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表題作王様のベッド

ケーブル会社の社員 古賀
片田舎に住む彫刻家 遠野

同時収録作品さくらんぼ

同時収録作品

九門 高2
小津 高2

その他の収録作品

  • あとがき
  • 王様のおまけ

あらすじ

「きれいな顔だけどキツイな(; ̄д ̄)」
エンジニアの古賀が最初に思ったのはコレ。
片田舎の彫刻家・遠野は、見た目と違ってかなりの変わり者だった。
大雪に閉じ込められ、仕方なく泊まることになった古賀(実はゲイ)は、彫刻家の好奇心で「見せて、触らせて」と迫られる。
「勃ったら怒るだろ!」とつい正直に怒鳴ってしまい…!?
(出版社より)

★★注意★★「王様のベッド」が正式タイトルです。

作品情報

作品名
王様のベッド
著者
草間さかえ 
媒体
漫画(コミック)
出版社
リブレ
レーベル
ビーボーイコミックス~BE×BOYCOMICS~
発売日
ISBN
9784862639707
3.6

(54)

(13)

萌々

(15)

(21)

中立

(2)

趣味じゃない

(3)

レビュー数
15
得点
190
評価数
54
平均
3.6 / 5
神率
24.1%

レビュー投稿数15

田舎っていいよね

同じ田舎でも、田舎度によってちょっと空気感が違う。
いろいろな田舎を堪能できる短編集です。

各話の田舎度レベルは、あとがきより。

【王様のベッド】 萌2 《田舎度5》
ケーブルの故障の修理に来た古賀と、山奥の一軒家に住む彫刻家の遠野。
いつもながら遠野の住む一軒家の雰囲気が最高です。
彫刻家として古賀の体に興味津々な遠野と、遠野自身に興味津々な古賀のやりとりが軽快で面白いです。
怪我をしても、太陽光アレルギーなのに古賀を助けるために外に出て皮膚に炎症を起こしても、遠野が頑なに病院に行かない理由がシリアス…と思いきや、明るい笑いに転ぶラストも楽しい作品。

【さくらんぼ】 萌2  《田舎度3》
自分のことだけ君付けで呼ぶ。言葉遣いも少しよそよそしい。
だけどいつもくれる飴は、上野が好きなさくらんぼ味。
こんなの、もう絶対好きじゃん!っていう空気が玉川から溢れまくってます。
最初はてっきり上野が片想いしているパターンかと思っていました。
でも鈴の音で玉川を認識してる上野もなかなか…。
畦道を自転車で2人乗りなんて、青春そのものなシーンも拝めます。
高校生だと思っていたら、あとがきで中学生と書いてあって驚きました。
大人っぽいなあ、2人とも。

【花】 萌2    《田舎度2》
やるせなさと苦しさがはんぱない設定ながら、なぜか重くない。
従姉妹を妊娠させてしまったという噂の小津と、小津が気にかかる九門。
「女たらし、うへぇ」な話かと思いきや、全然違う展開で余計にやるせない。
田舎ならではの大きい家のごたごたや、噂のまわり方の息苦しさはあります。
死期の近い従姉妹の最期の願いを叶えたばかりに、自分が窮地に立ってしまったとき、言い訳も何もせず、叔父の行き場のない怒りを受け止める。
高校生ではなかなかできることじゃありません。
小津にとっては、同性愛者である自分へ向けた従姉妹の想いと、異性愛者であろう九門への自分の想いが重なって見えたのかなあ。
重くなりすぎないのは、九門目線で読めるからかも。

わざわざ会いに行くとか、畦道とか、噂とか、田舎ならではのエピソードやアイテムが活きていました。
田舎好きの方は是非。

1

どれも趣に異なる秀逸な短編集

短編3本。どれも好き。
表題作は山奥の家にケーブルを直しに行く古賀がいい体をしていて、住人の彫刻家の遠野に体をガン見されたり触られてくっつく話。

無愛想な遠野の照れ顔がかわいかったり、古賀がモデルなのかそれ以上なのかハッキリさせようとするのもいい。

「さくらんぼ」は中学生同級生の上野が好きな玉川がいつも飴ちゃんを持っていて上野がさくらんぼ味が好きなのを覚えていつもさくらんぼ味をくれる話(説明長いw)

眼鏡が壊れてよく見えない上野を玉川が送るくだり…上野の独白と会話と心情が絶妙にドキドキ流れていくのがたまらん。

「花」はDK同級生の話。
一度しか話したことがない九門と小津。
小津に事情があって噂になり、気になる九門が小津に近づき、小津は九門に事情を話す代わりに体を使わせて…という。

最初2人が交わした言葉と小津の事情がタイトルにかかっていて、うまいなぁと。
じわじわ事情が明らかになりつつ2人がくっつく過程がやはりいい。

草間先生の絵、とても好きで。
手や指や口元の描き方も色っぽくて好きだ。

1

不思議な感じ

草間さんのお話は絵のせいかとても雰囲気がありますね。お話も不思議感があって。

王様のベッド
ベッドがみっしりなのがなんでやーらしいの?そこが分かりませんでした。

でも引き出しが空だとか食べない食料があったり救急箱がわからないとか窓が覆ってあるとか謎が解けましたね。

美人な彫刻家遠野とケーブルを修理に来た古賀。なんだかんだで敬語なしで打ち解けて。
遠野がお酒の力を借りて古賀の体に触らせてって。彫刻家ならではなのか、もしや他の気持ちも?

遠野は弟ゲイカップルを追い出してケガをさせたことを悔やんでて。
短編だからか1日でなんかいい感じになってて急ですね。お互いにひかれるのはわかるような気がしますが。

巻末では弟が元気になったようで。
しかしドア開けて始めちゃいそうになって開放的過ぎ!
しかし遠野はゲイに理解があるとして性的に古賀と進められるのかな?

王様とはどういう意味だったんだろう。

0

いなかで受が

完全電子書籍派なのですが、草間さかえ先生の作品は紙で読んでる気分になります。絵のタッチと空気感が。

高校生同士のBL漫画でタイトルは「さくらんぼ」…がこうなるのが草間先生ですね〜
先生の作品の中ではポップな感じではあるものの、雨の中のキス未満から漂う純文学的色気はなんなのか。
「花」も高校生同士のBLですが、むせ返るような熱を感じる。
表題作「王様のベッド」もかなり好き。謎を繰り返す冒頭と種明かしと、草間先生らしく美しいまとまり。この2人、描き下ろしもありますがもっと覗いていたい。

2

日常と非日常

電気工事作業員?×雪山に住む彫刻家
高校生×高校生(エロなし)
高校生×高校生(エロ)

1作品目をもっと読みたかった!特に弟と兄の絡み!
3作品目は田舎の嫌な部分や死など、嫌に重いテーマなので、今の気分には会いませんでした。

0

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