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表題作ゆめゆめ心中

たくみ,ゆずるの弟良介の大学の友人
ゆずる,19歳,子供の頃の記憶のない図書館司書

同時収録作品羊の楽園

ゆるちゃん(緩谷真琴),元同級生
操,ずっと片思いしている学生

あらすじ

子どもの頃の記憶がないゆずるは、何度も同じ夢を見ていた。
小さな神社で誰かと遊んでいる夢。
けれど、いつも相手が誰なのかわからないまま目が覚める。
そんなある日、弟の良介が同級生のたくみを家に連れてくる。
ゆずるは、おぼろげな記憶の中で、たくみがゆずるの
かつての幼馴染みで初恋の相手だと気づく。
憶えていてくれて嬉しいと言うたくみ。
再会できた初恋の相手に、ゆずるは再び惹かれていくが…。

作品情報

作品名
ゆめゆめ心中
著者
小嶋ララ子 
媒体
漫画(コミック)
出版社
大洋図書
レーベル
H&C Comics ihr HertZシリーズ
発売日
ISBN
9784813030140
3.3

(84)

(20)

萌々

(22)

(22)

中立

(8)

趣味じゃない

(12)

レビュー数
24
得点
262
評価数
84
平均
3.3 / 5
神率
23.8%

レビュー投稿数24

優しい絵柄でゆっくりと首を絞められていく


【ゆめゆめ心中】
発刊2013年、9年前のものですが未だに二巻は出ていません…。
というのも、ラストが衝撃的な展開で終わってしまい「どういうこと!?」と頭を抱えました。
内容がまったく変わってしまうような一枚絵でとても印象的でした。

ヤンデレに惹かれて購入したのですが、想像とは真逆の内容でした。

【羊の楽園】
痛い。とにかく痛くも愛を感じるお話でした。
受けが攻めのために体を売って、辛い時間に「羊を数える」姿が辛すぎて私のメンタルが折れました…。

ふわふわした絵柄なのに、なんでしょうこの胸を抉られる感じ…。
アンバランスさが絶妙で、やわらかい綿で首を絞められている。

0

不穏な空気がいっときも拭えない

◆ゆめゆめ心中(表題作)
 まさか2巻へ続くとは思っていなかったので、思わぬぶった切りに悶々としてしまいました。1巻では伏線が張り巡らされるばかりで、登場人物達の関係性も複雑怪奇だったので、ストーリー的にもBL的にもこれから評価がどう転ぶかは未知数といった感じですね。発行日から7年も経っていますが、続編は連載されているのでしょうか? 是非とも単行本として発売して頂きたいです。個人的には唯一の良心のようだったゆずるの弟・良介が、何かしら報われる形になればいいなぁと思います。彼のシーンが一番の癒しでした。

◆羊の楽園
 短編で、こちらも痛々しい話ではありましたが、私は結構好きです。好きな人のためなら何でもできるから、お金に困っているなら自分がウリをやって大金を稼ぐ、という発想に至る操。一見可哀想に見えるのだけど、誰も彼に無理強いはしてないし、あくまで彼の独善的な行動なんですよね。そこまでの執着を持てる、持たれることって貴重なことなのかもしれません。未来はありそうな終わり方だったので、後味も悪くはなかったです。

