幼馴染みなのに、キミとベロチュウがしたい――。

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表題作ルキン・フォー・マイ ファンタジスタ

面倒見の良い子・ダニエル(霧島晃)
恋愛中毒・エドワーズ(灰谷克彦)

その他の収録作品

  • 燦めく星座
  • 胸の振子
  • 新雪
  • 真昼の夢
  • 夢去りぬ
  • 星の降る夜

あらすじ

灰谷克彦通称・エドワーズと霧島晃通通称・ダニエルは幼馴染みの高校生でわけあって二人暮らしをしている。奔放で恋ばかりをしている恋愛中毒のエドワーズは面倒見の良いダニエルを振り回しながら真実の愛を探し求める毎日。しかし、恋愛放浪記の末にエドワーズがみつけだした真実の愛は、意外にも身近なところにあり――。
出版社より

作品情報

作品名
ルキン・フォー・マイ ファンタジスタ
著者
藤生 
媒体
漫画(コミック)
出版社
角川書店
レーベル
あすかコミックスCL-DX
発売日
ISBN
9784048542722
3.5

(11)

(2)

萌々

(4)

(3)

中立

(2)

趣味じゃない

(0)

レビュー数
5
得点
37
評価数
11
平均
3.5 / 5
神率
18.2%

レビュー投稿数5

かわいい攻めとかわいい受け

14歳の中学生、ダニエルこと霧島晃とエドワーズこと灰田克彦、同級生で同居してるふたりのかわいいお話です。

中学生が自分たちだけでルームシェア? ダニエルとかエドワーズって呼び名どこから来たの? というか昭和?(室内の感じとか鯨の竜田揚げとか…)と、いろんな疑問が沸いては来るのですが、ふたりともとてもかわいく、受けタイプ同士のカップルが好きな私にはとても楽しく読めました。
攻めも受けに負けないくらいかわいくて、「きゃー」とか言っちゃうし、他の男には襲われるし…かわいい攻め好きな人はかなり満足できると思います。でも、エドワーズに一途なところがかっこよかったりもします。
身長差のあまりないカップル好きとしてもよかったです。低身長~標準身長で、受けと攻めの背が同じくらいって、意外と少ないと思います。

ダニエルは最初からずっとエドワーズが好きなのですが、エドワーズはダニエルの気持ちにはなかなか気づかず、かっこいい男性を見ると速攻一目惚れ・猛アタック! という感じです。それでもエドワーズを一途に思うダニエルがいいです。
惚れっぽくて鈍感で、他の男を追いかけるあまり気づかずにダニエルを傷つけてしまったりしていたエドワーズですが、そんな彼がだんだんダニエルを意識し始めるのがかわいいです。
14歳と年齢は低いですが、ダニエルとエドワーズはキス止まりなので(他のキャラとの未遂はありますが…)安心して読めました。
かわいいBLが好きな人におすすめです!

1

何度も何度も 君だけを好きになる

藤生のファーストコミックス。
ご存知の方も多いかもしれないけども、作者は高久尚子のチーフアシスタントであり、同居人でもある関係。
実は彼女のコミックエッセイ「マザーファッカーズ」を読んでファンになり、その後ブログをずっと追っていたため、今回の発売は個人的にとても嬉しい。

舞台はとある一貫制の学園。
主人公たちは中等部に在籍するエドワーズとダニエル・・・というから、なんだ海外の学園モノか?と、少しがっかりしてしまったのだが、なんのことない物凄いジャパニーズな物語だった。
幼馴染みのエドワーズこと灰谷克彦とダニエルこと霧島晃は、わけあって古民家で2人暮らしをしている中学生。
報われない恋愛ばかりに振り回されるエドワーズの後ろ姿を追いかけるダニエル。
そしてそんなダニエルに求愛してくる先輩たちなど、作品としては特に際立った部分はないのだが、なぜか独特なのだ。
それは表紙や主人公たちの呼び名などから想像する外国の寄宿舎的な雰囲気を見事に裏切った、昭和の匂いがぷんぷんとする世界設定。
2人が住む一軒家も畳にちゃぶ台にガス風呂とくるから、それらがとても不思議な雰囲気を醸し出しているのかもしれない。

遅筆な藤生さんが時間をかけて丁寧に描いた物語だけあって、この作品はちょっとヘンテコでそれでいてすごくメルヘンだ。
やや繋がりや流れが悪かったり説明不足なところは、漫画としては決して巧いとは言い難いのだが、それを差し引いても読者をグッと引き込む力はこの作品にはあると思う。
互いが相手を傷つける人間を徹底的に許さず排除する姿勢は、もうそれだけで2人だけの閉じた世界だ。
「言葉なんかいらない ただ 何度も何度も 君だけを好きになる」というダニエルのモノローグにはそれが凝縮されており、読む度にきゅんとさせられる。
終盤、エドワーズがダニエルを「男」だと意識し始める様子は、とても初々しく若者らしいドキドキ感に溢れている。
ここまできてやっとダニエルが攻めなのかな?と思ったくらい、その関係はもどかしくてじれったかった。
物語の最後、高等部に上がった2人は「エドワーズとダニエル」ではなく「克彦と晃」と呼びあっている。
これだけでも2人の距離感と関係が変わったことが感じられて、感慨深い気持ちになった(*´∀`)

