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表題作シガレット×ハニー

内装工事会社の後輩社員 浦木春綱 24歳
ヘビースモーカーの先輩社員 名久井満 28歳

その他の収録作品

  • シガレット×ビター
  • あとがき

あらすじ

目を惹く長身で人好きする爽やかイケメン、唯一の欠点はモテるのに無自覚なこと!?「先輩が女だったら彼女にするのに」──無邪気に恋愛相談をしてくる職場の後輩・浦木(うらき)。名久井(なくい)はそんな鈍い男にずっと片想いを続けている。けれどある晩、セフレとの情事を目撃されてしまった!! 遊びだと嘯く名久井を硬い表情で咎める浦木。なのに翌日思いつめた顔で「俺がセフレになります」と立候補してきて!?

(出版社より)

作品情報

作品名
シガレット×ハニー
著者
砂原糖子 
イラスト
水名瀬雅良 
媒体
小説
出版社
徳間書店
レーベル
キャラ文庫
発売日
ISBN
9784199006876
3.5

(54)

(8)

萌々

(24)

(14)

中立

(5)

趣味じゃない

(3)

レビュー数
11
得点
183
評価数
54
平均
3.5 / 5
神率
14.8%

レビュー投稿数11

萌えきれず

年下ワンコ攻め×美人ツンデレ受け(しかもツナギが似合う美人♪)という組み合わせは、めっちゃ大好物なので萌えるの間違いなし!と思って読み始めたんだけど、どっちのキャラにも、共感できないところがあり萌えきれず不完全燃焼です。

彼女が出来てはすぐフラれを繰り返し、元カノの数だけはやたらと多いノンケの後輩・浦木に長年片思いし続けている先輩の名久井。
浦木は「先輩が女だったら彼女にするのに」だの「ホモはキモい」だの隠れゲイの名久井の前で無邪気に言ってのけちゃう男です。

そして名久井が男とエッチしてるシーンを目撃してしまった浦木は、「それを思い出すたびに気分が悪くなる・吐きそうになる」「あんなのおかしい」と本人に言うんです。
(きっと無自覚の嫉妬ゆえだろうなぁってわかるんだけど、それにしても言葉選べ!って思う)

で、挙げ句の果てに「ゲイを止めさせる!」と意気込んで、ゲイを更生させ女好きにさせようと自分のお気に入りAVやグラビアをせっせと押し付ける。

なんという時代錯誤……。
なんという押し付けがましさ‥‥…。

この攻めの無邪気で無神経な振る舞いがー 悪意がないからこそ厄介な ーどうにも受け入れがたくて、ダメだー!!となった。
女は結婚しないとダメよ!子供産まないとダメよ!一人っ子じゃダメよ!と善意面して自分の価値観押し付けてくる無神経ババアと同類じゃん……と。

そして受け。

過去の恋愛で傷つき本気の恋はしないと決めたはずなのに、女が途切れないノンケに恋をしてしまった不毛な心情とか、「ホモキモイ」と言ってたくせに一転してワンコ攻めになる後輩の気持ちに素直になれないところは楽しく読めました。

だけど煙草を吸わない攻めに嫌われたくない一心で、ヘビースモーカーな受けがこっそり禁煙しようとするんだけど、攻めに誤解されたり悲しませてまで頑なに禁煙中である事を隠す気持ちが良くわからなかった……。
本末転倒というか……。

主役の攻め受け二人よりも、当て馬のほうが大人でイイ男な西脇さんが一番良かったな……。

限りなく中立寄りの萌です。



電子限定特典として 2012年にAGFで販売された小冊子「Chara Collection(https://www.chil-chil.net/goodsDetail/goods_id/41065/)」に収録されている番外編「シガレット×キス」が収録されています。


1

期待しすぎたかな

砂原糖子さんの作品で、ノンケの年下攻×美人でビッチ属性の年上受ということで…期待しすぎたかなーという感じです。

名久井は実は一途に攻に片想いしているというキャラクターで年上らしい余裕もあって良かったのですが、特に前半(表題作)ではどうにも浦木が未熟というかデリカシーに欠けた男性に見えて、名久井はもっとイイ男に恋すればいいのに…と思いました。

