「這い蹲って舐めろ」って言ってください

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表題作裏を返せば…!

本郷史騎,27歳,塾の数学教師
南雲公人,24歳,塾の事務員

その他の収録作品

  • あとがき

あらすじ

塾の事務員である南雲は、鬼軍曹と渾名される数学講師の本郷が苦手だ。本郷は授業中以外は優しいのだが、南雲にだけはいつもあたりが強いのだ。けれど男に殴られていた本郷を助けたところ、彼に自分はゲイで南雲のことが好きだと、驚くべき告白をされた。おまけにMでつれなくされるのが嬉しかったらしい。てっきりドSだと思っていた彼に「しつけてください」と言われても……!?

(編集部より)
てっきりドSだと思っていた相手がMで、「『這い蹲って舐めろ』って言ってください」なんて迫られたら暁天しますよね! でもSとMは表裏一体!? 意外と本郷は、ベットの中ではSの素質もあったらしいです。隠れドM×S素質ありな常識人!

(出版社より)

作品情報

作品名
裏を返せば…!
著者
栗城偲 
イラスト
梨とりこ 
媒体
小説
出版社
プランタン出版
レーベル
プラチナ文庫
発売日
ISBN
9784829625347
3.2

(34)

(3)

萌々

(10)

(15)

中立

(6)

趣味じゃない

(0)

レビュー数
15
得点
106
評価数
34
平均
3.2 / 5
神率
8.8%

レビュー投稿数15

SとMの考察は面白い

主人公は、学習塾の事務職として働く南雲。
童顔で未成年に間違われるタイプの24才。
南雲にはどうもソリが合わない同僚がいます。
それが同じ学習塾の講師・本郷。
講師と事務職だから別にいつも顔を突き合わせている訳ではないけど、喫煙室で行き合う時などいつも皮肉たっぷり、小馬鹿にしてくるように感じて苦手意識を持っています。
ところが本郷の方は逆に…
…という展開になっていくのですが。
う〜〜ん……
本郷がわかりづらい…!
また、本郷は「M」という設定で、今カレの青年から急に怒鳴られたり殴られたり。
南雲はそういうのが理解できず、それもあって本郷との間に延々「誤解とすれ違い」が続き…となって、このすれ違いはおそらくコミカルな味を目指していると思うんだけど私はちょっとうんざりしてしまったかな。
SとMに関しての考察的なものはかなり興味深かったです。
へぇ〜と思ったり、なるほど!と感じたり。SとMの奥深さが垣間見えたような。
Hシーンは思いがけず激しかったのですが、本郷がMなのかSなのかわからなくなってしまいました。それほどに強引に激しく抱く本郷の姿は少々唐突でもあり…
全体にしっくりこないチグハグさを感じたので評価は中立寄りの「萌」で。

0

見えているものが全てではないのです

SM談議が大変興味深いお話。
SはサービスのS、Mが求め過ぎるとSが疲れてしまうなど、なるほどなあと思うことばかり。
M攻めとの事ですが、私はあまり本郷にMさを感じなかったなあ。
どちらかというと尽くしたがりのわんこ攻めというか、M攻め!!というものを期待すると違うかなと思います。
罵られると思わずきゅんとしちゃう、ちょっと残念可愛いやつでした。
最初のツンツンっぷりはどこへ行った?というくらいわんこ化が止まらない本郷。
読んでいるうちにだんだん可愛くなっていってしまいます。

本郷と本郷の元カレ・堂埜とのすったもんだに巻き込まれていく内に、だんだんとほだされていってしまうノンケの南雲。
本郷からゲイでMなんだと告白されてもあまりピンと来ず、そこまで動じていなかったというのに、ゲイバーのママ・カオルのちょっとした悪ふざけで本郷に足を舐められて何かが目覚めてしまう。
けれど、恋愛に発展するまでが少し早いかなとも感じます。

と、ぽんぽんっとくっ付いた後のベッドシーンがなかなか良くてですね。
乳首を弄られたり、肩に噛み付かれると震えてしまうほど感じてうっとりとする本郷はただの変態なんだと思う。
自分がして貰って嬉しいこと=優しさだと思っている物凄い発想の持ち主なので、初めてだと言う南雲にも容赦なくぐいぐい攻める!
本郷はMなの?Sなの?どっちなの?
Mであるということは、同時にSの部分もあるという表裏一体。
まさにタイトル通り、裏を返せば…ということでした。
言葉責めと奥まで突かれる快楽に、初めてなのにトコロテンしてしまうくらいとろとろにされて感じちゃう南雲もMの才能があるのでは。

