• 電子書籍【PR】
  • 紙書籍【PR】

表題作茅島氏の優雅な生活

茅島家,31歳,おかかえ庭師
茅島澄人,26歳,資産家・茅島家の忘れ形見

その他の収録作品

  • 休暇の過ごし方1・2・3
  • 続・休暇の過ごし方
  • 小説 ラフマニノフより愛をこめて
  • あとがき・大反省会(麻々原絵里依)
  • あとがき(遠野春日)

あらすじ

茅島氏はやんごとなき筋とも縁が深い孤独な資産家。そんな茅島氏が何を思ったか、嵐の夜に突然、ずぶ濡れで庭師の家を訪れ…
告白をした。
高飛車で一方的な求愛に庭師は怒り、意地悪な注文をつけたが、世俗に疎い主人は驚くほど素直で……

庭師×富豪。茅島氏の謎に包まれた私生活と、情熱的な…愛について。

作品情報

作品名
茅島氏の優雅な生活
作画
麻々原絵里依 
原作
遠野春日 
媒体
漫画(コミック)
出版社
芳文社
レーベル
花音コミックス
シリーズ
茅島氏の優雅な生活
発売日
ISBN
9784832285965
4

(126)

(50)

萌々

(34)

(39)

中立

(2)

趣味じゃない

(1)

レビュー数
42
得点
505
評価数
126
平均
4 / 5
神率
39.7%

レビュー投稿数42

主人からの求愛パターンが良き❤︎


読んだのは随分前なんですが、
もう大好きで何度も読んでるシリーズ。

麻々原先生の素敵な絵は去ることながら、
原作の小説を思わせる、独特の語り口がまた
親切な説明はないんですけど、
ちょっと可笑しな物語りの気分を盛り上げてくれます〜

一番好きな場面は、なんと言っても
茅島氏が、好きな人にアプローチをするやり方を実践すべく、
庭師の家に突然訪ねて告白するところから
始まる一連のやりとり❤︎
何度も見ちゃう…庭師もカッコいいし
碌に話したこともない館の若い主人から
迫られて慌てるところも楽しい。
茅島氏のウブ全開の、でも飾らない告白に
参っちゃうとこは、こっちもくすぐったい❤︎

2人のラブストーリーだけど、
茅島氏の魅力に振り回される回ですね。
育ちの良さからくる真っさらで
世の中を俯瞰したところがあるかと思えば
欲すれば全てを手に入れられるくらいの貴人が
どこまでも一途に庭師を恋する姿が
誰よりも素直で可愛い❤︎

振り回されながらも、茅島氏に本気になっていく庭師と、育ちの違いからくる解釈違いで
すれ違いながらも大人の恋の階段を一歩ずつ上がっていく茅島氏❤︎なんだか愛おしくなってしまいます。

全3巻でラストまで完璧なんですけど、
やっぱりもっと読んでみたいくらい
本当に楽しいお話です❤︎

1

茅島氏の魅力が大きいのかな?

原作もコミックも何年も積んでてやっと読みました。

庭師(名前ないんだっけ?)と当主の恋。

駆け足気味に感じましたが、庭師と一緒の時のうっすら嬉しそうにする茅島氏がとっても可愛くて良かったです。

無気力無表情無関心な茅島氏がなぜ庭師を好きになったのか?
傲慢なのはどっちか?
茅島氏の素直さ気取らなさひたむきさがこの作品の大きな魅力なのではないかな。

ちゃんと気持ちを偽らず言葉にして。初めてを庭師に捧げて。体を作り変えられていって。

庭師ももう茅島氏を愛してしまったようですね。

続編のタイトルから悲しい予感がないので、茅島氏は傷ついたりしないのかな?とホッとします。

0

孤独で無趣味で恋愛には実直な資産家

 資産家である澄人の性格がこの作品最大の魅力かなと思いました。落ち着いていて、淡々と話す、喜怒哀楽の感情表現が控えめな青年。両親がそういう人達だったんでしょうか。めちゃくちゃ世間離れしているというわけでもなく、かといって一般人からは程遠い。どこまで世俗的なのかは本人のみぞ知る、というミステリアスな彼。擦れてないからこそ、恋愛でも駆け引きなしで素直に積極的に迫ってくる。そういうところに庭師の攻めが惹かれる、そのきっかけが素敵だなと。澄人の言動1つひとつがもどかしくて可愛げがあり、続きが楽しみになりました。

1

原作のイメージと同じ

血筋の良い資産家の御曹司が、両親を亡くした後、広大な屋敷で犬(ラルマニノフ)と使用人に囲まれて、一人で暮らしている。美貌の御曹司は、性格も素直で、すれていない。ただ感情の表し方が、子供のように下手。

よく手入れされた庭が、広すぎて、豊かさよりも、寂寥感が濃く漂う。
こんなに綺麗な所にたった一人で、喜び合ったり、語り合う相手が居ない毎日を送っていたら、魅力的なゲイの庭師と恋に落ちてもおかしくない。
この庭師さんは謎深い人、大学の法科卒業で、庭師に就職・・??

淡々とした描写から、御曹司は深い孤独を抱えているんだなー、単調な毎日が寂しくてたまらないんだろうなー、ということが伝わってきます。
澄人さんが、意地らしくてかわいそうになってしまった1巻でした。

庭師の彼と英国にガーデニング見学の旅に出る所までで、次巻に続きます。
---
犬目線から見た、澄人さんたちの様子を描いた短編小説が巻末についてます。
ラルマニノフは、ボルゾイ。この犬は、仔馬ほどの大きさになる気位が高い大型犬。近所にボルゾイを飼っている人が居ましたけど、胃捻転を起こしやすい犬種で、食後に突然亡くなってしまったそう。飼育が難しい犬種です。

0

夢があります

上流階級に属する人間と庭師、身分違いの恋と聞いて、うっかり”チャタレイ夫人の恋人”を思い出しちゃう年代ですが、友人に勧められて平成最後の夏!初めて読みました。本作が長い間多くのBLファンに愛読されている理由がなんとなくわかったような気がします。
クラシカルで上品なムードが全体を貫いていて世界観が素敵です。綺麗なものしか読みたくないんです、という気分にぴったり。現実を忘れて、お紅茶を飲みながら、この端正な茅島ワールドに浸りたいです。(でも合体するときは結構ワイルド…ギャップ萌え)
自分の魅力にも孤独にも無自覚だった茅島氏が、情熱的で優しい庭師(名前ないんですね…)と出会って恋をして人生を知る、大切な人を通じて広がる世界の素晴らしさを茅島氏と一緒に堪能できる気がしました。

