新米麻薬取締官・薫と大曽根のラブトリップ!

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表題作祈り

大曽根,35歳,憧れの麻薬取締官
来栖薫,23歳,東大卒の新人取締官

その他の収録作品

  • あとがき 綺月陣・梨とりこ

あらすじ

電車で出会った紳士・大曽根に再開するためマトリ――麻薬取締官に就任した薫。しかしある日、以前、薫をヤク漬けにさせた元恋人が現れて・・・?

作品情報

作品名
祈り
著者
綺月陣 
イラスト
梨とりこ 
媒体
小説
出版社
海王社
レーベル
ガッシュ文庫
発売日
ISBN
9784796400749
3.7

(52)

(27)

萌々

(8)

(5)

中立

(3)

趣味じゃない

(9)

レビュー数
11
得点
185
評価数
52
平均
3.7 / 5
神率
51.9%

レビュー投稿数11

終盤まで救いなく、苦しい

無垢で無知だった大学1年の頃、来栖薫は成績はいいのに派手に遊ぶ井原哲史に目をつけられ、言葉巧みに井原が作るクスリの実験台にされてしまう。そのクスリというのはタバコだったり、塗布薬だったり、錠剤だったりする常習性の高い強壮剤で、栗栖の体を使って成分量を調整していた。

井原が大学で脱法ドラッグを製造、無許可で販売していたことが公になり、井原が退学処分となったことで栗栖と井原は一度切れた。

栗栖は強い意志で自分自身を鍛え直し、生まれ変わったかのように残りの大学生活を乗り切り、就職活動をする時にまるでヒーローのような存在に出会う。それはマトリの大曽根だった。大曽根に惹かれる気持ちを隠し、仕事に打ち込む栗栖の元を訪れたのは非情にも井原で…。


ここまでが大体全体の最初の部分で、ここから井原は何の為に栗栖の元にやってきたのか、栗栖は井原との関係を経つことが出来るのか…が段々明かされていきます。

終盤まで全然救いがないし、栗栖もそこで大曽根に甘えちゃいなよ~!と思うシーンが何度もありましたが、栗栖はとんでもない強靭なメンタルの持ち主で、大曽根に頼らず自分で井原をどうにかしようとするんです。栗栖がもうほんとに健気で努力家。大学時代に井原に弄ばれた過去を無くすために少林寺に通ったり笑顔の研究をしたり…まさに別人に自分の力で生まれ変わったのです。なかなかできる事じゃないと思うんです。

綺月先生のお話は読む人によっては地雷原なんでしょうけど、ストーリーがしっかりしているので比較的読みやすいかな、と思いました(あくまでも個人の感想です!)。そしてこれは小説ならではの演出というか進め方で、徐々に引き込まれてしまい、気付けば一気に読んでしまっていました。なかば栗栖の幸せを見届けるまでは読むのをやめないぞ!と意地になってた部分もあるかもしれませんが。

それに、挿絵がとても素晴らしかったです!梨とりこ先生、私は初めてでしたがとても可愛らしい栗栖とかっこいい大曽根さんが拝めて幸せでした。

3

重い話ですが、読み応えがあります。

Kindle Unlimitedにあったので軽い気持ちで読んだらとんでもなかった。もちろんいい意味です。こういう作品があるからBL小説はやめられないなー、としみじみ。
冒頭からかなりハードな描写です。それが誰のことでどうしてそうなったかをしると読むのを止めるなんて選択はなかったです。(勉強ばかりしている自己評価の低い人が突然怪しい宗教にハマってしまう理由が少しわかった気がして切なくなりました)
詳しいあらすじやネタバレは他の方が書かれたものが素敵なので割愛しますが、伊原という人物が主人公(受)を翻弄するのですが、その伊原が最後の最後で受けを守ろうとする姿が描かれていて悪人になりきれない人を描くのが上手い作家さんだと感じました。

3

「法は何のためにある?」

信じていた恋人に騙されて薬物中毒にされた主人公が、中毒から抜けて新しい生活を得るまでの物語。
来栖=クルス=祈りの十字架を掛けた名前のようです。
黒目勝ちの瞳で可愛らしい来栖君に目を付けた同期の井原と交友したことから、人生を踏み外していく来栖君、本当に気の毒でした。