全体的にお話のトーンはコミカル寄りでとても読みやすいです。
あらすじやテーマにあるSMというものが先行してしまって、どうしてもSMらしさを求めてしまいますが全く痛いものはありません。
ディープなものをお求めの方にはおすすめは出来ませんが、Mっ気のある攻めがノンケの受けにいじらしく片想いをする様子や、斜め上の発想で物事を考えている様子が楽しく読める作品です。
あまりSMを考えずに読むと更に楽しめるかな?と。

そして、バタバタと暴れた結果カオルさんにひょいっと回収された堂埜には、ぜひカオルさんとくっついて受けて欲しい気持ちでいっぱい。
Sかと思いきや、それがひっくり返るような新たな可能性が芽生えるかも?(笑)

0

好きなんだけど

栗城さんの作品は名前買いしてしまいます。
どの作品も私的にほぼハズレが無いので安心して買えます。
このドM本郷…本物のSMは知らないのですが何となくMの生々しさを感じます。知らないけど。

作品としては好きなのですが、この2人はカップルとしてはどうなのだろう?
このS役を望まれる南雲さんはドM熟練者の本郷さんに応えられるんだろうか?
応えるにしても相当知らない世界の扉を開かないと無理っぽいですよね。
読んだ感想は南雲さんはノーマルの領域から出られない(SM的に)人のような気がする。
素敵なカップルだとは思いますが性嗜好的に大丈夫なんだろうか?
本郷の望むものはドMで南雲は犬(生物的に)の調教でしょ。根本的にズレてると思うのだけど。
モヤモヤする~。
「大丈夫でした!バッチリ相性最高!」を読みたいので続編希望。

0

SM講義

栗城偲さんはおすすめいただいていた別の作品があったのですが、楽しみに取っておいていて、先に読んだこの作品がお初となりました。梨とりこさんのイラストが大好きなのです。

フィジカルなエロもコーフンいたしますが、メタなエロもハァハァ滾るクチなもので、SM、特にMの心理について登場人物に言葉で解説させる体を取ったこのお話はとっても新鮮、かつ勉強になりました。だってだって、恋愛感情って基本SMだと思うのですもの…。

メインカプは塾講師の本郷と同じ職場の事務員、南雲。二人は喫煙所で顔を合わせる程度の間柄。本郷は担当授業で見せる生徒への指導においては「鬼軍曹」の異名を持つドS講師で、南雲は彼にあまり良い印象を抱いてはいなかったのだけれど、ひょんなことから本郷がゲイであることを知って…。

例えばSM属性のある人が、好きだから相手が望むことをして叶えてあげたいとか、自分がして欲しいことを相手にしちゃうなんてことを、恋愛対象となった相手の嗜好が未知数の段階で実践しちゃマズいわけです。(この場合は暴力を指しますので。)ところが、好きすぎて思わず痛がることを相手にやってしまい、さりげなくその反応を楽しむといったエピソードが出てくるんですけど、そこから当人にMについて講釈させてストーリーを展開していくんですよ。それが自然な流れで進むので、個人的には実に鮮やかだなぁと。

本郷行きつけのバーのママ、カオルさんがまた頼りになる人。デカい男でガチムチ系オネエなんだろな。男気のあるオネエは大好きなキャラだし、お店のお客さんとかも雰囲気が良くて、女性入店可ならこんなバーに行ってみたいなーって、思っちゃいました。本作はえっちシーンが言葉責めに近く好みだったので、他の作品を読むのが楽しみになりました。

この作品でM攻めに開眼し、ぼんやり抱いていた萌えをハッキリ自覚したのは言うまでもありません…。そして実際に作品を読んでみたら、予想とは違った!という感想だとしたら、作家さまの思うツボなのかとも思います。

1

SMに期待しなければ。

 ええっと……。
 ドSだと思ってた自分の職場の塾講師が実は、ドMだったと判明したことからくる戸惑い……というのがテーマだったと思ったのだけれど……。
 どうやら、私が思っていたのとまったく違う話が展開されていた!!

