• 電子書籍【PR】
  • 紙書籍【PR】

表題作キモチの行方

総と洋,双子の兄弟
啓治くん

あらすじ

啓治の身体のいくつかのボディピアスは秘密の契約の印。彼は、双子の兄弟、総と洋に飼われているのだった。でも、初めての友人深山の出現で、その秘密の関係のバランスが崩れ始めて…。

作品情報

作品名
キモチの行方
著者
明治カナ子 
媒体
漫画(コミック)
出版社
一水社(光彩書房)
レーベル
光彩コミックス
発売日
ISBN
9784877750633
3.7

(44)

(20)

萌々

(5)

(12)

中立

(3)

趣味じゃない

(4)

レビュー数
16
得点
159
評価数
44
平均
3.7 / 5
神率
45.5%

レビュー投稿数16

秘密のみつは蜜の味

背徳・倒錯・アブノーマル…人には言えない秘密を誰かと共有するゾクゾク感は何よりもの昂りであり中毒性を孕んでいる気がする
その世界にハマったら抜け出せない魅力がある事だろう

そんな世界の住人を覗いているような気持になるこの作品
私にとってこの作品を読む事ははその甘いであろう蜜を舐めとる行為に似ている
甘い蜜は美味だが舐め過ぎると痛みに近い苦みを感じる事がある
でも舐めたい…一口なら…何かに付けてなら…と沢山の理を自分に用意してその蜜の虜になっていく
そして舐め過ぎると頭が痛くなる
なのにその痛みを忘れてまた舐めたくなる
何年経ってもこの作品のページを捲る事が止まらないように

この作品が好きと公言出来ないのは私の秘密
でもここでレビューを書いてしまう
誰かの好きに刺さればいいな、と密かにワクドキしながら・・・

クセになる絵、クセの強い登場人物、癖(へき)全開のプレイ
気になる方にはその扉を開いて甘い蜜なのか苦い蜜なのか試してみて欲しいと思う、そんな作品です

さすが明治先生…20年以上も前の(‼←すごい)作品なのに私の心は変わらず初読みしたあの時から囚われたまま


※内容が内容なので地雷描写、痛い描写があると思います
修正、ほぼ無いので諸々モロ確認可能です R18じゃないのにR18並!(DMM)
紙本を手放していたので電子で買い直しましたがこの修正具合には驚きでした

0

一冊まるっと

目次だけ見ると短編集っほいですが、同じCP(CP?)で一冊まるっとです。

総(オネエ言葉の人,狂気)
洋介(苦労人)
柳啓治(あの風貌でなかなか強い名前である)
…何の説明にもなっちゃいない

オネェ言葉の攻めで、兄弟×受けの3Pがありつつ愛があるのは1人で、ピアスを開けたり、和姦か怪しかったりと、明治先生らしいクドさの作品です。
「ピアス外してたら穴が塞がっちゃったんだ」の恍惚とした表情でやっと和姦なんだと思えました。

この終わり方がかなり好きです。押すかと思ったときに引く総とか、深山の微妙な立ち位置、意外と介入はしてこない洋介と。最終的に希有なバランスでそれぞれがその場所に収まったのが面白い。収まっているのに片足が宙に浮いているような感覚もある。視点の置き所でいろんな角度から楽しめます。

萌2〜神

1

一見痛いけど、描かれているのは優しい愛情なのかな

明治カナ子さんの昔の作品はなかなか難しいな。
BLとは明らかに違う。だけどJUNEでもない。

読み進めていくと印象がどんどん変わっていく、不思議な味わいの1冊でした。
登場人物は4人。
深山、啓治、総、洋。
深山と啓治は大学の友達。
総と洋は双子の兄弟。
啓治は総と洋に飼われている。
最初は深山と啓治のお話なのかと思って読み始めるのだけど、すぐに啓治と総と洋のお話なのだなと思い直す。
だけどそれもやっぱり違っていて、洋はいつの間にか脇役へと変わっていき、お話は総と啓治を中心に動き始める。
そこに深山が絡んできて、深山、啓治、総で再びトライアングルの様相を醸し出す。
最後まで読んで、結局これは誰のお話だったのだろうかと。

「キモチの行方」というタイトルが直接指しているのは啓治のキモチの行方なのだろうと思うのだけど、読み終わってタイトルを眺めているうちに、そこには深山や総の啓治に対するキモチの落とし所みたいなものも絡めてあるようにも思えてきて、3人の定まらないキモチが暗闇の中にフワフワと漂っているようなイメージが浮かんできました。
ラストは、これが定まるべきところに定まった一応の答えという解釈でいいのかな?

この作品の読みどころはもしかしたら、SMで身体はこじ開けられても、心は他人がそう易々とこじ開けられるもんではないし、こじ開けるもんでもないってことなのかな。
それが「玄関の中に入るまで五年」。
本人の一歩一歩をじっと“待つ”という深い愛情のお話でしょうか。

【電子】booklive版:修正○、カバー下なし、裏表紙なし

1

痛すぎる愛の形

明治カナ子作品のなかで一番パンチ力のある一冊だと思います。愛はあるんだけどそれ以上に精神的・肉体的痛さが勝ち過ぎて愛が霞んでしまいます。明治さんの作品はすべて読んでいますが今のことろ私的ベストワンです。でも読む人を選ぶので積極的におススメし難い作品ですが、読んでもらいたい!これだけ大変な作品なのに一応ハッピーエンドなのでバッドエンドを疑っている方心配いりませんよ!出版されて何年もたっていますが続編出版の夢はまだまだ諦めていません。新装版ではなく新刊をよろしくお願いします。

1

衝撃的な作品


明治カナ子先生の世界が素晴らしいです。
狂気染みていて苦手な方もいらっしゃるでしょうが、私は大好きです。

乳首にピアスしていたり、亀頭にピアスを開けられるシーンがあります。
いきなり、挿入したり、薬や玩具でイキっぱなしにしたりと盛りだくさんです。

尿道責やフィストもあります。

亀頭の左右にリングピアスが付いてるんですが、穴に指を通して亀頭をグリグリするのには萌えました。

汁だくエロエロな物とは違う感じのエロさがあります。
キャラの感情とか、ずっしり来ます。
全体的に暗い印象です。
受は自分の気持ちを理解してるのか疑問なところです。
親友との関係もお礼のキス止まりなのが、少し残念です。
個人的には親友とくっついて欲しかったです。

とりあえず、神評価ですが神評価じゃ勿体ない作品です。

1

この作品が収納されている本棚

マンスリーレビューランキング(コミック)一覧を見る>>

PAGE TOP