0

ダークな雰囲気のお話です

表題作のゆめゆめ心中は、ゆずるの弟である良介の大学の友達・たくみ×子供の頃の記憶のない図書館司書・ゆずるのカップリングです。
子どもの頃の記憶がないゆずるは、何度も同じ夢を見ていました。それは、小さな神社で誰かと遊んでいる夢でした。
けれど、いつも相手が誰なのかわからないまま目が覚めます。
そんなある日、弟の良介が同級生のたくみを家に連れてきました。
ゆずるは、おぼろげな記憶の中で、たくみがゆずるのかつての幼馴染みで初恋の相手だと気づきます。
憶えていてくれて嬉しいと言うたくみ。
再会できた初恋の相手に、ゆずるは再び惹かれていきますが、たくみと再会してからなぜか、白昼夢を見る回数が格段に増えてきました。
たくみくんと同じ施設育ちでたくみくんに片想い中のひなたくんと、ゆずるくんの義理の弟でゆずるくんに恋をしている良介くんの苦悩や相手を想う健気さがグッときました。
そして、一体誰なのかわからないあやとの存在も気になるばかりです。
最後の終わり方も謎が謎を呼ぶような、、そんな終わり方でしたし。
個人的に、私は伏線や謎を散りばめた上で最後に全て種明かしのある作品を好む傾向があるので、この作品のように全て描くのではなく読み手に想像させるような終わり方は苦手みたいです、、
小島ララ子さんの澄んだ空気のような世界観を楽しみたい方、自分で物語を補完しながら楽しみたい方にはぴったりの作品です。

1

不思議なお話、続編プリーズ!

可愛い絵柄なのに不思議なお話ですね。
作者さんは小説のイラストのイメージが強くて、コミックは初読みです。てっきり可愛いお話を書く方だと思ってました。

しかも!続きがあるなんて!2巻をちょうだい、早く!

「ゆめゆめ心中」
ゆずるは一体最後に何したの?何者なの?
たくみは本当はゆずるを好きじゃなくて、幼なじみの夢に見る子はあやとくんなの?
子供のゆずるに何をしたの?

男の子同士で四角関係なのでしょうか?
まだ続編が出てないようですね。早く謎の真相を知りたい!

冒頭で弟?が18までの記憶とのモノローグがありますが、ということはあの後に何があるの?離ればなれに?それともゆずるは死んじゃうの?

「羊の楽園」
貢ぎ愛ですね。切ないです。ボロボロになってお金を貢いで。相手にされず。
でも最後はもしかして?という終わり方でしたね。

1

可愛さの中に闇があります

暗!
読み始めていくうちに、暗さが増してきます。嫌な感じはなく、私は読めますが、人によっては苦手な方もいるかなぁ。。。
私は、ゆずるくんの登場ページで心を奪われ、神評価をつけました。
繊細な絵で可愛らしいのに、闇を描く筆者が素晴らしいと思います。
二巻に続くとなっていますが、出ていません。
物凄く気になる所で、終わってます。
兄に恋する気持ちの裏に何かありそうで、幼なじみを想う気持ちを押し殺して自分を傷つけて、失われた記憶に何かあると必死になって、登場する人物それぞれが、色々なものを抱えて明るく振る舞わっているのが、また悲しい。
完結していないので、読み終わった後に、色々と考えてしまう作品です。

7

ドエムの読み物

ひとの”暗”の部分を、ララ子先生の甘く丁寧な線が描くことによって、真摯に、じくじくと、痛みを伝えてきます。

わたしはララ子先生の、そんな表現力にとても惹かれます。「ゆめゆめ心中」には表題の「ゆめゆめ心中」のほかに「羊の楽園」というふたつの作品が収録されています。

どちらの作品もとても痛いので、ドエムの読み物といえます。痛みに萌を感じる方は必見ですし、新たな萌を開拓してみたい!という方にもぜひぜひおすすめです。


わたしはじつは、「ゆめゆめ心中」よりもふたつめの「羊の楽園」が大好きです。

わたしは”ヤンデレ”にとても萌を感じる質です。しかしヤンデレというのは自己中心的な愛でしかないので、読後にはどうしようもなくおちこんでしまいます。(それもまたいいのですが、、、)しかし!この「羊の楽園」では、その自己中心的な愛がどうにもうつくしくみえるのです。それはひとえに、ララ子先生の表現力のたまものなのだろうなあと感じます。

4

謎を投げかけられ、伏線が張られまくり…

1巻表記はないのに完結してなくて、続きが気になりすぎるところで終わってるのに、続刊はまだ発行されてなくて…
完結してから読もうと思ってたのに、電子セールに釣られたら、想像以上に気になるところで終わってる…

