ダメ男たちが見つけた最後のトゥルーラブ!!

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表題作愛が待ってる

清人 バーの経営者 26歳
尚 リストラされたチャラ男

同時収録作品月と太陽とランデヴー

智 大学生
照美 清人の店の常連

その他の収録作品

  • HOUSE
  • あとがき
  • 描き下ろし漫画(表紙カバー下)

あらすじ

誰と付き合っても長続きせず浮気な恋を続けてきた清人。
ある日、清人が営むバーに尚という男が転がり込んでくる。
尚は清人以上に貞操観念がなく、いい加減な奴だけどなぜか憎めなくて、
一緒にいるうちに心地よくなり……!?

作品情報

作品名
愛が待ってる
著者
阿部あかね 
媒体
漫画(コミック)
出版社
新書館
レーベル
Dear+コミックス
シリーズ
奪われることまるごと全部
発売日
ISBN
9784403664106
4.2

(122)

(63)

萌々

(38)

(16)

中立

(2)

趣味じゃない

(3)

レビュー数
24
得点
517
評価数
122
平均
4.2 / 5
神率
51.6%

レビュー投稿数24

ぐっとくるものがある

言葉にぐっとくるものがあるお話。
食べ物と寝床があれば生きていけるのは真理だとわたしは思います。笑
あとは阿部さんの描くイケメンの怖い顔がドツボです。

0

クズ同士の恋

阿部あかね先生の描くストーリーは、本当に大好きです。

今回も、阿部あかねワールド炸裂していましたね。
クズ同士の恋が、すれ違いながらも〜ジリジリと成立していく様子がとても良かったです。
お互いがクズだったから、クズ視点の展開が面白くて、とても惹かれました。

登場人物が、他の作品にも通じているので、今回〜由一や、その他のメンバーも見ることが出来て嬉しかったです。

これからも、応援しています!


他の作品も読み直してみたいと思います。

0

Wう○こw だけど深い話

遊び人同士がくっついたら、清人がべたべた甘えるのがかわいい〜。
と思ったのも束の間…執着がすごいことに。
ま、尚が逃げようとするからですけど。

由一が清人は別人みたいに変わったと言うのに、尚には清人の本気さが伝わらないんですね。

尚は自分は清人が元彼の身代わりにされていると思うからだけど、これって清人ではなく尚側に原因があるんだなと。

尚は人間不信というか愛情不信というか、母親のように人から人へ渡り歩いて、自分には帰る場所がない、と思い込んでいたからなんですね。そうするのが怖いというか。

だから「好きだよ って言いたいな」のところが切なかった。言いたくても言えない。かわりに涙が出ちゃう。だって男の子だもんw

そんな尚に清人はあきらめず執着し続けて、涙ながらに清人の気持ちがやっと伝わった時、尚は涙が止まらなくなったの、なんとなくわかってじーんとしました。

だって「こんなに泣いたの人生って初じゃなかろうか」ですもんね。
それまで感情にフタをしていたというか、本気になる局面を避けていたというか。

生き方が変わったわけだから。

清人もそうだし。

愛が待ってたね。2人にね。

最後に尚が清人に「好きだよ」と言えてよかった。

あとがきでダブルう○こと言われていて笑えるましたがw
私はダメ男には萌えないんですが、本気になった2人はバカップルになり(好き)見た目シュッとしているので好みだし、続きが見たくなりました。

0

後戻りしない選択

「好きというのになぜかしら」より、今作を先に読んでしまった。

カーペンターズの特集がBSで流れていて、聞きながら読んだら盛り上がってしまいました。この著者のテーマと曲想とあっているのかな?

遊び過ぎて一途な本命パートナー・由一に去られてしまった清人。
清人は、由一という「戻る港」があるから、フラフラ渡り歩けていたことに気付けなかった。
孤独が身に沁みて耐えられなくなっている清人の心の隙間に、飛び込んできた客がいた。
店に転がり込んできたのは、昔の自分によく似たジゴロ。
「食料とベッドが有れば生きていける」と男を渡り歩いて、子供を育て生きぬいた母親の教訓を元に生きている渡り鳥。

この二人のすれ違いを取り持つ脇役が、冴えないけれど憎めないカワイイ中年ゲイの照美さん。照美さん、良い味出してます。
照美さんがいなければ、二人はずっとすれ違いのママだったと思う。
照美さんに惚れこんだ若い恋人が、Sだったのも笑っちゃう。

一つ気になるのが、浮気が過ぎて傷心の余り去っていった、由一くん。
由一と、もう一度やり直すチャンスが有っても良かったんじゃないかと、思ったけど、後戻りしないで、新しい人生を選んだ結末にちょっと残念。

由一くんのその後を描いた作品、「いつもあなたの事ばかり」を読むことにします。幸せを掴めるのかな?

