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僕らはそれを否定できない

bokura wa sore wo hitei dekinai

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表題作僕らはそれを否定できない

斎藤,中学〜,同級生(?)
鈴木,中学〜(?)

同時収録作品その手から伝わる

土屋真,高校生(?)
誠,春から大学生(?)

同時収録作品僕らの明日の方程式

金井恵太,高校3年
桐島郁,高校3年

その他の収録作品

  • おまけまんが
  • あとがき

あらすじ

ぎくしゃくしていた恵太と郁の関係も幼なじみから恋人同士へと進んだが……!?「僕らにまつわるエトセトラ」続編を収録!

作品情報

作品名
僕らはそれを否定できない
著者
九號 
媒体
漫画(コミック)
出版社
幻冬舎コミックス
レーベル
バーズコミックス ルチルコレクション
発売日
ISBN
9784344827349
3.6

(35)

(9)

萌々

(12)

(9)

中立

(3)

趣味じゃない

(2)

レビュー数
10
得点
123
評価数
35
平均
3.6 / 5
神率
25.7%

レビュー投稿数10

描き下ろしでもっと読みたかった

「僕らはそれを否定できない」の続編も収録されています。結構前向きかつ充実の続編なので、お好きな方には強くお勧めしたい。

◾︎表題
これからってとこで終わってしまう…!!!BL漫画としては珍しい終わり方だとは思いますが、そこまで無理なラストでもないんですけどね。描き下ろしが蛇足になってしまうかもしれませんが、あえてこの後が読みたかった。
前編と後編の執筆にかなり間があったようで(あとがきより)、後編の絵柄と、社会人になった斉藤のビジュアルが大変好き。もともと学生モノより社会人モノが好きなのもあって、この後が読みたくてたまらない!
鈴木が花屋っていうのも可愛くて…うーん、もどかしい。

0

天然誘い受け。

短編二つと、初コミックス『僕らにまつわるエトセトラ』の続編、「僕らの明日の方程式」が収録されています。レビュータイトルは表題作から。中学生同士の微妙な関係を描いた物語ですが、短いけれどきゅっとまとまっていて、時の流れ、語り手の視点共にドラマティックな演出が効果的な物語。

斉藤は勉強もスポーツもできる優等生。中二のクラス変えで鈴木と隣の席になる。色白で可愛い顔立ちの鈴木は、女みたいだといつもクラスの男子からイジられ、斉藤が庇っていた。女ではなく男の鈴木にムラっとくるのは何故…?鈴木の天然な色気に苦悶する斉藤が、十五年後に出した答えとは。

「その手から伝わる」一つ違いのいとこ同士、誠と真のお話。真が子供の頃からずーっと頼りにしていた誠が、大学進学で上京することに。その前に、あの頃のように少しだけ手を繋がせて欲しい。家族愛のような、恋心のような、でもはっきりと真の心の中にある誠への思いが読む者に伝わる、切なくも仄かな熱を感じるお話。

『僕らにまつわるエトセトラ』は、中学野球部に在籍していた幼なじみ同士の物語で、まずこちらを読んだ方が続編「僕らの明日の方程式」も楽しめると思います。素敵な未来を想像させるストーリーなので、興味を持たれたら是非。

九號さんは絵がとっても上手で人物の表情が豊か。子供や赤ちゃんがムチムチぽちゃぽちゃしてて癒されます。また、裸体がえっちなので、絵、ストーリー、エロ、どれも満足させてくれる作家さまのお一人なのではないかと思います。

1

抱える恋と引き摺る恋

九號さんの商業作品を読むのは、実はこちらが初めて。
同人誌でもそうなのですが、九號さんは
繊細な心の機微を、魅力的な絵としっかりしたプロットで
読み応えたっぷりに表現してくださる作家さん
というイメージがあり、この作品を読んで益々それが確立されました。

以前、からかわれていたところを助けてくれた斉藤くんと
中学2年で同じクラスになったことが切っ掛けで仲良くなった鈴木くん。
親しくなるにつれ、お互いの心に芽生えはじめた恋心を
鈴木くんは疑いもなく受け入れていたけれど、
斉藤くんは『普通じゃない』と思っていることを知り
想いの違いに不安をおぼえた鈴木くんは―

自分の中の不安な気持ちを打ち消してもらうために
相手を傷つけ、後戻りできなくなってしまった恋。
青春の瑞々しさと苦々しさに、胸が苦しくなりました。

最も印象的だったのは
中学時代、頼りなく、からかわれがちだった鈴木くんが高校生になり
自分を受け入れてくれる優しい友人たちに囲まれながら
斉藤くんへの恋心を、手放すのではなく、
抱えて生きていくことを選んだシーン。
ピアスに込められた想いにグッとくると同時に
心の成長を垣間見たようで、非常に魅せられました。

一方の斉藤くんは、鈴木くんと離ればなれになって以降
女の子と付き合いはしたけれど、
彼女らとの別れの末に思い出すのはいつも鈴木くんだった。
触れずにはいられない、笑っていてほしい、そんな純粋な恋心を
ずっと引き摺っていて、15年経った今ようやく、
当時の『普通じゃない』想いを受け入れているところが
鈴木くんの恋心と対照的で(彼は3年でケリをつけた)
とても興味深く読まされました。

再会が予想されるラストは
気持ちの良い笑顔と言葉で締められており、
読後、モヤモヤした気持ちは残りませんでした。
誰しもが経験するであろう青春時代の
少し触れるだけで、脆くひび割れてしまう恋心が
秀逸に描かれており、さすが九號さん!でした。

残り2編の収録作品のうち、1編は続編作品ということで
是非、元の作品も読んでみたいと思うような
青い恋心がギュッと詰まった、素敵な一冊。
甘いだけが青春じゃない、どちらかと言えば
より身近に感じることのできる青春モノBLだと思います。

2

えっ? そういう終わり方ってアリ?

中学生のときって、案外、簡単に人を好きになったりするもんです。
いわゆる「中二病」ですね。

同性か異性か関係なく、誰かに惚れたり憧れたりします。
そこからまかり間違って、ちょっとアヤシイ関係になっちゃったりすることも…まぁある。
そんなほろ苦さ、青春の1ページとしてフツーは終わってしまうんだが、
斉藤と鈴木にとってはどうなんだろう?

何年もたって再会したら、また二人の関係が続くのか???
ものすごく想像を掻きたてられる終わり方。

ほかの作品もあわせてみると、「青春」って、終わりがないから青春なんだろうなと実感します。
”ACID TOWN"のような、ヒリつく人間関係ではないぶん、癒される。

2

年数かかりすぎ

斉藤くんと鈴木くん
まずは、この苗字が良かった。
BLだけじゃないのかもしれないですが、覚えられないような名前多くないかな。

中学二年の時2人は同じクラスの隣同士の席になり知り合う。

まだ幼い少年の想いが性的想いとクロスする。

片方はそれを異常とは思っていなかった。普通じゃなくても好きという気持ちを自覚していた。

片方ははそれを異常だと思っていた。普通じゃないと思っていた。
好きかどうかよりも・・・

ここまで読んでかなりテンション上がったのですが
そこからあっけなかったな。
これからのことを想像できる。
という終わり方なのだろうけど

年数かかりすぎじゃない?
今更じゃない?
許せるんだ?
ってな意地悪心が私に湧いてきました。

許せるもなにも、裏切ったわけじゃないのだろうけど。

私は好感もてなかったメガネくん。

0

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