友達のままで満足できるわけないだろ!

  • 電子書籍【PR】
  • 紙書籍【PR】

表題作この味覚えてる?

祖父の和菓子店迫桜堂の和菓子職人23・桜庭喜代治
両親の洋菓子店椋の木の家のパティシエ23・小倉陽太

その他の収録作品

  • あとがき

あらすじ

パティシエの陽太と和菓子職人の喜代治は幼馴染み。ところが高校三年の冬、些細な喧嘩が元で犬猿の仲になり早五年。地元商店街活性化のため目玉スイーツの制作を依頼された陽太は、なんとあの喜代治と共同制作をすることに…。前途多難かと思いきや、共に過ごせば今まで疎遠になっていたのが不思議なほどしっくりくる喜代治の隣。しかし、わだかまりも解け以前のような親友関係に戻った矢先、陽太は一番認めたくない己の想いに気づいてしまい――。

(出版社より)

作品情報

作品名
この味覚えてる?
著者
海野幸 
イラスト
高久尚子 
媒体
小説
出版社
二見書房
レーベル
シャレード文庫
発売日
ISBN
9784576120935
3.4

(38)

(3)

萌々

(17)

(14)

中立

(3)

趣味じゃない

(1)

レビュー数
10
得点
128
評価数
38
平均
3.4 / 5
神率
7.9%

レビュー投稿数10

受けがキャンキャンしてて五月蝿い

受けがイマイチだったなぁ。

攻めを目の敵にするだけでなく、攻めの家業である和菓子まで貶したりする言動になんだかなぁと。
キャンキャン吠えてうるさいし、謝ることもできないし、好きなキャラではなかった。

幼馴染で大の仲良しだった二人が、高校時代のとある喧嘩がきっかけで犬猿の仲になってしまうんだけど、喧嘩のきっかけを忘れてしまっている受けの都合の良さというか、いやいや、そこを忘れるんかい!!というか、餡子の味も忘れてしまってたり、たかだか5年前ことなのにすっぱり忘れるとか大丈夫か?!とモヤモヤ。

そして受け一人で終始ドタバタしてたような印象で、過去を思い出して自覚して動揺のあまり仕事に支障をきたす様子も見ていられないというか。
洋菓子職人としてもどことなく中途半端な気がするというか。

そもそも攻めはなんでこんな受けを好きなのか疑問に思ったけど、小さい頃のエピソードは可愛かったので、刷り込みかしら?

せっかくの共同製作で一緒に頑張るのかと思いきや、無意味な一週間といい、俺一人で頑張る五日間といい、二人で作ったスイーツではなく、俺の気持ちをこめて一人で作った新作スイーツになってしまってガッカリ…

なんでこの話を買ったんだっけ?と記憶を辿ってみたら、ヘタレ攻めが読みたくて、ヘタレにチェックしてヒットしたんだった。
でもヘタレゆえに五年間手を出せなかったいうわけではなく、虎視眈々とその機会を伺っていた執着策士といった感じで、ヘタレ成分は皆無だったな…残念…

でも攻めの
「好きだって言っちまっても  まだ側にいてくれるのか」
という台詞に妙にキュン!
そして攻めには同情せざる得ない!
受けからガルガルされて距離置かれて五年間もじっと耐えて…(なのに受けときたら都合良く記憶を封印してて)
一途な攻めにおまけして、中立寄りの萌です。