身体が弱くて子供の頃の記憶がないゆずる、引き取られてきたゆずるを子供の頃から守ってきた義弟の良介、たくみに会った途端にやっと会えたと涙するたくみ、たくみにずっと恋しているひなた。
子供の頃の秘密めいた記憶が気になるゆずるは、それを恋と取り違えてたくみと関係を持ってしまうけれど…
たくみとゆずるの出身地での事件や怪異、明かされてないけれど恋心とは違うと思われるたくみのゆずるに対する強烈な固執、良介やひなたの想いなどなど、1巻(※表記なし)は謎を投げかけられ、伏線が張られまくって衝撃的なシーンで終わります。

もう続きが気になって気になって仕方がありません!
小嶋先生、大洋図書さん、ぜひぜひ続きをお願いします!

1

2巻をください。

万人受けするような作品では無いと思いますが、ヤン・グロ・ホラーに耐性があり、BL好きな方は楽しめると思います。
そして2巻をお待ちしています!

1

エロは少ないけど…

久しぶりに読み終えたあとにいい意味でもやもやする感覚に襲われました。
はやく続きが読みたすぎる…。

同時収録の羊の楽園では、暴力表現ともふもふの羊のアンバランスさがエロさを引き出していました。

個人的にめちゃくちゃ好きな一冊です。
はやく2巻を読みたい…!

4

良い意味で裏切られました(笑)

表紙はいつものララ子先生のふわふわとした色使いの中に、少しだけ不思議さが漂うような、何かを秘めているような。
回想がところどころ入るものの、いつものララ子先生ワールド満載の漫画……と思いきや!
最後の最後にどんでん返しというか、衝撃の展開というか、カニバを苦手にしない私としてもちょっと怖かったです(´∀`;)
カニバを苦手としない方はあまり読まない方が良いかとは思いますが、まだ決まったわけでも無いですし、とりあえず早く続編が読みたい!!!(笑)と思える作品でした。

1

!?!?!?!?



最後まで読んだ感想として真っ先に口から飛び出したのは「続くんかーいっ!」ってことです(笑)2巻に続きます。

ゆずるは線が細くてすごく可愛いし、黒髪のたくみはかっこいいし、しかもその二人がじわじわ近づいていくので目の保養だったのですが、このお話、最終的にはそういう感じじゃないですね。ホラー寄りかな。最後の最後、まさかの癒し系のゆずるが人殺し疑惑。えーーっ……!?!?

もちろんBL展開の部分は萌えましたが、今後の展開考えるとゾクッとする雰囲気。だから評価は萌ですが、続きが気になる終わり方。ただ、恋愛要素が見たい!!という方にはあんまり、という感じです。

2

いつものララ子ワールドではない

いつもふわふわとまるで綿菓子のように甘い作品を描くのが得意なララ子さん。
読む前はきっといつもどおり甘甘か切甘かなと思いながら読んでみたらまさかのシリアス、シリアス、シリアス!
え、ほんとにララ子さんと思いましたwまあ短編とかでわりと暗めの作品が収録されていることもありましたが、連載でここまで重めの話を描くとは思ってなかったので、かなりびっくり。新たなララ子ワールド作り上げるんですか!?とついツッコミ入れてしまうレベルw

でもララ子さんの繊細な絵のタッチとシリアスで儚いこのゆめゆめ心中、マッチしていて良かったです。
ララ子さん、こういう路線も描けるんだと感心しながら読みました。最初は設定にん?ってなったのですが、2回3回読んでくると内容が理解でき、面白みに気づきます。
続きものということで続き楽しみしてます。最後はララ子さんらしくハピエンがいいなぁ。笑

ぜひともよんでほしい作品ですが、ララ子だから甘甘かと思って買わないでくださいね笑
シリアス苦手な人は読まない方がいいかも。

1

あまり趣味じゃないかも

初めて小嶋先生の作品を読んだのは「パラダシスビュー」でイラストもストーリーも気にいって作家買いしました。

ちょっとこの作品は、私にとってあまり趣味じゃないです。
せつない感じなのでシチュ的には好きなんですが、あまりにもゆずるの過去が重そうで、あまり楽しく読めなかったです。
まだ読み切りで、最後にハッピーエンドになっていたなら、まだよかったのですが、続きものなので、読む気が失せちゃいました。まだ暗い話が続くのかと。。。

1

とりあえず続きが読みたい!