0

当て馬くんが幸せに

「好きというのになぜかしら」で当て馬だった清人。同棲していた由一に逃げられ、誰彼構わずになっている。その清人が幸せになるお話。まさに、タイトル通り、愛が待ってる。

清人の経営するバーに、ふられて自暴自棄になったメガネリーマン、尚がやってくる。そして、慰めてくれるの?と一夜の関係を。
しかし、それがだんだんと執着になっていくんですね。お互いに、奔放な男性関係がありながら、実は寂しがり屋で臆病な本質があり、それを感じ取ったのでしょうか。憎まれ口をたたきながらも、かけがえのない相手としてどうにか自分だけを愛して欲しいと執着します。

恋のキューピットになる照美さん(中年ゲイ)がいい味。最後のショートでイケメンほんわか男性とカップルになっていて、その彼氏がHではオラオラ系に豹変しているのが阿部さんらしいサービス。

0

ダメ男とダメ男がくっ付くと・・・

無性に阿部あかねさんの作品を読みまくりたい衝動に駆られておとといから色々読み返しているのですが、一気に読み返すとダメ男率の多いこと多いことw
本作なんて両方がダメ男ですから。
しかし不思議なもんで、阿部作品を読んでいるといっそダメな方が可愛くすら見えてきます。
おそるべし阿部あかねマジック!

「好きというのになぜかしら」からのスピンオフですが、こちらだけ単体で読んでも問題ないかと。
一応つながりを書いておくと、
「奪われることまるごと全部」が一連のシリーズの大元の作品で、
「好きというのになぜかしら」は「奪われること〜」の攻・美長がバイトするレストランのオーナー(武久)とシェフ(由一)のお話、
続く本作が「好きというのに〜」の受・由一の元カレ(清人)のお話、というふうに繋がっています。

前作ではいかにもクズっぽい当て馬キャラで由一に未練タラッタラまとわりついていた〔清人〕ですが、本作でしっかり阿部あかねさんの攻めキャラに成長いたします( ´艸`)
元がダメ男だから結構タチの悪いヤンデレ攻めになっちゃうところがイイ!
お相手は、これまた下半身がゆるっゆるで彼女に女性モノの下着を穿かされているようなクズ男〔尚〕。
クズとクズじゃあヒラヒラおパンツがストッパーになんぞなるわけもなく出会ったその日にやっちゃうわけですが、なかなかどうして運命の出会い♡ 下半身のゆるさは何処へやら??な2人です。
尚がぐじぐじとどんどん女々しい感じになってっちゃうのもよかった。萌
女々しい受けは好きじゃないはずなのにおかしいなぁ、尚の女々しさが可愛くって仕方ない!
あぁ、やっぱりおそるべし阿部あかねマジック。
ダメ男同士の化学反応にめちゃ萌えでした!
お互いの“愛おしい”が漏れ出まくりのこってりとしたエッチシーンも激萌えです♪

そしてこちらに出てくる由一はとっても男前でした♡
こういう「別視点から見ると男前♪」って感じがまたいいんだな。萌えです萌え、ギャップ萌え。

【電子】ひかりTVブック版:修正-(描かれていない)、カバー下なし、裏表紙なし

2

「好きというのに・・」シリーズ

まるごと一冊がひとつのストーリー。

やっぱり阿部あかねさんの本は面白い♪
ただ・・・同シリーズのものと、展開は同じっぽいな?という印象を受けました。

ストーリーとしては、ちゃ~んとあまあまなところと
ハラハラドキドキなところが盛り込まれていますし、
そして展開が同じと言いましたが逆に言うと
同じ流れなので安心して楽しめる・・・と、そんな感じです。
これまた逆に言うと「えー!?どうなるのっ!?」な感じはありません。

ワタシ的には「照美さん」がサイコーでした!

0

ダメ男が一途に

「好きというのになぜかしら」の由一の元彼のお話。
一途な由一をずっと苦しめてきたダメ男の清人が、新しい恋に目覚めます。

出会いは相変わらずで勢いでエッチしちゃうというダメダメな関係からのスタートです。
そして相手の尚も負けじとダメ男。
ダメ男とダメ男でゆる~い体の付き合いではうまくいきそうにおもうのですが、なんと清人がどっぶりはまってしまいます。
あの清人が束縛しちゃうくらい一途になるなんて!!

ただ、あっさり一途に転換しすぎていて、ちょっと物足りなかったです。

0

ダメ男×ダメ男

「好きというのになぜかしら」に出てくる由一の元カレ、
清人(攻様)の話。
「好きというのに~」のときより髪も伸びて印象も違う。
あんなに浮気者だったのに、恋人が信じられなくて緊縛プレイって。
↑いや、プレイじゃないけど‥(汗)
つきあっていた頃の由一タイムスリップして土下座しろって感じです。

尚(受様)尚で清人が自分に執着するのは、
元カレの身代わりじゃないか、と疑心暗鬼になってぐるぐる。

浮気をする側の人間って、
相手を思う想像力に乏しいんだと思うんですよね。
浮気をされる側になったときに初めてわかる気持ちってあると思う。
お互いを想っているのにすれ違ってしまうせつなさ。
まぁ、最後はあまあまですがね。

エロ度は「標準的」ってなっているけど、
なかなかどうして、こってりしてると思いますよ。

1

清人が幸せになっている!!


