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4カップルのお話が収録された短編集です。
表題作は、幼馴染に告白されて、ゲイへの戸惑いよりも好奇心が勝って、どんどん相手のペースにはまっていくお話です。
大学生になっても振られ続けていた公助に初めて告白してきた相手は、幼馴染の舞踏家で若師範の蒼真でした。相手が男だということよりも、告白されたイベントに大喜びする公助が可愛いです。蒼真の罠にはまっていく、ちょっとおバカなところも好ましいです。
一方の蒼真は、子供の頃から公助が大好きで。余裕ぶってるかと思えば、嫉妬で苦しんでるのが年相応で可愛いです。
なかなか素直になれない公助だったけど、10年待って告白の言葉を聞けた蒼真の嬉しそうな様子に、愛情の深さが伝わってキュンとなります。
他の短編では、妄想が激しいポルノ作家のお話が面白かったです。
蒼真の美人さもあって告白されて舞い上がる公助というスタートでありながら、
本当は平然と告白する蒼真の方が本当は心の中騒ぎっぱなしという所が
ちらちらと見えるところ(表紙を外すと露骨に見える!)所が好きです。
女形っぽい演技の方がはるかに多いのに服を脱ぐとムキーンだったり、
フツメンそのものにしか最初見えなかった公助のほにゃーっとした笑顔が思わぬ破壊力だったりと、
とにかく表情と体つきの両方に惹かれる話でした。
受けの設定は多分不細工設定なんだけど、全然不細工じゃないですよね。むしろ凄く可愛いです。見た目が可愛いとかじゃなくて、照れている姿とか萌×2しちゃいます。特に蒼真にお姫様抱っこ(公助は寝てるけど)されながら「俺も好き…だ」って言ってるところは超萌×2しちゃいます。
同時収録の「妄想パラダイス」はいきなりエロって思ったけど、攻めの妄想だったんですね。実際はヘタレみたいになっちゃってるけど・・・。
秋山先生の作品はこれが初めてだけど、イラストも好きな方なのでファンになっちゃいそうです。
非モテ男子と幼馴染のモテ男子(日舞界の王子!!)の恋愛というあらすじに惹かれました。
大学現在まで女子に告白しても実った試しのない公助が、ある日突然、日舞界のプリンスという幼馴染の蒼真に告白され、現状を認識するよりも告白されたという事実に舞い上がってしまうという出だしから始まります。
男には興味がなくても、美男子に迫られたことで抱いてしまった「好奇心」。
公助の好奇心を満たすということを名目に、蒼真は徐々に公助を陥落していきます。
美男子というと、幼少期は女の子みたいでいじめられていたというような設定が多い気がします。
蒼真ももれなくその一人で、その時にかばってくれたのが公助だったのです。
蒼真の公助に対する好意が育って恋になったんですね~
本の裏表紙まで見ると、公助の姉まで味方につけて回りくど~く公助を包囲していく蒼真の用意周到さが垣間見えて面白いですよ♪
裏表紙まで工夫がある本を見ると、ちょっとお徳感を感じます(個人的に☆)
他に、ニート御曹司×お世話係の番外編のお話もありますが、まだ前作を読んでいなかったので、あまり踏み込んで読み込めなかったのが残念なので、機会があったら前作を読んでみたいと思います。
表題作を含め4つのカップルのお話が収録されています。
表題作がおよそ本の半分、残りの短編3組で半分の割合です。
表題作はイケメン踊り手×幼馴染でとても可愛い話。
結局最後までいたしたシーンはなく(触るシーンなどはありますが)、あとがきページにそれらしいイラストがあるのみですが、恋となかなか気づけずジタバタする受けがちょっとおバカでとても可愛らしく読んでいて楽しかったです。
思いが通じ合うシーンも好きでした。
そして個人的には短編で1番短いんですが「妄想シネマパラダイス」が楽しかったです。
表題作がライトだったのに続く短編がいきなりハードでおおっ!と思ったら・・・w
こちらは小説家×宅配のお兄さんになります。
小説家を主軸に話が進みますが妄想と本人のギャップがまた良し。
4作ともどこか残念な、だけどそこがいいみたいなキャラ立ちがよく楽しくサラっと読めました。