です。(笑)
最近ララ子さんが好きで、一気にいろいろ買ったのですが、
ララ子さんの本てだいたい一冊で読めるので、続くの!?と驚いてしまいました。

ゆずるさん、ふわふわしていてかわいいなあ、から、
おお、自分の意志もあるのね、から、
えっどうしたの!?
という感じで、本当に続くが早く読みたくなります。
本当にたべちゃったんですかね

完結してないのでほんとは☆みっつにしようと思っていたのですが、
よっつにしたのは、読み切りでついてた羊の楽園が超絶私の好みだったからです。

わたし本当に売春モノがだいすきで……(笑)
ゆるちゃんのために、ってがんばってるのに空回りしちゃってっていう操がかわいいです。
何度も読み返してます。

3

まさかの続編!?


購入してしばらく時間経ちましたが、やっと読めました!!
思いっきり読みきりだろうと思ってたらまさかの2巻へ続く宣言w
思わず「マジかよっ!!」と声に出してしまいました(笑)
えー!!!というような終わり方だったので悶々も半端ないです。
ふんわりした絵なのに内容はちょっとホラーちっくだし?
展開が読めないうえに続きが気になる!!
次で完結するんでしょうか…?
それともまだまだ続くのか…どうなんでしょう?
というわけで評価は今のところ中立ですっ

4

続いちゃうのー∑(`□´/)/

ゆめゆめ油断めされるな

…1巻では終わりませぬぞ。

好き嫌いがハッキリ分かれる作品だと思います。

ふわふわな絵で安心したというより、逆にこの絵柄の奥に潜む重苦しさにゾワゾワします。
真綿で首を絞められるとはこういう事なのか。

小嶋ララ子さんのふわふわでほんわり~な絵柄が少々苦手で、今まで手にする機会がなかったんですが…初読みでいきなり今作をひいた自分を誉めたい!

謎が多くて雰囲気も重いし、まだよくわからないんですが民俗系ダーク路線、大好き!

子どもの頃の記憶が欠落しているゆずる。
繰り返し見る神社で誰かと遊ぶ夢が何を意味するのか記憶の一部なのかわからないまま面倒見のいい弟:良介と二人暮らしをしています。
そんなある日、弟の大学の友達たくみと出会いますが、彼はゆずるの過去を知っているようで…。
たくみの態度に困惑しながらも惹かれるゆずる。

このふたりと血の繋がらない兄:ゆずるを密かに想う良介、たくみと同じ施設で育ち彼に秘めた想いを抱く、ひなたの4人を中心に話が進みます。

ゆずるの夢なのか記憶なのかわからない曖昧なビジョンがフラッシュバックを繰り返し、得体のしれない『何か』の形を成していく様子に心を掴まれます。

虚構と現実の間に横たわっているであろう真実。

過去を仄めかすたくみが現れてから様々な輪郭が不明瞭になり(味覚とか)慕情とともにつのる不安に揺らぐゆずる。
『あやと』とは?
そして、ひなたの見てしまったゆずるの秘密。

彼ら4人の想いの行方と過去の『神隠し』『連続殺人事件』の解明というテーマが巧く寄り合わされた話です。

冒頭に登場するおじいちゃんは…彼ですよね?
と、なると残りの彼らはどこに…?
もう!早く続きが読みたいー!!

【羊の楽園】
理屈じゃないのね、という話。
盲目的に尽くしてしまうくらい好き。な気持ちも、守備範囲じゃない相手に手を差し伸べてしまうのも。

ある意味、ふわふわな話なんですが、こういうふわふわ(羊)はツラい。

健気すぎる操くん、大好きなゆるちゃんの胸は温かいですか?
希望のある終わり方で良かったー。


3

ブラックなところに期待!!