プロローグを見て思わず「え!!?」 驚愕。
まさか清人の話とは思わず…。
読み進めると本当に容姿といい何といい変わっていることに気が付く驚きもありました。ダメ男度は設定もあり減っていて、完全にあかねさんの攻めとして生まれ変わっている感じ。男前男前。表紙でも気付かないわけだわ…。

途中で題が変わっていますがまるまる二人の話でよかった!尚(受)は由一(他作から友情出演受)とも鷹緒(他作受)とも違う素直〜な可愛さがあるのですが、攻めは良いも悪いも共通の色男らしさがあるのでやはり清人には特有のダメダメ感も残っているとよかったかも。
単体としては素晴らしいですが!

素晴らしいといえば照美さんも。(常連のオカマぽちゃオジ)
描き下ろしであんな続きを読みたくなるような彼氏連れて来ちゃって……こちらまでしあわせです。ぜひまた何処かで清人尚と一緒に見たい、会いたい。
あかねさんのああいう攻め、もっと一冊で読みたいです。

清人が進学校の出というのも激しくもえます。読み手としては彼の第一と第二を見ている感覚なので、由一のこともこんな風に…とか考えてしまうけどやめよう。笑
尚も元々遊び人で、他作の鷹緒と共通(鷹緒はおっぱい専だけど)しているけど彼と違うのは、鷹緒の相手は鷹緒一筋だったのに対し、清人には元カレである由一が在ったことだと思います。後悔すらしていないような過去ならまだしも、尚が自分は代わりなんじゃないかと思うくらいに由一のことを聞いてしまったからつらかっただろうなぁ。

しかしあかねさんの描く、攻めの一瞬の間のコマはひやっとするものがある…。

由一は今作だといいひとに見えます。笑

カバー下も面白かった〜!
照美さん、智くんと出会った二年前は今の状態だったのに一ヶ月前が別人とか…おかしいですね?笑
武久も相変わらず独特の雰囲気。由一を「由一」と呼ぶのと「ゆーちゃん」と呼ぶので裏表の怖さが垣間見えます…でも淡白?なの格好良い…髪長い…というか何で脱いでいるのにお仕置き宣言……?笑
私も二人のようにいつの間にか顔を近付けて読んでいました。

これからはその由一…泣き黒子のターンだそうで楽しみです。
是非由一の元カレ、清人の攻め+幸せのターンをお読みになってください〜!

2

バカでいるのも大変なんです。

最近、本を積んで満足してしまう私でありますが、こちらのペーパーをちらっとみたら相当笑えてしまって、勢いで本編も一気読み!
あまりに自分好みすぎて、腰が抜けそうになりました(笑)

シリーズも買い揃えましたが、あえてそちらは読まずにレビューさせていただきます。


ひとりに限定した恋愛をしてこなかった元遊び人の清人と、ひとつの場所にいれない現遊び人の尚。
遊び人同士の本気の恋愛という題材も、彼等のキャラも私好みでした。
清人の色気あるルックス、いいですよね~。爬虫類系顔で、普段はとろんとしてるのに本気になると、とって食われそうな視線にくらり。
さらに尚の眼鏡有り無しで印象が変わるところなど私のツボですよ。眼鏡かけるとどことなくインテリ風味が出て、眼鏡を外すとエロエロしいチャラ男。そのギャップ、好きです!さらに酒がはいるとSになるのね~。

お話はさらさらっとライト気味に進んでいくのですが、なかなかにディープな内容もはらんでいたりします。親子関係のことがあったり、監禁しちゃったり。
重たさは感じさせず、人物の多面性は感じさせる描き方に、ベテラン作家さんとしての旨みを感じました。
清人の寂しさと尚の怖さ、似た引きの構図で互いの心情描写をリフレインさせいるところなど、唸ってしまいます。

それにしても、今まで沢山恋愛してきたのに本気の恋に戸惑い、必死になって引いたり押したりドタドタやらかす彼等の可愛いこと!
最後にはバカップルぶりも堪能です。

そしてこの作品において忘れちゃいけないのが、照美さんの存在。
ストップ・ザ・出家!www
そんな照美さんも幸せになり、大変よろしゅうございました。

カバー裏もお忘れなく。
くすっと笑えて、きゅんとして、隅から隅まで楽しめます!

2

『ダメ男たちが見つけた最後のトゥルーラブ!』(帯より)

◆HOUSE(清人サイド)
 『好きというのになぜかしら』のユウイチの元彼、キヨさんのお話です。
(前回のあらすじ)
浮気を繰り返し、由一に愛想を尽かされた清人(きよひと)。
愛はいっぱいあればいいと思っていた。けれどひとつも残らず。
由一は新しい恋で傷を癒し、残ったのは自分の傷だけ。
―今度はちゃんと愛せるようになりたい。

 とはいえ、チャラ男が突然人を本気で愛せるはずもなく。
自業自得だ、苦しめ、苦しめ! と思いながら読みました。気持ち良かったです、ごめんなさい…!

