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表題作足枷

三上哲也,29歳,一水の初恋の人で元秘書
飛沢一水,20歳,工業機器メーカー社長令息の大学生

その他の収録作品

  • モノローグ

あらすじ

優しかった初恋の人が、冷徹に豹変!? 社長の父を持つ、大学生の一水(かずみ)。ところがある日、何者かに誘拐されてしまう!! 見知らぬ部屋で拘束された一水のもとに現れたのは、父の元秘書で、謎の失踪を遂げていた三上(みかみ)。驚く一水だけれど、三上は「私が助けに来たと思うか?」と意味深に嘲笑! 嫌がる一水を強引に組み敷いてきて!? 監禁された密室で、憎むように犯される――衝撃の束縛愛!!

(出版社より)

作品情報

作品名
足枷
著者
火崎勇 
イラスト
Ciel 
媒体
小説
出版社
徳間書店
レーベル
キャラ文庫
発売日
ISBN
9784199006814
3

(20)

(2)

萌々

(6)

(5)

中立

(5)

趣味じゃない

(2)

レビュー数
6
得点
54
評価数
20
平均
3 / 5
神率
10%

レビュー投稿数6

監禁はよくないけど、愛があるなら・・

初読み作家さんです。
私がBL初心者の頃に読みました。(今でもまだまだ初心者ですが)
そして、愛のある監禁ならいいなと思うようになったきっかけの本でもあります。っだから、思い入れは深いですが、語り部が一人称なのが好きではありません。(俺は・・と進む話は一人称ですよね?すみません。あまりよくわかってません)
それがすごく気になって・・。調教もよくわかりませんでした。一応復讐モノなんですよね?だから痛みつけるために調教した?しかし最後は本人に選ばせて、一応ハッピーエンドで終わってよかったです。

0

拉致監禁ものなのに哀愁を感じる

火崎さんの作品は文章が明快で読みやすく、ライトで王道なものが多いと思うのですが、このお話はちょっと暗めで含みのあるものでした。

内容はシンプルで、自分の父親を恨む相手に拉致監禁され、ひたすら凌辱されるというもの。
ダークなあらすじだと思うのですが、ダーク過ぎなくて、どっちかというとせつなくて悲しい、哀愁のある雰囲気です。
最初から最後まで監禁現場で登場人物も基本的には攻めと受けの二人だけという構成なのですが、そのシンプルさで最後まで読ませるというのはなかなか凄いと思います。

ネタバレをすると勿体ない作品なのでなるべく避けますが、個人的にとても素敵なラストだと思いました。これを素敵というのは好みが別れそうなのですが、こういう終わり方は個人的には大好きです。
文章の節々も綺麗だと思いました。

今後どうなったかは知らずにここで終わるのがスマートなラストだな、と思います。

3

趣味じゃない oyz

「プレイ」欄に「玩具」ってあるからネタバレじゃないと信じて書きますが…。

「バイヴ」ってなんですか「バイヴ」って!ご丁寧に「バイヴレーター」とも書かれてましたが。vibration, vibrator だから「ヴ」は変でしょう!?笑ってしまいました。わざとか!わざとなのか!?

火崎勇作品を初めて拝読したのですが、たとえ英語表記で v でも「ヴ」表記されると萎えてしまう派なのでコレがデフォルトだったらどうしよう…。あとモノローグ部分の改行が多すぎるのも気になるよ、どうしよう…。

肝心の内容について。この手の監禁・陵辱・束縛モノのお話はあまり読む機会がないのですが、以前、トラウマになるぐらい重くて面白い作品を読んだことがあり、どうしてもそれと比較して中途半端さというか、説得力のなさを感じてしまいました。

今後、二人がそれぞれに癒やされて、時間を掛けて幸せになればいいなと思います。

1

寝言に期待(笑)

一水の目線で進んでいく表題作と、三上の独白で進んでいく「モノローグ」27ページが収録されています。

表題作は、一水(受け)の父親の所業で両親が自殺する羽目になった三上(攻め)が、その父親に復讐を行う。だが、亡き両親を思うと愛していると告げられないくせに、手元から離したくないという思いから、一水を監禁し、陵辱する話です。一水は聡い青年で、三上の裏の意味を察して、恋人にはなれない演技をし続けながら一緒に暮らすことを望むというハッピーエンドになっています。

陵辱場面はありますが、そちら系が苦手な私でも大丈夫な緩いものです。監禁されてから、一水が三上を好きだと過去を振り返る場面が結構あり、そちらにページを割いているので、エロばかりではありません。

「モノローグ」は三上の目線で、表題作を振り返る内容でしたので、道具攻めで手を触れなかった時の心情とかを期待したのですが、スルーされていて残念でした。後日談的なものもなかったですが、「料理を覚えろ」「私の助けになれ」が表題作から追加されていたので、妻&秘書の役目もしろってことなんだと思い、ちょっと萌えました。

作者様があとがきで、三上がいつ一水に「愛してる」というか想像してください、との後で「寝言で言っちゃったりして…」とあったのですが、作中に寝言の場面があったので、一水の夢を見て言ったりしたら確かに面白いなと思いました。

屈折した年上攻め、純粋で聡い年下受け、愛のある陵辱&監禁がお好きな方にお勧めです。

1

痛い愛だが痛くないほの暗い甘さ

今まで自分が読んだ火崎作品にしては珍しい、エッチが前編にわたって散りばめられた、訥々とした、相手を閉じ込める場面がほとんど室内で展開される物語。
こうした、監禁モノは多少読んだつもりでいるのですが、場面が室内でだけ展開されるので結局のところどれも似たりよったりになったりする既視感は否めない。
主人公が突然監禁され、鎖でつながれ、身体を開かれる。
しかし、根本には愛があるので、さほど痛さはないのです。
それに、その理由というのもかなりわかりやすい。
自分的には、もう最初の段階で、全てが見えてしまい、それ以降の時間の流れがだらだらしたモノに感じてしまって、サクサクと簡単にページは進むものの、倦怠感を感じてしまいました。
この2人の関係に残念ながら萌えを感じられなかった。

一水は会社社長の息子。
同じような裕福な家の友人たちと、夏休みの計画を話し合って帰宅したとき、何者かに薬をかがされ、密室に監禁されてしまう。
なんと、犯人は親を亡くし父親が面倒を見て、数年前まで父親の秘書として、自宅のはなれに住んで、一水もしたっていた三上だったのです。
過去の優しい三上はなく、一水の服を剥ぎ、性的な事を仕掛けてくる。
そこには憎しみもあるのだが、一水にはひどい目でも、身体の開発を少しずつするような形で、つないでいる鎖もちぎれるほどのもので、
監禁から軟禁状態で、彼を征服していくのです。
そのさなかに知らされた、三上の両親の死に関する事実。
三上が一水を監禁した理由とは?

本当に憎しみが先行していれば、嫌がる一水の身体がたとえ傷つこうが無理やり犯すはず。
しかし、彼はそれをせずに、少しずつ開発していくのです。
もうこの段階で、彼に少なからず愛情があることがわかります。
そして、それはその通りでした。
憎しみの対象は一水の父親。一水に罪はない、しかし。。。
一水は三上が好きです。
本当は両思いのはずなのに、好きと言えない、どうしてもぬぐえない親の死と憎しみ。
きれいな、ハッピーエンドではないが、
歪んだ形であるが、それぞれが欲しいものを手に入れたのは間違いない。

いつもの如く、攻め視点の話が【モノローグ】として描かれていますが、これがなくても本編の中で彼の気持ちは十分にわかってしまうのです。

5

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