月夜野さんもユギさんのイメージで書いたと仰ってたし、レビューの方々も皆さん概ね同じご意見だったので「やっぱりねー!」とニヤニヤしました。

「最後のドアを閉めろ!」の微妙な三角関係を思い起こさせます。ほんとあのノリなんです。面白いのにちょっとホロリとさせられて。あの話が好きな方はすごく楽しめると思います。一つのカップルは出来上がってるのに、受けが年下の可愛い当て馬にかまいすぎる話です。攻めの織田君も年下攻めだし、そんな受けの態度にモヤモヤしてるんですが、忍耐強くて包容力のある人です。

すごく気に入ってる場面は受けの英秋のお母さん登場のシーンです。性格が受け様にそっくりですごく笑える。おかんと性格の似てる受けとか可愛いなあ。当て馬の高校生・虎冶はイラストがかっこよすぎてとても将来有望な感じです。山田ユギさんはあとがきで将来本格的な三角関係に突入してほしいと書いておられましたが、織田君が不憫すぎるので虎冶には最終的には自分にピッタリな新たな受け様を見つけてほしいなあ。

1

総受かと思ったぜ

ん〜萌え〜。
ユギさんの絵と内容がマッチしてキュン死するかと思いました。
13歳の時に女性にレイプされていらい男へ走ったミカモリ。
30間近に出会ったのは高校時代のサッカー部の後輩 ノンケな織田。
順応で優しい織田にプッシュされながらも飲み友達にとどめていたある日偶然、レイプされた時にできたコがいると知る。
ゲイな上にレイプでできた子だけど子供がいることに喜ぶミカモリに織田くんパチ切れして無理やりエチしちゃいます。
あんなに優しくて意地悪ゆっても平気だったのに息子がいるとわかったやいなやヤキモチやいちゃった織田。
エチが割と変態さんで萌えた!!
パール七つ、、、産ませるとか孕ませるとかメルヘンな織田に呆れつつもやぶさかじゃないミカモリ(笑)


ミカモリの息子虎治が会いにきてくれて親子として絆を深めつつも虎治と織田の見えない攻防が繰り広げられております。ふふふ
てっきり虎治もミカモリ狙うかと思いましたが、いろんな問題をスルーして親子の絆、織田とのLOVEを育みます。
織田的にはせっかく恋人になれたのに好きな時にHできないお父さんみたいで笑えました。
Hは変態度がましてますよー。虎治も絶対気づいてそうなのですがどうなんだろぅとモンモンとするお話になってます。
これ続きあるよね?あるといいな、、、、。
虎治にはもっと邪魔してほしー!!
ミカモリのツンデレはうまかったです。

2

面白いけどマーブルな印象

萌。(MAX:萌萌萌:神に近い)
家族ものでもないし、年下攻めラブメインでもないし、かといって三角関係でもないし…(だって表紙とタイトルがそんな感じ)、でもキャラクターと文章にぐいぐい引っ張られてラストまで一直線!と読ませます。

三ヶ森に根気良くアタック中・高校の元後輩の織田×最近枯れかけバリ受けゲイ・三ヶ森の、年下ラブ。
恋愛に奔放だった昔が嘘のように、ずっと好きだとアピールしてくるいいオトコの織田にも、何故か食指が動かない枯れっぷりの主人公・三ヶ森。
三十という大台を迎え鬱々としていた彼の元に、「お前には息子がいる!」という知らせが舞い込み、息子探しを開始することに……。

という感じの始まり。
織田を手玉にとるような性悪かと思いきや、三ヶ森がどんどんどんどん涙もろく憎めない可愛げのあるキャラクターになっていって、その豹変ぶりにちょっと笑いました。
でも人生に投げやりになっていた三ヶ森が、虎治(息子)の存在を知って以降、見違えるように生気が漲っていく姿は、年代が被るだけに少し共感できます。

三ヶ森は憎めないし、織田の二面性ワンコのギャップが楽しいし、虎治はとてつもなくいい子だし、それぞれみなキャラ立ちしていて、ひとつひとつのシーンや会話が面白いです。
アダルト面も思わぬ濃厚ぶりで、ソフトSMが大好きなので大いにツボってしまった。萌えに萌えた…

と、ひとつひとつは面白いんですが、1本の線で繋がっておらず全体的にマーブルな印象でした。
三ヶ森の再生物語の匂いも醸しつつ、家族っぽい要素も醸しつつ、でも微妙に三角関係も仄かに匂わせつつのまま、結局はフェードアウトだったので、面白いけど消化不良だったのが残念。
焦点が絞ってあるともっと満足できた気がします。
でも面白かったんです…ほんとに。なので余計に勿体ないなあと(上から目線でごめんなさい)