3

小説もコミックスも両方素晴らしいです

小説既読です。
ぐあ〜〜〜!萌える!
小説を読んだ時も悶絶したのですが、こちらのコミックスも最高ですね…
もちろん、情報量的には圧倒的に文字のみの小説の方が重量感ありです。
ですが、エッセンスっていうのか、茅島氏の高貴で、雲上人のような、何を考えて生きているのかわからない人物像、対して素っ気ない庭師さん、何事もなく見守る茅島家の使用人たちの空気感は、見事に押さえてあります。
私のように先に小説を読んでいる人、小説は苦手であまり読まない人、どちらにもこの茅島氏の恋物語の他にはない面白さが伝わると思う!
正直、小説版の挿絵(日高ショーコ先生)の美しさが目に焼き付いていたので、ちょっと違和感あるかも?と思いながらページをめくりましたが、全く!全くそんな事は無く、麻々原絵里依先生による茅島氏の世界も素晴らしいです。

内容は、まず超上流階級の人間である茅島氏の姿と、茅島氏が男の恋人に甘えるさま。
続いて、時間軸を遡って口をきいたこともない庭師の住んでいるアパートに、雨の夜いきなりやってきて好きだと告げる茅島氏の衝動的で衝撃的な行動の顛末。
小説でこのぶっ飛びエピソードを読んだ瞬間、私はこの庭師x茅島氏の物語に心を持ってかれたのですが、こちらのコミックスでも2人の始まりの非凡さがよく出ています。
この1巻目は、庭師が茅島氏の屋敷で同居するところまでが収録されています。
プラス、
愛犬ラフマニノフ視点の小説SS、と、麻々原先生・遠野先生それぞれのあとがきとなっています。
また、小説も3巻、コミックスも3巻の構成となっています。

1

ラフマニノフになりたい♪

ドラマCD(高橋さん・興津さんVer.)は以前聴きましたが、小説は未読(積んでいます)です。

庭師×富豪。最初は「庭師」と「雇用主」という ただの概念としてお互いを捉えていた二人が、きっかけとなる出来事を通し身近な存在になり、徐々にかけがえのない人となっていくお話。
茅島氏(富豪)の謎に包まれた私生活と、静かだが情熱的な二人の恋の行く末を 屋敷のいち使用人としてそっと見守っているかのような錯覚に陥り、結末が幸せでありますように…と願わずにいられないのです。

やんごとなき世界観のお話なので こういう俗っぽい事を書くのは気がひけるのですが・・・
この庭師がVネックのセーターが恐ろしく似合う、かつ仕事中の麦わら帽子姿もキュートな美丈夫でして。何より「もみあげ」の感じが素敵!作画が麻々原さんで本当に良かった…
捲った袖から伸びる庭師のたくましい腕を、一日中眺めていられる茅島氏が私は羨ましい(笑)
そして読み込んでいけばいく程じわじわと染み入ってくる茅島氏の可愛らしさ。
彼の突拍子もない思考回路に たまにめまいを起こしそうになりますが、ズルをすることや かけひきなどとは無縁な茅島氏の「わけのわからなさ」に、庭師と一緒に魅了されてしまいます。それはきっと物静かで美しい黒目がちな瞳の奥に庭師への強い想いが、いつだって見て取れるから。

両親の突然の事故で孤独な身の上となってしまい、時折透けて見える茅島氏の言いようのない寂しさ。
そんな彼が自分を満たしてくれるものを繰り返し確認するかのように、愛しい人へ そっと手を伸ばす。
立場の違う二人だからこそ、今おきていない事や先の事を考えては怖くなったり不安になったりという、心のせめぎ合いは勿論あります。
けれども二人で居る時の控えめだけど楽しくて幸せでしょうがないという茅島氏を見る度、伸ばされた手を何度でも何度でも強く掴んで離さないで欲しいと、庭師の彼にお願いしたくなるのです。

ちなみに「ラフマニノフ」は茅島氏の愛犬。
ご主人と庭師の ただならぬ関係に気がついたのは二番めでしたが(一番めは もちろん執事の波多野さん)、人とは比べものにならないほど感度が良い耳には、ご主人に向かって『もっと腰を上げて足を開け』などと命令する庭師の声は筒抜けなのでした。


3

神!神!神!

神!神…神作品です!!何で今まで知らなかったんだってぐらい良かった!
これ原作の小説は20年前ぐらいのものなんですね。まったく古さを感じさせません。
受けの茅島さんは超世間知らずのいつもポ〜っとしたお坊ちゃん。庭師の彼が初恋の童貞君…すごく私好みです。26歳で初恋って!
彼がまったく恋愛のノウハウなんか知らない中で庭師にアタックします。可愛すぎました!
御曹司と庭師の身分差もすごく好みです。庭師は身分差に一人もんもんとしています。
久しぶりに大当たりのBLでした!たまにこういう神作品に出会えるからBLやめられません!
世間知らずの天然御曹司と粗暴だけど実は優しい庭師の身分差ラブストーリー…というのにピンと来た人には損はさせないとてもよく出来たストーリーでした!

3

もっと早くに手を出せばよかった。。。。

遠野先生は全作制覇するぞ!と思いつつ、
なかなか制覇できずにいる先生です。
だって先生、多くない?作品。
今検索したら小説177件 orz
地道にがんばろ。

という訳で、今回、お気楽コミックから攻めてみました、
かの有名な茅島氏シリーズ。
なんとなく手を出せなかったんですよね。
けだるいシリーズかと勘違いしてて。
なんだ、可愛いじゃーん!と どはまりして
一気に3冊読み終わり。
ファンタジーじゃないから という理由だけで萌2。
神でもいいかなあと思うけど、
ほんと後一つまみ 何かが足りなかったか・・な?

こういうの、弱いんです。
寡黙、一途、イノセント というタイプ。
可愛いなあとこっちが惚れちゃう。
私もお側にお仕えしたいー。
お部屋のお掃除係でも靴磨きでもいいからおいてー。
という気持ちでいっぱいです(笑)

次は小説だ!

4

台詞が文章みたいで…

うーん、あんまりでした。
まだ1回しか読んでないからかも。
台詞がすべて文章みたいに感じてしまい、
設定がそうだからかなーとは思うんですが、
あんまり気持ちのユレが感じられなくて、
主人公の御曹司があまり魅力的に見えなくて、
庭師がはまっていく姿もあまり感じられず、
あまり入ってはいけませんでした。
小説をコミック化すると、
やっぱり略さざる得ない所があるのかな。
今度小説も読んでみたいなと思いました。

1回目あんまりって思って、
読み返したら「いい!」って事がよくあるので、
無理する事はないけれど、
機会があればまた読んでみようかなと思います。

1

澄人さん

とても可愛い澄人さんです。
澄人さんの性格が羨ましいくらいです。
そんな、綺麗な心が私も欲しかったですよ。
事故で両親を亡くしてしまった澄人さんですが、どんな両親だったのか知りたいですね。
さぞかし素敵なご夫婦だったんだろうとは思います。


次があると知りホッとする澄人さんが好きです。

庭師の彼が澄人さんを抱き締めて眠るシーンが好きです。

執事の波多野が千里眼でも持ってそうな…とても、おおらかで落ち着いています。

麻々原絵里依先生の漫画はこれが初めてでした。

原作の小説もぜひ読みたい。

4

茅島氏にじわっと(っ´ェ`с)キュキューン

(新装版の原作既読)
表紙が物凄く上品で格好良くて、目を引きますヾ(≧∇≦)
日高さんの作画も美麗でしたが、麻々原さんの硬質な絵も雰囲気にとても合っていてイイですー+.+゚d(´∀`*)グッ

原作を読んでいた時の庭師イメージはもっと傲慢で無愛想な男だったのですが、戸惑い慌てる庭師がさり気なく描かれているのがまた…(*´Д`*)
ってか茅島氏が本当に可愛い!
視覚からストレートに伝わってきて…もう何この可愛い人はっ!!

