オレは全部あの人のものだから

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表題作君とパレード

菊地秀緒,21歳,大学生,塾講師のアルバイト
赤星智沙,17歳,高校生3年生,塾の生徒

その他の収録作品

  • それから
  • あとがき

あらすじ

バイトで塾の講師をしている大学生の菊地秀緒は、友人の世良から男の恋人を紹介される。相手は塾で成績トップの赤星智沙だった。きれいでクールな赤星が世良に向ける、かわいい笑顔や一途な恋心を知るたび、菊地の中で赤星に対する愛しさが募っていく。そんな中、世良が浮気していることを知ってしまい……。

いつ恋に落ちたかすらもわからなかった
それでも出会ってから7年、一途なふたりの甘くて苦い恋は確実に育っていた

愛しさが募って、胸が苦しくなる――そんなラブストーリーを読んでみませんか?

(出版社より)

作品情報

作品名
君とパレード
著者
小嶋ララ子 
媒体
漫画(コミック)
出版社
プランタン出版
レーベル
Cannaコミックス
シリーズ
君とパレード/ パラダイス・ビュー
発売日
ISBN
9784829685068
3.7

(118)

(37)

萌々

(38)

(31)

中立

(6)

趣味じゃない

(6)

レビュー数
24
得点
436
評価数
118
平均
3.7 / 5
神率
31.4%

レビュー投稿数24

大好きな気持ち

高校生の智沙と大学生で塾講師秀緒との恋。
始まりは友達の恋人。
智沙の一途な思いに秀緒の気持ちが…
智沙が仔犬のようにかまって愛してと普通ならば重すぎるのが、自分の気持ちに真摯に表現しているのだろうと思えて、こちらも応援せずにいられない。
智沙が大学に入ってからの遠距離恋愛の時期はもう少し読みたかったけれど、きっと、秀緒といるために頑張ったんだろうと。もちろん秀緒も。
胸がギュッとなる場面も思わず笑ってしまう場面も、1ページ1ページ大切なものに。大事に読みたい作品です。

0

激甘

一途に想うチサ君をみてひかれていく先生と、相談しているうちに段々先生のことを好きになっていくチサのゆっくりな恋愛ストーリーがなかなか良かった。
BL初心者だった頃に大好きだったララ子さんの作品。

0

「パラダイス・ビュー」の前に

全国模試1位に教えられるって相当頭良くないと無理だよね。そういえば志望校の一つが菊池の通う大学か。高学歴カップル。

この作品、合格するところまでで終わってたらこんなに心に残らなかったかもしれない。合格して遠距離恋愛が続いて、はれて再会するところまで描いているからこそ好きな作品です。再会して攻めの秀緒が泣いてしまうところも、いいバランスの2人だなと思います。
さらに、およそ4年かけてこの続編「パラダイス・ビュー」が出ています。ちょうど商業BL離れしていた頃の発売だったので全然知らなくて、かなり驚きました。しかし積極的にオススメかっていうと、この一冊だけでも満足できるので迷うところがあります。

0

何回読み返しても感動する場面がある

「君とパレード」
「パラダイス・ビュー 」

さだまさしさんの歌「奇跡〜大きな愛のように〜」がラジオで流れてきて、歌詞を聴いて、思い出したのでまた読み返しました。
歌詞とこのシリーズのテーマに共通するものがあるように、私には感じるので、どちらかを見聞きすると脳内でスイッチが入ってしまう。曲を聴くとこのシリーズを思い出すし、逆にこのシリーズを読むと、さださんの「奇跡」を聴きたくなります。

智沙は、富裕な家に生まれたけど、夫婦仲が悪い両親は義務を果たすだけの物しか子に与えない。情愛を受ける事ができない環境で、我慢をすることだけ学んで育った子。拒絶される事にとても恐怖を抱いている。

智沙が求めた秀緒は、大家族の中で愛情をたっぷり注がれて、愛にいじられながら育った優しい人。当たり前に家族の愛を受けて育ったので、過剰な愛を疎ましく思うくらいの人。だから、智沙の孤独の深さが最初理解できなかった。

二人が出会って、愛を知り、死が二人を別つまでの物語は、何度読んでも感動するところがあるので好きです。
続篇のタイトル、パラダイス・ビュー;paradise エデンの園、天国、 悩みや苦しみのない、楽しい世界
・・二人にとってのパラダイスは、想う人がいる場所、という意味なのでしょう。
想うその人が居れば、そこが魂の故郷ってことなんでしょうね。傍を離れられない魂の片割れ的存在ってことだと思う。

0

青く、淡い

年相応の青さのある2人が手探りで愛を育んでいくお話。
ララ子先生のふわふわと可愛らしい絵柄と物語がマッチしていて優しい雰囲気です。


友人の世良から恋人だと紹介されたのは、とても綺麗な男の子だった。

秀緒がアルバイトをする塾の成績優秀な生徒で、けれどどこか人を寄せ付けない懐かない猫のような印象がある智沙。
ところが、実は愛情深くて一途で健気な愛らしい子なんだと気付いた時には、もしかしたら秀緒はもう恋に落ちてしまっていたのではないでしょうか。
なんとも思っていなかった存在が、ある日突然小さな何かをきっかけに愛しくなっていく。
そんな、人が恋に落ちる様子が水彩絵の具のような淡いタッチで描かれています。
智沙と自然消滅する事を望んでいた世良の所業を知ると、秀緒から電話を貸して貰って世良と会話をする智沙の笑顔が愛らしいのにとても切なくて。
世良には何かもうちょっとあって欲しかったなあ。
もし私が秀緒だったら友人関係をやめてしまうかも。
でも世良とのエピソードがないとお互いを知ることにもならなかったわけで…
巡り合わせというものはいつ何時訪れるか分からないものですね。


「お願い、誓って」
「万が一あなたがオレの手をはなすようなことがあったら、オレはきっとあなたを一生呪う」

一見すると重い一言だけれど、智沙は好きになった相手を丸ごと愛し、丸ごと愛される事を望む愛情深い子なんだと思う。
そんな智沙が秀緒だけに見せる、色とりどりの表情がすごく可愛いのです。
この、自然消滅すらあり得る微妙な年齢での6年間もの遠距離恋愛を見事に乗り越えた2人の愛の深さが良い。
ここが少し駆け足だったので、もう少しじっくりと読みたかったかもしれない。

当て馬も居らず、ただ優しい2人の恋がどんどんカラフルに色付いていく。
そんな柔らかい雰囲気のお話でした。
続編があるようなのでまとめて購入したのですが、こちらの1冊がかなり幸せそうなのでちょっと読むのが怖かったりして。
このまま続刊も読んでみたいと思います。

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