BLとしてはあるまじきエロ度の低さかもしれないけども、こういうお話も素敵かなと思う。
少しぎこちないんだけども、一生懸命恋して生きているといった感じ。
表紙だけで判断されて未読の方は、ぜひ中身を読んでみてほしい。
緻密で細かい絵を描く方なので、みっちり読み込めばお腹いっぱいになるはず。
ロマンチックでノスタルジックでキラキラしているんだけど、ちょっとゆるくてくすりと笑える。
激しい描写に胃もたれしている際にはぜひぜひぜひ!

7

思春期って・・・

繊細なタッチの画風に主人公の呼び名が「エドワーズ」と「ダニエル」。
ただそれだけならギムナジウムとかリセとかパブリックスクールとかが似合いそうなお話なのですが、そうは問屋が卸さない。
全体的に昭和中期テイストが漂い、登場人物の名前は往年の歌手やコメディアンをリスペクト。
え?これってこれって、ギャグ?コメディー?そんな感じで始まりますが、最終的には感動ものになっております。

ダニエル(霧島晃・14歳)は同居中のエドワーズ(灰田克彦・14歳)のことが好き。ところが、お坊ちゃまでとんちんかんで惚れっぽいエドワーズは、ダニエルの言うことなどハナも引っ掛けず、先輩や先生に一々フォーリンラブしてしまいます。
ま、結局恋は実らず、ダニエルが慰め役になるわけですが、お話毎に昭和テイストなエピソードがてんこ盛りで楽しめます。

真実の恋を発見するまでに1冊かかるわけですが、どちらかと言えばエドワーズは、おこちゃまのままちょっと現実に目を向けられるようになったくらいの成長具合。
その点ダニエルは、外見は可愛いものの最初から大人っぽい感覚で、最終的には並んだ背丈すら微妙に大きく見えるくらいしっかりした男に成長していきます。

で、彼らのフォローに当たるのが「富士原義江先輩」ロン毛メガネだったりショートメガネだったり、メガネなしだったり、ビジュアルがコロコロ変わるのですが、これ誰?にならないくらいキャラが立っています。
この巻に、既に描かれている榎本先輩とのエピソードを入れられなかったということは、珠キチ×マッツー(先生とその恋人)のエピソード(まだ描かれていませんか?)とともに、次巻に入れてくれるということでいいでしょうか?そうじゃないと納得できませんぞ!

4

短パン少年

ギムナジウムを想像させるキャラクター、エドワーズとダニエル。
なのに本名は灰田克彦と霧島昇、14歳コンビ。
お互い英国風なあだ名で呼び合うくせに、住まいは純和風の質素な暮らし。
このミスマッチがなんとも言えない笑いを誘う。
短パン、ハイソックスという制服が、14歳の子供と少年の未熟な曖昧さを出していて、かわいいです。

惚れっぽいダニエルは、好きになった相手にすぐせまる積極派。
脱童貞をめざしているのだが、なかなか恋人ができない。
惚れる相手が男限定、ってのもどうなんだか…、しかも14歳にして男とすることに抵抗ないってのもどうなんだか…。
それを疑問に思う間もなく、サクサクと進む展開が面白いです。
そういう世界のお話、として疑いなく読んでしまう。
すべてギャグ? と思っていたのに、あらら…途中からシリアスな展開に!
結局二人は上手くまとまるのですが、泣き落としってところも、かわいくてたまりませんでした。

個人的に応援していた漫画家さんなので、待望しつづけたコミック発売はとても嬉しいです。
何度も描けなくなった過去がある方だけに、コミック1冊かきあげるのにどれだけ努力があったかを思うと、この作品が完全復活であることを望みます!

3

ようわからん・・・

日本の中学生が『エドワーズ』『ダニエル』と呼び合い、なぜか2人きりで古い和風の家で暮らしている。それに、あちこちに散りばめられる『昭和~っ』て感じの情景。

なんかのパロディか!?と考えてしまったくらいで、独特の世界観を持って描いておられるんでしょうが、それ自体は別にいいんです。背景がわかりさえすれば。

ただ、とにかく説明が一切ないままなので、なんというかルールのわからない遊びを見ているようでした。楽しみようがありません。

もう初っ端から完全に置き去りにされた状態で始まり、そのまま最後まで入り込めずに終わってしまった感じです。『つべこべ言わずに黙って流されろ』ってことなんでしょうかねぇ・・・

絵柄は別に悪くもないし、だからと言って個性的でもない。普通。でも、漫画としてはまったく理解不能でした。
私にはちょっと無理です、 ごめんなさい。

1

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