 ある日転がり込んできた貞操観念ゆるゆるな尚(ひさし)と関係を持つようになり、
居心地の良さを覚えて行く清人。
「愛してる」「好きだ」の台詞もプレイにしてしまい、本気になれない2人の不器用さ。
『こいつ…側に置いておきたいな。遊びまくってケガしてボロボロになって 最後に返ってくる場所が俺の所になればいいのに』
はまっていく清人と、本気の気配から逃げるように消えてしまう尚。
痛みを知った清人の「ごめん」という台詞が初めて由一の心に届き、清人は1歩前へ。

◆愛が待ってる(尚サイド)
 ベタベタな愛情表現で尚を束縛するようになった清人。
その異常な執着は元彼に捨てられた反動なのだと思い、清人の愛情表現を素直に受け入れられない尚。

「俺は前の奴の代わりなんだろ?」

逃げようと思えば逃げられる、けれど逃げない尚。
わずかに残された期待に、すがるように。
「…入れて…中でイクやつやって……」
好きだという気持ちに涙が溢れる、初体験。

 臆病さを乗り越えて、初めて本気で恋に向き合った元・チャラ男×2。
「お前じゃないとダメなんだ」
「好きだよ。すげえ好き」
回り道してやっと辿り着いたシンプルな台詞に涙が出ました。

3

遊び人、戸惑う

貞操観念がユルめなふたりのお話が一冊につまっております。
このお話の気持ち良いところは、それぞれのキャラクターがユルめだからといって、ストーリー内で誰彼と浮気したんだということが一切ないところです。ユルいもの同士が出会ってユルい付き合いをしつつ、いつの間にか恋に落ちて離れがたくなっていく。その過程が描かれています。
また当方、今作がスピンオフ作品であることをまったく知らずに読み進めておりました。
しかし単品でも十分理解できます。たしかに、元カレに対して説明が薄すぎるけどもなんでだろう、とは思っておりました(笑) カバー下でちょろつと小ネタございますから、前作既読ですとより楽しめるのではないでしょうか。

個人的に好きだったのはキャラ達から飛び出るセリフです。独特の面白さがあって、ついつい笑ってしまいました。
本当はこのレビューのタイトルにしたいくらいだった、ストップ・ザ・出家! もですし、(これが一押しのインパクトでした)
尚お得意のファイヤー! それと必殺メロンパン攻撃。
あとおならネタ(笑) 単純だけれどもあえて書くことってなかなかないですもの。私小学生男子と笑いの沸点とポイントが一緒かもしれません。(笑)

清人はいわゆるツンデレなのでしょうね。
というよりも、尚に対して限定のデレ。それぞれ浮雲のように生きていたからこそ、軽さを分かるだけに清人の危機感も煽られたのかなと感じます。だから病み要素も芽生えてしまったのかな。
[愛が待ってる]の序盤で、これはやばいタイプの執着だろうかと予測していたら、やはり監禁されるに至ったので清人が不気味な人に思えてなりませんでした。あれです、笑いながらライフル撃ってきそうなそういうタイプ。すさまじい変貌です。暴れ食いと称された彼はいずこへ…。

それとまた清人ですが、彼がひとり道端で泣いているシーンが一番心にキました。
周りから置いてけぼりになっているって気が付くとき、ありますよね。
今まで一緒に過ごしていた人たちが、時が経つにつれそれぞれ道を選びはじめて、たとえばどこか遠くへ行ったりなにか新しいことを始めていたり、そういうのを目の当たりにして呆ける感じ。みんな色々なことしているのに、自分はおんなじところに立ったまんまで何をしているんだろう、みたいな。
自分の道は自分で選んでいるはずなのに、時の進み方の差を感じてものさびしくなる瞬間が表れていました。
一作終わるときにはチャラ清人はチャラでなくなっているんですよね。次に自分を愛してくれる人を大切にしたい、その考えを遂行しているんです。度が過ぎているけれども(笑)

結局のところ尚の逃げ癖は、彼の母親が巣を転々として生き抜いたのとはまたベツモノだと感じました。彼女の場合は生きていくためですが、尚の場合は都合の良さが肝心なところもありますし。
でもそれでは拠り所を見つけられないと思うのです。
軽く映れば映るほど、相手から与えてもらえるものも軽くなってしまう。
尚は、ひとところに定めてしまうことに対する不安があったからこそ、逃げてしまうのでしょう。安心感なんて感覚が遠いものだからこそ、温もりを与えられることに困惑したのでしょう。なにしろ愛を囁かれることが、すごく苦手そうでしたから。
由一と比べたことも、俺じゃない俺じゃないとあえて思おうとしているように見えました。はじめから清人は尚を求めていたのに。誰も、尚を由一の代わりなんて言ってないのに。気にして決めつけて、自らの恋心を押しやって潰してないことにしようとしていたのは尚自身だけなんです。
そういうダメなところもひっくるめて、清人は尚が愛おしいのでしょうね。

愛が待っている場所へ帰れる幸せを充分に噛みしめて、仲良く時にケンカもしつつ適度な刺激を加えつつ過ごしてゆくのだろうなと思いました。
描き下ろしのWデートin海も素敵です。あとメリーが最高にかわいい!