 塾の事務員を務める南雲は、鬼軍曹とあだ名される数学講師の本郷が苦手。
 どうやら本郷は、他の人間には優しいのに、南雲にだけ厳しいようなのだ。
 けれど、どういうわけだか南雲は本郷との遭遇率が高い。
 避けよう、避けようと思っているのにも関わらず、喫煙室でばったりあってしまったり、おまけに自宅まで近かったり……そうこうしているうちに、少しずつ本郷との距離が近くなり、一緒に帰るようになる。
 そんな折、男に殴られる本郷を南雲が助けたところ、実は本郷はゲイでMで、おまけに南雲のことが好きなのだ、と告げられる。
 突然の展開に驚く南雲だったが、本郷は南雲につれなくされることさえも「喜び」だと言い……

 という話だったんですが……。
 結局、私には本郷のどこがドMだったのかわからない!! まーったくわからない!!
 確かに、前の彼氏には暴力を振るわれていて、それでも嫌ではなかったようなのだけれど、別に南雲と付き合い始めてからはドM的な行為を強要するわけでもなく、いたってまともで。
 むしろ、ドSなんじゃないのかと思うくらい、一度リードを許したらぐいぐいくる感じで、挙句の果てに、南雲が受けだし……。

 いやいや待って、ドMな攻めって何!? どんなの?? って思ったけど、結局、答えは出ませんでした。
 違う……私が読みたかったのはこういうSMじゃない……と大きく打ちひしがれる結果になりました。

 えーっと、普通のSM話を期待しているなら読まない方がいいです。
 というか、変にSだとかMだとかの設定を入れるから、妙な期待感を持つわけで、そういう期待をしなければ十分に面白い本だと思います。

 ただ、個人的には逆に思いっきりぶっ飛んで、Sじゃない攻めに「ガンガン攻めて!!」って懇願してくれる話にしてくれた方が読みがいがあったような気がしました。

2

Sっぽくはないかな

あらすじを読むとザックリ内容がわかってしまいますが、一応ネタバレなしで書きたいと思います。


受けの南雲は塾で事務員をしているノンケさん。
彼の目下の悩みは講師の本郷の存在です。
彼はなぜか南雲にだけひじょうに嫌な態度をとるんですね。

攻めはゲイで数学講師の本郷。
ツンツンして南雲への態度は最悪なんですが実はM男さんで、南雲が気になっております。

本郷の彼氏がS男なため起きたトラブルに南雲が関わったことで急接近できるので、本郷は殴られてもたたでは起きなかったということでしょう。

ゲイということだけでなく、本郷がM男ということがかなり最初南雲を引かせています。
いわゆる普通の男ですからこういう反応は読んでいて違和感はありませんが、だからSかと言われると違うような。
それに、友達ならともかく恋人としてとなると気持ちの変化がはやくないかなあ…あんなに引いてたんだし…

本郷のような俺様要素のない攻めも好きなんですが、なんで南雲にはじめ冷たかったのかが説得力に欠けるでしょうか。
Mだっていうのに。

ただ軽いお話ですしサラッとよめますので、忙しい時の息抜きには良いと思います。
忙しい時に重ーーい話は読めないですからね。
それに梨さんのイラストがベストマッチです。
書店でも買いやすいのではないかな。

1

よくわかんない。

なんだか設定がいまいちよくわからないお話でした…。SとかMの設定は必要なかったんじゃないですかね?
普通のノンケとゲイの恋愛ものとしてお話は成立したと思います。
むしろSMの定義(?)のくだりとかあんまり理解できなかった…。
普通のありふれた日常の中で起こる恋愛(でも男×男)で良かった…。
あと受けが攻めを好きになる過程がよくわかんなかったです。
というより、お互いがお互いのどこを好きになったのかまったくもってわからなかった…。
この先生の他の作品が可愛らしいのに切ないお話で好きなので、非常に残念でした…。

1

ドM?ドS?

設定としては面白い。
面白いのだけれど、なんだか設定だけが一人歩きをしてるかな~という印象でした。
設定はあくまでも「設定」とポカンと空に浮いているというか。。。

噂の鬼軍曹。自分へのキツイあたりから、きっと嫌われているんだろう
そんなふうに思っていたのに、ホントウは!?
なお話であります。
ドM攻ってどんな_( ゚Д゚)<ちょっ
帯の煽りwwちょw
と、楽しくはあったんですが、ど~だかなぁ。。。
雑感そこでした。

テンポもキャラクターも
楽しく読める作品なので、思い入れがなければそこそこなのかなと
思ってみたりはするのですが。
さもありなん。

とはいえ、後半の濃厚な濡れ場は必見です!!!
自称ドMな攻が、鬼畜に攻めますwww
「自分が受ならこうされたい」願望・・ようは、こじれたドM根性が見せた
ドSなド攻エロスなわけです(ノ∀`)はぁはぁ
ハジメテなのに感じすぎる身体、休む暇のない快楽。
あまつさえ、恥ずかしい言葉をはかせ、痛みをも快楽にw
ここだけでも個人的にはもう少し評価あげたいところではあります
ある意味、この話、カップルになった後の方が面白いんじゃないかな~