原作イメージが崩れるどころか非常に大満足な仕上がりです。
…端折られるのは仕方ないしね(´·ω·`) ショボーン

「小説 ラフマニノフより愛をこめて」はラフマニノフ視点ですっごいほのぼのしていて癒やしですー。

原作読んだしもういっかなーとか思ってたんですが、こちらも手に取って正解でした!

3

これは可愛らしい!

あら、麻々原さんか懐かしいと気になってはいたものの、何となく手を出せなかったのですが何でか勢いで買ってしまいました。
当然のごとく、原作は未読です。

こ、これは!!!
えらい想像以上に可愛いのですけれど。
この逆パターンだったら多分苦手でしたが、富豪がぼんやりした受けっていうのはたまりませんね!!
話はまあ淡々としていますが、淡々とした平和な話が好きなので無問題。
それなりのシーンも結構あれど比較的あっさりで、私はこれくらいが好きです。逆に淡々とし過ぎて、萌えられないという人も多いかも?
並外れたお金持ちの話なのに、皆ほんわかしていて、相続が!とかそういう事もなく平和です。いいですねえ。
個人的には、執事さんが大好きです。ちゃんとお年を召してらして。ああ、たまらない!

日本が舞台ですが、バジル氏(多分、タイトルからしてオマージュですよねえ?)やジーブスがお好きな方はお気に召されるのでは?
続きも買ってこなくちゃ!

4

優雅なスローライフを満喫中

個人的には攻めが権力をふりかざし、
受けを良いように扱うお話が好みなんですが
この話は両親が資産家で、その両親がなくなってしまって
莫大なお金を相続された受けがスローライフを楽しみながら
庭師である攻めのハートをゲットするために苦悩する話です。

家の使用人などに愛されている受けが可愛いです。
感情表現が乏しくて、きれいな顔に表情を乗せることは
あまりないんですが、ふとした瞬間に見せてくれる
笑顔や照れた顔などが物凄く魅力的です。
攻めが思い通りになってくれなくて、苦心するところは必見です。
流されなくて、自分の意思をきちんと持って
仕事に打ち込む攻めも格好いいです。
すこしSっ気があり、自分も価値観の違いなどで翻弄されつつも、
決してペースを崩すことなく、立場をわきまえて
行動するところも好感が持てます。

庭を見詰めている受けがとてつもなく可愛いです。
あらすじを読むことなく、ページを進めていったので、
どういったはなしなのか全く分からなかったので、
誰がお相手なのかと思いきや。
身分差ラブも大変美味しくいただきました。
関係を認めてくれる存在が居てくれるのも
大きな安心感を与えてくれますよね。
身分差なので、もっと周りから反対される話だと
思っていたんですが、ひたすらに受けを愛でている
人たちのお話だったのでほっこりしました。
邪魔物が出てきて、愛の障害物になるような激しい話も萌えますが、
こういったほのぼのとしたお話も萌えるものなんですね。
自分の視野が広がったように思えます。
好き嫌いせずに、もっと色んなジャンルを
攻めてみようと思わせてくれました。

身分差、ほのぼの、そういうのが好きな人にはおすすめです。
茅島さまを一緒に愛でましょう!

6

コミックの1作目

丸ごと一冊ひとつのストーリー。
最後には飼い犬であるラフマニノフ目線の番外小説も入ってます♪

この作品は、小説の最初の部分からイギリスへ旅立つところまで
で、一冊になっていました。

小説同様、澄人さんのかわいさが溢れていますね~。
でも、元々表情を顔に出さない人・・・っていう設定ですから
描くのも難しかったんじゃ!?とか思ってしまいましたw
でも、ちゃーんと澄人さんの表情も楽しめましたよ♪

こんな事でそんな嬉しいの!?と、庭師の彼と同様の意見を
感じながら読みました^^

1

( ゚∀゚)o彡庭師!庭師!

人気小説のコミカライズ本。
原作者の遠野さん・コミカライズ版作者の麻々原さんのあとがきによると、「風変りな人を書くのが主眼」(遠野さん)、「このお話のチャームポイントは茅島さまの可愛いらしさ」(麻々原さん)ということらしいんですが――
実は私、初めの数ページの段階では茅島氏に絶望的なまでに魅力を感じられず(汗)

仕事もしなけりゃ趣味もなく・・・しかも本は読むためにではなく飾るために買うですと? 
いくら美形で金持ちかは知らないケド、中身スッカスカじゃん(-。-)y-.。o○
あら、相手は美形で年下の辣腕秘書、ねぇ。
ま、いいんだけど――なんか、あ り が ち じゃね?

・・・とまあ、超右斜め上目線でやさぐれながら読み始めたわけですが――
いやいやいやいや、とんでもありませんでした!
庭師! 茅島氏の本命は庭師だったんですね! それも俺様!

しかし、秘書を本命と見せかけて、実は俺様庭師が本命彼氏とは。
鮮やかなどんでん返しに、俄然前のめりになりました。
前言撤回。全部撤回。

庭師登場で何故前のめりになったかというと、茅島氏が一転して魅力的に見え始めたんです。
単体で見るとともすれば単に綺麗でぼんやりした男に見えてしまう茅島氏の魅力を、この庭師は200%引き出してくれている気がします。
茅島氏の相手は、言いなりの年下秘書じゃダメなんです。
お屋敷では茅島氏に気軽に口もきけない庭師に、茅島氏のほうが懇願して跪く・・・こうでなくっちゃ。
それも、茅島氏が受けじゃなくっちゃ。
そういう意味でこの物語は、理想で王道。
カップリングって面白いもんだなーと、改めて実感させられました。キャラの魅力が引き出せるかどうかは、カップリングによるところ大なんですね。

さてこの庭師、Sです。昼間は茅島氏が主人、夜は庭師が茅島氏の調教者。
いわゆるSMまがいのプレイは一切ないんですが、甘い言葉攻めと強引なリードで、茅島氏の純粋でまっさらな心に淫らな煩悩(*ノωノ)を植え付けていく――(庭師氏、庭師なだけにゴッドハンドなんですかねぇ(≧▽≦))
こうして花開いていく茅島氏ですが、それでいて、彼の持つ生まれながらの高貴さは何一つ損なわれず。