そしてユギさんのイラストがマッチしまくりでした。
自身のコミックでは中々拝めないエロ~いイラストも登場という、ナイスサービス。ラッキー。

1

オレと後輩と、隠し子

サッカー部で同級生の久保♂

を、ひそかに想い恋していた英秋♂

を、ひそかに想い恋していた後輩の織田♂

という図式で片思いをしていたふたり。
それは、英秋にとっても織田にとっても
美しい純愛だったのです。

英秋は、織田のことなんかちっとも覚えてなかったんだけども
大人になって偶然再会する。
ろくすっぽ先輩後輩ですらなかったのに
わんこみたいに、英秋のところへ通いつめる織田を
先輩の特権をふりかざし酷い扱いw
それでもめげない織田
ほほえましいふたりの関係は再会してから3年間清いまま・・・

そんなところへ
31歳の英秋に、13歳のときに仕込んだ息子がいたー!?
と、いう起爆剤が投下されるw

そして現れた17歳の虎治は、なんと●●にそっくりv

きゃー!きゃー!
これからどうなるの???
大興奮の設定でした!!!!

ゲイの英秋は、一度だけ女にレイプされてるんですよね。
それが13歳・・・。
コメディタッチではあるけれど、英秋が受けた心の傷は
とても深く、それでも子供がいたことを喜ぶ英秋。
それを見守る織田。
レイプした女の心情なんかも、推し量れるくだりもあり
人生いろいろ~♪な人情劇の仕上がり。
絶妙な人間関係は、テンポよく綴られており
山田ユギさんのイラストも、とぉーってもマッチングしてて
大満足な1冊v
ユギさんのあとがきもついてましたよ☆

もう少し先のお話を読んでみたいです。

4

3年間進展しない二人の関係。しかし「子供」が現れて・・・

英秋と、高校時代サッカー部の後輩だった織田が再会してから、ふたりは織田が土曜に英秋のマンションにやってきて泊って日曜に帰る…ということを3年間繰り返している。
織田は英秋に高校時代から気があって、再会してから英秋にそれを告げてもいるが、英秋が受け入れないので関係は先輩後輩かいいところ飲み友達というまんま。

英秋は生粋のゲイ(バリ受)で、それまではそれなりに男を食い散らかし面白おかしく生きてきたけれど、恋人とは2年前に別れ、30を過ぎ、なんとなくやる気のない憂鬱状態となっている。
“自分は今まで何をしてきたんだろう”“これから先もこのままだとしたら何の意味も価値もない”と、諦念にドップリ浸かり、織田から見ると「いつか樹海に入り込んでいきそう」なほど。
そんな状態だから織田にも答えられない。
セックスさえ面倒くさい。

しかしそんな時、昔の友人から“英秋の子供を産んだ”女がいると聞かされる。
13歳の時、通学路に住んでいた年上の女に部屋に誘われ「初めて」を奪われていた英秋。子供はその時の子で現在17歳だという。
それを聞いた英秋は・・・一気にテンションが上がりまくり、自分の息子捜しを始める。

「何の意味も価値もない」と半ば捨てていた自分の存在。
しかし子供がいるとなれば、その子のために生きる意味が生まれる。
ところが、やっとのこと再会した息子は、実は……だった……。

コメディですが、面白可笑しいだけでなく、悲しかったり切なかったり「親子とは?」と考えさせられたり、楽しく読めるわりに結構深いところもある。
漫才のような英秋と織田の会話がものごっつ笑えます。
口が悪くて辛辣で我が儘で勝手な英秋がすごく可愛い。
根本的に素直過ぎ、自分の気持ちに忠実過ぎるから我が儘で容赦ないんだけど、息子がいることを手放しで喜び有頂天になり、悲しい話にはすぐ涙を零し、快楽にはどうしても逆らえないというのも全てその素直さからきてるんだろうね。
そして、人のいい後輩かと思っていたら、ハンパないエロ魔人の織田にはビックリです(笑)。我慢が過ぎて突きぬけちゃったのかしら。
でも、英秋の微妙な気持ちを瞬時に理解できるというのは、懐奥深く、ただのエロ大臣ではないようです。頭の中の80%は変態妄想ですけど。

エロも濃い~ですが、ふたりとも根本的にキャラがさっぱりしてるせいか、激しくストレートな言葉攻めも陰湿さがないので、私のようなエロ苦手でも大丈夫だった。
今後英秋を巡って、織田と虎治(とらじ・息子・17歳)の間に静かなバトルとかあるんでしょうか、やっぱ?

1

この作品が収納されている本棚

マンスリーレビューランキング(小説)一覧を見る>>

PAGE TOP