1

チャラ男が愛おしくなる作品

「好きというのになぜかしら」のスピンアウトだそうですが、前作は未読です。
他の方のレビューにも書かれてるように、多分これはこれでベツモノとして読める作品だと思います。
ストーリーは出版社あらすじの通り。
「ダメ男たちが見つけた最後のトゥルーラブ!!」
ズバッと的を射たコピーですね。
ちなみにこの作品で言う「ダメ男」は、下半身がゆるい遊び人。
チャラ男×ワンランク上のチャラ男という、ちょっとレアな作品です。

同類同士の組み合わせって一体どう収拾をつけるのか興味があったのですが・・・
なるほどね~。
チャラ男同士といっても、攻めの清人のほうは、「好きというのに~」でチャラすぎて恋人に捨てられ、いたく反省中。チャラ男脱皮志願の、いわば「元チャラ男」なわけです。
ただ、ダブルチャラ男という設定もしっかり生きてます。
同類同士ならではの居心地の良さ、お互いチャラ男の行動パターンを知りぬいているだけに相手が信用できない不安。しかも、「愛」とか「執着」とか「嫉妬」とかいう未知の感情に遭遇すると、やたらとどぎまぎしてしまうという。
とにかくノリが軽くて経験豊富な二人が、妙に初々しく相手を縛ったり嫉妬したりするあたりが、見どころだと思います。

阿部あかねさんの作品は初読みなんですが、チャラ男の描写がすごくうまい作家さんですね。
特に尚は魅力的。
生活のために男を渡り歩く母親を見て育ち、無意識に、恋人=「食べ物と寝床」という感覚で生きて来た彼が、居心地良さゆえに清人の元を去ろうとする場面、切ないです。
いろんな人間に少しずつ寄生してるクセに、好きな相手に心から甘えることはできない。
どこかで、自分は求められてない、と感じてしまう…一見軽薄そのものでどうしようもない男の中にある、人並み以上にピュアで孤独な一面に、生々しいリアリティーがあります。
彼の感覚に共感できるわけじゃないけど、なんだか愛おしさがじわじわ沸いてくるような。

う~ん。面白い部分はたくさんあるのですが。
会話が多くて説明的な進行の仕方が、少し好みとははずれていたかも。登場人物の顔立ちや表情がわりと似ていて、区別がつきにくいのも辛いところ。
そういう意味では、二人の仲裁役として登場するバリバリオネエ(オネエ言葉・モテぽちゃ・まさかの胸毛!)の照美さん@48歳が、個性が際立ってて好きでした。
リアホモ系キャラは苦手なんですが、この人は例外。
描き下ろし「月と太陽のランデヴー」(10ページ)では、照美さんの18歳のカワイイ彼氏が登場!しかも照美さんが受けwww
この1冊の中で何故かどんどん肥え太ってゆく照美さんですが、ラストでカワイイ彼氏に巡り会えて、めでたしめでたし♪でした。
カバー下の照美さんもお見逃しなく。

4

阿部先生に完敗

首根っこをつかまれてねじ伏せられた感じです。

阿部あかね先生の作風は、もともと私の好みではありませんでした。
先生お得意の軽薄男は、対人関係が苦手な私にとって、一番感情移入しづらいタイプですし、絵柄も、正統派男前が好きな私が、決して攻のキメ顔(ないしイキ顔)に見とれる種類のものではありません。

それでも評判の良い本は無視できずに何冊か読み、萌えられないけど面白い、とは思っていました。
さらに、「是」ファンブックに描かれた出色の作品をきっかけに、稀有な才能をお持ちだなあと注目するようになり、ついにこの漫画で降参したというわけです。

先日読み返してみて、実は「チャラ男が真実の愛に目覚める」という、よくあるパターンの話だったと気づきました。

あまりに自然に描かれていて、初読みの時はそうと意識させられなかったのです。

王道の骨組みに独特の肉付けが最高の漫画です。

5

本能で感じるえっち

「好きというのになぜからしら」で切れて清々したと思える見事なクズぶりで登場した清人。
だけど憎みきれない彼氏だったのですが、ノリで過ごした尚との相性が良すぎて拾ってしまう。
そんなダメダメ感を更に上回るのが尚。
下半身の緩さを自覚しながら一人に縛られたくないけど帰る場所はあった方がイイと、流されつつ計算しながら世間を渡っているつもり。
自制心の欠片もないから、上司に意見してクビ宣告されてしまう役たたず感もダメさ加減を際立たせます。

どうしようもない2人がどうしようも出来ない感情の渦を知り、やり逃げしてきたアレコレを重ねあわせて今までと違う感情に怖さと執着を覚えていく。

知らない感情の波に逃げたくなる尚と初めての感情に距離感も分からず押しまくる清人。
小学生並の単純な意思表示で伝え合い、快感を体だけでなく心でも感じられるようになっていくまでを乱暴に積み上げていく。
自業自得と罵りたくも、幸せになれと応援してしまいます。

