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表題作血鎖の煉獄

国友悟,20歳,大学生でモデル
国友義政,36歳,心療内科医

その他の収録作品

  • あとがき

あらすじ

「俺たちを繋いでいる『血』が邪魔だ…。あんたにしか欲情しないんだよ。父さん…」。

「他人に軽々しく触らせてんじゃねぇ。父さんはもう俺のもんだってこと、今からたっぷりと教えてやるよ」心療内科医の国友は、16歳しか歳の離れていない息子とふたり暮らしをしている。穏やかで優しい性格の国友と違い、クールで野生的に育った息子の悟は、仕事尾のモデル業にふさわしく、他人を惹きつける絶対的なカリスマ性を持っている。
しかし、その悟が異常なほど独占欲を示すのは、父親の国友に対してだけだった。国友の周りの人間を嫌う悟の独占欲はある出来事で更にエスカレートし・・・。
乱暴な執着愛によって寝室で壊される親子関係。

作品情報

作品名
血鎖の煉獄
著者
秀香穂里 
イラスト
奈良千春 
媒体
小説
出版社
竹書房
レーベル
ラヴァーズ文庫
発売日
ISBN
9784812440858
2.9

(30)

(2)

萌々

(6)

(13)

中立

(7)

趣味じゃない

(2)

レビュー数
11
得点
80
評価数
30
平均
2.9 / 5
神率
6.7%

レビュー投稿数11

ハードでダークな秀香穂里節

秀香穂里先生の作品は本当にバラエティ豊かなのですが、その中でも目立つ特徴の1つとして、キレキレの、ドロドロの、エロエロのダークなハードBLという側面があると思っているのですが、本作は正にそんな特徴を持つ作品です。
というのも、設定は近親もの。
私は地雷の無い方で大抵の設定は読めるのですが、中でどうも苦手なのがガチ近親モノ。義理ならOKなんだけどガチは…
中でも最もヤバいのが「ガチ父子」だと思っているのですが、本作は正にガチ父子モノなのです。
設定としては、息子x父親。
そして甘さはなく、ハードな陵辱系です。
ずっと父親に執着していた息子。青天の霹靂で息子に犯された父親。
視点は父親なので、何故?何故?がずっと続き、息子とこんな事を…!というタブー感がダークな空気となって物語を覆っています。
そしてもう一点。
近辺で何も奪わず無闇に殴られるという連続暴行事件が起きている、という設定で、その犯人探しが絡んでくるサスペンス感もあり。
エロに関してはかなりハードで、心が追いつかずただ貪られ、無理やり快楽をこじ開けられるシーンが多い。携帯電話を無理やりに突っ込むという描写もあります。
息子という事実に最後まで抵抗していた父親がついに快楽に堕ちていくダークさ。
そして、近親ものに抵抗があるという方も、いやいやガチ最高でしょという方も、両方にこの話どうなるの?というドキドキの展開も盛り込まれています。
ただ私的に残念だったのが、息子からの視点がもっと書かれていたらよかったのに、という事。
まだ可愛い子供の頃から、いつ何故に父親への恋情が芽生え、どんな風に性欲に変化し、何が現実の行動にまで駆り立てたのか。そこをじっくり読みたいですね。
作品として力技がすごい。ただどうしても近親苦手なので「萌」で。

1

父が見せる追い上げ執着心!そして挿絵のアングル!!

息子×父の近親相姦ものでした。
息子、アクセル全開で容赦無いwww
乳首クリップとか携帯をぶっこんでバイブさせたりとかwww

田端くんの件は家…彼が来た時から違和感あったから「あっやっぱりかぁ…」でした。
学校では暴力混じりのイジメにあい、家では愛人作って家庭を顧みない父親とアル中で家事放棄気味の母親(裕福な家なので家事は家政婦さん担当)…もう頼れる相手は国友先生しかいないんですっ(´;ω;`)ブワッ!!!な割には先生どっか行っている間に勝手にテレビのチャンネルをカチャカチャ回してフンって感じで座っている描写とかあったからね。
とはいえ…対悟用の防波堤として家に招かれ(表向き、田端くんが心配なんだっ!)、都合が悪くなれば「家に帰れ」…先生、中途半端な言動取り過ぎですっ!
しかも家に居る間はあれでしょ、毎夜のように自分が心を許そうとした先生とその息子のあれやこれやが耳に入ってくる状態でしょ。
今回、田端くんが悪い事してたし、バッドで先生( ‘ ^‘c彡☆))Д´) パーンしてたからアレだけどっ!
そういうの無かったら先生の都合に振り回された可哀想な患者さんだよ。