事件が解決した後、上司の大曾根が法の裁きを受ける決意をした来栖へ向けた言葉に感動しました。・・・作者は、性善説を信じたい人らしいです。

大曾根には、薬物中毒になって目の前で自死した恋人が居ました。その恋人が飛び降りる前に見せた淋しい笑顔と同じ笑顔を、来栖が見せたことで、来栖の覚悟に気づいて大曾根が語る言葉です。
---
法は、なんのためにある? 
人を罰するためじゃない。法は、赦すために存在する。
逃げる必要などない。私が君のそばにいる。
安心して自分の罪と向かい合いなさい。
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この大曾根の言葉で救われて、法の裁きを受けて、執行猶予中に大曾根と一緒に住む来栖。来栖が落ちついてきた時、来栖が心の中で紡ぐ言葉がこれです。
↓titleの「祈り」が意味するもの。
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・・・祈り続けてきた「誰にも流されない本物の強さを持った人間」になれますように
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流されたくないの意味は、「薬物へ誘惑する人を断ち切りたい」という事だと思う。望まないのに中毒した来栖は、本当に気の毒。
---
★出だしからドロドロとした性描写で始まります。
グロい描写を辛抱して読み進むと、出だしの来栖が見る悪夢は、学生時代に井原から受けた薬物依存と凌辱による、かなり深い洗脳の影響、「フラッシュバック」だと、後半で分かります。

★主人公の来栖は学生時代に、井原に騙されて利用されていた。
井原が調合して販売する違法薬物人体実験の検体に知らずにされていて、井原に実験の様子を録画され、闇ビデオとして売買されていたので、来栖はアングラ界のアイドルになっていた。
★来栖は大学卒業後、マトリ、麻薬取締官に就任、そこで自分の薬物中毒の過去を浄化したかった。

薬物中毒は、脳を破壊するので、一度中毒になったら生涯断ち切ることは難しいと聞いています。薬物中毒の怖さを描いた作品でした。

2

痛いの痛いの飛んでかないぃ!

うん、かなり痛い。読み手を選ぶ作品なのは間違いありません。けれど神評価にせざるを得ないなと唸ってしまう、凄まじいものを読んでしまったな、の一言に尽きます。

とにかく痛いのが苦手な人にはオススメしません。個人的には木原音瀬先生の『FRAGILE』『灰の月』辺りがダメな人は回れ右して下さいといった感じです。

全編通して読んでいてまぁ辛い場面の多いこと。序盤からフルスロットルではないものの、中盤から後半への畳み掛けに容赦がない。
受の薫の描き方がとても好きでした。人間の弱さや業をストレートに落とし込み、彼を通して感情移入してしまう。笑顔の仮面で自分を保とうとする薫と真逆の自分の対比。芯の部分に揺るがないものを持つ薫の、男前な強さが光ると同時に、刹那的なので読むのが辛くなります。
攻である大曽根の存在も薫を突き動かす原動力として申し分ない。紳士的な彼と薫の自動販売機前のやり取りはとても良かった。なのでなおさら後が辛い。贅沢を言うなら、後半もう少し休憩ポイントとして大曽根と薫のやり取りがあると心休まったかなと思いました笑
そして、井原の圧倒的な負のエネルギー。薬物という鎖で繋がれた井原と薫が、セックスによって交じり合い堕ちていく様に脱帽。ここの描き方がとにかくすごい。作者さまの筆力に圧倒されました。薬物に関しての情報も多く、ドラッグセックスによる依存症の苦しみも巧みに表現されています。
後に、これらが愛する人と触れ合いたいという自然な欲求をも恐れとして薫を苛んでしまうわけですが。セックスと性暴力というまるで違う性の在り方に翻弄される薫を通して、幸福な筈の触れ合いの尊さを痛感しました。

物語は終盤これでもかというほど読者に追い打ちをかけてきます。正直辛くてもう許してとギブしそうなほど。けれどとことんまで描くその覚悟に圧倒され、中途半端でない事にこそカタルシスがあるのかもとも感じたり。

欲を言えば、大曽根と薫の甘い日常や、マトリ仲間との再会など、最後まで読んだご褒美かもう少し多ければなお良かったなと感じてしまいます。
あと一つ、大曽根をどこまで事件解決に関わらせるかがとても難しい判断だったのかなと思います。最後の美味しいところだけ持っていって、ほぼ薫が1人で解決したようなものだと思われても仕方ない。BLの攻めキャラとして考えると物足りないのかなー。でも彼のキャラクター上、これが一番自然だと納得もできるので難しい所だなという感想です。
何度も読み返したくなる作品では正直ないのかも。けれど間違いなく面白かった一作でした。

4

ハードですがチャレンジして欲しい

1冊丸ごと表題作です。来栖薫(受け)の目線で進んでいきます。

大曽根×来栖ですが、来栖は元恋人・井原とセックスを何度もします(むしろそちらがメイン)。他の男にも陵辱され、人前プレイもあります。恥ずかしいけど感じちゃう、というSMチックな甘いものでなく、辛く厳しいものなので、苦手な方はご注意ください。

293ページとちょっとした厚さですが、薫の身に降りかかる出来事が悲惨で、ぐいぐいと引き込まれてどんどん読み進めてしまいます。ちょっとした合間ではなく、「今日は読むぞ」と1冊分の読書の時間を確保して読み始めることをお勧めします。

