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策略上手な公務員×狼の皮を被った哀れな羊のトラップラブ!
攻めの緒形がなんとも私のツボにハマってしまい、萌えまくりました。
男女関係なく節操なしの佐伯ですが、普段は攻めのおひと。
ところが隣に越してきた緒形は優しく、公務員という彼と何だかんだと交流しながら惹かれていくんですが、どうやらあんまり良くない同僚を好きらしい。しかも昔助けられた?
でもって練習に、と佐伯を抱いてしまう。佐伯の方も初めて抱かれる側になって、ますます緒形に惹かれていく。
まぁ、題材的には公務員=刑事という王道設定なんですが、ディテールがよく書かれていて、佐伯がただの土木屋ではなく、その仕事に熱意と愛情を持っており、その真面目さに読んでいて凄いなと思うんです。働きながら、夜学の土木建築を学びたい、そんな彼を緒形もきっと好きになったんだろうなと。
佐伯を、決して見た目や体躯はそんなことないのに「かわいい」を連発する緒形が良いんですよね。きっと緒形から見たら佐伯はホントに素直で真面目でかわいいヤツ何でしょう。
結局、緒形は何歳だったんだろう?
というような疑問もありながら、まぁ二人が仲良しならいいかーと思うのでした。
もうすこし彼らを見ていたいと思う感じの終わり方でしたが、続編もあると。
やはり良い作品だと後続が出るのが嬉しいです。
評価は神です。なぜ最初に神にしなかったのか!
何度目かの再読です。何回読んでもハラハラドキドキキュンキュンします。
これは再読で二度美味しいのではないでしょうか?
厚さは薄いですが内容はとっても濃いです。波乱万丈にほのぼのや切ない恋心や嫉妬や大事件などなど盛りだくさんです。
再読すると、あぁこの時緒方は…とか分かって読むとさらに楽しいですよ。
もう何回も読んでてなんとレビューすればよいやら。気力がわかなくて大好きなこの作品を読んでみたらのめり込みました。一気読みです。
何度読んでもいい!
切ない恋心、榛原を通した緒方の想い、緒方の正体、可愛い佐伯。
完璧です!最高です!
未読の方はぜひ読んでみてください。
既読の方はもう一度読んでみてください。
疲れも吹き飛びました。
ちなみに続編もありますよ。
未読の方、どうかネタバレを見ずに読んで下さい。二作目『その男、侵入禁止』の作品情報も微妙にネタバレ入っているので、そちらも確認せず読んで下さい。この作品、本当に面白いです。
そう長くはない腐女子歴ですが、BL小説Myベストランキング上位に迷いなくあげられます。
個人的には、この作品の面白さはミステリー小説のそれに近い感じがしました。所々に伏線が丁寧に張られて、しばらくしてから「ああ、そういうことね」となることがあったり。読み終わった後、きっともう一度読み返したくなります。そういう面白さです。
あぁ〜…悲しいかな、私の乏しい語彙力ではこの作品の面白さをうまく説明できない(泣)
どうか、どうか読んで下さい! 面白いですから! なにとぞ!
Q. ふ〜ん。でもそれじゃあ、BL的な萌えは少ないんじゃないの?
A. いえいえ! 小説としての純粋な面白さはもちろん、BLとしての面白さも折り紙付きですので安心してください。萌えもたっぷりです!
それと、登場人物たちの性格もとても好感を持てて良かったですね。
まず主人公の佐伯くんが本当に好青年です。自分の仕事に誇りを持って取り組んでいるし、将来のこともしっかり考えているし。彼にカリスマ性があるというのも納得。実はなかなかな人たらしなんじゃないかな。今後攻めは気苦労が絶えなそう。
しかしこの作品、今のところ二巻までなんですよね。すごく残念…。人たらしの佐伯くんが事件ホイホイしちゃう感じでシリーズ化したら面白そうなのに。
とにかく面白い作品ですので、気になった方はぜひ読んでみて下さい♪
面白かった!