コトの翌朝、何故か訳知り顔で2人分のコーヒーを運んでくる執事に、当然のように接する茅島氏。
プライバシーを掌握されるこっぱずかしさなんぞ超越しきった茅島氏の姿からは、「本物」のオーラがダダ漏れ。
この辺りは、麻々原さんの描く端正な茅島氏像がすごくハマってる気がします。

しかしまあ、庭師×若く美しい主人、何がツボかって、やっぱり身分違いの恋ってところじゃないでしょうか。
庭師氏が、この恋に早晩終わりがくることを意識しているからこそ、切ない。
この作品の続編として「英国旅行編」「プロポーズ編」が出ていますが、2人の関係が安定してしまったら、庭師攻めの魔力が失われてしまうのでは・・・?
このまま二人に恋人同士でいてほしい。でも、秘書の小泉あたりが参戦して、もっと2人を煽ってほしいわぁ|д゚)とも思っちゃったり。
デバガメ読者でごめんなさい・・・続編も期待♪

6

表紙に惹かれて

麻々原さんの絵が好きで、表紙とタイトルに惹かれて去年の8月に電子書籍で購入。購入大正解でした。

表紙だけでなく、物語の絵も安定していて、表紙絵とのギャップが無いことに毎回驚きます。
この作品は、コミックから読んだので、細かなストーリーの予備知識がない状態で読めたことが良かったです。

物語は、序盤に攻めの口元しか描かれてなくて(たぶん)スーツを着ているので、どんなカップリングか予想がつかなかった。

途中出てくる当て馬君(笑)もいて、誰も彼も手玉に取る茅島氏(受け様)かと勘違いしました。

タイトルにもなっている茅島氏は何に対しても関心が薄く、一見ぽけーっとしてますが、唯一興味を示す男(攻め様)の前ではだいぶ積極的。何のためらいもなく好きだという男前な部分もあります。積極的な行動とは逆に感情が顔にでにくい薄い表情が良い。ギャップに萌えました。攻めの意地悪な言葉に一喜一憂するところも愛らしい。

庭師の彼も、徐々に惹かれていく様が分かって、嫉妬する場面ではついにキたvとホッコリしました。

巻末にある、茅島氏の愛犬ラフマニノフ視点のショートストーリー。茅島氏の想いがまさかワンちゃんにまで見抜かれてたなんて!(笑) 難しい表現はありますが、ストーリーに惹き込まれました。

ショートコミックもラフマニノフ視点で、茅島氏の生態が垣間見れ楽しかったです。

コミックの続刊を読んで原作の小説を読むか、原作読んで続刊読むか悩みます。

5

この絵で成功

茅島氏シリーズのドラマCDに触発されて、コミックス発掘。
ドラマCDでの茅島氏のポツポツしゃべりをイメージしながら読むと、麻々原先生の、この硬質で動きのない絵がすごくしっくり来る。
文庫版の日高先生のイラストも美形ですてきだけど、茅島氏の浮世離れ感は、このコミックの茅島氏のイメージ。

このコミック第1巻には、ドラマCD上巻には登場しなかった茅島家の飼い犬ラフマニノフが登場して、巻末にはラフマニノフ視点の短編小説も掲載。
ドラマCDに犬を登場させるのは、犬変化ものとかでもないとかなり難しいけど、この巻末SSを諏訪部さんの無駄にエロい声で聞いてみたいわ。

2

セレブな生活

 澄人は、大学生の時に両親を亡くし、今は広大な屋敷に執事達と過ごしている身分です。
 彼は、働かなくても一生贅沢をできるだけの生活が保障されているのです。

 
 衣食住やその他夢中になることもなく、どこか淡々と毎日を送っているような感じなのですが、茅島家に代々使える執事達のおかげで何も失うこともなく、毎日を過ごせていると言った感じです。
 
 そんな彼が秘密にしていることが、庭師の男との秘密の恋です。人前では二人の関係を秘密にすることを条件にしたお付き合いです。澄人はどこか淡々としているのに、彼のことになると、彼の住んでいるアパートまで行ったりと積極的です。

 澄人くらいの財力があれば、何でも思いのままなのに、特に欲しがることがないのです。唯一欲しがるのが庭師のことなのに、どこか淡々としているところが気になりました。

1

原作も読んでみたい

原作未読です。
すみません、冒頭の3ページはいったい?本編とちょっと雰囲気違う感じがしましたが2度目に読んだときわかりました。
これ、時系列的には2話目の休暇の過ごし方1が先なんですね~。
この本では、資産家で浮世離れした茅島澄人氏が庭師に恋をして一緒に暮らし始めるまでが描かれています。
澄人と付き合いながらも戸惑い、今後のことを考えていた庭師も澄人の決心を聞いて覚悟を決めます。
執事の波多野、秘書兼話し相手の小泉もなかなか良い味出しています♪

1

純粋無垢

新装版が発売され、そして今度はコミカライズされるとあって
イメージ崩れたらどうしようと思ってましたが。
麻々原さん作画でも違和感はなかったです。
(澄人さんの雰囲気は日高さんより好みだったかも。)
原作が好きな話であればあるほど、
作画がイメージに合わないと悲しい過ぎる。
旧版を入れると3人の方が描いてるんだよな。

でもやはり小説を読んでいるとちょっとアッサリに思えてしまう。
コミカライズされると、こればかりはどうしようもないのかなぁ。

ストーリーは本当に大好きvv
リーフノベルズで何度も何度も読み返しました。
この澄人さんが本当にいい味出してる。
何不自由なく、穢れもなく、大事に育てられ(見守られ)てきたのでしょう。
庭師の態度にもストレートに返していく澄人さんがいい。

原作を読まれてない方には是非そちらを読んでもらいたい作品です。

4

イメージがぴったりすぎる!

麻々原さんのイラストは、ほんとに美しい。
どの作品を読んでも毎回ドンピシャ好みのカップルなのですが、この二人がこれほどイメージ通りとは!
庭師×富豪…に、庭師!!これがいけません。植木職人や庭師に激弱な私は、キャラの職種がそれだけでどんぶりメシ3杯はイケるっていうのに、この庭師がまた、大人でちょっとだけ意地悪で、包容力もあって男っぷりがいい!
そして庭師本人の視点でお話が進むので、焦れていたり苛ついていたり、余裕ありげだけど実は結構嫉妬してたりなどの負の感情がよくわかるところが、更にグッとくるのです。

茅島氏がまたね…!清楚でクールでお育ち良くて、ちょっと天然ですが、庭師の前ではたよりなくいじらしく可愛らしくて、庇護欲&支配欲をそそるっちゅうもんです。
何もかもを持っているのに、いや、それゆえになんでしょうな。自分のやりたいことが特にない茅島氏。
両親は莫大な財産を残して他界してしまい、身の回りのことはすべて人に任せ、孤独で毎日ただ流れるように過ごしている…人にとっての幸せとはなんだと思わずにいられない。
そんな茅島氏が、初めて自分から欲しいと思ったもの(人)が庭師だったわけですが、手に入れようとする行動が唐突で、変な打算がなく直球な分、庭師もかえってぐらつくんですよねえ。