良い作品です。内容もイラストも素晴らしいです。
勧善懲悪でハッピーエンドのラストなのですが、そこに至るまでの過程がハードで、二人の幸せな状態でページが終わっても、作者様のあとがきを読んでも、梨様の素敵なあとがきイラストを見た後でも、心臓の動悸がおさまりませんでした。

幸せほのぼの好きな方には避けた方がよろしいです。
がっつりシリアス、薬物ヤクザ陵辱どんとこい!な方にはお勧めの重厚な作品ですが、それでも読む人は選ぶんじゃないかと思いました。でも可能ならぜひチャレンジして欲しい、そんな作品です。

2

その後を妄想する

暴力的で病んでるけどこう言うのが好きだ。
薫への行為はどれも痛々しいけど。(ゾネさんとの行為を除き)

一番は全裸で足を曲げたままガムテープで縛られて薬を使われるシーンですかね。下衆ってこういう事を言うですかね。

茶髪のロン毛のノラさんが残念。梨とりこ先生のイラストではめっちゃ好みだったんで。

ゾネさんとのその後をもう少し読みたいと思ったので、その後を妄想します。

大阪に引っ越してから、大曽根の帰りを待つ薫。きっと帰りが遅くなったりしたら、いてもたってもいられないでしょう。3年たって結ばれると大きく何かが変わるでしょうし。薫の過去がフラッシュバックで甦り、暗い部屋で一人泣いてるかもしれない。大曽根がいるときは明るく振る舞ったりして、でも、きっと大曽根なら薫のそんな嘘も見破っちゃう事でしょう。
薫、可愛いし美人だからエプロンつけてお料理してる姿似合うだろうな。

0

すさんだ気分になる

攻と受のラブストーリーというより、受と元恋人の病んだ相互依存が中心の話。、二人の病みっぷりとドロドロした関係についていけなかった。暴力的なシーンも多く、読後感がよくない。まともな精神をもった攻が唯一の救いだけど、白馬の騎士みたいで、現実感がなく、印象に残らない。ご都合主義のラストも萎えた。

4

ロクデナシ井原がツボりました~

綺月さんの良さが全開してる作品だと思います。

エロシーンはハードで痛いですが、読み応えは充分でがっつり堪能出来る仕上がりに。
カップリングとしては麻薬取締官大曽根[攻]とその部下、薫[受]なのですが、大曽根は少し離れた位置にいて、作中では元恋人の井原と薫との関係とやりとりが主な部分を占めています。
この井原が気に入りました、いや悪い男なんですよ、薫への陵辱っぷりや所有物としての扱いっぷりも激しくて痛いです。
でも本人が自覚していない部分でその底には愛情がある様に読み取れて、実際最後の最後で井原は愛は口にはしませんが、隠していた本音を吐きます。
どうしようもないロクデナシですがそんな井原を救えるのは薫しかいないとも感じました。
ロクデナシ攻好きとしてはたまらんかったです、井原。

といっても薫の本命はあくまで大曽根で薫にとっての救いも大曽根。
こちらの2人の描き方もいいんですよねー。
祈りというタイトルはラスト近くになって形を持って伝わってきます。
ストーリーも伏線が張られてて一捻りあり読み応えがありました。

挿絵の梨とりこさんはどんどん良くなって行きますねー。
1枚絵に納める情報量が多くなっているというかイメージの膨らませ方が上手くなっててこれからの挿絵も期待です。
表紙も黒目の色調ながら目を引く吸引力を持っていて良かったー。

13

テンプレ凌辱ストーリーに飽きてる方にオススメ

これ面白いです。
凌辱系の話だけど、よくあるテンプレ凌辱ストーリーとは一線を画している。
理由は受けの個性。
これでもかというほどひたすら落とされイジメられる受けなんだけど、芯が強いんだ。それがイイ。頭はいいし、簡単に自分の本心を相手に気取らせない精神力も持っている。
守ろうとした日常が元カレによってどんどん壊されていくのが、恐ろしいような小気味いいような…複雑な気分でゾクゾクしました。

この元カレがロクデナシなんだよ!
この男、死にオチで良かった気がするんだけどな~。「最後の最後に受けをかばって死ぬ」とかなら逆に救いがあったような気がするんだけど。「生きて更正して世のため人のために」とか言われても、ちゃんちゃらオカシイっていうかさー!世も人もお前なんて要らねぇよ!(感情移入しすぎ)

攻めは存在感が薄めです。
いや、逆かも。
ストーリー上、そんなに活躍してるわけじゃないのに(元カレのほうがよほど目立ってるw)、存在感だけはある感じなんだよね。
受けが彼をずっと心の支えにしてたというのが大きいかな。
このストーリーの中では、「攻めのした行為」じゃなく「攻めの存在そのもの」に意味がある。だから、活躍の場面が少なくても存在感が薄いとは感じないんだと思う。

