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この身は、愛しい犬に喰われる贄──
何度目かの読み直しです。
前までは犬攻めにゾクゾクしたはずなんだけどなあ。
もう言葉や常識や理屈が通じない達幸にお腹いっぱいで。全ての男はあーちゃんに飼い主になって欲しがる雄犬だと警戒しまくり、せっせと種付して。
監禁も悪いとは思ってなくて、達幸にとっては楽園で次はいかに完璧な監禁をするか、それしか達幸には頭になくて。
受けの人権を無視する攻めは苦手だなあ。
今作では明良まで、達幸が葛藤しながらなんとか明良の言う事に従ってることにほだされかかり…。
俳優の仕事なんてどうでもいい!あーちゃんを閉じ込めて二人きりで暮らしたい。誰にもあーちゃんを会わせず、自分だけを愛でてほしい。
だんだん飼い主の言うことを聞かない駄犬に思えてきました。すっごい健気なんですけどね。
前作で、両思いになってめでたしめでたしかと思いきや、今作だいぶヤバい展開になってしまってました。
もう、執着愛というより、精神的にヤバい人だよ、達幸は。
芸能事務所でマネージャー補佐として明良が働くって知った途端、自宅に3ヶ月監禁して(セックスのし過ぎで)衰弱させてしまった挙句肺炎で死にかけるってもうサイコホラーのやつ!
入院せなあかんまでになってしまった事で、反省するものの、できる事なら家に閉じ込めたい思いは変わらず。
魅力的過ぎるから外に出したくないって。
恐すぎる愛だわ。
恵まれた環境でマネージャーの松尾さんも社長も事務所社員も、異常なベタベタ感の2人の事受け入れてくれてる。
イケメン若手俳優が、「あーちゃんあーちゃん♡」って事務所内で甘えまくってたら社員さんは見てはいけないものを見てしまったってなりそう。
こんなおかしい達幸だけど、俳優としては天才的なセンスの持ち主。俳優としての難題は、軽々クリアしていく超人ぶり。
今回は、人気脚本家の復帰公演で初舞台の主演!
最初、否定的だった劇団員達は、達幸の演技でどんどん友好的になっていく。
毎日、一緒に現場入りするものの、明良が他の雄に目をつけられないか気が気でない達幸は、マーキングの意味で種付けした精子を体内に入れっぱなしにして過ごす様に、明良にお願い。(軽く羞恥プレイやん)
まぁ、変態的な関係なのに、達幸の精神が安定するならとどんどん受け入れる明良。(マジか!)
とうとう、(精神的にいっぱいいっぱいになったら)俺を食べていいよとまで言うてしまって、ほんとに腹の肉に喰らいつくなんて!もう、壊れてるよ。
この先、本当に食べて終わってしまうのではないかと心配になる2人でした。
舞台無事上演されてよかった、よかった。
気になり過ぎて同人誌の渇欲揃えたいと思います。
前作の「渇仰」で初めて宮緒葵さんの作品を読みました。執着攻めが大好きなので「渇仰」と「渇命」「ぱんつをはきたい3日間」の3冊を買いそろえてから読み始めました。レビューを読むとなんだか読み始めるのが恐ろしいような不安を抱えていましたが思い切って?読んでみてほんとーに良かったです。「渇仰」での達幸の凌辱強姦、「渇命」序盤の監禁なんてまったく可愛いもんだと感じてしまう圧倒的なラストに読み終わってしばらく胸がどきどきして放心してしまいました。こういう愛の形もあるんだな、と。達幸と明良にとってこれ以上の幸せは無いんだろうなと胸にしっくりくるラストでした。メリバなのかハピエンなのかは読む人によって解釈が分かれるところだと思われますが、私的にはハッピーエンドです。
執着攻めをなめてました。真の執着攻めを堪能させられました。宮緒葵さん、おそるべし。
ここのレビューが恐ろしいので、どんな凄い内容かと恐怖と不安に怯えつつ、しかし恐いもの見たさで買いましたが。
うーん、別に……普通……
いや、いい意味でヤンデレ全開だなとは思いましたが、突出してサイコな内容だとは感じなかった。
というのも、本作の攻め(ヤンデレ属性)が求めているのは「受けの監禁」であることが最初からわかっているので、「何をされるのかわからない恐怖」「どこまで堕ちていくのかわからない不安」というのが読み手側にはないんですよね。
バッドエンドルートに堕ちたがる“攻めの欲望”と、それを回避したい“受け”と“攻めの理性”という構図。
精神的なバトルだなぁと感じました。“受け”と“攻めの理性”の共闘って、なんかいい。
確かに明るくはない話ですが、暗いとも感じなかった。
ヤンデレものは闇落ちエンドか膠着エンドが非常に多いですが、そんな中、“受け”と“攻めの理性”はよくがんばったと褒めてあげたい。
いいお話でした。おもしろかった。
「渇仰」続編ですが、未読でも大丈夫だと思います。
少し読んで閉じてを繰り返し、読み終えるのに時間がかかりました。
面白くないから…という意味でなく単純に続きを読むのが怖い!!
攻めの被害妄想が激しすぎて、
サイコパスホラーを読んでる気分です(;´д`)
渇仰読了後の高揚感が吹っ飛びました。
サイコパスの定義のひとつに「良心の欠如」があるそうですが
こちらの攻めは欠如なんて甘いものじゃーない。
「良心」はもとより一欠片も存在しないんです。
彼の全ては"あーちゃん"(受け)で、人としてやっていいこと・悪いことの区別なし。
「あーちゃんがダメって言うからやらない」だけなんですよね。
じゃあ受けの言うことなら聞くのか?と思えばそうじゃないという…。
攻めの被害妄想をどれだけ否定しても
「あーちゃんが気付いていないだけ、知らないだけ」と。
そして妄想を正そうとすれば
「どうして俺の言ってることわかってくれないの?」となる。
不安定になり、ますます周囲に対して攻撃的になり過激化してく(;´д`)
受けは過激さを心配して不安にさせないよう努めてるのが遣る瀬無いです。
たっぷり愛の言葉を注いで、攻めが望むままたっぷり撫でて、攻めが喜ぶようご褒美を与え。
攻めの精神が安定するよう精一杯のことはしてるのに、攻めの被害妄想が解けることはなく。
もぅ何を言っても通じない・伝わらない。
ページが進むごとに精神イっちゃってるなと怖くなりました。
攻めが受けを信用していないようでイヤな気分もあります。
そしてまともな精神だったはずの受けまで沼に落ちていった時は、
もーアカンな、とBADENDを覚悟して腹くくって読みました。
この2人の活路は一つもないって散々思わされてたから。
どうやら私も世界観に飲み込まれてたようです(´×ω×`)
ラストは例えでかりそめでもギリギリのとこで踏みとどまって安心しました。
出番は少なかったけれど、松尾さんの功績はすごく大きい。
松尾さんありがとう。
ちなみにエロシーンは多かったですが萌えエロではなかったです。
・中出ししてそのまま精子入れっぱなしにさせる(強制)
・家ではほぼtnk入れっぱなし
・毎夜、受けが気絶するまでエッチ
との揃い踏み。
受けの体の負担より己の欲求!?
医療の勉強をしてると言うのなら、まずそこから改めろ!!!ヽ(#`Д´)ノおこ
と言いたくなる。
渇仰で幸せになれると信じたのにまさかの展開で凹みました。