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2013年刊。
昔からだったけれど、エロエロを楽しむならばコミックより小説のほうが楽だなと感じる。
てな訳で西野さん作品からのチョイスですよ。
BL小説読みならば、西野さん作品は作中を占めるエロ成分の濃度が突き抜けて高いのは周知の事だったりする。
ページを捲れど延々と濡れ場が続くのに耐性がある人向けなので、初心者はご注意を。
最初は、ネット上(ブログ?)に自らの痴態をさらし続けているうちに知る人ぞ知るらしい18禁ネットアイドルのような存在となっている依泉(いずみ)の性癖開発系かと思った。
自慰に長けていてネットの向こうの見知らぬ人達の視線を想像すると興奮するってあるし…
それが、母親の再婚相手の息子・史郎にあっけなく正体がバレてしまっただけではなく、彼が常にコメントを寄せてくれる中で気になる相手だったという幸運な偶然。
既に身体は日々の自慰で素地が出来上がっているので、初体験も何の問題もないどころかたちまちに快楽がグレードアップしていく。
史郎のほうも依泉の欲求を存分に満たせる絶○ぶりだし、久々に"破れ鍋に綴じ蓋カップル"って言葉が浮かんだな。
でも、フツーならばいくら自己責任と言ってもネット上に自慰公開サイトを運営しているって若気の至りというか怖いもの知らずというか…
母親の多忙とか友人付き合いの希薄さからくる寂しさを紛らわす為とか言っても表面上を取り繕う言い訳にしかならないと思うけれどね。
コワイ程に幸運が重なって性活が充実していく依泉だが、油断から身バレして見知らぬ誰かにつけ回されて危ない目に遭うといった顛末もあっさりしたものだった。
必ずモブ姦が盛り込まれている西野さん作品にしては今回珍しく生ぬるいな、とも思ったが。
相当ご都合主義な展開だが、エロエロを満喫する目的に徹していて、受けが攻めの欲望の為に落とし入れられるといった不快さはない。
アダルト系ファンタジーの極みをいった内容だった。
うん、西野先生のお話ですものね。
納得のえちシーンの数々⁄(⁄ ⁄•⁄-⁄•⁄ ⁄)⁄
でも、モブとの絡みはなく、溺愛一筋でした。
受け様は、大学生の依泉。
誰にも知られないよう〈コハク〉という名前で自慰動画を配信していた。
シングルマザーでバリバリ働く忙しい母から構われない寂しさを、ネットの向こうからの言葉で埋めていたようたけど(^_^;)
攻め様は、依泉の母と再婚した義父の息子である史郎。
つまりは依泉の義兄でございます。
一緒に行った家族旅行で、依泉のカラダにあるホクロで、依泉がコハクだと気付いた史郎から、称賛されハジメテを奪われちゃう。
実は史郎はコハクのファンで、正体を知ってからは、好き放題溺愛して可愛がりまくり。
依泉もまぁ変態ちっくな性癖があるけど、史郎もなかなかなものだと思いました。
お似合いカップルの2人(;^ω^)
えちシーン、依泉がめっちゃ気持ちよさげです。
ちょっとお腹いっぱいにもなっちゃいましたけど(^_^;)
溺愛なエロを楽しみたい時はぜひな1冊です。
イラストは陸裕千景子先生。
美しくてエロい、という眼福なイラストを堪能させて頂きました。
「淫虐」という言葉が出てきてまさに!でした。
依泉は寂しさ満たされなさからの自慰動画をネットに配信するネットアイドル。
共感を欲しがり屋さんなのかな?
こういう破滅型?やめときなさい!ってことをする子の話はハラハラしますね。
そんなところに母の再婚で素敵な義兄が出来て…。
実は彼こそが!な人物で。
この義兄に散々体を開発されて。
積極的に動画も撮らされ。
えー、依泉のこと好きなのに裸で自慰動画見せて平気なの?
依泉が取り返しのつかないところまで転落しないか、義兄の史郎が実はヤバい人では?と心配しましたが。
なんだかひたすら史郎が依泉にお仕置きエッチしてた話でした。
「お仕置き」なんで攻めは受けにお仕置きするのかな?
受けが悪いことして懲らしめる場合はわかるのですが。
二人の仲が深まるお仕置きや仲直りエッチは萌えます。
普通にエッチするのに何故かお仕置きっぽくなるのは何故か?
受けが燃えるから?そういうプレイが興奮するのかな?
