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表題作蜜毒の罠 薔薇の王と危険な恋人

雛木馨, 吸血鬼・淫魔・豹族獣人の純血種悪魔で魔王
鷹上理玖, 幼馴染みで恋人の大学生 19歳

その他の収録作品

  • あとがき

あらすじ

ごく普通の大学生・鷹上理玖は、
幼馴染である雛木馨の重大な秘密を知っている。
それと同時に、自分が持っている危険な秘密も隠していた。
目的のため、小学生時代から親友を装い、
警戒心と勘の鋭い馨をうまく騙せている、はずだった…。
しかし、ある些細なことが原因で、
10年以上隠してきた理玖の秘密が、
すべて馨にバレてしまう。
姿を消す理玖と、それを追う馨…。
生まれ持った運命に逆らうことを決意した、
ふたりが出した答えとは――。

作品情報

作品名
蜜毒の罠 薔薇の王と危険な恋人
著者
犬飼のの 
イラスト
國沢智 
媒体
小説
出版社
竹書房
レーベル
ラヴァーズ文庫
シリーズ
砕け散る薔薇の宿命
発売日
ISBN
9784812489079
4

(49)

(23)

萌々

(15)

(7)

中立

(0)

趣味じゃない

(4)

レビュー数
3
得点
196
評価数
49
平均
4 / 5
神率
46.9%

レビュー投稿数3

スピンオフ第二弾

薔薇の宿命シリーズのスピンオフ第2弾である今作の主役は、ルイ×紲の息子である馨です。

スピンオフ第1弾の慈愛の翼で恋破れた馨くんですが、案外クズ野郎でした( ̄▽ ̄;)
若気の至りと、最強の魔王ということに胡座をかいているだけなので、後半巻き返すんですが。
まあ自分本位で他人の機微に鈍感なのは父親譲りでしょうから、致し方ないです(笑)

馨がイケイケオラオラなためか、相手の理玖は抑圧的で正直あんまり好きなタイプではなかったです。
けどそれにはきちんと理由があります(惚れた欲目も多分にありますが)。
理玖の設定は馨の相手を考えていくうちに生まれた後発的なものかも知れないけど、素直になるほどなー、と思いました。

ラスト付近の馨と紲、理玖とユーリのやりとりにはうるっと来ました。特に馨と紲。
慈愛~で蒼真が言うとおり、馨くんは根は優しくて家族想いのいい息子なんですよ(´;ω;`)


この薔薇の宿命シリーズ、本編であるルイ×紲は劇的な恋に落ちるけれど、スピンオフはいずれもそこまで熱烈じゃなく打算的な部分もあるので、その対比は個人的に面白いと思いました。

といっても一番好きなのはルイ×紲なんですが( ´艸`)


ちなみにこれ以降ラブコレを除いて続編は発売されていませんが、ノアと双子ちゃんのその後がとっっっても気になっています。

特にノアを幸せにしてあげて欲しい!

続きをいつまででも待っています(*^-^*)

1

恒久の命が脅かされた時

素敵シリーズの息子編もやっぱり素敵でしたね、魔王になった薫が本当の意味で
相手を思うちょっと人間っぽい感情を手に入れる展開になっていました。
それも、恒久の命を持つはずの馨が死に瀕してしまうと言うかなりショッキング展開で
繰り広げられる人間の幼馴染である理玖との恋は簡単にはいかない設定でドキハラです。

しばらく読んでいると馨が理玖と恋人だといいながらも白鳥王子と番になってしまった
叔父の蒼真への片思いを未だに昇華しきれていなくて、かなりしつこい薫の恋心が
理玖を傷つけていることが理不尽な雰囲気もありますが、そこはやんちゃ王子で
理玖本人も全てを承知していながらも薫が好きだから側にいるだけで嬉しいと思う
健気振りも切なく感じてしまいます。

でも理玖にも薫には言えないことがあるし、実は初めの目的は両親を殺した
吸血鬼に復讐するために薫に近づいた理玖が幼馴染として共にいることでいつしか
心から馨に恋して敵とわかっていても止められない恋心に苦しむ話です。

幼馴染のラブに二人が背負っているもの為に、すれ違い、近づいたと思ったら
死に瀕するほどの危機的状況になってしまう展開はスリリングでした。
誰を敵に回しても自分自身を消し去る愚公をしなければならないほどの愛情が
裏目に出てしまう展開は理玖にとってはかなり切ない展開でしたね。

馨は恒久の命と誰よりも強いと言う自分でも気が付かなかったプライドや驕りを
無意識で相手を見下していたことを深く反省してしまう展開も切なかった。
両親のこともわかっていたようで実際にはわかっていなかったと死に瀕して
馨が気づくのですが、そのことで馨は王としても大きく成長したのではと思えました。
白鳥王子関連の卵の存在も出てきてそこも気になるけれど、それはラブコレ9に
収録予定だと言う事なので非常に楽しみでもあります。
このシリーズはやっぱり素敵シリーズで面白いです。

5

泣きました〜

「〜薔薇の宿命」シリーズのスピンオフ第二弾です!
今作はメインカプの息子、馨のお話です。
今まで出て来たキャラもほぼ総出演。
肝心の馨のお相手は「焦がれ舞う〜」で会話に出てきたあの子です!
個人的にそうだといいな〜と思っていたので、本屋で狂喜乱舞しました(笑)
扉絵まで見た時点でかなりテンションが上がってしまい、読む前にハードルあげちゃったかな…と思ったのですが、心配いりませんでした。
途中何回も泣いてしまいました。

攻め様の馨は魔族の王様。馨がどうやって生まれて来て王様になったかはメインシリーズに書かれています。
誰よりも強く、永遠の命を持つ馨は、力を持て余して生きてきたし、暮らしも裕福だし、まだ大学生ということもあって傲慢。
受け様の理玖は健気で可愛くて、馨に従順。だけど、その身にとんでもない秘密を持っていて、出会った時から馨に嘘をつき続けている。
本人達が望んだわけじゃないのに、宿命なのか、気持ちの通りに行動出来ない事が切なくて泣けました。
魔王とか、教団とか、血塗られた宿命に引き寄せられた二人なのに、幼馴染で、小学4年生から付き合っていて。大学生になってもお互いを「馨ちゃん」「理玖ちゃん」って呼び合ってて、一緒に登校して、授業中に手を繋いだりして。バイトも一緒で。
そんな二人が可愛くて切なくて胸キュンでした。
馨はルイの息子らしく暴走してましたけど、叔父離れも出来て、今回のエピソードでちょっと大人になりました。

今までのシリーズに散りばめられていた気になる出来事が補完されて、シリーズの締めくくり的な空気感で終わりました。
バーディアンの件だけは、ラブコレ10に載るそうですよ〜!

ちなみに、シリーズ本編を読んでいなくても楽しめる一冊だと思いました。
魔族とか、出来上がっている設定は若干唐突に感じるかもしれませんが、馨と理玖の葛藤やラブだけで胸キュン必至です!

エロス<胸キュン
だと思いました。

7

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