後半「シガレット×ビター」では少し成長したようで安心しましたが、なーんかちょっと…傲慢な気がして、最後まであまり好きになれなかったのが残念です。

1

天然無自覚の受けがかわいい

2年越しの恋がやぶれたにもかかわらず、自分のライバルに塩を送りにくるアウディ乗りの弁護士の当て馬。
クリスマス、夜景の綺麗なホテルをとったのに断られ、それを怒りもせずキャンセルする元ノンケの攻め。
「俺なんて」と自虐的な受けの様子に腑に落ちないものを感じるのは、この雑というより他人の気持ちに鈍感に思える振る舞いにあるのかもしれません。
『禁煙』という私にはちょっと珍しい要素がはいっているのが面白かったです。
嫌われたくないと禁煙のために元恋人と密会っていうのも無自覚に周りを振り回す罪な受け。
好きな相手じゃないとキスをしないなど、天然無自覚な可愛さが良かった。





1

名久井さん、可愛いです。

攻めの浦木も魅力的な男性ですが、やはり名久井に感情移入しながら読みました。
ずっと片思いをしてきて彼女の話を聞いたり二人の写真まで見せられたり…浦木に悪気がないのはわかっていますが名久井の気持ちを考えるとツラくなりました。

お付き合いするようになってからも、バックからする事が多いのを男の体を見るのが嫌なのかと思い込んでしまったり煙草を吸わない浦木に嫌われないように禁煙しようとしたり…キレイな顔で魅力的なのに自己評価が低い名久井がかわいそうだけどカワイイと思いながら読みました。
浦木がお見合いをする(?)所から名久井が勇気を出してくれて本当によかったです。
水名瀬先生のイラストもキレイで二人の雰囲気にピッタリでした。もっとラブラブな二人が見たかったです。

3

数少ない読み返し作品

自己評価低いツンデレ受と、ヘテロ年下イケメン攻という、組み合わせからストライクだったのですが、それぞれの心理描写がとても細やかに書かれていて、読み終えてすぐに読み返したくなる感じでした。
脇役のキャラ設定までうまくできてるなぁと、読み返してさらに感心。
砂原さんの作品はこれを読んでから、過去に遡って購入しまくったのですが、これが一番完成度が高い気がします。
ハッピーな読了感で、疲れたときにまた読み返します。

1

好きです先輩ww

イラストが水無瀬さんだったっていうのもあるんだと思うんですが
受の印象が読む前と読み後では全然変わったな(*´∀`*)ということです。
もちろんいい意味で。
このイラストで、あらすじだけ見てるとなんだかもっと
ツンとした美人で、セフレがいることも悪いとも思ってないんだろうな~
なんて思っていたんですが、なんだよ!カワイイじゃないかよ!
受のために、嫌われたくないからとか。。。。
この乙女っぷりのギャップがなんともwwww好き
なんだよ、可愛いじゃないかよ!!と思わず
これがワンコ攻と相まって面白かったです。

年下ワンコ攻。しかも後輩wwとくれば今や王道ですが
好きと分かればガツガツ男を発揮する姿がまた好きでした。
お互い好きな気持ちは読手としては手に取るようになのに
すれ違う二人
エロス含めてお腹いっぱいです。

4

ワンコ×恋愛に臆病な年上美人

自分が片想いしている相手がセフレとして立候補してくれるなんて、なんて美味しい設定!!
と期待して読み始めたんですが、セフレとしての駆け引きはほとんどなく・・・
受けの名久井が攻めの春綱のことを本気で好きだからこそ、別れたときに辛くならないようにキスも本番もないっていうのは物足りなかったです。
こういう時はここぞ!とばかりに乗っかってくる受けの方が私の好みでした。

話は前半の『シガレット×ハニー』に両想いになるまでが、後半の『シガレット×ビター』に両想い後の話が書いてあります。

想いを寄せている相手に「ホモとか気持ち悪い」と言われたシーンでは、
うわ〜!鈍感って罪だなあと思いました。
そりゃあセフレに慰めてもらいたくなるよね。
ニブいオトコ同士の恋愛だからもどかしいですが、春綱の真っすぐでワンコなところに救いがあります。
あとHシーンでは春綱のナチュラル言葉攻めが美味しかった。ごちそうさまです♪

