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「茶柱が立った、なんかちょっといいコトありそう」
イシノ先生初読みです。
絵がめちゃくちゃいいですね。
イラストや挿絵のようなアートっぽさ。
背景(時々斜めな線もいい)、インテリア、小物、ファッション…どこを見てもかわいらしくて、雑貨やかわいいものが好きな人にはたまらない世界観ですね。
basso先生や絵津鼓先生の絵がおしゃれという感想を見たことがありますが、私はイシノ先生こそおしゃれな絵だわ〜と思いました。
(私の中でbasso先生の絵はおしゃれというより、めちゃくちゃカッコいい!!のです)
(あと熊猫先生の絵や好みがイシノ先生ぽいなと個人的に感じました)
少年のような椿目線がかわいらしくていいですね。
かわいいものが好きで、かわいいものをつくる人なんだなぁというのがよくわかる。
平岩と再会して、徐々に距離が縮まる感じもいい。
平岩がひとりでごはん食べるのさみしいんじゃないかと椿が電話をかけるのかわゆすぎ。
ちびた色鉛筆を黙って全部削ってくれていた平岩。こんなんきゅんですよ!めちゃくちゃきゅんポイント!!
クリスマスに椿が史生ちゃんだけでなく、お父さんへもお揃いの帽子をプレゼントするのもめっちゃかわいい。
車酔いする椿が、平岩の運転がやさしいのかな…と黙って感謝するのもいい。
全編通して、絵で語ったり、いちいち言葉にせずとも伝わる描写がとても好きです。
そのいちばんの場面は、小学校でお昼ご飯を食べる時、椿が平岩に無言でお茶を渡しているのを小堀くんがはっとした目で見ているコマ。
この2人の関係って…と感じているんですよね。
続いて、椿に家の鍵を渡す平岩。
その流れで、史生ちゃんの入学式に
「お前も出ればいいじゃん もう家族みたいなもんだし」
とくるのが秀逸。
2人の空気のような親密さを第三者の小堀目線で客観視、強調して「家族みたいなもんだし」と初めて言葉にして、椿が感動して泣いちゃう。という。なんてさりげなくかつぐっとくる流れ!!
クールで親バカな平岩がかっこよくてタイプなのも良くて♡ つむじもかわいいし。
椿用のお湯呑みを買っていた平岩。あの時の照れ方かわいかったですね。
椿好みのものを買っているのがさすがです。
シングルファーザーで、まだ手のかかる年頃の史生ちゃんだけど、平岩が育児疲れしているような様子は一切なく。そこはファンタジーに徹しているからなのねと思っていましたが、あとがきに「おとぎ話的」とあり納得しました。
この後「椿だより」を読みます。めちゃくちゃ楽しみです。
萌2に近い萌評価。イシノ先生の描く、ほのぼのした日常の延長線上にあるBLという空気感が改めて好きだなぁと感じました。この『椿びより』では椿の恋心はどんどん育っていくけれど、バツイチ子持ちである平岩の方にはそういう描写はほぼないんですよね。でも、むしろ恋を通り越して、ひとっ飛びに家族のように椿を受け入れていくんです。恐らく本人も無意識のうちにそうなっている。恋人としてより家族として過ごして居心地が良い人と巡り会える方が余程難しいんじゃないかと思うので、こういう始まり方のBLもありだなぁと新しい発見をさせてくれました。続編も楽しみです。
このお話が大好きで、特に忙しくしている椿くんが夜スーパーの帰りに無意識に平岩家に向かってしまい道から平岩を見てなんか元気出る場面とクリスマスの夜に平岩が眠った椿のために用意してあったチキンを片付ける場面に何かを感じて好きなのに、自分が何を感じてるのか説明できない!
史生は可愛いけれど、平岩としては一人で育児しているときのなんとも言えない疲れや孤独も感じていたんじゃないかと思って、大人で友達の枠に入り自分の子供を可愛がる椿との関係はそう言うのを癒やしたんじゃないかと思う
椿がクリスマスの夜、大人同士の飲みが出来なかったの残念だったけれど、きっと平岩の分まで急いで作って寝不足だったんだと思うと純粋な気持ちを形にできる椿がとても可愛く思える
椿は史生と友達だから平岩家に来ているように見えるくらい平岩そっちのけなんだけれど、平岩に近付かれるとドキドキしちゃっていたたまれなくなっちゃう気持ちも持っているのあんまりにも幼くてどうかと思うんだけど、平岩は父親でもあるからなのか幼い椿となんとなく丁度いい不思議な関係
部屋を見上げるときはいつも平岩だけを見ているんだけれど
椿は平岩とどうこうなりたいって思う日が来るんだろうか
イシノアヤ先生が2009年にこの作品を描かれていたという事実が既に愛しい。
最近はジェンダーレス男子とか、話題にもなるし受け入れられてきている感じがするけど、そこに焦点を当てるのがとっても早い。
◾︎平岩(バツイチ子持ち) 椿太郎(手芸作家)
史生(ふみお/平岩の子/女の子)
椿は平岩の後輩小堀くんとか、散髪屋さんとかに"綺麗な人"扱いはされるのですが、それでも完全に男として描かれているところ、イシノアヤ先生が好きになる。朝にはヒゲがしっかり生えて、それを剃る描写を描いてくれる気概よ。一人称も俺だし。
他に特に好きなお話が色鉛筆!!!こっそり削って綺麗に削れる平岩の不器用さと器用さが可愛くて仕方がない。
椿は平岩が好きなんでしょうけれど、恋愛の意味かも曖昧にしつつ、もちろんキスもエッチもありません。それでもキュンとする素敵な作品です。
優しくて温かくて愛おしくていつまでも見守っていたくなるお話と登場人物でした。
偶然再会した椿と平岩。平岩は×1で娘がいる。
近所なんだから遊びに来いよって言われて動揺する椿。臆病で逃げ回ってでも気になって。
普通に会えるようになったら仲良くなってなんだか家族団らんを見ているようでしたね。娘が結びつけるところもあったんでしょう。
椿は平岩にドキドキしてしまって病院行っちゃう人です。ときめいたり落ち込んだり浮かれたり忙しいですね。
平岩も椿に家族のようなもんだからと娘の入学式に呼んだり。
とてもハートフルでした。椿の恋心はどうなっちゃうのかな?平岩には全くその気がなさそうだけど。続巻で進展あるのかなあ。