ララ子さんって絵柄はホント大好きなんですけどね・・・。
受けが乙女だったり、攻めが受けを女の子そのものな扱いをするものが多いので、
作品によっては駄目なことがあるんですが…。
かと言って全部駄目なわけじゃないですよ。同じような雰囲気なのに何故か好きな作品もあるので。

今回も受けキャラは女の子みたいで正直苦手部類だったし、
受けキャラの周りの男の子も受けを女の子扱いだったので寒イボたったところもあったけど…。

でも来たよブラック!
これはいい!!!

前半のゆる~い雰囲気が後半のブラック部分を際立たせる役目を担っていていいなと思いました。
ゆる~い雰囲気にも価値があるように思えました。

あと謎めいた部分と、たくみ(攻め)とひなたのブラックさが気になる。
この先にどんな話が待っているんだろうと思わせるこの展開はいい!

ララ子さんのあまあまが苦手な人には逆にこの作品をお勧めします。
あまあまがお好きな人にはきついかも。ブラックな人間、ブラックな展開なので。

評価はまだ完結していないのでこの評価です。

0

かわいいなーかわい・・・・ぬぁ!?

可愛い表紙に惹かれて購入してみたらおっとぉ・・・・!?
という感じでした。
いや。。。。ものすごくびっくり。。。
びっくりはしたものの
絵もきれいで内容も面白くってすごく続きが気になる・・・
そしてゆずるくんかわいい!!
早く2巻が出てほしいものです。。。。
もやもやするというか怖いです・・・・!すっきりしたい!!(笑)
続刊に期待!!
ダークホラーのようですがハッピーエンドになったらいいなぁ・・・・
続き物は待ってる期間がつらいです!!(笑)

1

ひとまずビックリです

ビックリしましたこれララ子さんの作品か!?って…

とか言ってますが私にとってララ子さんの作品は今作で2作目で最初に読んだのはデビュー作の『ねこの嫁入り』でした。ひたすら可愛くてキュンキュンする切なくて甘い印象が1作目で付いてしまったので今作とのギャップに驚かされました。未読作品も読みたくなる、そう思わせてくれる作品です。

さてさてお話はとにかく重くて暗いシリアスもの。うーんこれ内容説明するの難しいっす。あんまりネタバレしないまま読んでほしいです!まだ1巻読んだ時点では明確な真実と言うものは見えてきていません。続きも全く予想できません。いろんな事象が混沌としています。

読みきり作品もどシリアスだったのですがこれが私の大好きな系統で堪りませんでした!
自分を救ってくれた攻が大好きでそのためだったらどんなに自身が傷ついても構わない受の自己愛行為に涙ぐんでしまいました。片想い受の不器用で純粋な命がけの恋模様素敵でした!

2

怖い方のララ子さん

なのかな?

この3冊連続リリースでは、
見た目通りに可愛い「花畑と別れ話」
可愛いのかと思いきや、がっつりシリアスで痛可愛い「きみにうつる星」
そして、このどこへ向かうのか予測不能な、怖可愛い「ゆめゆめ心中」
と、どれも絵の可愛さは一緒なのに、
このかわいらしい、ふんわりな絵のままでの、
まさかのシリアス、
まさかのダークホラー?
ええっ?
この続き、
どうなるのーっ!

このかわいくて、きれいなカバーのご本の中で、よもやの大展開。

怖いから、早く、続き読ませて。

2

今後の展開がまったく予想できない…!

ララ子先生3作品連続刊行の3作品目となります。3冊とも購入させていただきましたが、どの作品もいろんな色を持つララ子ワールドが味わえる素敵な作品でした。

そして今回の『ゆめゆめ心中』
「心中」という重いワードが気になるところですが…ララ子先生もご自身でおっしゃっていた通り、「暗い」お話でした。ホラーまではいかない、ミステリー風味と言いますか、ドキドキ、バクバクと読んでいて心拍数がなんだか速くなっていくように感じる作品でした。
ネタバレしまくっているわたしが言えたことではないのですが、これはもうぜひ!ネタバレなしで読んでいただきたいです!!