5

ふわっふわ

表紙、美しいです。窮鼠&俎上を思わせます~。
帯にバーンと"庭師×富豪"と書いてあったのに、
読み始め、富豪攻めと思ってました(また勘違い)
BLによくある富豪やら社長やらが家や職を無くした
少年や青年を拾う話ではありません(笑)

無職の若き富豪・茅島氏とおかかえの庭師って設定が
BLファンタジーに輪をかけます。ふわっふわですv
茅島氏は、富豪に漏れなく非常識です。
やってることは強引なのに、なぜかストイックさを感じてしまうのは
あっさりとした絵のせいでしょうか?
天然でぼーっとしていて、坊ちゃんらしく初々しくて、でも強引。
なにげに最強!?(笑)
「でも早く(わたしを)好きになれ」言ってみたいよ!w

淡々としているようで、着実にお互いに執着していく様子が
よかったです!
庭師さん振り回され気味ですが。

夜の営みをもっと細かく描いて欲しかった!
ベットの中では下克上なところを。(でも敬語。萌ゆる!)
おぼこい茅島氏を手取り足取り腰取りなところを!

コミックスの後に収録されてる、ラフマニノフ(茅島氏のお犬様)視点の
小説もよかった。ラフマニノフいいこ~v
もっと出張って欲しかったかも。
いっそライバル意識むき出しなくらいに(笑)

商業誌のコミックスでこの形態(漫画+小説の抱き合わせ)は
めずらしいんじゃないかと思ったり。
同人誌(合同誌)ではよく見かける気がするけど。
私は結構この形態好きです。

原作小説は未読ですが、小説も読んでみたいし、
小説はもっと長いみたいなので、漫画で続きも読みたい作品です!

この作品が好きな人は「恒久の在り処」サクラサクヤ も好きかも。

1

大富豪で無職。

私と茅島氏の出会いは旧版のリーフノベルでした。
まさか文庫で復刊そしてコミック化されるとは!
知った時は大変嬉しかった。

とんでもない大富豪で、無職。
はじめ原作小説を読んだ時はけっこう衝撃でした。
働いていない!
無職!
ありえん!

BLに出て来るお金持ちは、社長・貴族・王子様とかそういう人たちが多かった。
いずれも無職とは言い難い立場にあり、なにかしら動き働いているというイメージなのです。

しかし、しっかり作中にも「茅島氏は無職である」と。
とりあえず、この辺りからもう心鷲掴みされていました。
いったいどんな話になるのだろう、と。

そして、主人公たる登場人物の名前。
茅島氏は茅島澄人とフルネームが出てきますが、庭師は名前が一切出てきません。
茅島氏も「お前」などと呼びます。
名前が出てこないことが少し残念でもあり、逆に名前が出てこずに茅島氏が「お前」と呼ぶことで、彼がやはり傅かれる立場の人間なんだな、と思わせられるのです。
そんな本来、傅かれるべき茅島氏に逆らい自分の良いように振舞うのが庭師なのでしょう。

原作小説ももちろん好きですが、コミック版もかなり素敵な仕上がり。

麻々原さんの描く人物はどことなくノーブルな雰囲気が漂っています。
ある意味…血の通っていない冷たい雰囲気、もしくは高貴過ぎて近づけない雰囲気を持つイメージ。
そんな作画が茅島氏にぴったり過ぎて。
ナイスチョイス!と震えました。

無表情で何を考えているのか分からない茅島氏が、庭師に見せる感情的な表情は美しくもあり、可愛くもあり、色っぽくもあり。
甘さを含んで頬を染める表情など、なんと可愛いお顔!
あぁ、茅島氏の気持ちはどうしようもなく庭師に向いているのだ!とトキメキがとまりません。

コミック版で何が秀逸かというと、私としては茅島氏の表情ではないかと。
もちろん作画やその他もろもろも素晴らしいです。

庭師が初め「あんたのことが好きだと感じられない」と突っぱねれば、これから自分のことを知っていけばいいと言い募る茅島氏の表情がいい。
うつむき加減で自信がなさそう。
きっと滅多にしない表情なんだろうと思うと、なおさら萌えてしまいます。

普段は眉をピクリとも動かさない表情なのに庭師の彼に対し、彼の心が欲しくて、彼が欲しくてこんなにも一生懸命になっていると。
表情が変わるたびにそう思ってしまうのです。

傲慢で高飛車だが素直で健気な茅島氏。
傲慢だが世間を知っている分、ある意味世間を上手く渡っている庭師。

初めは茅島氏の庭師の彼への気持ちが大きく思えますが、ふたりの気持ちがだんだんと同じ位置に近づき重なっていく静かな、もしくは少し淡々としている流れが大変心地よいのです。

しっとりとした物語が読みたくなると手に取る1冊です。

余談ですが、近所でたまにボルゾイを散歩させているご婦人を見かけます。
ラフマニノフと心の中でそっと呼んでいます。

9

大金持ち設定が生きてる

原作未読です。
原作の遠野春日さんは私の趣味とはズレてる作家さんなのであまり期待してなかったんですが、麻々原絵里依さんの絵によって描かれて茅島氏と庭師の世界、めちゃくちゃ面白かったです。
大金持ちな設定はBLには多いけど、その設定がストーリーの中でちゃんと生きてました。てゆか大金持ちだからこそ成り立つ話でありキャラなんだよね。
茅島氏の浮世離れしたエキセントリックな性格は、めちゃくちゃ可愛いし。
庭師はそんな茅島氏にほだされ、惹かれていき、愛してしまう。嫉妬するようになり、最後にはもう手放せないと思う。
身体を重ねるごとに愛が深まる。きちんと段階を追って強くなっていくその心情変化に胸がキュンキュンしました。

ちなみに私、庭師に名前がないの、今ここでほかの方のレビューを読んではじめて気づきました。
そういや名前がなかった!w
名前を出さないこの演出も心憎いですねー。

2

なかなか

どんな感じになるんだろう、と期待半分、不安半分だったんですが、予想外によかったです。続きも書いてくれるそうなので、これからも楽しみ。でも、できたら文庫分の挿絵も、麻々原さんに描いてほしかったかなあ。それが残念。

0

浮世絵離れれした茅島氏の雰囲気が伝わります

先に小説版の、日高様の挿絵で読みました。

正直、小説版で読んだイメージで読むと、小説とコミックの情報量の差からイメージが壊れる可能性があります。
日高様のイラストもとてもマッチしていました。

でも、麻々原様のコミックは、茅島氏の浮世離れしたイメージに、とても合います。
こちらはこちらで、茅島氏の可愛いらしさがでています。

大好きな小説を大好きな漫画家様で読めるなんてなんて幸せなんでしょうか!!