いずれにせよ、受けだ。
この話はとにかく受けを堪能する話だ。
元カレの非道も攻めの包容力も、どっちも結局、受けをより魅力的にするための“ツマ”みたいなもんかも知れんw
弱いのに強いです。脆いのにたくましいです。相反する性格が矛盾なく同居してる受け。とことんオトコマエ。
こういう受け、大好きです。

9

強くなれ 来栖。大いなる優しさを持て 大曽根。

麻薬取締官が主人公のお話です。
もうそれだけでも私の好みのストライクゾーンなのですが、さらに綺月作品に期待したい“痛い”部分もてんこもりで大満足。
なので、「そこまで頭がいいのに、なぜ転落の道を選んでしまうのか?」
「頼れる家族はいないのか?」
「そこまでやったら死んじゃうんじゃないか?」
などの疑問はありつつも、サスペンスとしても面白かったので、おまけで神評価。

クスリが原因で死んだと思われる風俗嬢の事件がお話のきっかけではありますが、実は来栖薫という東大卒の新人麻薬取締官そのものが、ドラマなのです。
彼があこがれる先輩捜査官・大曽根(辛い過去あり)と、
元恋人の井原(来栖とは東大の同期。とんでもない厄介者)の間に挟まれ、
苦悩しながらも、真っ当な人間であろうと必死になる来栖。

このお話の中で、木の葉のように翻弄され、一番クルクル回ってしまいそうな来栖の芯がぶれないので、クスリによってグラついてしまう場面はあっても、薬物がらみの後ろめたいお話で終わることなく、気持ちよく読了できました。

作者からのメッセージでもあるあとがきまで、しっかりと読んでほしいです。

ちなみに、エロシーンのほとんどは大変ハードです。ドロドロです。
でも、最後の最後まで投げ出さずに読めば、幸せになれると思います。

5

ずっしりと読み応えあり

軽いおバカコメディも書くと思えば、やはり綺月さん作品は、こうしたずっしりと重くて痛くて、これでもかっていうくらいケチョンケチョンにされる受けっていうのがいいです!!
しかも、へこたれない。
この本は発売日が延期になって、すごく待ったものだったので、後書きを読むにつけても、作者さんの気持ちの入れ込み様が伝わってきて、ガッツリ読み応えあり、一気にいってしまいました。

主人公の薫が就職面接の折にラッシュにもまれて苦労しているところを助けられて、見惚れた男は就職先・厚生労働省の麻薬取締部(マトリ)の先輩捜査官・大曽根だったのです。
持ち前の明るさと明晰な頭脳で、部署にも溶け込み、憧れの男性と一緒の職場で仕事できる幸せをかみしているかの薫でしたが、実は彼には本当の自分自身をいうものを身の内に飼っており、毎晩それと格闘し、それを忘れるために仕事に没頭し明るい人間を演じていたのでした。
それが、ある晩昔の男が部屋にやってきたことで、大きく動きクライマックスへと一気に怒涛が押し寄せます!!

麻薬について、今回は通常の市販薬の成分を抜き出して合法的に作りだすという素人的な、しかし、とても危険をはらんだモノをもってきております。
それは、薫の過去と、その過去の男に大変に深く関わり、実は薫はモルモットであったのです。
彼が大学時代退学処分になり、その手を振りほどかれたことで薫は解放されたとともに、薬の実験を伴う激しいセックスのせいで苦しみを持つことになってしまったという部分が、他にみられない特異な特徴だと思います。
その彼が薫の元に再びやってきたことで、またその深く、壊れてしまいそうなほどの性行為が始まるのですが、薫には、大曽根という心の支えがあるので、今回は身体を張ってそれにおとり捜査のように立ちむかうのです。
行為のシーンは壮絶です。
綺月さんだけに半端なく容赦ありません。
ここまで痛めつけなくても、とおもうほどに徹底的ですが、これが読み応えが充分に感じる部分なのでもあります。

一方、薫の憧れる大曾根もそれなりに過去を持ち、マトリとして仕事をこなし、薫の表面の明るさでとても癒され、力を与えてもらっていたのでした。
薫の男の存在を知っても離れず、マトリならではの鋭い洞察力で、身体を張る薫を結局助けるラストは、ぬるいとおもうかもしれませんが、優しさにあふれています。
命の危険をはって挑む仕事だからこそ、互いのその立場を理解し、支え合えるパートナー。
そんなものに二人はなっていくのでしょう。
3年後、というラストもまた本編がとてもキツイものだっただけに、この甘さは許されていいのではないかとさえ、思いました。

本当、よかった、、ガッツリ読ませてもらいました。
やっぱり綺月作品は好きだーー、としみじみおもったのでした。

11

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