3

遊び人が執着化する過程が面白いです。

雑誌で読んだ時から単行本化を楽しみに待っていました。
特典ペーパーが付くということで、いつもの書店で予約して購入しました。

攻めも受けも両方とも遊び人で飄々としている点が
珍しい組み合わせだなと思いました。
『HOUSE』では、遊び人同士が気軽な感じで関係が始まり、
遊びから本気になって収まる展開が良く、気軽に楽しく読みました。
『愛が待ってる』では一転して、攻めが豹変したように性格がガラッと変わり、
病んでいる感じや仄暗さを纏った空気感が伝わってきました。
攻めは今まで浮ついた恋しかしてこなかったようなので、
執着とは無縁だったと思いますが、そんな人が監禁してしまうほど
執着する性格に変わってしまう描写が面白くて、良い描写だと思いました。

攻めは、前の恋の反省から、遊び人の名残は感じられても、
更生した印象を受けました。
受けに「出ていかないで」など言って一途に引き留めようとする姿や、
「逃げられると思うなよ」という姿に萌えました。

受けは、自由奔放ぶりに潔さを感じました。
攻めに監禁されて攻めの言葉を信じられなくても、
攻めのことをいい加減に考えず、真剣に考える姿に好感を持ちました。

描き下ろしの『月と太陽とランデヴー』も面白かったです。
裏表紙は、学ランを着た智くんが木陰から照美さんを見ている絵が微笑ましいです。
車中のラブラブっぷりと濡れ場とのギャップが凄かったです。
そんな二人の関係が少し気になりました。

表紙カバー下の漫画を読むまで、照美さんの体型が変わったことに
全く気が付きませんでした。

裏表紙のカバー下の漫画は、『好きというのになぜかしら』の二人の裏話でした。

カラー口絵は『月と太陽とランデヴー』の旅館での一場面だと思いますが、
楽しい場面で、受けのチャラチャラぶりが面白くて良かったです。
また、背景にある掛け軸に「舌先三寸」と書いてあるのが面白いなと、
この作品の内容に合っているなと思いました。


今回の評価は、迷うことなく「萌×2」です。
物語の内容や展開、人物設定に適度に萌えました。
作品の空気感がガラッと変わるのがとても素晴らしいと思いました。

コミックスには雑誌掲載分が5話あり、そのうち4話を雑誌で読んでいました。
4話分、全て雑誌で読んだ時点で「萌×2」評価でした。
雑誌で読んだ評価が高いと、コミックスで読むと評価が下がってしまい、
逆に、雑誌で読んだ評価が低くて、コミックスで読むと評価が上がる、
という風に、雑誌とコミックスでは評価がいつも変わるのですが、
どちらも評価が全く変わらないままというのは恐らく初めてではないかと思いました。

4

遊び×遊び=本気

遊人同士が付き合ったらどうなるんでしょう~!?
と、本作は攻めも受けも遊人というダメダメ同士のオポンチな設定のお話でした。

攻めの清人は「好きというのになぜかしら」の受け・由一の元カレです。
本作はスピンオフのようなものですが、「好きというのに~」は読んでいなくても全く大丈夫な内容です。
気になるかたはぜひそちらもご一読してみてください。
ちなみに「好きというのに~」にもダメダメ男たちが出ています。

清人と尚はそれはそれは軽いノリでHをしてしまい、そして何となくその関係が続いて…
という最初からすでにダメダメなスタートで始まった二人です。

そのうち尚は清人のところに帰りたいと思うようになり、
清人は尚が自分の家に帰ってきてくれたらいいと思うようになり。
やがて二人は一緒にいることが心地良くなってきます。
そうなってくると今度は相手の過去のことが気になったり、相手を信用できなくなったりするようになります。

どちらも遊人同士、お互いのテは知り尽くしているわけで、どうしたって信用はできないわけです。
清人は尚がどこかにバックレルと思っているし、尚は清人の元カレのことを知って、清人は自分を元彼の代用にしているんじゃないかと疑ってしまうし…。

でもそれは好きだから、この関係は今までのものと違って終わらせたくないから、だからこそ疑ってしまう。

やっぱりどーしよーもねーフラフラしたヤツはがっちり捕まえとくしかナイということで。
清人は尚を監禁!!なんぞ危険な急展開w
急にブラックな清人ですが愛ゆえです。愛に溢れた監禁。
そんなの嫌だw嫌だけど仕方ないね!!
尚が逃げようとするのが悪いんだからねっw
しかも最後には逃げる尚を階段の上からジャンプして落下して押さえつけるという意地でも離さない清人に関心すらしました。
…遊人が本気になると怖いですね(;´д`)

重い愛は好きなので清人くらいのパねぇしつこさは嫌いじゃないですが、一歩間違うとストー…;;;;;
多分尚も重いとかなんとか言いながらその重さが好きだったりするんだと思います。
フラフラしていた男達にもようやく本当の意味で帰る場所ができたようでした。
二人が帰るその家には、愛が待ってる。

◆カバー下の照美さんに笑いましたwだんだんおデブになっていっていましたよね( ´▽`)
そして「好きというのになぜかしら」の二人も登場。相変わらずオーナーの武久は嫉妬深いww

