お前に触れちまえば、俺なんかただのケダモノだ――

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表題作傷だらけの恋情

笹子、小説からルポまでこなすライター
河北亮司、両親の死後兄にたかられ続ける居酒屋店員

その他の収録作品

  • あとがき

あらすじ

河北にとって日常は、古いアパートに住み、少ない給料を兄に搾取されること。
不幸が普通だと慣れきっていた、ある日。隣人・笹子と出会う。
兄に殴られて負った怪我の手当てをしてくれた笹子は、「何かあったら呼べ」と優しい言葉までくれた。
その日を境に河北は、度々彼の部屋を訪れるようになる。
ただ料理を作り、ただ二人で出かける……今までとは正反対の生活に、これが幸せなのだと泣きそうになる河北。
だが、そこに再び「兄」という悪夢が現れて――。

作品情報

作品名
傷だらけの恋情
著者
火崎勇 
イラスト
梨とりこ 
媒体
小説
出版社
笠倉出版社
レーベル
クロスノベルス
発売日
ISBN
9784773087086
3.9

(48)

(17)

萌々

(18)

(8)

中立

(2)

趣味じゃない

(3)

レビュー数
8
得点
183
評価数
48
平均
3.9 / 5
神率
35.4%

レビュー投稿数8

受けの不幸対策は少なからずあったのでは…

お隣さんBL。
(クズに全振りしているような)どうしようもない兄貴に振り回される可哀想な受け。
シリアス好きとしては痛さはほとんど感じませんでしたけどね。

お隣さんとの繋がりができ諸々変化していく受けのお話なのですが、設定の甘さというかがどうにも気になってしまい…

例えば一番の問題である部屋に押し入り暴力をふるい金を奪う兄について。
実の兄だから警察には取り合ってもらえないと決め付けていますが、同居しているわけでもないし、手の打ちようがあるのでは?
893と関係もあるみたいですし。

通帳と印鑑が盗まれお金はなくなったとしていましたが、窓口あいている時間じゃないと引き出せないし、すぐに紛失届出せば口座とまるし本人の身分証ないと再発行できないから無事なのでは?

などなど。
フィクションにリアリティ求める人間ではないのですが、一応現実的なお話ですし、受けがもう少し苦しまずにすむいい方法があったのでは?とつっこみたくなっちゃいました。


また受け視点ということもあり、攻めが受けに恋愛感情をもった理由がほとんど伝わってきませんでした。
惚れた理由を台詞で語られたりはしますが、ふーんそうなんだ…ってかんじで、その部分を日常の中で感じたかった…。

見つける気がなくとも誤字が多かったので、お話に集中しにくかったというのもありました。

0

芯の強い「いい子」!

火曜日はもう待たない がよかったので、改めて火崎先生の本を本棚から発掘。読み返し。
この先生の文章が苦手 と思ってたのですが、
苦手と思いつつ、好きな作品があるわーと今更ながら思いました。

当本は、そもそも梨とりこ先生の挿絵目当てでget。
扉絵と裏表紙に使われている攻めさんの背中にうっとり。。。
うーん ぴと ってくっつきたい(笑)

受けさんは他のお姉さま方のレビューにあるように
かなり酷い目にあってます。
お金ないから、友達なくなっちゃうって悲しすぎる。
(でもこういう境遇の人、ほんとにいるんだろうなあ)

そんな中でも芯の強いいい子なんで、攻めさんみたいな守ってくれる人と
思いあうことができて、よかった。。。としみじみ。
一緒にご飯食べて、いつまでも仲良くしておくれ と見守る母の気分。

萌2にしたいんだけど、どうしても「ヤ」さん関係はNG思考が働いてしまうので
無念だけど萌.

