3千万の代償は、カラダをひらくこと――。

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表題作密愛契約

神矢政嗣,36歳,高級クラブ等を営む実業家
瀬川裕紀,28歳,独立を夢見る有名レストラン副支配人

あらすじ

有名レストランで副支配人を務める瀬川裕紀は、独立を考えていた。資金集めに苦労する瀬川に、ある客が声をかける。高級クラブを営む実業家・神矢が快く出資を申し出た。だが、神矢に「自分に値段をつけたことがあるか?」と艶めいた微笑を浮かべ提案されて・・・!?
(出版社より)

作品情報

作品名
密愛契約
著者
藤森ちひろ 
イラスト
梨とりこ 
媒体
小説
出版社
海王社
レーベル
ガッシュ文庫
シリーズ
したたかに愛を奪え
発売日
ISBN
9784796400886
3.5

(22)

(2)

萌々

(11)

(8)

中立

(0)

趣味じゃない

(1)

レビュー数
4
得点
78
評価数
22
平均
3.5 / 5
神率
9.1%

レビュー投稿数4

なんか惜しい?

結構なベタ展開だとは思うんです。
でも、嫌いじゃない設定。

独立を考えていた裕紀は、店に来ていた男から出資を持ちかけられる。
男・神矢は出資と引き換えに裕紀自身を要求してきて…。

↑よくあるタイプのあらすじですよね。
お話もよくあるタイプです。
ベッドでの扱いは酷いことをするわけじゃないけど、絶対服従で。
神矢の都合で呼び出され、関係を持ち。
心が通っていないようでいて、実は…みたいな。

裕紀のツン具合が結構好きです。
自分の感情に気付いてからも相手の気持ちがわからないからツンぶってみたり。
かと思えば、皮肉を言い訳にお弁当を作ってみたり。
かわいいところもあるけど、素直ではない。
最後の告白のシーンまで素直でないところは好感が持てました。

ただ、なーんか最後の落ち着き方があっさりした印象だったんですよね。
意外とあっさりくっついたのは神矢の方が自分の気持ちを暴露してしまったからなのか。
2人の関係に折り合いをつけるためのきっかけとして最後の事件は必要だったのかもしれませんが、ちょっと取って付けたような、というか…。

あと。
帯には「そんな貌するな、客の前で犯してやろうか」って書かれてるんですが、本文では「そんな貌するな」「お前に睨まれると、客の目の前で犯してやりたくなる」なんですよね。
ちょっとの差なんですが本文の方が断然萌えるセリフだな、と。

それから、梨とりこさんの絵好きなんですが。
最後のおまけページ?みたいなのの新婚さんが非常にかわいかったですv

4

もう1度読みなおしたくなるよね

ねっとりとした大人の恋って感じでした。

パラ読みではなく1文字1文字をゆっくり読んでしまいうような
ストーリー

深いって感じはしなかったんですが、
重いって感じでしたかね・・・。


攻めから資金提供をしてもらう代わりに、
代償として要求されたのは、受けの体、
「自分に値段を付けたことはあるか?」
と問われ、
結んでしまった契約。
体だけじゃなくて心も欲しいと思う攻めと
体だけじゃなくて心も通じ合いたいと思う受け

ドキドキさせられるストーリーでした。

4

クールビューティ受け

とりこ先生の挿絵が目当てに買ってみたんだけど、当りました。

クールビューティ受けはすごく好きですww
凛とした顔をしてる美男子は、実は淫乱?!
とはいえませんが、裕紀は本当にエロいですよ
初めてなのにそんなに感じるとはww
神矢は言葉攻めがお好きですね
Hの時はずっといやらしい言葉を言いつつ、裕紀を感じさせたんだ。

最初はなんという傲慢な男だと思ったが
実はちょっとだけのツンツンしてる男の神矢もすごく萌えます
「一目惚れしたからやらせろって言えばよかったのか」
やる前にはちゃんと告白してよ神矢さんwww

とりあえず、ご馳走様でした☆

3

これは久々にヒットなツンデレ!でした。

いやいや、ツンデレというかクーデレ成分も入ってるかも?美味しかったごちそう様です!
お話のテイストも好きなタイプだったので、キャラのツンぶりと合わせて二重に美味しい作品でした。

お話はあらすじを読んでも分かりますが『融資の代わりにお前の体を好きにさせろ』な取引モノです。
神矢の台詞「自分に値段をつけたことがあるか?」はなんとも色っぽく、腹に何か抱えているような台詞。
出会いはレストランの副支配人とレストランにやってきた客。
常連客に連れられて来店した神矢。彼にはなにやらヤクザがバックについているらしい、というような黒い噂があって・・・
しかし、実際噂であって目にしたわけではない。初対面からくる印象はなにやら自分をざわつかせるものがあり、その直感はどうも後を引きずる感じがする。
はたして、その直感は悪い方向で当っていて、のちのち裕紀は神矢に対して「裏切らた」と感じてしまうのです。
しかし、ただ裏切られたという感情が強いばかりではない、それは裕紀が神矢の出した条件「融資の代償に身体を自由にさせること」を飲んだ事で、自分も共犯者であるというような、気持ちに陥っていたからかも。

合意の上で抱かれる、けれど屈辱でしかない。
これが『凌辱強姦』てやつならもっと、もっと裕紀は神矢に対して冷めた感情を向けていたのではないかと思うのだけど、初めての時から神矢は優しかった。
裕紀を気遣い、精根尽きはてるまで抱かれはしても無体は働かれなかった。でも、それが逆に体はどうしようもなく乱れて、女のように辱められ、喘ぐ自分が許せないし、悔しくて仕方が無い。
でも、自分の夢・・・父から受け継いだ夢を叶える為の代償だから、我慢する、受け入れる。
夢を叶える為に、自分が飲んだ条件だから。
自分は男なのにこんな行為は屈辱的である、という気持ちはずっと裕紀の中にあって、それが態度を頑なにさせる原因。でもその部分が裕紀をほど良いツンキャラに仕上げていて、ツボでした。
心の距離がどんどん近付いていくにつれてツンの中にデレが混じりだし、とにかく読んでいて楽しかった。

神矢も裕紀を好きに扱ってるのだけど、無茶苦茶する訳ではない。
しかし、ある程度の距離感を保ちつつ接する態度がこちらもツンキャラで、不機嫌にもなるし、裕紀をほったらかして帰ってしまう冷たさもある。
けれど、実は神矢は裕紀に一目惚れで!ということが最後に明かされた時にどうしようもなく萌えてしまいました。
ちょ、好きな子は苛めちゃうキャラだったのか!そんなの微塵も見せなかったのに!と良い意味で裏切られた感じです。

大人同士の恋愛話ですのでイタすシーンは濃厚な感じです。がっつりと頁もありましたので、色っぽいシーンも堪能できます。
裕紀の家族絡みの伏線もクライマックスのシーンに繋がっていて、このエピソードが繋がるのかーと伏線も回収されていました。
主人公ふたりの確執めいた恋愛話だけではなく、裕紀が掴みたかった叶えたかった夢が叶って、でも一筋縄ではないかないんだ、という現実味を帯びたエピソードなどもあり、全体の話としてはよくあるストーリー仕立てではありますが、面白いお話でした。

関連作品に登録商品がありますが、本文には「九曜会の幹部が同級生」という一文のみ語るだけで、興味をそそられるような登場の仕方はしていませんでした。

7

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