続きが読みたいです。

書き下ろしではありませんが、オマケでラフマニノフ視点のショート小説が入っています。

2

麻々原さんの画と主人公高貴さがベストマッチvvv

主人公茅島氏の育ちの良さとか物腰・雰囲気と麻々原さんの画がすごくマッチしていてすごくいいvv 小説の方も読んで、小説の挿絵は日高さんでしたが小説はやはり文章だけに情景とか雰囲気とか全体を想像させられることが強くでてたかな。やはりコミックになると焦点がしっかり人物に当たっているので理解しやすいし、茅島氏がかわいいvv
それに相手の庭師!!淡白かと思いきや意外に男強さっていうか強引なところもあり そこがまた素敵vvv それにしても、うまい具合に最後の最後までに庭師の名前が出てこない!気にせずに読めるんだけど・・・っていうか読み終わるまで気づかない。やっぱり気になる!!! いったいどんな名前だったんだろう

2

キュンとくる・・・

やんごとなき筋とも縁が深い孤独な資産家が、庭師を好きになる・・・。
その設定だけで萌えました。

原作は読んだことないけど、漫画の雰囲気のだと優雅な貴族の秘め事みたいな感じ。
でも真実の愛を確かめ合う二人が情熱的で・・・


読み進めるたびに絡まってゆく二人の関係に釘付けになりました。
そして確かな絆が生まれてゆく・・・。


日常はおたがいの立場を守る、主人と庭師。
夜は、主人を腹の下に敷きながら傲慢に命令、翻弄してゆき、自らも翻弄されてゆく庭師・・・。

キュンとくる・・・

4

スタイリッシュな画面。

遠野春日さんの小説のマンガ版ですね。
私は小説読んでなくてCDから入ったんですが、そのせいか全部音声付で楽しめました♪

茅島氏というのがスゴク独特の人物なのですが、麻々原さんの絵には合ってた気がします。
抑揚のない感情の見えない感じというか…。
それでいて些細なことで嬉しく思ったりもする人なのですが。
CDを聞いてた時に自分が思ってたのと違う表情のところとかもあったりして、ああそうなのかと思ってみたり。
CDにはなかったエピソードがあったりCDにあったエピソードが削られてる部分もあったけどうまくまとめられてたかなと思います。

欲を言えば、ベッドシーンでの色気がもうちょっと欲しかったかなと。
どちらかといえば麻々原さんの絵ってサラッとしたイメージなので。
CDの方がそういう意味では色気があったかなと。

小説版は読んでないんですが、文庫版のイラストが日高ショーコさんということで。
日高さんの描く茅島氏のマンガも読んでみたいなぁと思いました。

3

静かに燃え上がるようで素敵

富豪と庭師という設定に惹かれて購入。
原作を読んだことはありませんが、遠野さんは好きな作家さんなので期待して読みました。

何事にもあまり興味を示さない資産家が、庭師だけは違うというのがうまく表現されていて、茅島氏可愛い…!!という感じでした。
2人の気持ちが静かに燃え上がっていくようで、最初は一線を引いたように見えたのに、いつの間にか手放せない存在になっていたというのが、素敵。
そしてそれが唐突ではなく、自然に距離が近づく様子がまた素敵。
いろいろと端折ってるのかな…?と思う点もありましたが、最後まであまり違和感なく読めました。きっと、原作を読めばより2人の気持ちなどもっと深く理解できるんだと思います。
その点がおしい所ですが、原作有りの漫画はそういうものかなと思ったり。

野々原さんの絵と雰囲気が、話の世界観に合っていてよかったです。
表紙も扉絵も背景も人物も、ただただ美しく、うっとりしました。

原作も読んでみたいなと思います。

5

富豪と庭師の、優雅で情熱的な恋

どこか浮世離れした孤独な資産家茅島氏と、そんな彼が生まれて初めて心奪われた雇われ庭師の男。
二人の関係は、茅島氏の突然の行動から始まります。

クールでセクシーな麻々原さんの絵が、この物語の独特な雰囲気に非常にハマってます。
英国式庭園、優雅なティータイム、茅島氏・・・うっとりするほど素敵です。

突然庭師の家を訪れて口説いたり、高貴な身分ゆえの高慢さがあるのかと思いきや。あれ?実はすごく健気で可愛い?
一冊読み終わる頃にはすっかり茅島氏の魅力にやられてました。
突然の行動の裏には、庭師への想いと茅島氏の不器用さが窺えます。
庭師のことがとても好きで、必死だったんですね。
普段はぼんやりとして表情を変えない茅島氏が、庭師の前でだけ、照れたり、悲しんだり、喜んだりする様は本当に可愛い。
本気になってはいけないと思いつつも、惹かれてしまう庭師の葛藤も切なく、二人の間の「身分」というハードルがたまらないスパイスになってます。

原作は未読なのですが、小説が復刊されているそうなので嬉しい限りです。
茅島氏と庭師の物語をもっと楽しめるなんて、幸せ。

7

茅島氏、可愛いですね。

ちるちるで上位にランキングしていたので買ってみました。
買ってよかったなと思います。

茅島氏は働かなくても一生生きていけるほどの莫大な財産を引き継いだので今は無職。
でも、お金持ち!
茅島氏は何にも執着せず、感情が表に出ることはない。
そんな茅島氏が唯一執着するのが茅島邸の庭師であった。

最初、庭師は一線引いてお付き合いしている感じかと思っていました。
跡取りを残さなければならない茅島氏を本気で相手するのはダメだと思ったようですね。
でも、ほとんど感情が表に出ない、また何にも執着を見せない茅島氏が自分を好きだという
あの可愛らしさ。
どこまで我慢できるかな、と思って読んでました。

しかし、茅島氏も庭師の気を引こうと気のない相手とキスしたり、それが庭師にちゃんと見えるようにしたりと、策士?
でも、一日一緒に過ごせると分かった時のあの喜びよう!まさに天使!
可愛かったです。

茅島氏は原作は小説で、4、5、6月と連続で復刊するようですね。
いまのところ2巻まで出ているのか。
漫画読んでみて面白かったし、Maikaさんもお勧めと言っているので
買ってみようと思います。

3

やんごとなきお方の恋愛事情

遠野さんの小説は読んだことがない私です。
当然原作は未読、茅島さま初体験です。
まず作品の浮世離れした雰囲気に、読んでいて現実を忘れました(笑)

真のやんごとなきお方は、ご自分の影響力をよくご存知で、
不用意な言動を避け、なるべく感情を抑えて生活なさなると、
以前なにかの本で読んだことがありますが。
茅島さまは正に真のやんごとなきお方で、うっとりでした。

望めば何でも手に入る恵まれた環境で育った為に、
かえって無欲になった茅島さまが、
初めて自分から欲しいと思ったのが庭師なんでしょうね。
低温で淡々とした風情でも、庭師に結構必死で一途な不器用な茅島さま。
言動がいちいち可愛くてツボでした。

静かに淡々と進む物語ですが最後まで退屈せず、
二人の胸の内に燃え盛る恋の炎をビシビシ感じて胸キュンです。
大人のロマンチックな御伽噺みたいで、素敵な作品でした。
コミックス続刊希望です。

2

原作とはまた違った雰囲気で

原作が好きで読んでみました。
原作を読んだときもちょっと変わった話だなぁと思いましたが、もっと現実離れした感じに思えたんです。
絵本とかファンタジックな感じに。
今回コミックを読んで、むしろこちらの方が絵で見てるのに現実味がありましたね。
しっかりとした感じに描かれていて、人物達が地に足を付けて感じられました。
久々に原作も読み直したいと思いましたし(新装版も買うことにしました)コミックも続きを読みたいですね。

4

Maika

tyanponさんへ
古いですね、最初はリーフだったとおもうんですよ。だから廃刊になっていてそれで今回新装版なんでしょうね。
遠野さんはたくさんの作品を書いていらっしゃいますが、この作品がかなり人気があったと言うことなんでしょうか?
私も好きだったので嬉しいです。小説もお薦めですよ!