ちょっと年齢highな腐女子の方なら(笑)
いい子を見守る母の気分になれますよん。

2

パンツの辺りが好きです

1冊すべて表題作で、亮司(受け)の視点でストーリーは進みます。

亮司は、ろくでなしの兄に殴られ、金を奪われる日々を送ります。隣人の笹子(攻め)と知り合い、恋愛感情を抱きますが、兄にヤクザへ売られてしまい…という話です。

亮司は傷だらけの不憫な状態になりますが、笹子が原因でないですし、強姦も未遂なので、痛い系が苦手な私にも読みやすかったです。
亮司を痛めつけた者達はそれぞれ懲らしめられるという勧善懲悪なので(ヤクザがヤクザをシメるのですが…)、読後はすっきりしたものでした。ただ、不憫受けを好む方には、物足りなく感じてしまうかもしれません。

不思議だったのは、主人公を「リョージ」と呼ぶこと。
笹子には自分からそれで呼んでくれと話しているのですが、それ以前にみんながそう呼んでいるというのですから。
単に文章上で読みやすいからという都合かもしれませんが、純日本人だけど顔が外国風っぽいから、とか理由が欲しかったかなと思いました。

あと、マンション持ちの笹子が亮司の住むアパートで暮らしていたのもちょっと疑問でした。こちらも何か理由をちらりと会話ででも補足して欲しかったです。細かいですが、読み返していてちょっと気になりました。

良いなと思ったのは、強姦されそうになる場面での亮司の思考。
ヤケクソでも悲観的になるのでもないところが好きです。

あと、亮司の「パンツ一丁」の部分がお気に入りです。
スーツ姿の笹子と、パンツ一丁の亮司の対比が面白かったですし、イラストも素敵でした。また、笹子が「パンツ一丁で…」と発言するたびに、亮司への思いが垣間見えるようでニヤついてしまいました。

2

良い子が優しいオジサマに救われる王道系

程よく甘く、想定内。
皆様のレヴューにある通りだと思います。
取り立てて面白いわけではない(ごめんなさい)のですが、この作品、私も好きです。

亮司はかなり不遇なのに真直ぐないい子です。
でも考えると、不遇だから性格擦れてる、っていうのもテンプレ的ですよね。等身大の普通の青年が亮司と同じような境遇で真面目に生きていこうとするなら、日々バイトに励んで生活に追われて・・・このくらいが現実味あるのかもしれません。
亮司が幸運だったのは、ボロアパートの隣人が笹子だったことでしょう。
他にもマンションを持っているようなのに、築30年の古いアパートに住むなんて・・・もしかして、亮司に声をかける為に生活の拠点を移したのでは等と邪推してしまいました。
そうだったとしても、笹子のかっこよさは1ミリも揺るぎませんが!
無精髭に咥えタバコで猫背で男臭い雰囲気の笹子、かっこよすぎです!亮司にすぐに手を出さないところもすごく紳士的だと思うのです。
最後の優しいエッチもいいのですが、笹子がケダモノのようにガツガツ亮司を求める姿も見てみたかったなぁ・・・

プレイ内容の「媚薬 監禁 陵辱強姦 束縛」は笹子相手ではないし、未遂です。
(本物を入れられてはいないので、未遂、としました)
もし、プレイ内容で手に取るのを躊躇っている方がいらっしゃるなら、勿体無いです。
幸せな気持ちになれるハッピーエンド小説ですよ。

1

挿絵のスーツ姿が(*´Д`)

他の方のレビューを読ませていただいて購入。
笹子がひたすら好きです。
あのスーツ姿は亮司でなくとも格好良いし惚れてまう(*´Д`)
いつも読んでるような設定のものなんだけど、攻めも受けもちょっと違ってて、
個人的にはすごく楽しかった。(BLまだそんなに読んでないので)
笹子にも御山にもすごい子供扱いされる亮司にちょっと違和感感じたけど、それだけ可愛いんだろうなと。
その辺はコミコミ特典の小冊子の笹子視点からの話でなるほどって思うとこあり。
頻繁に出てくる頭を撫でられるシーンすごく好きです(*´ω`*)
とてもお気に入りな1冊。

7

ココナッツ

kumachi7さま

はじめまして、kumachi7さま(*^^*)
突然コメント失礼いたします。

攻めの笹子、最高に良かったですね。
kumachi7さまのプロフィールにありますお好きな作品の中に、似た雰囲気のキャラがいらっしゃいますが、あちらも大好きです(*^^*)
こういう攻めさん、もっと増えて欲しいですね!
コミコミさんの小冊子はわたしは持っていないのですが、kumachi7さまのおかけで妄想が膨らみました。
ありがとうございました(^ ^)

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