5

発売を待っていました

たまたま読んだ雑誌に「HOUSE」前編が掲載されており、その一話ですぐに引き込まれて、一冊にまとまって発売された時には絶対に買おう!と決めました。

阿部先生にはうんこ呼ばわりされている二人ですが(笑)、過去の事はともかく、お互いに出会ってからの二人は常に相手の事が頭にある感じで、すごく一途でキュンとしました。

尚の、愛される事に臆病で、真面目な空気になると茶化してしまう所は、どこか「ダブル・バインド」シリーズの葉鳥忍と似ているな、と思いました。
忍の方が一途で真面目ですが(笑)
こういうタイプがすごく好きです。

清人の方は、ヤンデレチックな所がありますが、作品に程良くギャグ成分もあるのでそれ程重くはありません。
本編後には束縛も少しは緩まるのでしょうか。

それにしても阿部あかね先生の絵はセクシーですねぇ。
三白眼がたまらないです!

3

これはかなりツボ入り

元男女見境のない遊び人と現在進行形のチャラい遊び人とが本気の恋になったら、
始めは二人の出会い編の前後が収録されていて、次に表題の3話に番外編の1本が
1冊になっている丸ごと二人のお話で読み応えもありました。

バーの経営してる清人は、くるもの拒まずのかなりの遊び人だった過去があり、
そのせいで、同棲していた彼氏に捨てられて、そのことがきっかけで後悔し
今度こそ自分を必要としてくれる相手と本気の恋をしたいと願ってる。

そこにリストラされて飲んだくれた尚がお客として現れて、チャラくて過去の
清人よりも遊び人みたいな尚に誘われ関係を持つのが始まり。
同じ遊び人でも若干種類が違う気がするのは尚は母親からの刷り込み的な
育てられ方が大きく影響している気がするのです。

幸せになるために常に相手にアンテナ張り巡らせて男運が悪い母親は
その度に男を変えながら不幸せになる前に新しい花の蜜を求めるように飛んで行く。
そんな母親を見て育った尚も、一所に納まらず転々と渡り歩く。
でも保険的な女はキープーしている、なんとも堅実とでも言うような遊び人。

たった一人の相手に執着しのめり込むことを心の奥底で不安を感じているように
読み進めるうちに感じるようになります。
そして、清人はもっと違う意味で相手を欲して執着していきます。
元が博愛主義だとは思えないほどの尚への執着と束縛は、恋人になったとたん
かなり激化してくるのも見ものだし、それが逆に今度は尚を追い詰めることにもなる。

軽い遊びのままなら不安も執着もなくて楽に生きれるけれど、本気の恋をしたら
不安だし心細くなるし相手のことが気になって仕方ない。
遊び人同士の本気の恋がとっても心引かれるものがあって面白いのです。
読んでいてこの二人いいわ~って思うのです。

それでも萌え萌えダブルかと思ったのですが、作品に登場する際物キャラの
照美さんに萌えプラス!!
48歳立派な乙女オヤジで、M属性の白ブタさん。
そして彼氏は清廉な雰囲気の美少年で二十歳の若者なのもまた色物的でナイス。
怖いもの見たさの欲求を刺激するイロモノキャラで面白かったです。

6

全然元彼って気づかなかった(笑)

スピンオプってたまらなく好きです♪
このシリーズで一番好きなのは「奪われることまるごと全部」カプなのですが
このカプもまたダメ男でたまりません~。
ダメ男ってゆーても出会った二人はそこまでダメ男じゃなくなってるんですけどね。
女パンツが可愛かったとです。

※ここからすごく読みずらいレビューです。

読み進めてビックリ!???
好きというのになぜかしらの由一がでてくるじゃありませんかっ!??
あーこいつ元彼であて馬だったやつかーーーーっ。
なんか、振られて大人しくなってるのもあるけど受けがさらにチャラすぎて
まったく気づきませんでした。

まー眼鏡チャイです(チャライまで言いなさいよ。)
受けの眼鏡チャイさんはすごいチャイさん(笑)
リストラされどうにでもなれーで入ったバーのイケメン(元チャイ)をナンパして速攻H
まぁ元チャイもかなりのヤンチャさんだけあっておうちにお持ち帰り。
チャイな二人が本気になっちゃって逃げたり帰ってきたり元彼覗きにいったり
と二人の中でものすごい暴れてます。

元チャイ同士だから好きで信頼したいけど自分が一番じゃない気がして・・・と
モンモンな受け眼鏡チャイもいいんですけどね?
攻めのチャイが付き合うことになったとたん束縛したりべったりくっついたりと
豹変して可愛いです。
阿部さんの描くだらしない男大すきですっ!!!!!

