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表題作隣に居るひと

桃子の叔父:西崎彰也
姪の桃子を育てる青年:室瀬玲一

その他の収録作品

  • 月命日
  • その後
  • 月の満ちるところ
  • 明日は明日の

あらすじ

姉の忘れ形見・桃子と暮らす怜一は、桃子の叔父・彰也と恋人同士に。ある日、桃子が怜一のもとを離れるといい…!? 商業誌未発表!
出版社より

作品情報

作品名
隣に居るひと
著者
椎崎夕 
イラスト
竹美家らら 
媒体
小説
出版社
幻冬舎コミックス
レーベル
幻冬舎ルチル文庫
シリーズ
帰る場所
発売日
ISBN
9784344817425
3.1

(13)

(2)

萌々

(2)

(6)

中立

(2)

趣味じゃない

(1)

レビュー数
8
得点
38
評価数
13
平均
3.1 / 5
神率
15.4%

レビュー投稿数8

BLというより人間ドラマ

先に三十二番目〜の方を読んでいたので、梶山先生と玲ちゃんのやり取りの場面はもうなんか辛くて辛くて。
何が辛いかって、2人して全然救われる気がないところですよ。
梶山先生の5年後を知っているからこそ、その5年後まで彼は救われないわけですよね。
だからもう、梶山先生が玲ちゃんに優しくするたび、あ〜梶山先生、これ傷ついた直後やんけぇぇ〜〜となってしまって、余計玲ちゃんの辛さも増幅されて感じるようで読んでいてじたばたしてしまいました。
椎崎先生お得意の不幸を寄せつけた挙句に全部背負って勝手に失踪、自己完結、破滅しかけるの全部を兼ね備えている玲ちゃんですが。
周りに対する卑屈なまでの遠慮は、大事なものが尽く亡くなったり自分の元を去っているからこそなんだろうなぁと読んでいてヒシヒシと伝わってきました。
今更もう、大事なものをまた失うには今までに傷を負いすぎたんだよね。
だけどやっぱり亮子さんとかは、その頑なな玲ちゃんの態度のせいで切ない思いをしてるはずで、これはどこまでお互いを許し合えるのか、というのもテーマのように感じました。
何度傷ついても、また繋がっていく。
そういう繋がりって、なかなかないもんね。

あと、梶山先生がいい所出張りすぎて、西崎さんの存在が薄い!
椎崎先生特有ですね。攻め様の存在感が薄いという笑

けれど、SS書下ろしで西崎さんが散々、それはもう年単位で我慢を強いられてることを知って、少しばかり愛の偉大さを実感&西崎さん、よく頑張ってるね笑 という気持ちに。

今後もこうしてこの2人の関係性はゆ〜〜っくりゆ〜〜っくり確実になっていくんでしょう。

BL感は薄いですけれど、発行当時の作品らしさというか。耽美系というか。重いテーマというか。
2000〜2010年くらいの作品の雰囲気ってすごく好きなので、とっても楽しく読ませて頂きました。

0

読む順番、まちがえました

これって「帰る場所」の続編だったのですね。
多分、2冊揃えて家にあるはずなのに、うっかり読む順番間違えました。
なので、主人公達は、既に想いが通じ合っているはずなのですが、、、

いやぁ、、
こっから始まる関係って、「帰る~」って、どんだけ、、、、
この受けちゃんって、どんだけ、、、、

怜一が災厄引き寄せ体質なのは、この、自分さえ引けばっていういじけた思い上がりのせいとして、西崎も災厄引き寄せ体質なのは、自分を全く肯定していないからで、自分の身内や、身近な人が、こんな風にしていたら、親や、周りの人達は、どれだけ悲しいだろう。
そしてそれは、お互いの恋愛関係にも言えることで、だからこそ二人の関係は、なかなか進みません。

そんな二人でしたが、いろいろ事件が起きて、特に怜一がまわりで自分を心配してくれる人達の存在に気付けたことで、ようやく、ちゃんとした恋愛関係が始まった。

これ、前作から順番に読んでいたら、相当アレしたでしょうね。

0

今度こそ!!

姉の形見の喫茶店を営みながら姪の桃子を育てている室瀬玲一。
桃子の叔父にあたる西崎と恋愛関係になるも、その歩みはひどく穏やかだった。
そんな微妙な二人の元に、桃子の祖父である大企業の会長から桃子と玲一あてのパーティの誘いが届く。
断り切れず、二人そろってパーティに出席する玲一だったが、それは再び桃子と玲一を引き裂く策略の始まりだった……

前回なんだかんだもやっとしたまま終ってしまって、今度こそ幸せになるんだろうな!!と思いながら手に取った続編。
何もかもを自分一人で抱え込もうとする怜一のクセは健在で、相変わらず痛々しい。
もう少し周りに頼ればいいのに!!とヤキモキしました。

そして明かされる梶原先生の意外な過去。
怜一と梶原の、恋ではない相依存的な関係も切なくて、それはそれで萌えた。
けど、この結末において先生のあまりにもなアテウマっぷりに、三十二番目~を再読することを決意しました。

ラストの読み切りまで西崎さんはどんだけ我慢強いの……
それはそれで切ない気分になりました。
もういっそ囲ってしまって好きなだけ甘やかせばいいよ!!
この二人が甘甘になる日はいつなのか、っていうかそもそも来るのか。
頑張れ西崎さん!!

2

やっぱり非BL

評価の「中立」は決してマイナス評価ではありません><

どうしてもBLとして読めないのです。ということで、「中立」。

とは言っても、西崎と冷二は恋人(?)になっているので、ラブではあるんですよね。
でも、普段は長年連れ添った熟年夫婦みたいです。 互いが居るだけで満足という……。
二人だけのときは、冷二は女子中学生もビックリの純情ぶりなのです。西崎は超執着系に変貌(-_-)ノ

しかし、今回もメインは冷二と桃子の家族ドラマのようです。

榊曰く、「災難になつかれる人種」の冷二は今回も災難をひっかぶってグルグル。
それを助ける筈の西崎も災難体質によるのか、多忙のため助けに行けず;

そのかわり冷二を助けるのは、あの梶原です!!

もとが同人誌だからなのか、榊と享子のその後まで入っていて、読みごたえ十分でした!!!

0

ワンパターン

一冊目はよかったんですが、二冊目になっても同じようなことで受けがグルグルと思い悩んでいるので、もういいよ、という気分に。
ちょっと残念でした。
耐えるというか、耐えまくりな攻めはよかったんですけどね。

1

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