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表題作 月と茉莉花~月と茉莉花の章~ 1

煬大牙 → 小杉十郎太

月心(水月) → 真殿光昭

その他キャラ
曹火鳥[井上和彦]/ ナレーション[玄田哲章]/ 柏翁[小島敏彦]

あらすじ

「花もお前を見ているぞ。よく見せてやれ。お前のせいでこんなに乱れると…」
三つの大国と、六つの小国が並び立つ、中原と呼ばれる世界。南方の新興国〔えん〕の太子、煬大牙は、攻め滅ぼした隣国・湘で、『水月』と名乗る公子と出会う。視力を失ったことで父王から廃嫡とされ、存在すら認められず、長らく幽閉されていたという水月。感情を殺し、生に執着しない水月に興味を覚えた大牙は、この美しき湘の公子を捕虜として〔えん〕に連れ帰り、『月心』という名を与える。太陽の如く生命力溢れる大牙と、月の如く儚げな月心――二人の運命が、いま交錯する。

作品情報

作品名
月と茉莉花~月と茉莉花の章~(1)
著者
佐倉朱里 
イラスト
雪舟薫 
媒体
CD
作品演出・監督
阿部信行
音楽
宮澤謙
脚本
大知慶一郎
原画・イラスト
雪舟薫
オリジナル媒体
小説
メーカー
インターコミュニケーションズ
シリーズ
月と茉莉花
収録時間
79 分
枚数
1 枚
ふろく
ブックレット: オリジナルサイドストーリー「月下之蘭」
発売日
JANコード
4523513521511
4.4

(12)

(7)

萌々

(3)

(2)

中立

(0)

趣味じゃない

(0)

レビュー数
2
得点
53
評価数
12
平均
4.4 / 5
神率
58.3%

レビュー投稿数2

ベテラン勢の演技を堪能

1枚ながらも聴きごたえあります。
独自の世界をそのまま表現し、スッと引き込むのはインター作品の十八番。

たおやかさと気品あふれる真殿さんが素晴らしい。
小杉さんの苛烈な君主っぷりもさすがです。

ほどよい心情描写がこの作品ではいい方向に出ていて、聴き手がその隙間を埋めながら話へ引き込まれていくように思います。
モノローグ等で説明しすぎず、キャストの演技そのもので聴かせるタイプ。

ベテラン勢の重厚な演技を堪能できる作品です。

0

歴史もの大好き

原作既読。
歴史物ファンタジー大好物なので、期待大。
一国の公子でありながら、盲目故にその存在を顧みられず名も付けられなかった月心(真殿さん)は、自国を滅ぼした国の太子である大牙(小杉さん)に捕虜として敵国に連れてこられる。
清楚で潔い月心に虜になった大牙が、名前まで与えて囲ってしまうお話です。

月心役の真殿さんの嵌りっぷりが凄かった。
小説の方も大好きなんですが、これを聴いた後ではもう月心は真殿さんの声で完全再生ですよ。
なんと清楚で澄んでて、儚げで、艶もあり色っぽいお声なんでしょう……しっとりとした繊細さに思わずため息がこぼれました。
大牙役の小杉さんも、ドスのきいたお声がまさに熱い性格の太子という感じで、まだ若いという事実さえ忘れてしまえば最高でした。

月心が自害しようとするシーンは真殿さんの迫真の演技で、胸が張り裂けそうなくらいせつないです。
大牙の気持ちを考えると、つらくてつらくて、もう視界が霞んでしまうくらい涙が……。
それを知った大牙が、側近の火烏(井上さん)に当たり散らすんですが、井上さんもまた火烏のイメージとぴったりで、大牙を諫める所なんか凄く良かったです。

BGMも変に邪魔していないし、全体通して透き通った印象のあるCDでした。

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