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3冊目にしてやっとドラマチック(まぁ既定路線とはいえ)な展開。
お兄さんが飛び降りた(フリをした)場所は一冊目はヤセの断崖だったと思うのに、この巻では東尋坊になってますね。ドラマCDでも東尋坊だったんで???でしたが、なんでだろ〜。
やっとお兄さんの行方というか、生きた姿を見つけて北京のオリンピック会場に行っちゃいます。専用機で!ハンパなお金持ちじゃないですね。早乙女は何でもできる子なんです。。。
北京では逃げられたものの、香港にてやっと再会を果たします。しかし、、、お兄さんは王に凌辱されていたものの、それが王の歪んだ愛情と感じていたからか、脱出時に王のもとへ帰ると言い出す始末。
でも、お兄さんのモノローグでは情が移っていくさまが書かれてるので、ラストはそうなるのかなと予想は付きましたが。
お兄さんが幸せになれると良いなぁ。
1〜2作目では、便利屋・早乙女&ユキちゃんが物語がコミカルに展開し、3作目(スピンオフ)では、香港マフィアの王&ユキちゃん兄の真紀の物語がシリアスに語られたのですが、トーンの違うその2つの物語が交叉したのが、この「~愛欲の交叉~」でした。
本筋がコメディな所に挟まれる兄エピソードの悲惨なことよ…。兄ちゃんが可愛そうでやりきれなくなります。最後のあたりなどまだ「単なるストックホルム・シンドロームでは?」感が残っているので、今後王の心理描写などがもっとあるといいですね。
ストーリー展開的には、テイストの違う話がぶつかるあたりから、ちょっと無理矢理感が強くなったようにも感じます。早乙女(と早乙女陣営)の強さの理由がイマイチ納得いかない。相手の陣地に乗り込んでるんだし、あんなにうまくいきますかね?…などとも。
とにもかくにも、一応の決着がついた巻でした。
シリーズ4作目にして、一番萌えました!
「新宿退屈男」としては3冊目になります。が。
(先のレビュアーさまと被ってしまいますが)スピンの「隷属の国」を読んでからだと尚良しです◎
このシリーズはベースがコメディなのでツッコミどころは多々ありますが、
今作は兄弟愛と兄カプの変化に涙腺が緩みました(;ω;)
弟サイドのメインカプは出会った頃から2人の関係に変化はなく、
なし崩しのまま気付いたらラブラブしてる…という山も谷もないカップルゆえに、正直物足りなさがあったのですが。
対照的な兄サイドの、どん底から徐々に形を変え少し浮上しだす…というカップルとしての変化に萌えまくり。
どん底がどん底だっただけに、変化の兆しがすごく良かったです(∩´///`∩)
今回は2つの視点が同時進行されるスタイルとなってます。
竜野兄弟、兄・真紀サイドと、弟・友紀サイド。
兄は香港マフィアに拉致され、依然ペットのように嬲られる生活が続いており、
弟は便利屋稼業に勤しみながら、攻めから愛情を受け、頼もしい仲間と共に生活しており。
交互に変わる視点が、兄の不憫な境遇がさらに強調される形となり
「隷属の国」で読んだ時以上に悲壮感を感じてしまいます(;ω;)
香港マフィアのボス・王は、兄・真紀を楽しげに嬲り倒し、
心身ボロボロの真紀は最初の印象よりさらに小さく見えました。
そんな状況下でも王の本心を何とか見定めようとする真紀の心の強さがすごい。
そんな兄を救い出すべく、香港に乗り込んだ弟・友紀と仲間たち。
兄と弟の再会シーンは泣いてしまう(∩;///;∩)←家族ものに弱い
弟に銃を向ける王から身を呈して守ろうと必死になる兄の姿が苦しい。
まぁ…、人を信じず慎重で実力のある香港マフィアの王より、ユルイ便利屋稼業の早乙女が1枚上手という部分に違和感は否めないけど(その辺りの描写は何があったんだろうか?というぐらいアッサリ)、BLでの萌え的に言えば、やり込められた王の呆然とした姿が萌えたので満足\(^o^)/
傲慢で冷酷、宇宙にまで届きそうなプライドで自我を保ってる王が弱る姿が最高!
