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表題作片恋~難攻不落の恋人~

電気メーカー営業 高杉悠護・23歳
ピアニスト 牧野狭霧・26歳

その他の収録作品

  • 醒めやらぬ抱擁

あらすじ

ピアニストの狭霧は二年前に別れた恋人・カメラマンの克俊をいまだに忘れられずにいる。そんな狭霧を3歳年下の男・悠護は熱心に口説いてくる。「君の気持ちは迷惑以外のなにものでもない」と狭霧が冷たく突き放しても悠護は諦めない。だが、ある日。克俊が結婚するという知らせが届き、失意のどん底にいた狭霧は寂しさをうめるために悠護をベッドに誘ってしまい・・・!?
(出版社より)

作品情報

作品名
片恋~難攻不落の恋人~
著者
あすか 
イラスト
実相寺紫子 
媒体
小説
出版社
フロンティアワークス
レーベル
ダリア文庫
発売日
ISBN
9784861343933
2.7

(9)

(0)

萌々

(0)

(7)

中立

(2)

趣味じゃない

(0)

レビュー数
3
得点
23
評価数
9
平均
2.7 / 5
神率
0%

レビュー投稿数3

元恋人を待つ受け

恋人が夢を追いかけて渡米し、お互い夢をかなえた時にフリーだったらまた一緒になろうと約束して別れた狭霧。
自身もピアニストを目指してドイツに留学する予定だったが事故に合った怪我により諦めて日本に残った。
別れた恋人を待ちながら契約しているバーでピアノを引き続ける狭霧の前に現れ、アプローチをかける年下の悠護。
冷たくあしらう狭霧にまったく折れずにストーカーレベルで押し続ける悠護に困っていたところ、バーのオカマ・圭二に一ヶ月だけ付き合ってあげて、その間に悪印象持たせるようにして諦めさせたらというおせっかいにより期間限定で付き合うことに。
諦めさせるどころかますます狭霧に夢中になる悠護。
そのうちに段々悠護に惹かれはじめた自分に気づきはじめた時に圭二から、元恋人が結婚するという話を聞かされ…。
途中まで狭霧は元恋人にしか気がいってません。自分の部屋に元恋人のものが今同棲してるのかと思うくらい残ってる。
すぐ心変わりしなくて良かった。
悠護は相当しつこく狭霧に迫ってきてますがそんなにうっとおしくないです。
元恋人は勝手な人ですが、一応別れてから彼女できたわけだしそんなに責められないなあ。
お互いに想ってたみたいだしどっちかが勇気出して連絡してたら結果が違ったんだろうなあ…。

0

尻上がりに面白くなりました

冒頭からしばらくはあまり好きじゃなかったんですが、中盤からどんどん尻上がりに面白くなっていきました。で、最後の最後のシアワセなオマケ短編でニヤニヤ。終わり方がイイとシアワセな気分になりますね。

猪突猛進ストカぎりぎりの年下攻めと、スーパーツンデレ美人受けです。
受けのツン具合いが最初はあまり好きじゃなかったんですよね。攻めのストカっぷりもちょっと引く感じ。
でも、二人が仲良くなりはじめたところぐらいからどんどん楽しくなっていきました。
受けの元カレの出現でさらにワクテカ、そうきたかー!と思ってテンションが上がりました。
まあ、元カレのイカれた行動は、さすがに唐突すぎやしないかと思ってしまったんですが。でも、救出しにきた攻めが開いてる玄関じゃなくガラスぶち破ってきたことで、このエピソードが生きました。愛すべきアホアホさです。無我夢中だったんだろう攻めが可愛い。
オマケは料理のできない受けのオマヌケな感じが可愛かったな。

0

尽くすより、尽くされるほうが心地よいに決まってますよね。

数か月前「ラブちぇん」が初読みで、あまり好印象でなかったのですが、全くカラーの違うお話で、イラストが実相寺さんだったので購入。
06年のものに、書き下ろし短編をいれた新装版です。
感情表現の超下手なスーパーツンデレな受け様に、へこたれない一途なワンコ攻めは、切なくも心温まるとてもよいカプでした。

3年付き合ったカメラマンの恋人がアメリカへ行くと同時に、自分もドイツへピアノの留学へ行く予定にしていたため、別れることになった狭霧。
でもいつかは帰ってくることを待ち、レストランやバーでピアノを弾いて生活して二年。
狭霧に一目惚れし、毎日のように店に通ってきては狭霧に付いてくる営業マンの悠護。
あまりしつこいので、一カ月だけ付き合うことにして、自分の嫌がる様を見せつけて何とか嫌われたいと思っているのに、悠護はそんな狭霧に全くへこたれる様子も見せず、恋人が帰ってきたら捨ててくれてもいいとさえ言う。

悠護は一見無神経で大雑把なようでいるけれど、とても心優しくて本当に狭霧を愛している様子が分かるほどに献身的。
落ち込んでいる狭霧の悲しい思い出を書きかえる為に、花火をプレゼントするくだりは、これって絶対ハート鷲掴みだよね♪と思います!
元恋人が結婚するという話を聞いてショックを受ける狭霧の、感情を吹き出すことのできない様に悠護が代わりに怒ってやるのです。
そこで、狭霧は泣くことができるのですよ。
そして自暴自棄にも悠護に抱いてくれと願って、セックスをするのですが、その後は、狭霧は落ち着いて、もう悠護がどんどんと好きになっていくのです。
でも、ツンデレだから素直にその言葉を伝えることができない。
じれったいと思いつつ読みながらも、悠護の優しさも狭霧の気持ちも読者にはわかっているので、いいカプだな~と、こんなツンデレにはワンコは本当にいいんだよな、、と思わせるのですが、ここで終わらないのが小説。
一番大事な言葉を伝えようと決意したクリスマスの夕方、元恋人がやってきて、狭霧を連れ去っていってしまうのです!

元恋人の為にと尽くしていた過去。
元恋人も、感情を素直に表わすのが下手だったから狭霧が追ってくるのを待っていたと。二人して待っていたなんて・・・!?
悠護の愛を知ってしまった現在では、過去は恋愛と呼べる関係ではなかったと狭霧は気が付いてしまいましたから。
悠護はワンコでもヘタレではなく、突っ走るバカワンコなのがよかったです♪

クリスマスプレゼントのペアパジャマを何気に着こなした絵がおまけマンガで楽しめました。
きっと悠護の野望は裸エプロンに違いないと思うのですが、その前に張り倒されるかもしれませんww

2

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