まるごと一冊このカプだったのでかなり満足です♪

チャイサイコー

5

俺と幸せになってよ

『好きというのになぜかしら』のイタリアンシェフ由一の元カレ・清人が登場する話。
酷い男だったのに、由一との別れで今度こそ本当に人を愛したいと願いそして本当に変わるんだけど、それが怖いほどの執着を見せるのがゾクっとさせます。
今回登場した尚というチャラ男も清人との出会いによって、それまで上辺だけのいつでも逃げられるような付き合いしかしてこなかったのが、清人の元が帰りたい家になり
尚と清人、互いに離れたくない人になるというもの。


一読目、キャラクターも展開ももう好みにドンピシャとハマって「神」と叫ぶほどでしたが、落ち着いて読んでもジワジワと浸みてくる味わいがある。


阿部作品というと執着男だけど、この清人が執着していく様が怖さもありながらとても真剣で本気が伺えます。
最初の出会いの【HOME】では、尚と出会った時面白いヤツだな~エッチもエロいし、くらいだったのがチャラい割にしっかりしてる部分だったり、「愛してるよ」の言葉に顔を赤らめる尚に対しての本気が見えてきて
”便利でいつでも帰れる場所”から”遊びまくってケガしてボロボロになって最後に帰ってくる場所”になればいいと思う。
そして一度逃げた尚が戻ってきたことで、由一を失った時に思った「もし次に自分を必要としてくれる人が現れたらちゃんと愛せるように、手放したりしない」を、体現することになるのです。

尚の最初の軽さは面白かったです。
彼女に浮気防止に履かされた女性モノパンティを面倒くさいからもう履かされなくても履いてるって(笑)
関係だって、仕事をクビになってなぐさめてくれる、って誘い受け。
都合がよかったはずなのに、そういうのが心情で貫いてきたはずなのに清人の元が居心地よくて自分が変わってしまうのが怖くて逃げたいと思ってしまっても、やっぱり帰る家は清人の元となるところ。
それが、清人の執着が激しくなるとそれが嫌ってわけじゃないのです。
その執着を見せる理由が元カレとの別れだと知って、自分も清人に対して執着を持ってる事への戸惑いだったと思うのです。
そこがとても意外であり、ニヤっとする部分でもありました。
う~ん、、一筋縄な二人の気持ちと執着じゃない!って。。。

重さ、軽さ、大人、子供、色んな要素と顔を見せてキャラクターが生きているのと
執着モノが多いと何かと同じタイプになるような気がするのに、それでも他作品の執着攻めとまた違った面白さで読ませる。
阿部作品の執着攻め、大好きです!!

番外はいい味出してる常連のオネェ照美さんカプと一緒に海に行く話。
この照美さん、最初の登場は若干男前入ってるオネェな中年だったのに、後半ただのデブなオネェに(爆笑)
それはカバー下本体の5コマ漫画で本人が突っ込んでますw
反対側には由一が清人と会っていた事をこの本を読んで知った武久が嫉妬をしてお仕置き!?みたいな愉快なコラボも魅せてます♪

6

新鮮だった

今回の男は髪があまり長くないしひげもない。
ん?毎回あるわけじゃないかな。

私はあかねさんの描くセクシーな男が大好きなのですが
今回の2人はどちらもセクシーだとは思わなかった。
これって珍しい。

一人だけを愛することができない男。便利でいつでも帰れる場所があればいいと思っている男。
そんな2人のお話です

初対面で関係をもつ。
浮気防止の為に女にはかされているセクシーパンツをはいてるのに
それでも関係持つ。
これがとっても良いなと思った。
はかされていることではなく
はいているのに、初対面の男と関係を持つって描写がこの2人をよく物語っていると思った

今迄と違う自分の中に芽生えた感情を持て余してしまうし、逃げるし。押し付けるしで、
どうなっちゃうんだよお前ら。
状態ではありますが
生きてく術でもあり、それが日常だったわけで。

ダメ男というよりは
逃げ男?な感じ。
色んな感情を逃がすことで
自分を保っていたのかな。

いつものようにセクシー男にはあえなかったけど、これはこれで
影のある魅力的な男で良かった。

でも、続編とかその後とかは
読みたくないなぁ・・・
これで完結していると思う。

3

期待通り!阿部あかねワールドが楽しめました

今回は、「好きというのに~」での悪役、清人のお話でした。

由一に捨てられて、心を入れ替えた清人のお話。
前作で、どうして由一はあんないい子なのにこんな男に本気になったの??と疑問に思っていたのが、これで納得できます。確かに昔は悪い男だったけれど、由一のおかげで気付いたんですね。それはやっぱり由一が本気で付き合ったからなんだろうなと、由一の株が上がりました。前回はいい子だけどヘタレだったもんね、由一君。

で、阿部さんはやっぱり粘着攻めを書くのがお上手ですね。あのじっとりとした執着の表情がとても好きです。爬虫類系の獲物を捕らえるような視線を見ると、「おー来た来た!」とこちらもテンションが上がります。
今回も粘着なのに、ちょいと気弱なよい攻めに仕上がっており、「奪われること~」からのシリーズがお好きな方には安定の阿部あかねクオリティでございました。

帯の「俺と幸せになってよ・・・お願い」って、読了してから見ると、きゅんきゅん来ます。

描き下ろしでは、照美さんカップルがいい味出していてコーヒー吹きました☆

6

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