俺様攻め弱るギャップ描写が好きだから、これはご馳走でしかないw
そんな王を見て、何かが芽生え始めた真紀が寄り添うイラストにジンワリ。
奈良さんのイラスト書き込みが多くて背景が白いという印象がなかったのですが、
このシーンは背景が真っ白なのが効果的に使われていて、心に染みる挿絵でした(;ω;)
・・・その余韻が飛行機内エッチで潰されたのは残念。
やたらめったらエッチを目撃されるカップルではあったけど、さすがに行き過ぎのような。
デバガメされてるのにユキちゃんが声を全く抑えないのも萌えが削がれるなぁ。
新宿退屈男第3弾…ではありますが、実質は第4弾。
前回の「隷属の闇」はスピンオフっという事ではあるんですけど、必読だと思います。
今回のを読んで更にそう思いました。
もし今作を読もうと考えていたら、1作目からスピンオフ迄読んでからをオススメします。
はぁ〜やっと話がひとまず落ち着きました。
長かった…
今回は香港が舞台。
真紀を連れ去った王(わん)の暗殺計画がある事が解り、早乙女達が香港に向かうというお話。
相変わらず早乙女は読めない男。
自由奔放で人の気持ちなんてまるで解ってなくて、昼間だろうが人前だろうが隙あらば友紀にちょっかいを出し、
友紀は抵抗出来ず、あれよあれよという間に最後までなだれ込んでしまうという間柄。
まだ恋人にはなっておらず、友紀は早乙女に翻弄されっぱなし。
でも実は早乙女ってそんなアホ〜な単純バカな男じゃない。
友紀も次第に「あれ?もしかして…?」と気付き始めてますが、好き勝手やってるようで実は相当かっこいい奴。
パンダ見た〜い♪ホワイトタイガー見た〜い♪と中国行くのも、やっぱり友紀の為であって、
呑気な言動の裏には、すぐに頭に血がのぼる友紀をなだめながら、兄救出の計画を成功実現がある。
なので本当の姿は相当冷静沈着で頭が良くて…
だとは思うんですけど〜
でもそう言っちゃったら物凄くキザだし、100%そうだとなんか逆にカッコ悪い。
そういう面もあるけど、やっぱりパンダもホワイトタイガーにも会いたかったのも本音なんだろうなぁっという、
解ってんだか解ってないでなんだかってのが早乙女の魅力なのではと思います。
話は違いますが、その微妙な片鱗が2作目でちょっと見えるんですよね、友紀に「ボクの事好き?」って聞く所。
今回はそういうのはなくて残念だったんですが、最後に真紀の願いを聞く所、良かったですねー。
あ、後話がそれましたが、友紀と真紀の再会も良かったです。
やっと会えた…
一発で友紀が真紀の境遇が解って泣く所、真紀はあんなに心配してたけど、友紀がそんな事思う訳ないじゃないか。
ヘリコプターの中の兄弟、好きだったなー。
後なんといっても王と真紀の最後も良かったですね。
他の方も書かれてましたが、私も最後のイラスト、好きです。
王が真紀にまだ愛情を感じてない所、真紀の王に対しての気持ちがはっきりしてない所、
でもあのシーンがあるっというのが好きでした。
後は、お話が友紀サイドと真紀サイドっとはっきり分かれて書かれてるのも良かった。
絡みながらもいいけれど、はっきり分かれてると、
なんというか頭の中でもはっきりカメラが切り替わってく感じ。
なんか迷路の中でちょっとづつ近付いていく感じがして好きでした。
まだまだこのシリーズ続いてるんですよね。
今回で一応落ち着くには落ち着きましたが、
この先も読み続けたいシリーズ。
次は真紀を裏切った田崎のスピンオフのお話。
なんで彼が真紀を裏切ったかってお話…かな?
まだ手元にないので読めないですが探して読んでみたいと思います。
BLに浸かり始めてまだ日は浅いので、取り敢えず様々なジャンルを読み漁ろうと考え、
愁堂れな先生のネームバリューと奈良千春先生のイラストでジャケ買いしました。
裏社会モノだろうとはあらすじで推測し、
サブタイトルが付いているところから続き物っぽいなとは思ったのですが、
本屋にこの一冊しかなかったこともあり、シリーズ三作目(スピンオフも含めると四作目)であるとは全く存じ上げていませんでした。
ですが、最初のキャラクター紹介がとても親切なので、話には直ぐに入っていくことができました。
私は愁堂れな先生の作品はまだ少ししか読んでいないのですが、この新宿退屈男シリーズも含め、キャラクターが面白いわりにストーリーがどうにもご都合主義という印象を受けてしまいました。
「法医学者シリーズ」など、リアリティ溢れるお話なら全く気にならないのですが
(この作品はとても素敵でした)マフィアなど非現実的な組織が出てくると、
構成に疑問を抱かずにはいられません。
早乙女事務所VS香港マフィアと謳われていますが、王のところにいとも簡単に辿り着きすぎて唖然としてしまいました。
春野さんが怪我をした以外、香港潜入の緊張感もあまりありません。
かえって、用心深い美人さん、ユキちゃんの安全を図ろうとしている(のであろう)早乙女の姿が滑稽に見えます。王が早乙女達のことをあまり恐れていないのはキャラクターの所為だとは思いますが、もうすこし読者の緊迫感を煽ってはいかがかと思いました。
ですが前述の通り、それを補ってあまりあるキャラクター造形は流石だと思います。
唯一ユキちゃんがモノローグが多すぎる所為か、他のキャラの心情・行動の説明ばかりで
あまりキャラ立ちしていないなと思ったのですが(前作を読んでいない所為でしょう)、
全てのキャラクターに愁堂先生が愛情を注がれて書かれているのが、とてもよく伝わってきます。
また、皆様のレビューから、お話の進み方自体は緩慢なのだろうと思われるので前作・続編に手を伸ばそうかは迷っているのですが、スピンオフの「隷属の闇」には興味があります。
作中で私が最も惹かれたのは、ユキちゃんの兄である真紀を嬲る王です。
私は、ドS攻めや鬼畜攻め・調教モノがとりわけ好きというわけではないのですが、
自身の寂しさ・信じるものの違い・嫉みから来る負の感情が、
真紀を辱めたいという王の気持ちを起こさせたのかなと思うと、彼が哀れに思えてきます。
受けへの愛情の裏返しや屈折で攻めが調教に走るお話には私は萌えないのですが、
愛情がないのにここまで執着するというのはなかなか考えさせられるなと。
鬼畜攻めが最後には受けに愛情を抱くようになるという話もよくありますが、
王はそういうわけではなかったようで安心しました(笑)
でも、何故か、一瞬視線をやってしまう。そしてそれに、真紀は気付いてしまう。
最後に王が虎に顔を埋めるシーンは、奈良先生の挿絵と相まってとても記憶に残ることと思います。
ラブシーンについて少し触れると、王に自分は淫売だと言わされ続ける真紀に萌えました。慣れてきたとかではなく、弟のことを考えながら屈辱を甘んじて受け入れ、王のこともどこか冷めた、憐れむような目で見上げる彼に惚れます。
彼のことをもっと知りたいなと思いました。
あとは何気に年下攻めだったからかもしれません(笑)
では、全く主役カップルの話をしていませんが、若輩者の長文乱文、失礼致しました。