今日はいままでで一番いい日だ

マイフェイバリット作品の中では、今のところ不動の1位である「茅島氏の優雅な生活」。
昨年の夏に「花音DX」誌上で本作の連載が始まってから、私の心はガッツリと茅島氏に持っていかれてしまい、絶版になってしまったリーフ出版の原作小説を入手し、2か月に1度の漫画の掲載を待ち続ける・・・という状態だった。
そうして念願のコミックス発売、そして原作小説の復刊と、最近は嬉しいニュースも立て続けだ。
そんなわけで「子連れオオカミ」の時は早売りを期待して前日に書店へ出向いたものの空振りであったので、今回は朝一番に購入しに行った・・・という、とても思い入れの強い1冊となった。

前置きが長くなったが・・・今回コミカライズされたものは、3冊出ている原作小説で言うと、1冊目の内容にあたる。
この作品には面白い仕掛けが2つあり、それはエピソードが時系列通りに並ばず逆配置の構成になっていることと、攻めである庭師の氏名が伏せられているところである。
これは今回のコミックス化にあたってもきちんと踏襲されている。

感想についてはリーフの旧版小説の方で熱くレビューし過ぎたので(笑)、出来るだけ重複する部分は割愛したいところだが・・・やはり感動してしまうのは同じシーンなので、繰り返しの内容になってしまうことをご了承願いたい。
それは茅島氏が彼と関係を持てた時から既に死後の事までをきちんと考え、一生を独身で通すことを決めていたというくだりである。
ここは何度読んでも胸を衝かれる。
それが当たり前のように言い放つ茅島氏に、彼は自分の器の小ささと、茅島氏の自分に対する愛の深さを思い知る。
何でも手に入る茅島氏が彼の心だけがどうしても手に入らないと、苦しげに彼にしがみつく。
こんな健気な人っているだろうか。
せめてこの先は出来るだけ氏を悲しませないように、そしてささやかな幸せを与え続けてあげて欲しいと切実に思った。

麻々原絵里依の描く茅島氏ワールドは、氏の高貴さと健気さ、そして彼の精悍さと傲慢さを、原作そのままに再現している。
少し硬質な絵里依さんの絵柄も、作品世界にとてもマッチしていた。
またルチル文庫から復刊される原作小説の挿絵は日高ショーコで決定しているが、こちらもまた楽しみで仕方がない。
ちなみにドラマCDも以前に発売されているので、どの形からでも良いから、多くの人に茅島氏を知ってもらえたらなと思う。

蛇足ではあるが、今回も表紙の素敵さにハッ!と目を奪われた。
絵の事が何も分からない私なので、技術的なことは説明できないものの、ここまで何度も何度も直観的に惹かれてしまうと言うのは、やはりスゴイことじゃないだろうか。
名和田耕平デザイン事務所、ここの仕事には今後も大注目である。

16

乱菊

>久江羽さま
「茅島さま」は本当に面白いですよね~。
私は今回のコミックスを雑誌で読んでから、茅島ワールドに引き込まれましたヨ。
新装版を読んでもまた同じとこでウルッとくると思います、私。
しかしぼーっとしているようで、やはりそうじゃなかったのか・・・茅島氏(笑)
感情の出し方がちょっと下手なだけなんですね、あれって。
そしてそれが庭師の彼によって解きほぐされて人間味を増してゆく成長っぷりも、このお話の面白いとこですよね★
あ~新装版たのしみ。

久江羽

>乱菊さま

こんばんは、コメントありがとうございました。
私の記憶容量は大変少ないので、正直細かいところまで覚えていないのですが、それでもこの作品のおかげで、遠野ワールドに踏み込んでしまった記憶はあります。確か、知り合いに「茅島さま」が面白いと薦められたのでした。

そして私も、乱菊さんがおっしゃる、
【それは茅島氏が彼と関係を持てた時から既に死後の事までをきちんと考え、一生を独身で通すことを決めていたというくだりである】
の部分にいたく感動した一人です。

優雅だなあ

庭師×富豪。
雨の日に庭師の家に自ら赴き、「好きだ」と告白した茅島氏。
不器用な茅島氏が可愛かったですw感情をあまり表にださず、とにかく優雅でした。
一途に「好き」だという茅島氏に初めこそ戸惑っていた庭師ですが、だんだん惹かれていき、最後には秘書に嫉妬までするようになったのは大きな変化だなと思いましたw
庭師が茅島氏にちょっと意地悪なこと言うのにも萌えましたw

エロもよかったです(*´Д`)
庭師が道具を使って色々試したくなると言っていましたが、結局それはなかったなあ。いつかみてみたいですw
茅島氏が「お前が好きだ」って何度も言うのが可愛かったです。麻々原絵里依先生の絵もとても合っていました。
私もまだ原作小説読んだことがないのですが、これで原作小説に興味持つ方もでてくるかもしれませんね*

1

素直でぼんやりで健気なボンボン・・・無敵?

麻々原絵里依さんのイラストの栄える美しい表紙に惹かれ、ふらふらと手に取ってしまったのが、この作品です。花音さんでも、こんなシックな装丁があるんだ!(失礼)と思ってしまったくらいです。中身の一話ごとの表紙の文字フォントも美しい・・・お話の雰囲気によく合っていると思いました。
しかしコレ、いつの時代の話なんだろう。現代?だよね?でも、夜会とか晩餐会とか執事とか・・・まぁ、浮世離れした感はよく出ていると思うので、その辺は追及するのはやめよう。ちなみに、私は原作未読です。

<簡単なあらすじ>
茅島澄人は、名門で資産家の茅島家の若き当主である。突然の事故で両親を失い天涯孤独の彼は、広大な土地屋敷と莫大な財産を持ち、職にも就かず毎日を優雅に暮らしている。何事にも執着せず飄々と暮らしているかに見えた彼が、唯一欲しいと思った相手は茅島家の若い庭師だった。ある嵐の夜、突然庭師のアパートを訪ねた澄人は、驚く庭師に「好きだ」と告白し、彼をベッドに誘う。今まで殆ど口を聞いたこともなかった雇い主からいきなり告白されて、最初は断った庭師だったが、澄人の意外なほどの素直さに引き込まれてしまう・・・