ただ、個人的には名久井のキャラがいまいちでした。
過去の経験から恋愛に臆病になっていて、そのうえ自己評価が低くて「俺なんか」が口癖。
実際には美人でモテモテなんですけど、そのへんには無自覚なんですよね。
卑屈で臆病な名久井が相手だと、春綱くらい素直なワンコでも苦労するみたいです。
まあ、春綱もニブいですから仕方ないですが。

攻めの春綱、セフレの西脇さん、元カレの小貫さんとたくさんの優しい人から愛情を示されながら、なかなか信じる事ができなかった名久井はある意味かわいそうです。
これからは春綱と幸せになってほしいものです。二人ともがんばってね!

2

複雑な名久井を読み解く

浦木は単純明快ワンコ型。対して名久井はとても複雑な人でした。

名久井って基本プライドが高い女王様タイプだと思うんです。
でも過去の経験や自分が先に惚れた弱みなんかもあって複雑な事になってしまっている。それに対して浦木の天真爛漫ぶりは名久井からしてみれば傷口にすごくしみる薬のような存在という気がしました。

名久井は甘い雰囲気を自分から出せない人で、それが原因で恋人を不安にさせてしまう悪循環なタイプです。甘さを出せない理由は、女王様タイプだというのもさることながら、根っこのところで恋人との関係に自信がないからなんです。ベタベタしてうざがられるのもイヤだし、ホモカップルと思われて変な目で見られ、それによって恋人が自分との関係を不快に感じるのもイヤなんです。自信がないことは裏を返せば相手を信頼していないという事で、だから恋人になってもいつか別れる時が来るとか、その内相手は女性と結婚するとか思ってしまうんです。

そして浦木に対しては長年片思いをしてきて、浦木の女性経験の豊富さも嫌という程熟知していて何度も失恋のような思いを味わっている。さらに浦木はノンケでホモを気持ち悪いとまで言った相手ですし、卑屈になってしまうのも分かります(涙)

さらに自分はヘビースモーカーで浦木は喫煙しない事からそれが原因で嫌われたら...!と不安に思った名久井は禁煙を試みます。でも禁煙を試みている事を浦木には知られたくないプライドがあるんです。なんて健気で可愛らしいんでしょう!

タイプ的には名久井には年上で包容力があり名久井の素直じゃないところも可愛いと思ってくれるような相手があっているような気がしました。浦木にはもっと大人になって名久井を安心させてあげて欲しいなぁとしみじみ感じましたw

それにしても、こんなに熱く語れる人物像を作り出した砂原先生はさすがです。ベテランの安定感でしたw

1

卑屈な年上美人ツンの美味しさ!!

煙草…嫌いなんですよ、本当に!
でもそれをアルコールに置き換えると
すごく気持ちがわかるのって危ないんでしょうか?w

それはどうでも良いとして、
ノンケの春綱にざっくり「ホモとか気持ち悪いなぁ」とか言われる名久井が
気の毒でしょうがなかった!!
名久井本人の事を言ってるわけじゃなくても。
ノンケ、容赦ないなぁって…。
しかも「ゲイは止める事はできないんですか?」って!!無理じゃ!!
とんちんかんな事を言い出す春綱の滑稽さと
その言動に傷つく名久井でもうズキズキ…(泣)
好きでたまらない春綱の飲みに付きあった後は
体を持て余してセフレと交わるとか、切ないでしょ!
そのセフレ(当て馬)が飄々とした弁護士で
最終的にキューピッドになってくれるんだからね、
西脇さん、好きでしたよw

セフレの定義がおかしい春綱、
「セックスもする友達じゃないんですか?
普通の友達より親しいってことでしょ?」
その発想は健全なのか抜け過ぎているのか…w
だからこそ、名久井は惹かれたのかもしれない。

結局ノンケだし、彼女がきれた事の無い春綱なんだから、
ハマっただけ馬鹿をみるというツラさ。
本当だったら嬉しい言動にもざっくり冷たく返すしかなくて
胸が痛みました…。