ついでに、マスターと堂埜の番外とかあっても面白そう

3

残念縛り

これはこれは、なんとも残念な、変態さん攻めの本。

自分がMなもんだから、自分がされて嬉しいことを、つい、好きな相手にしちゃって、結果、相手にはSだと思われて嫌われちゃうという、なんとも因果なイケメンさんが攻め。
そんなややこしい相手に好かれているとは露知らず、普通に対人関係に悩む受け。
この二人のすれ違いッぷりがなかなか笑わせます。

それにしても、栗城さんってプラチナ文庫では、攻めは残念なヤツにしようって縛りでもかけているのかしら?
1作ごとに攻めの残念さがグレードアップしているような気がする。

2

期待はずれ;

栗城先生の作品を読むのはこれが初めてです。
粗筋読んでピンときたのと、挿絵家として大好きな梨先生の小説なので喜んでレジへ。
粗筋だけではどっちが攻なのか分からなかったところも気に入ってw

小説帯が【『這い蹲って舐めろ』って言ってください】などというトンデモ系だったので、さぞや中身もぶっ飛んでるのかと思いきや、肩透かし喰ったってくらい大人しめです。
もっと両者SM同士の攻防戦があるのかと期待していたのですが、物語の半分が「マゾ講釈」になってしまっていて、はっきり言って読んでてかったるい。
めくるめくSMの世界を門外漢が理解するのに必要なステップなのは分かるのですが、せっかくのBLなので講義じゃなくて実践で教えてあげてくれ先生!言葉で理解させようとするのはやはり塾講だからか!?と突っ込んだのは私だけではない筈です(笑)

攻よりも受のほうが攻らしい(思い切りの良さ的に)のでなかなか展開が進まず、せっかくの設定が上手く活かされていない感じがしました。
もっとクドいキャラ作りでも良かったのでは...なんて...。

栗城先生の作品は好評価が多いなか、まさかの中評価から手をつけてしまったので、ちょっと失敗したかなーと1人でガックリ。
個人的に文体があまり好みに合わなかったのです。わたくしBL小説で初めてセリフを「科白」と書く方に出会いました(苦笑)

「SMものだから内容はライト?」「リーマンものだから現代?」「科白って今時のリーマン使うか...?」
この3つの思考が終始せめぎあって印象があべこべな感じがしました。

梨先生の挿絵は相変わらず美しいです。最近は主線をハッキリ描かない方が好きなのです。キャラクターの顔を自分なりの想像上で再構築出来るので。

3

世にも珍しい?M攻が出てくる話

栗城偲さんの作品、気にはなっていたがなかなかこれだ!と読み始めるきっかけが無く。
お名前を見かける度に悶々としていたので、すっきりする為にもとちょうど発売された新刊を購入して読んでみました。

皆さま案外評価が厳しいようですが、自分としてはかなり面白かったです。
まず、文章が読みやすかった。つっかえることなくテンポも良くすらすら読めました!

自分的読んでいて面白かった所は、鬼軍曹とあだ名される攻の印象の落差。
初めは本当にキツイいけすかない印象を与えられる。
受も攻のことが苦手だし、受側からすれば攻は本当に嫌な感じの人・苦手な人という印象で、それはそのまんま読者である自分も感じました。
けれど、あることがきっかけで二人が打ち解けて~からの攻の印象がガラっと変わる。

嫌味ないけすかない印象がパッと消え、彼の本性『M』気質という部分が絡んで大層あたりの良い好青年に見えてきてしまった。
でも、もちろんMなのでMとしてのおかしな行動(失礼)は、受からすれば理解しがたい部分でもあって。
この攻の印象の落差は最後にもやってくる。
当然Mでも攻なので、受を攻めるわけなのですが・・・『自分がこう責められたい』という願望を受けにぶつけるという、MなのにSぽい行動を取るわけです。
痛いの好きって言って、と受に言葉攻めするのは本当は自分が「痛いのが好き」と言いたいかららしい・・・のだけど、受側からしたら「本当はSだろう!」とそりゃ叫びたくもなるってもんですよね。
冒頭から打ち解けるまでの受に対しての態度も、実は受を好きという気持ちからくる緊張と自分がこう接せられると嬉しいM心全開の行動だったと分った時の脱力。
攻のゆれるM心がおかしくも可愛かったです。
受は普通の青年で、本当に年齢に見合った雰囲気。
ちょっと変な攻と普通の青年の受の組み合わせも良かったです。

もうひとつ面白かったのは、SM談義。
知りたいような・知りたくないような奥深い会話に思えました。この部分を読むと攻の気持ちが良く分かる?