0

幼馴染でライバルで。洋菓子vs和菓子

小さい頃は大の仲良し、
なのに今は口もきかない。
幼馴染でライバルで、
…の王道系BLです。

視点は一貫して(のちに受けになる)陽太。
明るくて、でも負けず嫌いな洋菓子店の息子。
お相手は寡黙で実直なお向かいの和菓子店の息子・喜代治。
高校の卒業間近の陽太の一方的な暴走がきっかけでこれまで仲違いの年月が続いていたが、商店街で新たなコラボスイーツを開発するという事でまた交流がはじまる…
…という出だしで、かなり後半まで陽太の恋心の自覚は無く、ひたすら喜代治への対抗心というか意地を張る姿というか。
ちょっと、というかかなり子供っぽい。
そして事態が動くきっかけが、喜代治に1人の女子高生が近づいてくる、それを見てしまった陽太がついに自分の独占欲と恋を自覚し…というこれもテッパン。
ならば洋菓子と和菓子というライバル関係はどうなのかというと、こちらもひとり陽太が空回ってるというか、突っ走るというか。
お菓子作りのもっと突っ込んだ過程や、出来上がったそれぞれのケーキ/和菓子の美しさの描写が足りなかったし、肝心のコラボ作も結局は陽太が自分のわがままで一人でやってみる、という形で進むのがイマイチ。
さて、BL的には。
結局喜代治の方もずっと陽太が好きだった、という結末で。
順当なハッピーエンドではあります。
ただ!
これ逆をイメージすると途端に作品世界が違う色合いを帯びてくる。
なんせこの喜代治。怖いくらい粘着じゃないですか?しかもムッツリ、策略家!
何年もじぃ〜〜っと陽太を待ってて、高校の校内新聞の取材という小さなきっかけも見逃さずに蜘蛛の糸を張り、結果陽太を遂に絡め取った…
そして「初めて」というのにHは余裕?脳内シュミレーションしてたの?
喜代治視点も適度に書いてくれたらより楽しめたかも、という意味で「萌」で。
高久尚子先生による喜代治はイメージぴったり。しかしいきなりの口絵がコレなのはちょっと内容を誤解すると思います。

0

幼なじみ、執着攻め・・・

幼なじみ!!執着攻め!!大好きです。

しかも、高久尚子先生のイラスト、そして(他作者さんですが)「美味しいカラダ」以来、パティシエものもツボにはまる私としては、今作は好きなものがたっぷり詰まった美味しい一冊でした!!
その上、攻め様も和菓子職人でしたし、和洋のコントラストで更に気分が盛り上がります。

攻め様が黒髪、ムッツリ、寡黙、一途・・・と、私の中でてっぱんの萌え要素を備えていて、受け様も強気の美青年、でも、二人ともHが初めて同士!!!というのも最高でした!!

高久先生の描く喜代治(攻め様)の表情がどれもこれもたまりません!!!!

4

さらっと読めるエンターテイメント

作家買いです。

幼馴染で実はお互いずっと好きだったのに陽太が幼かったからか自分の気持ちを受け止めることが出来ず、それでも喜代治を独り占めしていたい嫉妬心から関係がこじれてしまっていた二人。商店街の目玉商品を二人で作るという事をきっかけに関係が発展していく、王道といえるお話でした。陽太が明るい感じの性格なので話全体的に明るいトーンでさらっと読めるエンターテイメントという感じです。

喜代治に比べると陽太の幼さが目立ちましたが、喜代治にとっては陽太の天真爛漫なところや前向きなところで実は癒されていて陽太が必要不可欠な存在になっていたようです。喜代治には肉親が祖父しかいないのですから、陽太の存在が大きいのも頷けるなーと思いました。

高久さんのイラストがステキで陽太は可愛らしく、喜代治はかっこよく描かれていてテンションあがりました!

0

さら~って読めました!

和菓子職人・桜庭喜代治×パティシエ・小椋陽太の幼なじみものです。

とりあえず、一言。。。
和菓子と洋菓子が食べたくなります(笑)他のレビュアーさんのレビューにも
ありましたが、ダイエット中の方は読まないことをおススメしますww

BL的には、私は好きな話でしたね。何気に寡黙攻めって好きなんですよね。
陽太は安定の普通の青年でしたし。←またそれが可愛いんですけどww
高校生の頃、あることが原因で5年ほど絶縁状態だったのですが、商店街の
会長に和洋菓子のコラボ商品を作ってほしいと頼まれ
喜代治と陽太で作成することに・・・。

なんか話の流れがずっと陽太サイドだったので、前半はほとんど
コラボ商品の作成だし、陽太が全く、喜代治に対して恋愛感情もなかったので、
ここらへんの話はもういいよ!と思う人は、止めた方がいいのかもしれませんね。

後半で陽太が突然、喜代治に対する気持ちに気づいて、グルグルしてました。
そして、喜代治と一緒にコラボ商品を作らないといけないのに、和菓子材料は定期的に
陽太の親に渡していて、なんか陽太ちょっと勝手だなぁ~と思ったりもしました。
あと・・・個人的には喜代治サイドも読みたかったと思います。

2

この作品が収納されている本棚

マンスリーレビューランキング(小説)一覧を見る>>

PAGE TOP