春綱が予想以上に言葉責めでねちっこいHをするので
うはうはでしたよーw

お見合い話を盾にして名久井の気持ちを確かめるなんて酷い!;
けど、「俺は見合いごときでどうにかなるほど尻軽じゃありませんから。
いちいち疑ったり、将来は判らないような事を言ったり、
あと異性愛者だったのをなんかある度に
水戸黄門の印籠みたいに持ち出して否定すんのやめてください。
俺は今は名久井さんが好きだって言ってんのに、失礼じゃないですか」
後半のこのセリフに、物語が集約されてる気がします。
ノンケ相手に恋愛は不安でしょうがないけど
どっちも夢中なんだからそれ以外大事なものはない!

禁煙って、やはりツライと思うんです。ニコ中ですものね?
好きな人の為だったら(春綱は吸わないから)頑張れるのかな…。
煙草以上に春綱に溺れたい、おネガ気味な名久井と
天然なんだか天真爛漫なんだかな春綱、ナイスカップリングでした♪


2

ニブダメさんとニブダメさん

小さな内装工事会社の先輩後輩の二人が恋人になるまでを描いた作品で、
受け様は元々ゲイで、攻め様はノンケ、そして二人ともかなりのイケメン。
受け様が中性的な色白美形だけど、ヘビースモーカーで口が悪いツンデレ系で、
攻め様が男性的なイケメンで、女に困ったことがないようなタイプなんだけど、
何故か恋人と長続きしないでフラれるたびに先輩である受け様に愚痴を聞いてもらう。
でもその度に受け様は密かに傷ついていたりするんですよ。
受け様は年下の攻め様が入社してきた3年も前からノンケとしりながら片思いしてる。
でも過去の恋愛や受け様を取り巻くもろもろの出来事が自己評価を低くして
思いを相手に告げるなんて事が出来ない一見すると口が悪い強気な受け様なのですが
実はかなりヘタレだったりするんです。

そんな二人の関係が変わるのは、受け様がセフレと部屋で抱き合っている現場を偶然
攻め様に見られたことから変わります、攻め様は受け様の性癖がおかしいと矯正すると
言いながら受け様にしつこくするのですが、キレた受け様が直るものじゃないと
攻め様に迫り、一方的に手淫で攻め様をいかせちゃう。
その日から攻め様は受け様のセフレには自分がなると・・・
かなり、訳の解らない事を言って受け様を困惑させるのですが、攻め様は至って本気。
ワンコみたいに今まで以上に懐くようになりますが、受け様は攻め様が勘違いしてると
最後までセフレとしての関係を持とうとしないのです。

この二人はある意味かなりニブイ二人なんですよね。
自分に向いている気持ちを自己評価が低いせいで知らないうちにスルーしちゃってたり
する受け様、そして単なる先輩への気持ち以上の思いが育っているのに気が付かない攻め様。
そんな二人が思いを通じ合わせるまでを描いた作品で受け様視点でのお話です。
書下ろしは攻め様視点で描かれていて、受け様の過去や、ワンコ攻め様の思っている
以上の受け様への愛が溢れてる作品でした。

6

ワンコな感じがかわいい

あらすじに惹かれて購入しました。
だって、仕方ないじゃない!!
ゲイでセフレ遊びをしていると知り、
「俺がセフレになります」って後輩が言いだすなんて!
興味津津になってしまうあらすじでいた。

内容も、なかなか良かったと思います。
名久井は、ずっと後輩の浦木に片思いしているものの、
浦木はゲイではないため、恋愛相談を受ける立場にいます。
そんなある日、浦木に名久井がゲイで、セフレがいることがばれてしまいます。
浦木は、名久井にゲイを辞めるように言ってきたり、
最後には、自分がセフレになると言い出します。
浦木、「ゲイを辞めて」とか結構おかしなことを言っているのですが、
ワンコな風情なので、読み手としても許せてしまいます。

今回は、タイトルにシガレットとついているのですが、
煙草をストーリーのキーにしているのですが、若干無理やり感を
感じました。

3

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