でも最後のオチとお父さんの追い上げ執着心がすっごい面白かった(´Д`三´Д`*)hshs♥
DNA鑑定の件からが特にもう…ねっ!
そう来るかぁ…!でした。

作中で悟がやたらと父さんの精液飲みたがってました。
それに拘るのはやっぱり近親相姦のなせる業かっ!?(=父の精液によって自分誕生)とか思いながら最後まで読んだら違いましたねwww

あとあと「ふぉぁっ!?」なアングルの挿絵がありまして、インパクト大でございました。
流石は奈良さんって感じですね。
是非是非見てくださいと強く押しておきます( ̄ー ̄)bグッ!



ちょっと読んでいて気になった事柄。
国友先生の職業について。
心療内科医と記載されたり、臨床心理士と記載されたり…ということがあったのが読んでいてとても気になりました。

【心療内科医】
医師免許(国家資格)が必要。
大学の医学部(6年間)に行き、医師国家試験に合格し、その後2年間の臨床研修を終える必要がある。
※薬の使用や様々な医療行為可能・
投薬治療など主体。

【臨床心理士】
大学(4年間)を卒業後、臨床心理士資格認定協会が指定する大学院(修士課程2年間)に行き、修了後1年目ないしは2年目に臨床心理士資格認定試験を受験し合格すると名乗ることができる民間資格。
※薬の使用、医療行為不可能
カウンセリング主体。

…ぜんっぜん違うんですがっ!!!
どっちだよΣ\(゚Д゚;)バシッ

2

ぼうず

数年勤務していれば臨床心理士の資格も取得できます。

エロ満載の近親相姦

1冊丸ごと表題作です。父親である国友の視点で進んでいきます。

息子×父親の近親相姦の話です。奈良先生のイラスト効果もありますが、息子の執着が半端なくエロが満載です。ダブルクリップの乳首攻めとか初めて読みました!近親相姦OK、エロ好きにはお勧めの作品だと思います。

以下、ネタバレです。
「近親相姦」がテーマの作品は、血縁者であるかが重要なポイントになりますが、この親子は20年間ずっと実の親子だと思っていたけれど、DNA鑑定の結果、血のつながりがないと判明します。ただ、それを知った父親は、息子をつなぎとめるために実の親子だと嘘をつきます。息子の執着から、父親の執着になった…という話です。

主人公である国友が心療内科医であることから、息子の悟を分析しようとしたり、医師失格だと嘆いたり。それに、カウンセリングしている高校生や暴行事件が絡んだストーリーになっていて面白かったです。

0

近親相姦ネタが無理な人は無理

 心療内科医の国友は、16歳の時に「あんたの子だから」と言われて、息子を預けられた。
 それは、二つ年上の女の人と関係を持ち「生がいい」と言われてできた結果の子供だった。
 その子供・悟ももう二十歳。
 大学生とモデルという二足のわらじを履き、順風満帆な人生を歩んでいるように思えていた。

 ところが、国友が酔っぱらってしまった同僚を自宅に連れ、玄関先で押し倒されそうになっているのを見てから、悟の様子がおかしくなってしまう。
 以前より、周囲を射殺すような鋭い視線を向ける事はあったし、年齢相応に日に日に口数も減っていて、あまり喋ってくれなくなったりもしていたけれど、その日は違っていた。
「自分以外の匂いを付けて帰ってくるな」
 と激昂した悟に、国友はそのまま押し倒されて犯されてしまう。

 今まで順調に、悟とは「親子」の関係を築けていたのだと思っていた国友は悟の行動にショックを受けるけれど、ある出来事によってますます悟は国友に執着を見せるようになる。
「父親」に対する乱暴な執着は薄れる事なく、日に日に国友は追い詰められていった。
「同性である」ということと「親子である」ということの二重の禁忌が国友を悩ませる。