同意で受けも楽しんでるならいいのですが。
すぐお仕置きしたがる攻めはちょっとなあ…。
いやー、これ大好き! 攻めの溺愛ぶりが最高すぎて、すっごく楽しかった。
ま、攻めの気持ちはわからなくもない。お気に入りでずっと興奮して見てたエロ動画主が、ある日義弟になったら、どんな紳士でも箍が外れて変態化しちゃうよな、と思う。
で、攻めは最初からひたすらデレッデレなので、受けの秘密を知って脅すでもなく、一人でするとこ見せて、とか言っちゃう。
受けも、攻めが熱心に見ていてくれてたファンだと知って、満更でもない。元々見られると興奮する体質なのもあり、そのままなし崩しに抱かれちゃうんだが、この時の攻めは本当に甘ったるく、受けは体だけじゃなく心もすっかりメロメロに。
動画をずっと見ていた攻めは、受けの弱点を熟知しているので、受けは毎回ドロドロに蕩けさせられ、変態同士いろんなプレイを楽しむ毎日。
途中あまりにものめり込んでしまい、自分のような人間とエッチばっかりしているのは攻めには似つかわしくないんじゃないか…そう思った受けへの対応も、溺愛系の攻めとして完璧だった。とにかく攻めはちょっとでも受けの様子がおかしいと、その場ですぐ察して話を聞き出すので、切ない誤解やすれ違いも、この先も起こりそうもない。
ファンの一人がストーカー化して、ハラハラする場面もあったものの、お清めおセッセとばかりにかえって盛り上がる始末。
で、この終盤のプレイがもう最の高。
「お兄ちゃんって呼んでみな」とまさかの攻め様からの斜め上の提案に萌えすぎて、思わず私、本(タブレット)を投げそうになっちゃったよ。
受け「兄弟でこういうことするの?」
攻め「禁断の愛みたいで燃えないか?」
とか、もう笑うしか。そうだよ、お兄ちゃん呼びがないと、兄弟ものは萌え半減だから! で、気持ちいい、おにいちゃんと叫びながらのフィニッシュw
なんかもう、ここまで突き抜けてるとスカッとするな。お似合いのバカップルという感じで終始楽しそうなので、読んでてモヤるところも一つもなくて。
SSでは同棲を始めた二人の様子が描かれている。攻めは受けがアップした動画で、オナホプレイがなかったことを疑問に思っている。それには理由があって受けは敢えて避けていたのだけど、まあ当然使われちゃって、すごいことになっちゃったw
いやあ、溺愛はやっぱりいいね。マジで最後までニヤニヤが止まらなかった。続編も読むのが楽しみ。
普段と比べて2割増しの忙しさ。なのに収入が増えるわけでもないという、なかなかすり切れる毎日の中「こういう時はやっぱり西野さんの本でしょう!」ということで読み始めた1冊。
やはり、疲労回復に西野さん作品は効きますね。
なんか元気になる。
今回の主人公、依泉くんは、自慰をしている自分をネットにあげている大学生。
そうなっちゃった理由は、バリキャリの母と2人暮らしで物わかりの良い子だったという寂しさがあったとか、色々バックグラウンドはあるのですが、でも一番の理由は『見られて感じる変態だから』というのが大きいと思うんですよ。ぶっちゃけて言うと。
で、彼は自分が変態だということをよく解っています。
そしてそのことを後ろめたく思っているんですね。大学の友人らとも一線を引く彼は、常に引き気味で、ある意味、びくびくしている様に見えます。
そんな彼の母が会社社長と再婚し、スパダリの義兄が出来ます。
この義兄がネットの依泉くんの大ファンだった!
それも素敵なコメントをくれることで、依泉くんも以前から気になっていたファンなんです。
ここまではおとぎ話的なドリームなんですけれど、西野さんのお話の面白い所はここからで、義兄(史郎)と恋人になった依泉くんが、今までずっと持ち続けていた『後ろめたさ』から解放されることなんです。
その解放の呪文的なものが、史郎が『依泉くんに輪をかけた変態であったこと』っていうのが素敵じゃないですか!
誰もが認めるスパダリで、自分よりもかなり年上の大人で、とてつもない愛情を注いでくれる史郎の『歪み』を見て、依泉くんは自らが変態であることを肯定的に認められる様になるんです。
「自分は自分でいて良いんだ」って。
変態であることも含めて、自分を愛せる様になるんですね。
『呪縛からの解放』がテーマになっている西野さんのお話は、その開放感が半端ないと思います。
やっていることが変態プレイだというのに、この清々しさ!
プレイそのものもエロエロしいので、大変お得な気持ちになれました。