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年下ワンコ攻め×美人ツンデレ受け(しかもツナギが似合う美人♪)という組み合わせは、めっちゃ大好物なので萌えるの間違いなし!と思って読み始めたんだけど、どっちのキャラにも、共感できないところがあり萌えきれず不完全燃焼です。
彼女が出来てはすぐフラれを繰り返し、元カノの数だけはやたらと多いノンケの後輩・浦木に長年片思いし続けている先輩の名久井。
浦木は「先輩が女だったら彼女にするのに」だの「ホモはキモい」だの隠れゲイの名久井の前で無邪気に言ってのけちゃう男です。
そして名久井が男とエッチしてるシーンを目撃してしまった浦木は、「それを思い出すたびに気分が悪くなる・吐きそうになる」「あんなのおかしい」と本人に言うんです。
(きっと無自覚の嫉妬ゆえだろうなぁってわかるんだけど、それにしても言葉選べ!って思う)
で、挙げ句の果てに「ゲイを止めさせる!」と意気込んで、ゲイを更生させ女好きにさせようと自分のお気に入りAVやグラビアをせっせと押し付ける。
なんという時代錯誤……。
なんという押し付けがましさ‥‥…。
この攻めの無邪気で無神経な振る舞いがー 悪意がないからこそ厄介な ーどうにも受け入れがたくて、ダメだー!!となった。
女は結婚しないとダメよ!子供産まないとダメよ!一人っ子じゃダメよ!と善意面して自分の価値観押し付けてくる無神経ババアと同類じゃん……と。
そして受け。
過去の恋愛で傷つき本気の恋はしないと決めたはずなのに、女が途切れないノンケに恋をしてしまった不毛な心情とか、「ホモキモイ」と言ってたくせに一転してワンコ攻めになる後輩の気持ちに素直になれないところは楽しく読めました。
だけど煙草を吸わない攻めに嫌われたくない一心で、ヘビースモーカーな受けがこっそり禁煙しようとするんだけど、攻めに誤解されたり悲しませてまで頑なに禁煙中である事を隠す気持ちが良くわからなかった……。
本末転倒というか……。
主役の攻め受け二人よりも、当て馬のほうが大人でイイ男な西脇さんが一番良かったな……。
限りなく中立寄りの萌です。
電子限定特典として 2012年にAGFで販売された小冊子「Chara Collection(https://www.chil-chil.net/goodsDetail/goods_id/41065/)」に収録されている番外編「シガレット×キス」が収録されています。
砂原糖子さんの作品で、ノンケの年下攻×美人でビッチ属性の年上受ということで…期待しすぎたかなーという感じです。
名久井は実は一途に攻に片想いしているというキャラクターで年上らしい余裕もあって良かったのですが、特に前半(表題作)ではどうにも浦木が未熟というかデリカシーに欠けた男性に見えて、名久井はもっとイイ男に恋すればいいのに…と思いました。
後半「シガレット×ビター」では少し成長したようで安心しましたが、なーんかちょっと…傲慢な気がして、最後まであまり好きになれなかったのが残念です。
2年越しの恋がやぶれたにもかかわらず、自分のライバルに塩を送りにくるアウディ乗りの弁護士の当て馬。
クリスマス、夜景の綺麗なホテルをとったのに断られ、それを怒りもせずキャンセルする元ノンケの攻め。
「俺なんて」と自虐的な受けの様子に腑に落ちないものを感じるのは、この雑というより他人の気持ちに鈍感に思える振る舞いにあるのかもしれません。
『禁煙』という私にはちょっと珍しい要素がはいっているのが面白かったです。
嫌われたくないと禁煙のために元恋人と密会っていうのも無自覚に周りを振り回す罪な受け。
好きな相手じゃないとキスをしないなど、天然無自覚な可愛さが良かった。
攻めの浦木も魅力的な男性ですが、やはり名久井に感情移入しながら読みました。
ずっと片思いをしてきて彼女の話を聞いたり二人の写真まで見せられたり…浦木に悪気がないのはわかっていますが名久井の気持ちを考えるとツラくなりました。
お付き合いするようになってからも、バックからする事が多いのを男の体を見るのが嫌なのかと思い込んでしまったり煙草を吸わない浦木に嫌われないように禁煙しようとしたり…キレイな顔で魅力的なのに自己評価が低い名久井がかわいそうだけどカワイイと思いながら読みました。
浦木がお見合いをする(?)所から名久井が勇気を出してくれて本当によかったです。
水名瀬先生のイラストもキレイで二人の雰囲気にピッタリでした。もっとラブラブな二人が見たかったです。
自己評価低いツンデレ受と、ヘテロ年下イケメン攻という、組み合わせからストライクだったのですが、それぞれの心理描写がとても細やかに書かれていて、読み終えてすぐに読み返したくなる感じでした。
脇役のキャラ設定までうまくできてるなぁと、読み返してさらに感心。
砂原さんの作品はこれを読んでから、過去に遡って購入しまくったのですが、これが一番完成度が高い気がします。
ハッピーな読了感で、疲れたときにまた読み返します。