え?え?どういうこと!?と「記憶のないゆずる」と共に序盤から彼らの過去には一体なにがあったのか?神隠しとは?たまに出てくる「あやと」とは…?疑問でいっぱいです。物語の始まりの「おじいちゃん」も意味深ですし、最後の最後も、なんじゃこりゃー!とちょっぴりぞわわ~っとなったのですが、いやぁもう気になります!!
早く2巻が読みたい~!

<物語の主となる4人>
【ゆずる】幼少時に神社の火災事件に巻き込まれ、重傷を負い幼少時の記憶がない。色白で控えめ。事件のあった10月に悪夢にうなされていたが、「たくみ」と出会ってから毎日のように見ることになる。それは自分の過去のような夢で…?そしてゆずるの味覚も…?
【良介】ゆずるの義理の弟。荒っぽいものの、ゆずるをとても大切に想い、一途で健気。切ない…
【たくみ】養護施設育ちで、ずっと人探しをしていて、それがゆずるであり「ゆずるとは幼なじみだった」と言う。良介曰くたくみは無口だ、という印象なものの、ゆずるには饒舌。ゆずるが好きだと言うが…。ゆずるとの再会後の「早くあやとに言わないと…」や、「ゆずるにかけられた魔法をときたいんだ」など、気になる言葉をたくさん残す。
【ひなた】児童虐待により、たくみと同じ養護施設で育つ。今時で軽めな風貌でいろいろとやばいことに手を出している様子だが、幼少時にたくみからかけられた言葉を
大切に覚えており、たくみの家族になりたいと大切に想っている。いつもへらへらしているものの、重く苦しいものを背負っている印象。
物語のラストシーンで、衝撃の場面を目撃してしまう…

4人の男の子と、「あやと」「神判制度」「神隠し」といろいろなキーワードが散りばめられていますが、まだまだ謎は深まるばかりでどのような結末を迎えるのかまったく想像がつきません。衝撃のラストシーンにはもう、ぎ、ぎゃー!何がどうなっているんじゃー!と…!!意味がわからなく、すぐに1話目から読み直しました…。
萌え、とかそういうのではなく、どういうこと?こういうこと?といろいろ考えさせられる作品でした。甘いララ子先生の作品も素敵ですが、こういう重たい暗いお話も、うぅイタタ…とはなるものの、そのぐるぐる考えさせられるのがクセになるというか、好きです!!

同時収録の『羊の楽園』も暗め、というかなかなか痛いお話でした。
好きな人のために売春をする男の子のお話なのですが…うぅ、痛い!!でも最後の最後に光が見えて良かったです!

2

とにかく痛い。重い。

ネタバレはしません。
謎が多くて物語の核心的な部分は読んでもまだ分からない、と言った方が正しいかもしれません。

他の方も書かれていますが、ララ子さんのこれまでの作品に見え隠れしていたダークな部分を前面に出したような作品。
なので、好き嫌いはハッキリ分かれると思います。
切なくもふんわり甘いララ子さんの作品が好きな方には正直受け入れられないことが多いかもしれません。
ですが、実はとてもララ子さんらしい作品なんじゃないのかなぁと思いました。
好き嫌いを抜きにして作品として評価しても、人物とその過去の描き方、お話の雰囲気、言葉選びなど、神だと思うのは私だけでしょうか。

過去の記憶を無くしたゆずる、ゆずるを大切に想う義理の弟良介、ゆずるの過去に関わるたくみ、明るさの裏に心の傷を隠したひなた。
ゆずるとたくみが再会した時に、4人それぞれの思い、ゆずるとたくみの過去の謎、ゆずるの秘密・・・様々なものが絡み合って物語が動き出す――
ホラーというか何というか不思議で痛い重い雰囲気のお話になっています。