麻々原さんのスタイリッシュな絵を堪能しました~。ちょっと粗雑な庭師も素敵だし、茅島氏のボーッとした感じも可愛くていいです。このぼんやり受けぶりは、高永ひなこさんの「君が恋に溺れる」の礼一郎さんを彷彿とさせます!育ちのいい人ってこんな感じなのかしら。妙に素直なのが可愛いんですよねぇ。その素直さは、驚くほどで、例えば庭師の意地悪にもこんな風↓に答えてしまいます。

庭師(後ろに色々入れてみたいと提案)「電気で動くのや俺のよりもっと太くて長い張型があると思うんだが」「だめならしない」←この辺が意地わる~
澄人「お前がしたいのなら・・・わたしはこれで充分だがお前にも楽しんで欲しいから」「したいのならすればいい」(頬を染めて涙目で言ってます)

温度の低いイメージの澄人ですが、常に庭師にだけは一生懸命で、そこが健気なんですね。健気受けが好きな方にはお勧めかと思います。最初は澄人の一方方向な求愛だったのが(だから↑のような意地悪を言われる)、徐々に庭師の気持ちも変化していく訳ですが、その気持ちも良く分かるよ・・・あんなに健気で可愛いんだもんなぁ~
しかし、私が一番気に入ったのは執事の波多野です!あまりの主人思いの優しさに感動して泣きそうになりました。この作品に出てくる人々は誰もが皆優しいので、読後感が気持ちいいです。ほのぼのしました。
あと、麻々原さんの作品でこんなにベッドシーンが多いのは珍しい気が!全作品を読んでいる訳ではありませんが・・・

5

小説の世界観がそのままでうれしい

原作もの、それも原作が相当いいものの場合、漫画化されるとガッカリしてしまうものが多いのですが、大丈夫だった、OKだった、満足しました。
そもそも、小説のイラスト(リーフ版)は史堂櫂氏なので、どうして麻々原氏に白羽の矢が立ったのかと思ったのですが、いきさつはともかく、雰囲気を壊すことなく新しい作品として表現されており、問題がありませんでした。

両親の事故死により若くして資産家・茅島家当主となった茅島氏と先代に雇われた庭師との、静かで情熱的な愛のお話。
美形でおっとりとしていて喜怒哀楽の波が小さく、寡黙でもあるので、高慢で何も感じていないように見える茅島氏ですが、動じないだけで決して高慢なわけではなく、するべきことはし、言うべきことは言い、受け入れるべきものは受け入れらる大人な人です。
淡々と過ごしている茅島氏が庭師に恋をし、告白し、受け入れられ、愛を育てていくという、ただそれだけのお話なのに、茅島さまだからこその味があるのです。
いわゆる一般的な生活臭のない茅島さまと一般人過ぎる庭師との関係が絶妙なバランスで、茅島さまの意外に大胆な行動や小さな嫉妬、静かに外堀から固めていく用意周到さなどと、富豪相手に卑屈にならず懐深く抱き込んでいるようにみえる庭師が実はけっこう茅島さまの手のひらの上で・・・なところがなんとも心地いい面白さです。
執事の波多野さんもいいキャラクターだ。

絵柄も上品で、特に私のお気に入りは正装の茅島さま。七三分けのヘアスタイルにしてくれてありがとー!綺麗だよ綺麗だよ。

あとがきで、大変だった旨が書かれていましたが、次はないのでしょうか?続きも描いてほしいものです。

2

乱菊

こんばんは♪
さすが久江羽さん、原作も読んでらしたんですね~。
私もリーフ版を貪るように読みました!
レイターさんは史堂櫂さん→麻々原絵里依さん→日高ショーコさんと次々変わっていきますが、どうなんでしょうかねー。
日高さんのものはまだ見ていないのでなんとも言えませんが。
私は絵里依さんが結構お気に入りだったので、ちょっと残念ですが・・・まあ色んな大人の事情があるんでしょうね(笑)

続き描いてほしいですよね!
私も同感です。
1冊だけじゃ物足りないですもの~。
原作の1冊目も全てコミカライズされているわけじゃないですしね。
そして原作の復刊が楽しみです。
書き下ろし・・・ありますよねっ。
ああああ、待ちきれない。゚+.(・∀・)゚+.゚

たまらん!

激しい描写はないが、淡々と綴られる二人の流れが特徴的でした。
とても静かで穏やかなんだけど、ふつふつと湧いてくる思いが嫉妬だっり、刹那だったり。
どこまでもスタイリッシュで、例え上手く行かないことでも激情に走る事がない。
一生困る事のない資産を持っていても、好きな男の心だけは手に入らない…と悩むお坊ちゃんと、家の繁栄の為、いつか結婚してしまう彼と別れる日が来た時、辛くならないように心をセーブする庭師。
体は繋げてもどこか重ならない気持ちは、言葉に表さなくても解ってしまう。
独特に切ないムードが漂っていて、最後までしっかりキュンキュンさせてもらえました。
資産家の跡継ぎと庭師という、身分違いに悩みながらも、緩やかに愛情を深めていく二人がとてもキレイです。



7

詩的で美しくて素直

美麗でスッキリとした麻々原氏の作画と、浮世離れした主人公・茅島氏のキャラが大変マッチしていると思います。

原作は未読なのですが、原作者遠野氏の他作品はいくつか読んでいたおかげか、ある程度の世界観やキャラ性などは把握しやすかったです。
シーンの抜き取り方がザックリしていてコラージュのような印象も受けますが、ストーリーが把握しきれないほど説明不足というわけでもなく、出来の良いプロモーションビデオを見ているようでした。
悪い言い方をすると少し薄味…というか、物足りなさが残るのですが、息抜きしたい時など、難しいことを考えずにさらっと読むにはぴったりな本だと思います。

非常に原作への興味がわいたので、文庫版で再販が決定しているようなのでこの機会に原作にも触れてみたいと思います。

2

乱菊

こんばんは♪
やはり原作の方が内容が濃くてオススメですヨ。
ぜひぜひ新装版を読んでいただきたいです~。
そして原作を読んだ上で、今回のコミックスを読むと、原作の雰囲気を壊していない良い出来だなあ・・・と、感じられるかと思います!

・・・って、茅島氏の回し者のようですな(;´∀`)
いいんです、それくらい大好きな作品なんで宣伝したいっ!
そんな気分です★

激しさはないのに

ある日突然雇い主の旦那様が、庭師の元に告白しにくる。
戸惑っていたものの結局庭師の方も主人にすっかりハマってしまう。。

ということが非常に淡々と描かれているのですが
間の取り方やら、表情の描写がとてもステキです。
だんだんと庭師が主人にハマっていく様子にとても胸が締め付けられました。
性的表現も過剰ではなく良くも悪くもあっさりと綺麗に描かれています。
切ないけれど切なすぎず、甘いけれど甘すぎない。
原作の小説も読みたい!と思いました。

5

この作品が収納されている本棚

マンスリーレビューランキング(コミック)一覧を見る>>

PAGE TOP