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かなーり久しぶりに再読。レビューしていなかったのであらためての感想にはなりますが、やはり草間先生のすばらしさを実感という他ないですね~。いや~、素晴らしい。ほんとに。
シニアな部長にキュンとしちゃうゲイのまひるさん。本人は出来るサラリーマンという感じでシュッとしてるんですね。年上がタイプだったはずなのに、町工場の若い跡取りに懐かれて、絆される、その絆される課程がよい。
仕事に妥協するではなく、でも一途に求められると許しちゃう。跡取りさんの方も仕事は出来るしプライドも自負もある。そんなお仕事に真剣な二人が恋する最高に素敵なラブストーリーです。
草間先生の作品はとても好きで、新刊が出るたび読むのですが過去作も読んでみました。
年上好きリーマンが年下ワンコに絆される(?)系の作品で好みでした。
恋愛も仕事も上手くいかない(と思っている)サラリーマンの正午が新しく担当になった工場の二代目はじめと恋に落ちるオーソドックスなBLですが、キャラクターもキャラクターが置かれた環境も良かった。
草間先生の描く、年下ワンコは本当に良きです。
一途でまっすぐで可愛いくてちゃんと包容力もあり、ちょっとやきもち焼きなところがまた愛おしいです。
年上好みだったはずの正午が好きになってしまうのも頷ける!
勘当されてる正午の父親に一緒に挨拶に行ってくれるはじめ…2人して水掛けられてるのが可愛すぎました。
何度目かで話を聞いてもらえる事になったのに、まさかの第一声には吹きましたw
年下攻めにほだされる年上受け。
どちらもゲイだけどバックグラウンドが違う。
くっつくの早く、その分くっついてから長いのがよかった(あとがきに"くっついた後の話を長く書いたの初で途方に暮れた"とあり苦労されたんだなと)
まひるがファザコンで課長好きなのかわいい。
それに対してハジメがいちいちヤキモチやくのちょとめんどいw
一途だしやきもちかわいいけど被害妄想(あとがきより)激しいのは笑てまう。
仕事について専門的なのにわかりやすくかつ二人の関係とからませすっと読ませるの…すごい手腕
お互いの家族に認めてもらう過程もいい。
ラストも好き。
総じて課長がかわいい。
毎度のことながら、あとがき&カバー下漫画が最高。
正午と書いて、まひる。今までBL作品で数々の素敵な名前を目にしてきましたが、トップ5には入る可愛らしいネーミングだなと思いました。町工場という舞台も良かったです。実情には明るくありませんが、素人目にはかなりリアルに描かれているように見えました。ハジメはかつて正午に一目惚れしていたし、正午はゲイということもあり、くっつくのは早め。あまりもだもだするような展開はなく、どちらかというと2人のテンポの良いほのぼのとした掛け合いを、穏やかに見守れるような作品だと思います。年下は嫌いだと時折悪態をつきながらも、なんだかんだハジメの一途さ、邪気のない熱さに救われているような正午が可愛かったです。
彼が長年片想いしていた課長もまた、普段の緩さと、仕事での多くを語らず成果を上げるクールさとのギャップが憎い、惚れてしまうのも納得のいい男なんです。でも、課長への気持ちは純粋な恋愛感情とは限りなく近いようで違ったのだと、正午はハジメと付き合い始めて気付くんですよね。新しい環境、新しい出会いによって、今まで考えたことのなかったことが見えてくることもある。彼が負の感情に陥ることなく、課長への気持ちを昇華させられたことが嬉しかったです。課長の口からも、実の息子のように正午を可愛がっていたのだと聞けて、この2人は本当に良い関係を築いていたんだなぁと。種類の異なる2つの関係を存分に楽しめました。
作家買いしている草間さかえ先生の作品の中でも特に好きな一冊です。
小説ショコラで4年掛けで掲載されていた作品が1冊になっています。付き合っている2人の短編が5話も見られるのとても嬉しい。
草間先生は短編の中の起承転結が鮮やかなんですよね〜
かつてはしっくり分からなかった正午(リーマン受け)の「誕生日って後で知ったら落ち込む」と岡崎(年下攻め)の「言わなくても泊まってくれたから10倍嬉しかった」が妙にハマって、あーこういう事だったのか、となりました。
岡崎目線で読んでいたのが今は正午目線で読んでる気がする笑
描き下ろしもそうですけど、台詞や絵の中に読み手が少し考えると分かるように情報を出す草間先生、趣があってホント好き。