タイトルに1とは表記されていませんが、2巻に続きます。
続きが物凄く気になるところで終わっているので、欲を言えば、1,2ヶ月後に続きが出るタイミングで1巻を出してほしかったかな?せめて1巻と表記してくれたら心の準備が出来たかな?と思ったり。

巻末収録の短編「羊の楽園」もかなり切なく痛いお話になっています。
健気すぎる売春少年のお話。
設定というかお話自体もかなり切なく痛いんですが、可愛らしい絵とモノローグのギャップでさらに痛い。痛い。

1冊通してかなり暗いというかとにかく痛い作品になっていますが、個人的には物凄く好きです。
とにかく2巻が早く読みたい!

4

もう無理かも。

ララ子さんの絵柄は、優しくて、可愛らしく
大好きです。

りんかい線利用予定ないですが
一日券購入するくらいに。

作品も揃えてます

今回は、購入かなり迷いました
暗さの質が違和感にしか感じなかったからです

でもやはりララ子さんの作品は欲しい。
購入しましたが
違和感は変わらずでした。

幼い頃のタッチは可愛らしかったですし
ペーパーも良かったです

短編集も違和感ていうか
しっかり読めなかったです。

好きな気持ちの強さ、
受け入れてもらえなくても
好きな気持ち。

利用する人間。
弱みにつけこむ人間
とりまく環境

遠くない話しではありますし
色んな視野からみれなくもないですが

みぞおちがきしむような
痛み。

ララ子さん大好きですが
この路線は私には受け入れられませんでした。

9

猟奇的な・・・とでもいえばいいのだろうか?

小嶋ララ子さんのいつも作品に潜むダークな痛い部分が前面に出たと思われる作品。
これで完結ではなくて2巻へ続くなのですね。
その衝撃的な1巻の終わりには驚愕させられるより他ありません!
1話進む毎に一体何だろう?何があるのだろう?
見えそうで見えないその謎にぐいぐい引き込まれるその力は半端なく、心臓がバクバクしてきます。
サイコホラーなのだろうか?それとも?
こうした系のお話が大変好きなだけに、今回は胸のまん真ん中を打ち抜かれ思わずこの評価がでてしまいました。

(なるべくネタばれしないように詳細には触れずに以下書くつもりです)

良介には血のつながらない養子の兄・ゆずるがいる。
ゆずるが図書館司書になったのをきっかけに二人暮らしをはじめ、そしてこの兄を愛している。
友人がいるのだが、親の虐待に遭ってきた飄々としながらも何かを抱えているひなた。
無口な2コ上のたくみ。
彼等が良介の家を訪れて初めてゆずると体面した時、たくみは探していた人だと涙を流すのです。

このたくみとゆずるの関係が全ての謎です。
ゆずるの亡くした小さい頃の記憶。
それを思いだしてほしいと願うたくみですが、その姿は執着であり淡々としているのに恐ろしいモノを感じさせませす。
たくみとあったことで、ゆずるが昼間でさえ見る白日夢はきっと過去のヒントであると思われるのですが。
それが何やらとても禍々しく暗いモノなのです。
たくみが怖い!!
そしてラストのホームレスのおじさんのシーン・・・衝撃です!!

一見明るいひなたの切なく苦しいものも、良介の兄を思うが故の心配も、
一体これからどうなっていくのか?

そんな物語の吸引力が凄過ぎて、萌えとかそういう次元とは違うところへ行ってしまっているのではありますが、とにかく登場キャラ全てから目がはなせません。

同時収録の【羊の楽園】も痛くてたまりません。
大好きな相手が親の没落により学校へ通えなくなり、何とかしてあげたいと売りを始めて金を渡す。
その健気さは度を越していて、結局は相手をほだすことにはなるのでしょうが、この自己犠牲と奉仕が苦しくてたまりません。

とても苦しい1冊ですが、読み応えとしては自分的に120%のものがあります。
ひょっとすると場面転換などがわかりづらい箇所もあるかもしれないのですが、全体の雰囲気が押していて気にならないくらいです。
2巻が待ち遠しいです!

8

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