物騒で不穏な導入部分、それがどう繋がっていくのか、まったく予想ができない。
張り巡らされた意味深な伏線。何か意味があるに違いないと思うのだけど、それがどう展開されていくのか予測ができないので、本を捲る手が止まらない。
お話の謎を解いていく楽しみがある一方で、巧みな攻め攻め攻防が繰り広げられるところがこれまた良かったです。
公務員だと言うけど、それにしては謎が多い隣人の緒方。
物腰穏やかなのに、肉体労働者の敬介よりも力があるとか只者ではない。
お隣さん同士で仲良く過ごすうち恋心を抱くようになった敬介だけど、緒方は敬介の同僚でいいところなど一つもない粗暴な男・榛原を好きだから恋に協力して欲しいと言い出します。
失恋確定で凹む気持ちを隠しつつ男同士のやり方を教えるから…と持ちかけ、緒方を抱くつもりだったのに、まさかいいように喘がされて抵抗できないほどトロトロにさせられてしまう…!
攻め攻め攻防がお粗末なドタバタ劇ではなく、抗えない雰囲気に持っていく緒方の巧みさが凄くて、絶対にこいつは只者ではないな?こいつって何者なんだろう??と知りたくてたまらなくなるところがとても良かった。
あとがきによると作品のコンセプトは羊の皮を被った狼(緒方)と自分のことを狼だと思っている羊(敬介)だそうで、食ってやるつもりだったのに、ペロリと丸ごと食べられちゃってかわいいかわいいされちゃってるバリタチの敬介が、これまたかわいかった。
本編はずっと敬介(受け)視点だったけど、描き下ろしでは初めて緒方視点で描かれているので、表の顔と敬介の前とのギャップ、敬介に対するデレ甘が伝わってきて、これまた良かったです。
お話も後半、一気に畳み掛けてくる展開で、伏線も綺麗に回収されているし小説としても面白くて満足。
電子書籍で読了。挿絵もあとがきもあります。
成宮さんの作品で大変高評価の一冊。
確かに面白い!
多くの方がレビューを寄せていらっしゃるので、感想だけ書きますね。
9年前の作品なのでレビューも最新で3年前なのですけれど、これ、殿堂入りの面白さだと思います。
お話の構成が、興味をずっと引っ張る形になっているのです。
不穏なプロロークがあって、そこから反転。敬介の、割と平穏な土木作業員としての日常が描かれ始めるんです。登場するのも、理知的で穏やかな隣人の緒方。一緒に買った姪の誕生祝いを持って敬介が実家を訪れるシーンだとか、敬介が自分の将来のために大学進学を考えていることを緒方に話すシーンなんてむしろ『ほのぼの』だったり『爽やか』だったりしているんですよ。読んでて「あれ?あれれーぇ?」って思っちゃうほど。
だけど、プロローグで示された不穏な感じが常にお話の底に流れているんですね。(これのおかげで『推理もの』としての驚きは若干少なくなっています。でも、この基調があったからこそ、物語全体のトーンが一定になっていて、ちぐはぐな感じがしないのだと思うのですよね)
加えて、キャラクター造形が素晴らしい。
遊んでいるくせに恋を知らず、それを自覚した途端に一気に可愛らしくなってしまう敬介や、キョーレツな二面性を持つ緒方(『燃えるブンブン』っていう、ものすごく古い歌を思い出したんですけど知らないか。知らないよね)、徹底的に小物の榛原、ワルのくせにやたら魅力的な高橋、それと、敬介の家族やアルバイトの交通整理のおじさんまで、もう、出てくる人達全員のキャラが立っているんですよ。
よく「緩急がついた○○」って言いますよね?
このお話は実に緩急がついた小説だと思うのです。
おまけに『緩』から『急』に移る時が、本当に急なのね。
「バタバタ」っと来るんじゃなくて「ズドーン」って来るんです。
これが素晴らしかった。
萌え欲も満足させていただきましたが、小説読みとしての喜びが大きい一冊。
有名作品ですので既読の方も多いと思いますが、まだの姐様方は是非!