 そしてある事件が起こり、悟の執着をきちんと聞いた国友は覚悟を決める……

 という話でした。
 いやー、個人的にはBLに「近親相姦」って禁忌はあんまり感じないんですよね。
「子供できなきゃいいんじゃね?」ってくらいの適当な倫理観の持ち合わせしかないので。
 BLじゃあよっぽどぶっ飛んだ話じゃない限り、今のところ「男が妊娠する」という設定は存在しないしね……少なくとも商業では。
 大体「近親相姦禁止」って法律ができたのも、血が濃くなりすぎるとよろしくないことが起こるっていう割と医学的な根拠に基づいた物が基本だと思っているので、そうじゃなければ別に充分男同士ってだけで禁忌なんだからいいんじゃね? という程度の倫理観しか持ち合わせがないので、ただひたすら国友に執着する悟がかわいかった……という感想しか抱けない、という。
 でも、あとがきを読んだら作者さんにはかなり抵抗感があったみたいですね。
 だから、最後の最後ですごいどんでん返しが入ってたんですけど、まあそれは読んでからのお楽しみってことで。

 近親相姦ネタが駄目な人は駄目だと思います。
 結構濃いいシーンの割に、ずっとそこが国友に取ってのネックになってて、国友と同じように気になってしょうがない人は気になってる様子が文章になってるので、気になってしょうがなくなると思います。その割にやってること……なので余計に。

2

好きなのにイイのに大好きなのにいいいい(ネタバレあり!)

良かった!好きなんですよ!!
私はこの作品が秀さん初めての本となりまして
この作品でドはまりして全タイトル大人買いしました

他の作品を読んでないなら「神」評価だったんですがナルホド!
お仕事描写が鮮明、文章が上手い展開が上手い心理描写が神!な
秀先生だからこそ・・・
この作品の批評が辛口なのが理解できましてショボンでした・・・
(読後嬉々としてレビューを見に来たら低かったので)

すんばらしい何ともいえぬキャラ描写を抜きに
構成を冷静に見直すと
確かに、
田端少年の存在はいらなかったなと思います
連続通り魔の事件を絡めてしまったために
(父を救出、という展開的安易さの助力となっても)
せっかくのキャラの心理描写や葛藤が希薄になってしまった
秀先生なら、事件なんてトラップに頼らなくても
心理描写だけで、揺るがされる立場や世間体、だけで
親密な親子という禁忌感を語り尽くせたんじゃないか?と
すっごい嫌な上目ですみません。
思ってしまいましたorz

田端要らない子!!ホントお前いらない子だよ!
(救済ルートがないならそもそも安易にこういうドラマ性のある
キャラは出してはいけないかと思います/田端という少年だけで一冊本が書けちゃいそうなキャラ性があるのでorz)

これがもし、
攻 悟の視点だったらと思うと垂涎ものです!
秀先生の濃い攻視点で!!息子×父!
それなら父の周りをうろつく田端少年の存在も
展開の一部でストーリーの邪魔はしないし、
滾々と積もる執着心に感情移入してこの禁忌の物語に浸ることができたかも
編集さんに「視点は絶対受視点でオネガイシマスネーそっちの方が売れるのでー」とか命令されたんでわ?!と邪推してしまいます!


ああ、息子視点でもう一度読みたい・・・
でも秀先生がこんなに凄い作家さんだと大人買いして知る前は、
「素晴らしい!!お父さんかわいいよおとうさん!」だったので
キャラクターに萌×2評価です。

田端いらないからもう一回攻視点で
悟×パパで軟禁ものとか読みたいものですな・・・
あのパパすっかり悟に依存して、老いてく自分に震撼して
逆監禁とかしそうですな・・・弱気なのにブルブルしながらも
ちゃっかり犯行に出る(イメージ)そんなパパがカワイイです。
(んで変態悟は大喜びで「閉じ込めてくれよ父さん!(どやあ)」って受止めそうでコワかわいいw)

なんだかんだと流されて淫乱になっちゃう常識的なのに
ぷっつん可愛いお父さん萌えにはご褒美な一冊でした

うわああああ
お父さん!!可愛いんだよよしまさああああああ は36歳ーーーー(はあと)

国友親子、いつまでもお幸せにね!
やっぱこの本大好きです!!親子だけなら神!田端のせいで萌×2!

2

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