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時代を感じる挿絵、無いほうが良いように感じるくらい。
いとう先生、最近新作が出ないので、昔の作品を購入。 シリーズ4冊・不憫受
瑞樹が、生きる望みを得るような恋人を得て、救われる
身勝手な母が、略奪婚をして先妻を追い出すまでしたのに、
勝手に嫁ぎ先から出奔 瑞樹を生んでも、夫に知らせず 施設に預けてネグレクト。
そんな母が死亡して、父親が瑞樹を引き取り養育することになってから味わう色々。
最初は虐めばかりの連続。瑞樹は生きて行けるのか心配。
でも瑞樹に庇護欲を掻き立てられる人が現れて・・
※ナンバリングが無いのでメモ
①たとえこの恋が罪であっても 瑞樹 アルフレッド
②たとえ禁じられた恋であっても 瑞樹 アルフレッド
たとえ偽りの運命であっても アレク レナード
たとえ背徳の罠に堕ちても エドワード クライブ
ドラマCDでとても気に入り原作はどんなものかと読んでみましたが…想像以上でした。
CDもとんでもねぇと思ったがそれ以上だった…!!
瑞樹に降りかかる容赦ない不幸の連続は私のシリアス好きと健気受け大好きな心を存分に満たしてくれました。
ここまで徹底的に追い詰めてくれるのって、なかなか出会えないんですよね…。
これからというタイミングで結局助けが入ったり…いやいやまだまだいけるだろな手緩さを感じ欲求不満になったり(笑)
凄く性癖を満たしてくれる大好きな作品です。
心がズキズキするんですよ、その痛みがたまらない…とついニヤニヤしてしまいそうになりながらも不憫で可哀想な瑞樹をたくさん堪能させていただき感謝しております。
僕はまだ大丈夫、頑張れるって繰り返される言葉には胸を打たれました。
悪いところなんて何一つないのに結局僕が悪いんだ…となり「僕を許してくれる?」とくるんですよ…!
かわいそかわいい、たまらない!!!
鬱陶しさをちっとも感じないド好みな健気受けでした。
買ってすぐ読みその数日後にまた読み返してしまいました(笑)
ズキズキが恋しくなった時定期的に読み返したいと思います!
大事にしたい一冊です。
最近、自分は精神的なMじゃないかと思う時があるのですが、
この主人公には、精神的にも、肉体的にも
畳みかけるように不幸が降ってきます。
しかも、本人のパーソナリティーに関係なく、
母親に問題があったというだけで。
特に、今まで心の裡はともかく公平であろうと
何かと気遣ってくれたアルフレッドが
誤解から瑞希に辛く当たるようになってからは、
もう、涙が止まりませんでした。
最終的には、アルフレッドの誤解は解けますが、
義兄エドワードの仕打ちは酷いの一言だし、
父親も引き取っておいてそんな態度なら、
日本で施設にいた方が
瑞希には幸せだったんじゃないかと思ってしまいます。
誤解が解けて、二人がお互いに謝罪し合うシーンは
目が痛くなるほど泣けました。
諸手を挙げてハッピーエンドかと問われると、
瑞希を取り巻く環境を考えると、うーんというところですが、
自分の想う人が自分を想ってくれる
それだけできっと瑞希は幸せなんだろうな。
大分以前にドラマCDを聞いたのですが、理不尽な偏見やいじめに傷つけられるかわいそうな瑞希が痛々しくて、続きが知りたいのでいつか原作(続編)を読もうと思いながら機会がなかったのですが、新装で文庫化され『たとえ偽りの運命であっても』も出たのでまとめて4冊読んでみることにしました。
生後間もなく身勝手な母親に育児放棄された被害者なのに、母親と同様憎むべき相手と認定され肉親からも蔑まれ苛められる。
全寮制のパブリックスクールでも心身ともに傷つけられぼろぼの状態なのに、その上2番目の義兄エドワードの罠にはめられ強姦未遂に買春疑惑と不幸の連続で痛い痛い。
痛さの分だけ最後のハピエンが浮上するというものですが、そこに行きつくまでが長くて耐えきれるかどうかが楽しめるかうんざりするかの境目でしょうね。
たくさんの不幸がこの手のかわいそうなお話の醍醐味ですけどね。
アルフレッドもねえ、最初のほうはともかく好きな子ほど苛めたい、裏切られたと思ったら許せないとどんどんエスカレートして強姦にまで及ぶのはやり過ぎでしょう、そしてそれでもいいと言ってしまう瑞希もヤレヤレですけど。
ハッピーエンド後の後日談の『日溜りの楽園』では、幸せ慣れしてない瑞希が、アルフレッドお手製のお守り袋で感涙にもらい泣き。
エドワードも反省して味方になってくれそうでよかったよかった♪
イギリスの上流社会でスキャンダラスな存在だった母親は離婚され、受け様は生まれてすぐに母親に捨てられ体が脆弱だったため療養所で育ちます。
母親が死んだことで父が兄2人がいるイギリスのパブリックスクールに受け様を入学させます。
しかし、全寮制の学校では死にかけるような悪質なイジメにあい、クリスマス休暇に家に戻れば家でも家族から恨まれた存在であり親兄弟からのいじめを受けます。
慕っていた長兄の攻め様には次兄の策略に嵌り、淫売と誤解され続け残酷に犯されます。
攻め様に対して兄弟以上の感情を持っていた次兄は、攻め様が始めから受け様に傾倒していくのに気づき阻止するためにエゲツない策略で徐々に受け様を追い詰めていくのです。
受け様は日に日にやつれ、精神的にも憔悴していきます。
攻め様はやつれた受け様には気づくのですが同情を引くためと思い見て見ぬふりをし続けます。
受け様は死ぬことで解放されると考えるようになり決行します。
死ぬことが唯一の希望ってどんだけ不幸よ⁈
受け様が不憫で不憫で可哀想すぎて目頭が熱くなりながら読みました。
確かに不幸な受け様がハッピーエンドで幸せになれる話は好きですが…。
全寮制のパブリックスクールという単語に前情報もなくとびつきましたが、萌えるどころか正直萎えました。
攻め様と義母が真実を知って、攻め様と相思相愛になれ家族とは和解となります。
一応のハッピーエンドではあるのですが、家族と和解はしてもわだかまりは残っています。
学校でのイジメの原因の一つに母親がイギリス上流階級で起こした数多くのスキャンダルがあるため、寮生活もすぐには改善しないことも予想せずにいられません。
攻め様が守るにしても限界はあるし、すぐに卒業していくため残された受け様はどうなるのだろうと考えるとやっぱり不憫で。
3作シリーズですが…次巻で受け様が笑顔で生きているか見届けないといけない気がするので、心に余裕があったら覚悟して読みたいと思います。
そして3作目は今回受け様を窮地に陥れ続けた次兄がメインということですが、感情移入できるかどうか…。