脇を固める登場人物も、なかなか強烈印象深い。
できればもう少し、攻の元・恋人がよくわかる描写があれば&攻と元・恋人のやり取りがあれば面白かったのかも?

6

人によって性癖は様々だろうけど

普通のSMな話だと思って読んだんですが、ちょっと違いました。
S攻めはよく見ますが、これはM攻め。
しかもMが自分がされたい事をするためにS化する、という何とも不可思議な状態に。
変態は好きですが、ちょっと毛色が違います。
これはこれで楽しく読めたのですが、ちょっと気になった点がいくつか。
・MなのSなの?な攻(変態わんこ攻め)
・攻のよく行くお店(ゲイバー的なところ)が全体的に出張り過ぎ(笑)
どうせならもっとSMプレイを入れて欲しかったところ。
個人的には少し物足りなかったです。

2

人間におけるSとMの含有率

コミカルなのかシリアスなのかモヤモヤするような作品と言うのが感想ですね。
タイトルの言葉の意味合いが読んでいると理解出来るのですが
人間SでもMでもどちらでもなり得るって言う内容だったような気がします。

代表的なBLSMとは若干かけ離れているようななんちゃってSMと言えばいいのか
逆にリアルに人が持っている被虐と加虐をテーマにして、いわゆる普通の嗜好と
言われている人でも切っ掛け一つでどちらにでも転んじゃうなんて内容かも知れない。
そしてノーマルな男がゲイの男をいつの間にか気になり始め好きになる。
しかし、微妙な誤解と思い違いから相愛な二人がすれ違うがラストはハッピー展開。
この作家さんの作品は近年良い感じで読んでいたのですが今回はどうにもハマれない。
自分がMで、自分が喜ぶ事を相手にしてしまうって言うこの作品内での感覚が
今一共鳴出来なかったです。

4

M攻ですか~。

う~ん・・・『萌』ですが、『中立』に近いです。

このところ、栗城さんの作品はほぼ私にとっては『当たり』だったんですが、これはちょっと微妙でした。悪くはないんですよ。でも、もう一度読みたいとは思いません。

メインCPのラブ以外が、ちょっとくどくどしかったです。そのわりに恋愛に至る過程そのものはあっさりな気がしました。

ただ、本郷(攻)のキャラクターは、好みではありませんが興味は引かれました。『S攻』はもういい!ってくらいに多いのに(大キライなのでもううんざり)、『M攻』って聞かないよね。この作品自体、それで手に取ったんですが。

南雲(受)は、ホントに普通。別にイヤなところもないけど、特に魅力も感じません。
ストーリーは、特別予想外の展開が!というわけでもないんですが、それ自体は問題ないんです。

う~ん、正直なところちょっと物足りなかったですね。
栗城さんは作品によって、私の好みに合うかどうかがハッキリ分かれることが多いんですが、これは『合わない・ダメ』というほどではないです。まあ中庸ですね。

あと、イラストはまったく好みではなかったです。イメージにも合ってるとは思わなかったなぁ。

2

悩めるM?

あらすじ読んで、ストーリーが好みすぎて、
読める日を楽しみにしていました。
あとがきにも書いていらっしゃるのですが、
おとなしい悩めるMのお話なので、
「テンション高めのはっちゃけM」を期待してしまった
私としては、ちょこっと残念でした。

南雲は、勤務先で、鬼軍曹とあだなされる教師、本郷に
苦手意識をもっていたのだけど、
或るきっかけから、距離が縮まり、
本郷に自分はゲイでMで、三雲のことが好きだと告白される。

栗城偲さんの作品なので、とても丁寧にお話が進んでいきます。
「Mとは・・・」な議論が出てくるのですが、
その考え方が結構面白かったです。

美形でツンツン目だった人が、Mってのは、何とも。何とも。
イケナイものを見てしまったような興奮ですね(笑)
今回、三雲が普通?な感覚の持ち主だったので、
トンデモナイエチ等にはいたりませんでした。
この2人。これからがあれば、是非読んでみたいな~。
やっと始まったような2人なので、これからのやり取りが、
きっと楽しいに違いない!!!

いつかの機会に、「テンション高めのはっちゃけM」を書こうと
言ってらっしゃるので、それも楽しみです。

2

この作品が収納されている本棚

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